MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > お役立ち情報 > 役立つ情報 > フェンダーとは?車のどこの部分?交換修理とカスタムの種類
役立つ情報

更新

フェンダーとは?車のどこの部分?交換修理とカスタムの種類

フェンダーとは?

©Thomas Dutour/stock.adobe.com

フェンダーとはいわゆる泥除けで、自動車ではタイヤ面を覆うようにボディへ装着されている外装部品です。

各車輪に1つ装着するのが基本のため、自動車(=四輪車)は4つのフェンダーを持つことになります。フロントフェンダー2枚、リアフェンダー2枚という感じです。

車体だけでなく歩行者や他の車両を泥被害から守る役割を担う他、車両全体のデザイン性や空力性能も考慮されているなど、奥深いパーツとなっています。

バイクや自転車のフェンダーとの違いは?

フェンダーは自動車だけでなく自転車やオートバイなどにも装着されています。自動車のフェンダーはこれらと比べると車輪が多いため、装着枚数が多くかつより大きい寸法で設計されているのが特徴的です。

バイクや自転車のフェンダーはすぐに取り外せますが、サイズ感やボディへ直接装着していることもあり自動車のフェンダーを取り外すには骨が折れます。

さらに、自動車のフェンダー内部にはライナーと呼ばれる樹脂部品が装着されています。これはウォッシャータンクや配線などの部品をタイヤの泥跳ねから守る役割を果たしています。似たようなパーツはバイクにもありますが、自転車ではほぼありません。

フェンダーの修理方法・費用

フェンダーを修理する場合、未塗装状態の新品を購入して塗装するか、あるいは適合する中古品を見つけて装着または塗装・装着を行う、あるいは破損したフェンダーを修理するなどの方法が提案されます。

フロントフェンダーの場合

正規ディーラーで新品のフェンダーを注文する

例外は多少あるとしても、新品のフェンダーの見積もりを依頼するとわかりますが、フェンダーの価格と塗装代が別々になっています。

つまり破損したフェンダーを新品のフェンダーへ入手するには部品代に加えて塗装代がかかるということです。別の言い方をすれば、フェンダー単体でも購入できるということにもなります。

あらゆる部品の価格は車種ごとに異なるため、フェンダーの価格帯も定義するのは難しいですが、例えばコンパクトカーの場合、塗装にかかる費用が5万円、新品フロントフェンダー1枚で5万円前後くらい見ておくとよさそうです。

中古のフェンダーをネット通販・オークションで探す

新品と同等のコンディションでなくても良い、多少程度が悪くても自分で手を加えるから問題ないなどであれば、中古品をネット通販やオークションで見つけて購入する方法もおすすめです。

中古フェンダーの魅力として、価格が新品フェンダーと比べて安いこと、そして正規ディーラーで購入できない(生産打ち切りになった、廃盤など)車種のフェンダーが入手できることなどが挙げられます。

一方で、写真で確認したよりも程度が悪かったり、適合しないフェンダーが送られてきたのにノークレームノーリターンで泣き寝入りになるなどのリスクがあります。

また、新品並に程度の良い中古品を探そうとすると価格が上がってしまったり、中古市場に流れているフェンダーが特定の車種のものばかりで自分が探しているものが見つからない場合もあるので、骨の折れる作業になる可能性があると認識しておくのが無難です。

すでに生産終了・廃盤になった部品はオークションでも落札合戦に晒されて競争も激しく落札価格もとても高くなる傾向で、フェンダーも例外ではありません。

このように中古品探しは新品よりも注意点や手間がかかる傾向にありますが、コスパの良いものが見つかれば占めたものです。見つからなければ見つかるまで毎日検索するか、考えることをやめて新品純正部品を注文しましょう。

リアフェンダーの修理・交換は複雑

リアフェンダーの修理や交換はフロントフェンダーと比べると複雑で、その理由は車体と一体化していることにあります。フロントフェンダーのようにボルトを緩めて着脱することはできないということです。

フェンダーと車検の関係

指定箇所がフェンダーからはみ出さなければ車検に通る

©lastpresent/stock.adobe.com

車検におけるフェンダーをテーマで多くの人が真っ先に考えるのは、フェンダーからタイヤがはみ出していると車検に通らないということでしょう。

「フェンダーからタイヤがはみ出している」というのは曖昧な表現で、問題のあるはみ出し方(車両の回転分がフェンダーを真上から時にはみ出していても問題のない範囲)は「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」の第178条(車枠及び車体)第2項にて説明されています。

この法律をまとめると、「車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通り それぞれ前方30°及び後方50°に交わる2平面によりはさまれる走行装置の回転部分」が、「直上の車体」(つまりフェンダー)から見た時に外側にはみ出さないようにすること、ただしサイドウォールの外側への飛び出し10mm未満は問題ない、ということになります。

「車軸中心を含む鉛直面と車軸中心を通り それぞれ前方30°及び後方50°に交わる2平面」がわかりにくいと思うので補足すると、タイヤとホイールの面を文字盤のある時計のように見立てて、12時の位置から同平面上に左へ30度と同じく右へ50度の範囲を示しています。

全幅の増加が±2cm以内なら構造変更不要

フェンダーを装着すると車両全幅が広がるので構造変更が必要になるのではと思う方もいらっしゃるかと思いますが、一部のパーツを一定条件下(=溶接やリベット以外で取り付け)で装着する場合にはその必要がありません。

例えば、全幅の増加が±2cm以内であれば構造変更は不要です。つまり、ボルト留めのオーバーフェンダーを装着して全幅の増加が2cm以内(片側1cm)なら、車検に問題ないことになります。

執筆者プロフィール
中華鍋振る人
中華鍋振る人
自動車とバイクに関連する記事を書いています。モータースポーツは観戦よりも参戦派。道交法や違反に関する情報を、法律に詳しくない人にもわかりやすく解説しています。

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事