ディスクブレーキとは?種類と構造や仕組みとメリット・デメリットを解説!

現在販売中の自動車のフロントブレーキは全てディスクブレーキとなっています。車のブレーキの種類と構造、仕組みを解説しながら、ディスクブレーキのメリットやデメリットをご紹介します!ブレーキから発生する異音の正体とは?

ディスクブレーキとは?

ディスクブレーキとは

出典:http://minkara.carview.co.jp/userid/636313/car/542718/1103144/note.aspx/

ディスクブレーキとは、車やバイク、飛行機などの車輪に使われている制御装置で、文字通りのディスク(円盤)を挟み込む方式の制動装置のことをいいます。
ちなみに、ディスク部分を「ブレーキローター」といい、これを挟み込む機構部分を「ブレーキキャリパー」といいます。
ブレーキローターを押さえつけて摩擦力を生じさせる部分を「ブレーキパッド」といいます。

ディスクブレーキの構造とブレーキの種類

出典:http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/200912/

ブレーキの構造

ブレーキペダルを踏むと、その踏む力は一旦「ブレーキブースター」に伝えられます。
ブレーキブースターは「倍力装置」とも呼ばれ、その文字通り踏力を何倍もの力にしてくれる機構を持っています。
ブレーキブースターはパイプに充填されたブレーキフルードを押してブレーキキャリパー(ディスクブレーキの場合)ないしはブレーキプレート(ドラムブレーキの場合。詳しくは後述)に倍増された踏力を伝えてタイヤの回転を止めます。

ドラムブレーキ

自動車のブレーキの種類には、大きく分けてディスクブレーキとドラムブレーキの2種類しか存在しません。
ドラムブレーキは、文字通りのドラム(円筒形)の内側からプレートを擦り付けて回転を止める機構となります。

ドラムブレーキは倍力装置がなければディスクブレーキよりも効きが強いメリットがありますが、水が入り込むと途端に効きが悪くなるデメリットがあります。
また、ディスクブレーキよりもドラムブレーキの方が放熱性が高く、ブレーキを掛けたときの摩擦の際に生じる熱を冷ます効率が悪いデメリットもあります。

ドラムブレーキについて詳しくは下記の記事を参照してください。

ディスクブレーキのメリットとは?

出典:http://minkara.carview.co.jp/userid/16554/car/17086/113072/parts.aspx/

ディスクブレーキは雨に強い!

ディスクブレーキは、ディスクがタイヤと同じく速く回転するので、ディスクに水が付着しても遠心力ですぐに吹き飛ばされてしまいます。
ブレーキパッドとブレーキローターの間に水は入りにくくなる構造のため、雨にも強いブレーキとなります。
対して、ドラムブレーキは一旦ドラムの中に水が入ると、排出されにくい構造のため水には弱くなってしまいます。

ディスクブレーキは放熱性が高い!

ディスクブレーキは、ブレーキローターが空気と触れる面積が大きく且つ露出しているため放熱性が高い構造となります。
対してドラムブレーキは放熱性が比較的低くなる構造になっています。

ブレーキは掛け続けると焼き付き起こし、ブレーキを踏んでも効かなくなってしまいます。
山道を下るときにはエンジンブレーキを積極的に使うようにとされるのはこのためですが、全後輪ともにディスクブレーキを搭載している車を運転していても過信しないようにしましょう。

ディスクブレーキのデメリットとは?

ディスクブレーキのデメリット

出典:http://www.tire-fitter.co.jp/3067/

ドラムブレーキより高価

ブレーキ部分だけの価格を比較するとディスクブレーキ方が高くなります。
価格差は車種によって大きく異なりますが、1.5倍〜2倍程度コストが高くなるようです。

ブレーキブースターが必須

冒頭で申し上げましたが、ブレーキ単体では制動力はドラムブレーキよりディスクブレーキが劣ります。
このため、ディスクブレーキには必ず「ブレーキブースター」(倍力装置)が必要となります。
ブレーキブースターが必要になることそのものがブレーキとしてのデメリットではありませんが、このブレーキブースターのコストもかかるためディスクブレーキは全体的に高くなるデメリットにつながります。

ディスクブレーキの交換時期は?

