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フォード・サンダーバードまとめ|コンバーチブルや中古車価格なども!

1953年に登場したサンダーバードは、当初はスポーツカーとして登場をしましたが、58年に登場した2代目モデルから4シーターとなり、以降は市場の要請を受けて代を重ねるごとにスペシャルティーカーとしての性格を強くして行きました。今回は昭代モデルから2005年に登場した最終モデルまで歴代サンダーバードを解説します。

フォード・サンダーバードとは

出典:https://en.wikipedia.org/

サンダーバードはフォード・モーター社(以下、フォード社)が製造していたスポーツカー/スペシャルティーカーです。
1953年に初代モデルが誕生し、2005年までに11世代に渡って生産が続けられました。

フォード・サンダーバードの車名は、ネイティブ・アメリカンの間に伝えられていた伝説の怪鳥を由来とし、ファンからは「T-Bird(ティー・バード)」の愛称で親しまれていました。

初代モデルは1955年にシボレー・コルベットに対抗する2シーターのスポーツカーとして誕生しましたが、58年に登場した2代目モデルから4シーターとなり、以降は市場の要請を受けて代を重ねるごとにスペシャルティーカーとしての性格を強くして行きました。
そして、70年代以降のサンダーバードは、余裕のある動力性能と豪華な装備を持つ、大人の色香漂うラグジュアリーカーとなりました。

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ベースグレード
288.0万円
本日の在庫
14
平均価格
456.4 万円
本体価格
85 ~ 756 万円

フォード・サンダーバードの歴史

初代フォード・サンダーバード(クラシック・バーズ)

第2次世界大戦終結後、欧州の戦場から復員した若者たちは、ヨーロッパ赴任時に存在を知ったライトウェイト・スポーツカーを祖国への土産として持ち帰りました。
G.I(アメリカの兵士)とともに海を渡ったMGやトライアンフ、モーガンなどの欧州製スポーツカーは、アメリカ人の若者をたちどころ虜にし、ヨーロッパ製スポーツカ—の一大ブームが巻き起こりました。
この流行に乗り遅れまいとビッグ3を中心としたアメリカの自動車産業は、リーズナブルかつ高性能なスポーツカー開発を急ぎました。

こうして米国車として初のピュア・スポーツカーとなるシボレー・コルベットが1953年に登場します。
しかし、初代コルベットは価格が高価な割にはパフォーマンスはパッとせず、販売が低迷しました。

そこでフォードはコルベットの失敗に学び、1955年にスポーツカーでありながら乗用車の快適性を合わせ持ち、安全性と利便性を強調した初代サンダーバードを発表。
非力な直6エンジンを搭載したコルベットに対して、292cu in(4,785cc)Yブロックエンジンを搭載し、のちに312cu in(5,113cc)YブロックV8エンジンがオプション設定されたことから人気を博しました。

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2代目フォード・サンダーバード(スクウェア・バーズ)

初代モデルが大成功を収めたフォード・サンダーバードでしたが、マーケティングリサーチを行ったところ、2シーター車のためにファミリーユーザーの取り込みが難しいという調査結果が明らかになりました。

そこでフォード社はさらなる拡販を狙って、1958年に登場した2代目サンダーバードを4シーター化しました。
女性ユーザーにターゲットを絞った宣伝戦略により、発売とともに初代を上回る販売を記録。

シボレーコルベットの対抗馬となるスポーツカーとして開発されたサンダーバードでしたが、このモデル以降徐々にスペシャリティーカーとしての性格を強めて行くことになります。

3代目フォード・サンダーバード(ビュレット・バーズ)

1961年に登場した3代目フォード・サンダーバードは、先代とは打って変わって流麗なスタイリングを採用しました。
パワーユニットは6,391ccV8OHVを搭載し、最高出力はグレード別に300hp/375hpを発揮。
トリプル2バレルキャブを備えたハイパフォーマンスモデルでは401hpを叩き出しました。

美しいスタイリングにフィットするようにリアシート部分をトノカバーで覆ったランドーモデルや、脱着式のファイバーグラス製パネルを被せ、2シーター風に仕立てたスポーツロードスターもラインアップされました。
歌手のエルビス・プレスリーが所有したことでも話題となったモデルでした。

4代目フォード・サンダーバード(フレアー・バーズ)

