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車のバンパーとは何のためのもの?交換や修理の費用についても

車のボディの前後についているバンパー。これらの役目とはいったい何なのでしょうか。今回は、車のバンパーは何のためにあるのか、交換するときはどうすればいいのか、修理にかかる費用はどれほどのものなのかなどを説明します。

バンパーとは?

アウディ A4 アバント 新型

バンパーとは、衝撃を抑える効果がある装置のことです。ボディの前後に装着されています。
物や車に衝突した際に、衝撃を抑える役割を持っており、1980年代までは取り外しも簡単に行えていました。

デザイン性と軽量化

1990年代からは、空気抵抗を低くするためのデザインなども増え、鉄やポリプロピレンなどで作られていたバンパーも樹脂製へと変わり、ボディと同じ色に塗装されるようになりました。
また、金属製から樹脂製へと変わることでボディーの軽量化につながりました。

この樹脂素材の登場により、バンパーと車との統一感は出ました。しかし、ライトなども埋め込まれるようになり、本来の目的である衝撃を和らげるという用途から外れるようになりました。

衝突時の衝撃を緩和

世界では金属製と樹脂製の2種類の素材を用いたバンパーが存在しますが、現在の日本では樹脂製のみが用いられています。これは素材が柔らかいものを使用することで衝突事故時の衝撃を緩和する目的があるからです。

また、歩行者保護の観点からもバンパーを樹脂製にすることで安全確保を行っています。

バンパーの種類

フロントバンパー

出典:©Shutterstock.com/kvsan

バンパーには、大きく分けて金属製と樹脂製の二つがあります。金属製と樹脂製どちらにも特徴があり、また、メリットとデメリットも存在します。

特に衝撃に関しては、それぞれ大きな違いがあります。

金属製バンパー

金属製バンパーは、耐久度が高く軽い衝突なら傷が付く程度で済むほど強固です。
変形するほどの衝撃を受けた際にも、修理が簡単に行えるというメリットがありますが、その反面変形した際にボディを傷つけてしまうこともあります。

それを防ぐために、コーナー部分に樹脂製のブロックを配置することで、ボディに干渉したときの威力を弱めるなどを対策をとっています。

樹脂製バンパー

樹脂製バンパーは、軽い衝突でも割れることがあり、また、塗装も比較的剥がれやすくなっているため、修理する機会が金属製に比べると多くなりがちです。ただ、柔軟性があるため、その特性を活かして復元することもあります。

樹脂製バンパーはアメリカで1940年代に初めて生産され、日本では1962年に生産技術が導入されました。当時は、修理をする際にも丸ごと取り換える必要があったり、ウレタンバンパーは修理ができず、廃棄することもありましたが、現在では修理の技術やリサイクルなどが発達し、それらの問題は解決しています。

そして1990年代には、金属製バンパーに変わり衝撃吸収、軽量において有能である樹脂製バンパーへと移行していきました。

樹脂製バンパーへと変わった理由

デザイン面や軽量化の効果はさることながら、安全面での配慮もあり、現在は国内産の車から金属製バンパーは全撤廃され、すべて樹脂製バンパーに変わっています。
その理由は保安基準によるところが大きいです。

座席の地上面からの高さが700ミリメートル以下の自動車(専ら乗用の用に供する自
動車であって乗車定員10人以上のもの及びその形状が専ら乗用の用に供する自動車で
あって乗車定員10人以上のものの形状に類する自動車、貨物の運送の用に供する自動
車であって車両総重量3.5トンを超えるもの及びその形状が貨物の運送の用に供する
自動車であって車両総重量3.5トンを超えるものの形状に類する自動車、二輪自動車、
側車付二輪自動車、三輪自動車、カタピラ及びそりを有する軽自動車、大型特殊自動
車、小型特殊自動車並びに被牽
けん
引自動車を除く。)の車枠及び車体は、当該自動車の側
面が衝突等による衝撃を受けた場合において、運転者席又はこれと並列の座席のうち
衝突等による衝撃を受けた側面に隣接するものの乗車人員に過度の傷害を与えるおそ
れの少ない構造でなければならない。