出典:http://www.koizumijidousya.jp/

ディスクブレーキの消耗する場所

ディスクブレーキはブレーキローターとブレーキパッドを擦り合わせた摩擦力で制動します。
ブレーキパッドにブレーキローターを当て、摩擦で速度を制御するため、どちらも擦り切れていきますが、ブレーキパッドのほうが消耗が早く、ブレーキローターよりブレーキパッドの方が安価で交換が容易です。

ブレーキパッドの交換時期

ブレーキパッドは走行距離が伸びるにつれて摩耗していき厚みがなくなってしまいます。
ブレーキパッドの厚みが3mmを切ると要交換となります。
走行距離の目安としては30,000〜40,000kmとなります。
尚、経年劣化による交換の必要性は一般的にはないとされていますので、走行距離のみを目安に定期的に交換となります。

ブレーキローターの交換時期

ブレーキローターはブレーキパッドよりも摩耗しない構造となっていますが、全くすり減らないわけではありません。
大きく差が開きますが、100,000〜200,000kmを走行するとブレーキローターを交換する必要性が出てくるのが多いとされています。

ブレーキフルードの交換時期

ブレーキフルードも消耗品です。ブレーキオイルとも言われるこのブレーキフルードはブレーキを掛ける際に、加圧されブレーキパッドをブレーキローターに押し付ける大切な役割を担っています。ブレーキフルードは走行距離よりも経年劣化での交換の必要性が出てくるものです。

詳しくは下記の記事をご参照ください。

ディスクブレーキから“鳴き”・異音が発生したら?

出典:http://www.g-kawada.com/syuri/brake.html

ブレーキを踏む度に「キー、キー」と鳴く異音

これはブレーキパッドがすり減っている時の異音の可能性が一番高くなります。
ブレーキパッドには構造上、鉄の爪のようなものが付いており、ブレーキパッドが一定の厚みより薄くなると、この爪がディスクローターに触れるようになり、「キー、キー」とブレーキが鳴く異音を発生させています。
ブレーキを踏んだ度にキーキー音が鳴ったら、ブレーキパッドの点検をしましょう。

ブレーキを踏まなくても「キーキー」または「シャーシャー」という異音が発生

この場合は、ディスクブレーキに異物が挟まっている可能性があるか、ディスクローターとブレーキパッドの位置調整が狂った可能性などが疑われます。
ブレーキを踏まなくても異音が発生する場合は、ディーラーか自動車整備工場ですぐに点検してもらいましょう。

スポーツ仕様のディスクブレーキに交換すると異音が発生しやすくなる

ハードなスポーツ走行をするために耐久性と制動力を高めたブレーキローター、ブレーキパッドを備えたディスクブレーキにカスタムされている場合は、異音が発生しやすくなります。
特に、ディスクブレーキの温度が低いとキーキーと鳴くような異音が発生しやすくなります。

ディスクブレーキの調整方法

出典:http://www.tire-fitter.co.jp/3067/

ブレーキの効きが甘くなった、ブレーキペダルの踏み心地が悪いなどの理由でブレーキの調整がしなくなった場合は、必ずディーラーや自動車整備工場など資格を持ったスタッフのいるところで点検、調整してもらいましょう。
素人がディスクブレーキの調整方法を行うと法律に抵触する可能性もあります。

ディスクブレーキは前述しましたブレーキブースターの調整、ブレーキペダルの調整、ディスクローターを抑えつけるブレーキキャリパーの調整など、非常にたくさんの調整項目があります。
また、何よりもブレーキは人命にも大きな影響を与える装置です。
このことから、ディスクブレーキの調整方法を公開するのは相応しくありませんので、ここでは割愛させて頂きます。

ディスクブレーキは安全性の高い制動装置

ディスクブレーキについて知ろう

ディスクブレーキの構造、仕組み、メリット・デメリットについてご紹介したこの記事はいかがでしたか?

国産の乗用車は1990年代以降、ディスクブレーキを少なくとも全輪に標準装備されるようになっています。
これは、コストの高いディスクブレーキですが安全性を考慮すると必須となった背景があります。
ディスクブレーキについて少し詳しくなるだけでも、愛車のメンテナンスや故障などに自信が付くのではないでしょうか。

MOBYには他にもたくさんの自動車の基礎知識をご紹介しています。
ぜひ、あわせてご覧ください。

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