リターダーとは?大型トラックやバンに装備?排気ブレーキとの関係は?

あなたはリターダーを知っていますか?リターダーとは、トラックやバスに装備される補助ブレーキの一種です。本記事では、そんなリターダーの種類や構造について解説しています。

大型トラックに装備されるリターダーとは?

リターダー

リターダーの画像です。

出典:https://goo.gl/

リターダーの効果とは?

リターダーとは、トラックやバス等の大型車両に搭載される補助ブレーキのことです。
エンジンブレーキや排気ブレーキ以上の制動力が得られ、高速走行からの減速時や、下り坂での速度を抑えるのに効果を発揮します。

また、リターダーの積極的な使用により主ブレーキの使用頻度が抑えられることで、フェード現象やベーパーロック現象の発生が抑制される他、ブレーキパッドの摩耗も抑えられることで、車両メンテナンスのコストを低減させる効果もあります。

リターダーは排気ブレーキに代わる補助ブレーキ

かつての日本国内においては、重量やコストの増加を理由に、リターダーを導入しているトラック・バス事業者が非常に少ないという現状がありました。

しかし現在では、世界的な排出ガス規制の流れによって小排気量の車両が多くなり、排気ブレーキの効果が大排気量の車両に比べて得られにくくなったことや、構造的に排気ブレーキを装備できないLPG(液化石油ガス)やCNG(天然ガス)で動くトラックが増えたことで、リターダーに注目が集まるようになっています。

リターダーの種類と構造は?

リターダーの仕組みは3種類

リターダー(Retarder)には「遅らせる、妨げる」という意味があり、その仕組みは名前の通り、プロペラシャフトに負荷を与えて、回転を遅らせることで制動力を得ます。

また、その構造にも3通りの方式があるのです。

流体式リターダー

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流体式リターダーは、シャーシに固定されているプロペラシャフトとステーターと一緒に回転するローターとの間をエンジンオイルやATF、水等の流体で満たし、ローターを回転させて発生した流体抵抗によって制動力を得ます。

流体の冷却方法は水冷式の場合が多く、空冷式に比べて発熱に対する許容量が大きい一方で、重量が重くて後付けが難しいというデメリットもあります。

また、世界的に最も普及している方式でもあります。

電磁式リターダー

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電磁式リターダーは、電磁誘導を利用して制動力を得る方式です。
シャーシに固定された金属板と、プロペラシャフトと一緒に回転する電磁石で構成されます。

金属板に電流を流して磁場を形成し、電磁石が磁場の中を回転することで、金属の内部に渦電流を発生させ、電気抵抗をトルクの抵抗に変換することで制動力を得ます。

空冷式の場合が多く後付けも簡単ですが、水冷式に比べて発熱に対する許容量が小さく、電磁石を作動させるのにバッテリーやオルタネーターの強化も必要になります。
また、作動していない時も走行抵抗が大きいという問題を抱えています。

永久磁石式リターダー

永久磁石式リターダーの画像です。

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永久磁石式リターダーは、電磁式リターダーの電磁石を永久磁石に置き換えた方式です。
小型・軽量でコストパフォーマンスに優れており、日本国内での主流になっています。

開発はいすゞ自動車と住友金属工業が共同で行っており、かつてはいすゞ車にしか装備されていませんでしたが、現在では他社のトラックにも装備されるようになりました。

リターダーを上手に利用しよう!

出典:http://www.irasutoya.com/

リターダーの種類と構造はいかがでしたでしょうか?

リターダーを上手に利用すれば、トラックの寿命を延ばし、安全性の向上にもつながります。
これからトラック運転手になるという人は、覚えておいて損は無いはずです!

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