1964年に誕生した4代目フォード・サンダーバードは、再びボクシーなスタイリングに回帰し、フォーマルな外観のクルマに生まれ変わりました。
当初、パワーユニットは300hpを発揮する6,391ccV8OHVのみでしたが、65年からは7,011ccV8OHVがオプションとして追加されています。

また、スペシャルオーダーでシェルビー・コブラなどに搭載されたスポーツユニットである427cu in(6,994cc)V8OHVを注文することもできました。
サスペンションはアメ車らしいソフトなものが装着されていましたが、安全性能の向上のために65年からフロント・ディスクブレーキが標準装備となり、ターン・シグナルが追加されました。

商業的には大成功を収め、サンダーバードの人気を不動のものとしたモデルでもあります。

5代目フォード・サンダーバード(グラマー・バーズ)

↓1971年のビッグマイナー後の5代目サンダーバード

1967年にデビューした5代目フォード・サンダーバードは、64年に登場したマスタングとの差別化を図るため、ラグジュアリー路線を一層強化しました。
このモデルからリンカーンとプラットフォームの共有化が行われ、以降両車の関係は長年に渡って続くことになります。

また、コンバーチブルの販売が減少したことで、それに代わって観音開きの4ドアモデルが新たに設定されましたが販売は捗々しくなく、4ドアのサンダーバードはこのモデルを最後に作られることはなくなりました。
前後に強く絞り込んだロングノーズ&ショートデッキのスタイリング、ジェット戦闘機のエアインテークを思わせるフロントグリル、グリルに内蔵されたコンシールドヘッドランプなど、航空機をイメージした近未来的なスタイリングが5代目サンダーバードの特徴となっています。

なお、1970年には外観をガラリと変更したビッグマイナーチェンジが施されました。

6代目フォード・サンダーバード(ビッグ・バーズ)

1972年に誕生した6代目フォード・サンダーバードは、独立したボディやシャシーを捨て、リンカーン・コンチネンタル・マーク4の姉妹車となりました。
オイルショック前の時期ということで、恐竜的に肥大化したボディは全長が5,700mmを超え、ホイールベースは3,058mmにも達し、シリーズ最大のサイズとなりました。

パワーユニットは6,555ccV8OHVを標準仕様とし、7,030ccV8OHVがオプションとして用意されましたが、発売直後に前者が落とされて後者が標準エンジンとなり、リンカーン・コンチネンタル・マークⅣに搭載されていた7,538ccV8OHVが新たにオプション扱いとなりました。

しかし、その巨大なボディと大排気量エンジンの組み合わせによる燃費性能は最悪で、6代目フォード・サンダーバードのデビュー1年後に発生したオイルショックによって販売は急落しました。

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7代目フォード・サンダーバード(トリノ・バーズ)

1977年に登場した7代目フォード・サンダーバードは、その通称通りに小型のフォード・トリノのシャシーを流用し、ミドルサイズにダウンサイジング(といっても全長は5,520mmもありますが・・・)しました。

これによって車重は先代よりも400kg軽減しています。
パワーユニットはマスタングIIと同じ4,949ccV8OHVを標準装備とし、オプションで5,725ccV8OHV、6,555ccV8OHVがオプションとして用意されました。

ボクシーでシャープなスタイリングを採用した7代目サンダーバードは、新車価格が2/3に引き下げられたこともあって市場に好評を持って受け入れられ、先代モデルに比べて5倍以上の販売台数を売り上げました。

8代目フォード・サンダーバード(ボックス・バード)

1980年に誕生した8代目フォード・サンダーバードは、フォードの新世代コンパクトであるマスタングやフェアモントなどと同じく、FOXプラットフォームを採用したことで先代よりいっそうダウンサイジングし、全長は427mm小さい5,090mmとなりました。

パワーユニットはは4,179ccV8OHVを標準仕様とし、4,949ccV8OHVがオプションで用意されたほか、燃費性能に優れる3,802ccV6OHVも設定されました。
時代の要請を受けてシュリンクした8代目サンダーバードは、ボクシーなスタイリングにコンシールドヘッドランプを採用した端正なスタイリングが特徴です。

初年度は15万台以上を販売してフォード社のモデル別生産台数で首位を記録した8代目サンダーバードでしたが、その人気は続かず翌年には販売が低迷しました。

9代目フォード・サンダーバード(エアロ・バーズ)

1983年に登場した9代目フォード・サンダーバードは、先代までのボクシーな姿から一転し、この時期のフォード社の特徴であるエアロダイナミクスボディを身に纏って登場しました。
サイズはさらにコンパクトになり、全長は71mm小さい5,019mmになりました。