出典:国土交通省 - 道路運送車両の保安基準第2章及び第3章の規則の適用関係の整理のため必要な事項を定める告示 より引用

素材を樹脂化することにより衝撃吸収力が高まり、乗員への安全が考慮されるようになったのです。

また、歩行者保護の観点からも、バンパーを樹脂製にすることで歩行者への衝撃緩和の役割も果たすことも起因して金属製バンパーから樹脂製バンパーへと移行をしていきました。
また、リサイクルによるところも材質変更に大きく関わっています。
これらの動きは2000年代頃から活発になりました。

樹脂製バンパーの素材

1940年代の繊維強化プラスチック(FRP)に始まり、GFRP(マトリックス(母材の樹脂にガラスやカーボンの強化繊維を入れ、強度や剛性を高めたもの)、炭素繊維、CFRP(炭素繊維と樹脂との複合材料。炭素繊維強化プラスチック)等を経て、現在ではABS樹脂が主流になっています。

バンパーの交換について

フロントバンパー イメージ AMG

バンパーにヒビが入ったり割れてしまった場合や、えぐれてしまったり完全に折れてしまった場合は、交換する必要があります。交換は、ネット等で安めのバンパーを購入し、工具や材料を準備すれば自分で行うこともできますが不慣れな方だとうまくできません。

さらに、手間やかかる時間などを考えれば、整備工場などに修理依頼をした方がいいでしょう。

バンパーの交換費用

バンパーの交換は10万円前後が相場のようです。これはバンパー代金、工賃、修理中の代車も含めた相場です。

ただし、依頼する業者によっては安く行ってくれるところもあります。ディーラーに交換をお願いすると逆に高くつく可能性があるため、業者に依頼することをおすすめします。

できれば、行きつけの板金屋や業者があると相場より安く交換してくれるので、ネットワークを広げておくことをおすすめします。

バンパーの修理について

日産 180SX 事故車

バンパーが凹んでしまったり、曲がってしまった場合はもちろん、えぐれやひび割れの程度によっては修理することも可能です。

傷に関しては状態に応じて修理することもありますし、全塗装をすることもあります。
塗装に関しては金額よりも業者の腕で依頼を決めた方がいいです。

いくら安くても腕が悪いと色落ちが早かったり、剥がれてしまったりするので注意が必要です。

バンパーの修理費用

バンパーの修理代は、車や依頼する業者にもよりますが、材料・工賃・代車等の値段を含めて5~7万円ほどとなっています。

修理箇所の状態によって価格は変動し、業者によってもまちまちなのが現状です。

交換・修理に保険を使うかの判断

バンパーの交換・修理に関しては基本的に保険を使わないほうが得策です。
これは等級が関わってくるのですが、保険を使うことで等級が上がり、保険料が高くなるのです。
5万円の修理代に保険を適用することで、結果としてその後支払う保険料が高くなり、修理代を上回る出費となることもあります。
ですから、交換や修理に20万円前後必要な場合に保険の使用を検討するようにしましょう。

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日本と海外のバンパーの違い

メルセデスベンツ S63 AMG

日本と海外では、バンパーの扱いが違います。例えば、軽い衝突でバンパーが傷ついた際に、日本では修理の対象となりますが、海外ではバンパーはボディを守るために傷つくものだ、という考えから、修理の対象にならないことがあります。

ただし、これが適用されるのは一般車に対してであり、高級車に関しては、この限りではありません。また、ヨーロッパではバンパーはぶつけて当たり前のもの、という認識があるようです。

日本のバンパー

日本でのバンパーは、フロントバンパーの場合は内部に金属性の骨格と緩衝材を配置しており、ステー部をクラッシュボックスのようにすることで、補修能力に長けるような造りになっています。

クラッシュボックスとは、衝突時に変形することで、エネルギーを減らして乗員の安全を確保する部材のことです。

リアバンパーは、フロントバンパーのような造りになっていることは少なく、特に対策を講じていない場合が多いようです。

バンパーは車を衝撃から守るためのもの!

バンパー フロント

バンパーに関する記事はいかがでしたか?バンパーについてよくわからなかったという方も、今回の記事を読んでバンパーが担う役割が重要なものであるということが理解できたかと思います。

現在はデザイン性を重視した造りになっていることが多いですが、本来バンパーは衝撃から車を守るための役割を持っているのです。

衝突したときに被害を少なくできるように、常にバンパーの状態をチェックしておきましょう。

MOBYには、ボディや車のパーツについての記事が他にもありますので、そちらもあわせてどうぞ!

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