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HIDバルブとは?HIDヘッドライトの寿命は?おすすめメーカーもご紹介!

ハロゲンライトに比べ、消費電力が少なく明るいHIDライト。より消費電力が少ないLEDに押され気味とはいえ、明るさではまだまだHIDにアドバンテージがあります。今回は、ハロゲンライトからの交換も可能な、HIDライトについてご紹介します。

HIDバルブ・HIDヘッドライトとは?

出典:http://www.otomovi.com/

現在、自動車に使われるヘッドライトの方式は大きく3タイプに分かれています。電球と同じ仕組みで発行するハロゲンライト、発光素子であるLEDを用いるLEDライト、そしてHIDライトです。
HIDライトに使われるバルブが「HIDバルブ」で、「HIDバーナー」と呼ばれることもあります。
また、単純に「HIDヘッドライト」と呼ばれることも多々あります。

HIDは“High Intensity Discharge lamp”の頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「高輝度放電ランプ」となります。

HIDバルブの発光の仕組み

HIDバルブは、不燃性ガスを満たしたバルブ容器内でアーク放電を発生させ光を得ます。
特徴は、放電のため強い光が得られることです。
また、HIDヘッドライトは光源が点に近くなるのでシャープな投光が可能になるなど、優れた特性を備えています。

ちなみに、HIDヘッドライトは「ディスチャージヘッドライト」や「キセノンヘッドライト」などと呼ばれることもあります。
前者の“ディスチャージ”とは、「放電」を意味します。
また、後者はバルブ内にキセノンガスが満たされることが由来です。
この他、「バイキセノンヘッドライト」と呼ばれるものもあります。これもHIDの仲間です。

HIDバルブ・HIDヘッドライトのメリット

出典:http://www.honda.co.jp/

“バルブ切れ”がないHIDヘッドライトの寿命は?

HIDヘッドライトには、先に触れた以外にもいくつかのメリットがあります。
その中でも最大のものは、“バルブ切れがない”ということでしょう。

従来のハロゲンのヘッドライトは、バルブ内の電熱線に電気を通し、その発熱によって光を得ます。
しかし、電熱線は非常に細いので、切れることがあります。
いわゆる“バルブ切れ”ですが、こうなると当然ながら点灯することはできません。

この点、HIDライトには、そもそも電熱線がありません。
このため、バルブ切れの心配は無用です。
バルブの寿命としても非常に長く、約2000時間とされています。
ちなみに、HIDバルブの“寿命”とは、光量が新品時の70%に落ちた時点を指します。

HIDヘッドライトは省電力と明るさを両立

HIDライトはハロゲンライトに比べて消費電力が少なく明るいのも大きなメリットでしょう。
ハロゲンライトに比べると、概ね2/3程度の消費電力で3倍ほどの明るさが得られます。
その光も青みがかった鋭いものなので、クルマにスポーティな印象を与えることにも役立ちます。

HIDバルブ・HIDヘッドライトのデメリット

スイッチONから完全点灯までにタイムラグが発生するHIDバルブ

HIDバルブのデメリットとしては、ハロゲンやLEDに比べると反応が少し遅いことが挙げられます。
これは、アーク放電に必要な2万V程度の電圧が瞬時に扱えないことが原因と考えられます。

HIDヘッドライトは、スイッチをONにしてから一定の明るさに達するまでに若干のタイムラグがあります。
このため、パッシングを行うハイビームには向きません。
HIDバルブを標準装備するモデルでも、ハイビームがハロゲンランプになっているはこのためです。

HIDバルブは高電圧を扱う関連モジュールが必要

HIDバルブでは、バッテリー電圧である直流の12Vを交流に変換し、さらに放電に必要な2万V程度に高めるための装備も必要です。
このため、ハロゲンランプの車両にHIDヘッドライトを組み込むには、これらの装置を組み込む作業と設置スペースが必要になります。

HIDヘッドライトのライバル「LEDヘッドライト」

出典:http://www.photo-ac.com/

省エネ性能に優れたLEDヘッドライト

現在、HIDライトとライバル関係にあるのが、LEDタイプのヘッドライトです。

LEDライトは、HIDライトよりもさらに省電力なのが大きな特徴です。
このため、省エネ性能を競う最近の車両では、HIDよりもLEDのヘッドライトを採用する傾向が強くあります。

