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ストラット式サスペンション
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ストラット式サスペンションとは?特性や構造と車のサスペンションの代表となった理由まで

ストラット式とは?

ストラット式サスペンション
ストラット式サスペンションの例
©norikko /stock.adobe.com

ストラット式とは、サスペンション方式の一つです。正式にはストラット式サスペンションや、マクファーソンストラット式サスペンションといいます。

サスペンションとは、路面の凹凸を車に伝えない機能や、タイヤを路面に押さえつけて乗り心地などを向上させる機能を持った機構のことです。

基本的に車軸の位置を決めるサスペンションアーム、車の重さを支えて衝撃を吸収する役割を持つスプリング、そのスプリングの振動を減衰する効果を持つショックアブソーバーで構成されています。

また、リアサスペンションを比較した記事もありますので、そちらもぜひご覧ください!

ストラット式の歴史

ストラット式は、1940年代にアメリカの技術者であるマクファーソンという人物によって考え出されました。

マクファーソンは当時ゼネラルモーターズで働いていましたが、このストラットの考案を受け入れず、その対応に不満を抱いたマクファーソンは、フォードにこのアイデアを持ち込みました。

フォード・モーターもはじめは躊躇しましたが、このコンパクトな構造は小型車にあっているのではないかと判断し、当時の新型車に導入しました。

1950年代にストラット式を導入して発売されたコンサルは、簡潔でコンパクトなメカニズムが受け、当時の自動車界に衝撃を与えました。

ストラット式がヒットしてから、フォード・モーターは次々と新車にストラット式を取り入れ、やがてヨーロッパをはじめとする世界中に、このストラット式は広まっていきました。

日本でのストラット式

日本でストラット式が採用され始めたのは1965年で、ホンダが商用車として発売していたL700、P700という小型車の前輪に使われました。

その後、トヨタをはじめとするさまざまな自動車会社は、乗用車にストラット式サスペンションを採用し始めました。こうして現代では、特別な理由がない限り中型車より小さい乗用車については、前輪にはストラット式を採用しているのです。

今回は、ストラット式の構造などについて説明していきます。

ストラット式の構造とは?

ストラット式の構造は簡易的なものとなっており、サスペンションとしての役割とステアリングという進行方向を任意に変える役割を同時にこなしています。

ストラット式にはアッパーアームは使われていませんが、サスペンション自体がアッパーアームの役割を兼ねているため、その他に使用する部品は少数で支えることが可能です。

少ない部品で構成することができるので、スペースを確保できたり、構造にかかるコストを最小限に抑えたりできます。こういった様々な利点があるため、現在ではストラットはサスペンションの代表になったのでしょう。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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