搭載されるパワーユニット4,949ccV8OHVを標準とし、上級グレードには2,294cc直4SOHCターボが設定されました。
このターボエンジンは、のちに3,802ccV6OHVスーパーチャージャーに置き換えられました。

BMW6シリーズを仮想敵とした9代目サンダーバードは商業的に成功を収め、フォード社はエアロダイナミクスボディに自信を深め、ラインナップ全体に広げて行くことを決定します。
9代目サンダーバードが採用した流麗なスタイリングは、フォード社の80年代最大のヒット作であるトーラス/セーブルの呼び水となりました、

10代目フォード・サンダーバード(スーパー・バーズ)

1989年にデビューした10代目フォード・サンダーバードは、BMW6シリーズを意識し、エアロダイナミクスボディに磨きをかけたスタイリングで誕生しました。

ボディサイズは若干拡大され、ホイールベースは229mm長い2,870mmに、全長は28mm延長されて5,047mmとなりました。
搭載されるパワーユニットは3,802ccV6OHVを標準とし、先代にも設定された4,949ccV8OHVと3,802ccV6OHVスーパーチャージャーが設定されました。

のちにV8モデルはEEC-Vと呼ばれる電子制御システムを備えた4600ccV8SOHCに換装されました。
足回りは4輪独立懸架が採用され、新時代のスポーツクーペに相応しい走行性能を実現しています。

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11代目フォード・サンダーバード(レトロ・バーズ)

5年のブランクを経て2002年に登場した11代目フォード・サンダーバードは、約半世紀ぶりに2シーター車としてリリースされました。
初代モデルを彷彿とさせるレトロモダンなスタイリングは、VWニュービートルや6代目マスタングを手掛けたJ・メイズの作。
彼の提唱した「リ・クリエイション」コンセプトに基づいてデザインされました。

プラットフォームはリンカーンLSにも採用されたDEWプラットフォームを基にしており、ボディスタイルは取り外し可能なハードトップとコンバーチブルが用意されました。
搭載されるエンジンは、ジャガーにも搭載される3,934ccV8DOHCで、組み合わされるトランスミッションはZF製電子制御5ATとなります。
なお、11代目サンダーバードのエンジンはイギリスのジャガー工場で生産されました。

デビュー当初こそ需要に対して供給が足りず、一時はプレミアム価格がつくほどの精強さを見せましたが、その人気は長続きすることはなく、初代発売から50周年にあたる2005年型を最後に再び生産を停止しました。

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フォード・サンダーバードの中古車


フォード・サンダーバードは正規輸入がストップしてから20年あまりが経過しており、中古車サイトを確認したところ、中古車市場での流通量は全国で10台前後しかありません。

サンダーバードの流通台数はごく少数に留まりますが、グラマーバーズやビッグバーズなどの70年代のモデルや、エアロバーズのような80年代のモデルは流通台数が極端に少ないようですが、クラシックカー&ネオクラシックカーとして人気のある車種ですので、基本的にはどのモデルからでも選べると考えて良いでしょう。
たまたま中古車として販売されていないモデルでも気長に探せば必ず見つかるはずです。

中古車価格はまちまちのようで、下は80万円台から上は800万円を超えるものまであります。
とくに50〜60年代のサンダーバードはプレミアム価格で取引されており、その希少性ゆえにコンディションの良い個体は相応の価格で売買されています。

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ベースグレード
288.0万円
本日の在庫
14
平均価格
456.4 万円
本体価格
85 ~ 756 万円

フォード・サンダーバードに乗りたい!

フォード・サンダーバードについてのまとめ記事はいかがでしたでしょうか? 

2005年を最後にサンダーバードの系譜は途絶えてしまいましたが、アメリカ車としては伝統あるブランドですので、いつの日か再び復活してくれるものと信じております。

MOBYではこれからも個性的なアメリカ車の情報をお届けして参りますので、どうぞご期待下さい。

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この記事の執筆者

山崎 龍この執筆者の詳細プロフィール

1973年1月東京生まれ。自動車専門誌の編集を経てフリーライターに。自動車専門誌を中心に、航空、ミリタリー、映像作品、オタクカルチャー、政治などの 様々なジャンルに寄稿する雑文ライター。 著書に『最強!連合艦隊オールスターズ』『萌えだらけのクルマ選び』(共にイカロス出版)、『「...

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