ハイビームにも使用可能なLEDヘッドライト

ハロゲンライトを使っている車両のLED化は、バルブを交換するだけで簡単に行えます。
実際には光軸の調整が必要なこともあるのですが、カスタマイズの手軽さという意味ではHIDバルブを大きく凌ぐ部分があります。
また、スイッチONと同時に100%の発光ができるLEDヘッドライトは、交差点などでコミュニケーションの手段としても使われるハイビーム用としても適しています。

明るさでは、HIDバルブが一歩リード

ただ、単純に明るさで比較すると、今のところHIDバルブにアドバンテージがあります。
このため、現在HIDヘッドライトを搭載している車両をLED化するのは、省エネ以外のメリットはありません。

ハロゲンヘッドライトをHIDヘッドライトにするには、いくら必要?

HIDバルブ化に必要な部品代は、約2万円~

ハロゲンライトの車両をHIDバルブ化するには、必要な部材をパッケージにした“HIDバルブ化キット”が便利です。
各社からいろいろなパッケージがリリースされていますが、安いキットなら車両1台分が2万円前後で入手可能です。
もちろん、HIDヘッドライトに詳しいのであれば、個別に部品を揃えることも可能です。
ただし、取り付けはそれなりに大変です。

HIDヘッドライトへの交換作業はちょっと大変!プロの工賃は最低1万円~

HIDヘッドライトの場合、バルブ本体の他にバラストやイグナイターと呼ばれるHID特有の機器を取り付ける必要があります。
また、高電圧を扱う配線の処理も確実に行う必要があります。
これらの作業のために、場合によってはバンパーを外したり、タイヤやタイヤハウジングのカバーを外したりする必要が出てきます。

HIDバルブのおすすめメーカーは?

出典:https://www.amazon.co.jp/

省エネ性能や反応のレスポンスでLEDライトに押され気味のイメージがあるHIDヘッドライト。
しかし、バルブやシステムの進化が止まっているわけではありません。
たとえば、フィリップスからは、従来品に比べて40%明るく照射距離の性能も向上させたHIDバルブが発売されています。
他のメーカーの製品も同様で、HIDバルブの性能は向上傾向にあります。

意外と価格に幅のあるHIDバルブですが、やはり安心なのは定評があるメーカーのものを選ぶことです。
HIDバルブのメーカーとしては、小糸、ボッシュ、PIAA、スタンレー、フィリップスが有名ですが、とりあえずこれらの製品であれば大きな失敗はなく、おすすめとなります。
各メーカーには以下のような特徴があります。

小糸製作所(KOITO)

小糸製作所(KOITO)は自動車用照明の他、船舶や航空機用の製品も手掛けるテクノロジー企業。
メーカー純正のバルブを手掛けており、クオリティと安心感はピカイチ。

ボッシュ(BOSCH)

ボッシュ(BOSCH)は1991年、世界で初めてHIDヘッドライトの供給を開始。
自動車の重要な電装部品と手掛ける、信頼のメーカー。
HID化のキットが手頃な価格で売られていることがある。

PIAA

PIAAはカスタマイズ分野に強いメーカー。
扱うHIDバルブの種類は多く、好みの色温度や明るさの製品が選べる。
より強い光を求めるマニア向けにアップグレード用のバラストなども手掛けている。

スタンレー

スタンレーは自動車の電装品、特にヘッドライト関係で定評のあるメーカー。
日本メーカーならではの安心感。
HIDバルブでは、高品質の製品をお手頃価格で提供している。

フィリップス

フィリップスはオランダに本社がある多国籍企業。
自動車関連の他、家電から医療機器まで多様な製品を扱う。
HID関連では、広い価格帯で多くの製品をリリースしている。
手頃な価格の製品もあるので、予備用を探す場合にも便利。

明るいHIDヘッドライトで、快適なナイトドライブを!

HIDヘッドライドで安全ドライブ

出典:https://www.youtube.com/

HIDバルブ・HIDヘッドライトについてのまとめ記事は、いかがでしたでしょうか?

明るいHIDヘッドライトの光は、夜間の運転で目の疲れを大きく軽減します。
また、視認性に優れた強い光は、進行方向の状態をいち早く察知するのに大きな力となります。

特に、夜間走行が多いなら、愛車のHIDライト化や新しいHIDバルブへの交換を検討してみてはいかがでしょう。
明るいHIDヘッドライトは、疲労感の低減や安全性の向上はもちろん、気持ちのよいドライビングにも大きく貢献してくれそうです。

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