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O2(空燃比)センサーとは?故障したときの症状や放置するとどうなるかを解説

O2センサーとは?仕組みを解説

O2センサー
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O2センサーとは、排気ガス中の酸素の有無を検出する空燃比センサーのことです。

エンジンを制御しているコンピューターは、エンジンの燃焼している状態を、燃焼した後に残っている酸素の量で判断しています。

酸素が検出されるということは燃料噴射量に対して空気が多い、つまり燃料が薄いということなので、もっと燃料を吹くように指令を出すという仕組みです。

O2センサーはエンジンが暖まっている状態で作動するもので、エンジンが冷えている場合には作動しません。

空燃比とは?

補足として説明しますが、空燃比とは空気質量を燃料質量で割った数字のこと。最も効率の良い理論空燃比は14.7:1となっています。この理論空燃比より燃料が濃い状態をリッチといい、薄い状態をリーンと言います。

「リーンバーン・エンジン」はその名のとおり、リーン=燃料が薄い状態で燃焼をおこなうよう設計されたエンジンのことで、理論空燃比で設計されたエンジンよりも少ない燃料で走れることから、燃費と環境性能に優れるメリットがあります。

O2センサーと「A/Fセンサー」との違い

O2センサーの他に、A/Fセンサーというものがあります。これも同じような空燃比センサーなのですが、信号情報と出力する電圧、作動温度が異なります。

O2センサーは約300℃、A/Fセンサーは約600℃で作動します。

O2センサーの寿命ってどのくらい?

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O2センサーの寿命には、はっきりとした目安があるわけではありません。あえて大雑把に目安をお伝えするならば、「5万キロ以上走行しておりエンジントラブルが発生した場合、O2センサーの可能性も考えられる」というイメージです。

しかし、10万キロ以上走行している車でも、O2センサーが壊れていない場合もあります。そして、10万キロ以下の場合でも、O2センサーが壊れることもあるのです。

このように、O2センサーの寿命は車によって違うため、何年ごとに交換しなければならないといった決まりもありません。

O2センサーが故障した場合の症状は?

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燃費が悪くなったり、マフラーのススが多くなっていたりなどの症状が出ている場合は、O2センサーが故障している可能性があります。

しかし、O2センサーが故障したからといって、運転に支障が出るというわけではありません。少なくとも、故障してすぐに重大な症状が出てくるということはないといえます。

O2センサーが不調だと完全燃焼しにくい状態となっていますが、エンジン自体が不調である、とは限りません。また、O2センサーの不調でエンジン警告灯が点灯することがあります。

O2センサー交換の目安は5年

故障していない場合でも、交換の目安は5年ほどなので、その年数が経ったら点検するのがおすすめです。車検に出す際や中古車を購入するときには、O2センサーの点検の有無を事前に確認しましょう。

執筆者プロフィール
山北吏(つかさ)
山北吏(つかさ)
1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...

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