ベタ踏み厳禁のエアブレーキとは?仕組みと踏み方のコツを徹底解説!

エアブレーキとは何?油圧ブレーキとの違いは?その仕組みはどうなっている?といった構造上の特徴、特性をまとめてご紹介します!エアブレーキの踏み方のコツもあわせてご紹介します!「バタ踏み」は事故のもとということはご存知でしたでしょうか?

エアブレーキとは?

エアブレーキの仕組みを解説

エアブレーキ 仕組み

出典:http://www.tawatawa.com/

エアブレーキとは、ブレーキペダルとブレーキシリンダーの間のパイプを高圧の空気で満たして踏力を伝達する仕組みの制動装置のことをいいます。踏力とは、文字通りブレーキの踏ん張る力のことです。
自動車では大型バス、大型トラックで採用されています。

上はエアブレーキの仕組みの概略図です。
車輪にあるブレーキまで、圧縮された空気を運転席から伝えている仕組みがわかるかと思います。

普通乗用車などの「油圧ブレーキ」の仕組みとエアブレーキとの違い

出典:http://4-mini.net/

普通乗用車などでは、運転席のブレーキペダルから車輪のブレーキまでは、ブレーキフルードで踏力を伝達する「油圧ブレーキ」方式となっています。

なぜ大型車にはエアブレーキが採用されているのか?

なぜ大型車にはエアブレーキがされているのか?

出典:http://kashikiribus-auction.jp/

重量のある大型車は、大きな制動力を必要とします。
特に大型貨物車では特にブレーキは強力にしなければなりません。
空気(気体)とオイル(液体)を比べると空気の方が圧倒的に圧縮できます。
風船に空気を入れた場合と、水を入れた場合、どちらが押さえてへこむかどうか比べてみたときを思い描いてみてください。

普通乗用車の油圧ブレーキは、ブレーキフルードを「倍力装置」を使って、ドライバーがブレーキペダルを踏む力を増大させています。
重量のある大型車を同じように油圧ブレーキにした場合、倍力装置は非常に大きな力を持つものにしなければなりません。
そこで、強力な制動力を求めるなら、圧縮率の高い空気をコンプレッサーで高圧にする方が、油圧ブレーキの倍力装置より効率がよく信頼性が高くなります。
このような理由で、大型車にはエアブレーキが採用されています。

エアブレーキの踏み方のコツとは?

出典:http://livedoor.blogimg.jp/

エアブレーキは非常に強力です。
荷物が少ないトラックなど軽い状態では恐ろしくブレーキがよく効きます。
逆に人や荷物を満載すると恐ろしくブレーキの効きが悪くなります。
当然、最大積載量、最大人数乗車時の重量を考えてブレーキは設計されているので安全性には問題ありませんが、軽い時と比較すると相当なブレーキの効きの差がでます。

普通乗用車のブレーキと同じようにエアブレーキを踏むと、軽い時ではすぐにタイヤがロックするか、ABS(ブレーキアシストシステム)が作動する急ブレーキ状態になります。

エアブレーキのペダルは、普通乗用車とは異なり、ペダルの下部が床とヒンジで繫がっている、オルガンのペダルのような形状をしています。
踏み方のコツは、足の裏全体を使って風船を踏むようにすることと、ブレーキの効き具合は、ブレーキペダルではなく、減速するGを体感することで確認することとなります。

エアブレーキは「バタ踏み」厳禁!事故の元!

エアブレーキ バタ踏み 事故

出典:http://usedtrucks.blog.fc2.com/

エアブレーキは、空気をコンプレッサーで圧縮しますが、ブレーキを何度も踏み続ける「バタ踏み」をすると、圧縮空気を使い切ってしまいます。
大型車がブレーキをかけると「プシュー」というのは、制動に使った圧縮空気が抜けた音です。
エアブレーキでは、圧縮空気は使い回しできない構造となります。
油圧ブレーキは、常にブレーキ系統内でブレーキフルードが満たされており、ブレーキをかけるたびにフルードを排出しません
圧縮空気を使い切ると、ブレーキが効かなくなります!
エアブレーキは、常にブレーキフルードを排出し、常にブレーキフルードを補充しているような仕組みです。

大型車は、圧縮空気の量が一定量減ると警告音が激しく鳴るようにはなってはいます。
しかし、バタ踏みによる事故が多発しているのが現状で、国土交通省は警告文を発表しているほどです。

国土交通省「エアブレーキを装備したトラックではブレーキのバタ踏みは危険です!」平成25年6月28日

【エアブレーキを装備したトラックにおけるブレーキに関する注意事項】
・エアブレーキを装備したトラックでのブレーキペダルのバタ踏みはやめましょう。
   ・エアブレーキは操作の度にエアタンクに貯めた空気を消費します。バタ踏みをすると空気圧が大きく低下し、ブレーキ力が低下します。
   ・エアタンク内の空気圧が低下するとエアメーターの針がレッド(赤色)ゾーンまで落ちるとともに、警報ブザーが鳴りますので、注意しましょう。
   ・取扱説明書等にもバタ踏みをしないよう記載がありますので、改めて確認しましょう。
・下り坂ではエンジンブレーキ等を有効に活用しましょう。
   ・フットブレーキを使い過ぎると、ブレーキが過熱し「フェード現象」や「ベーパーロック現象」を起こし、ブレーキの効きが悪くなり大変危険です。
・過積載は法律で禁止されています。
   ・過積載をすると、通常より制動距離が伸びるなど思わぬ事故や故障の原因になります。

出典:http://www.mlit.go.jp/

エアブレーキ「バタ踏み」実験

意外とエアブレーキの仕組み

ブレーキの仕組みを知ることも安全運転につながる!

出典:https://gazoo.com/

エアブレーキに関するまとめ記事は、いかがでしたでしょうか?

大型バスや大型トラックなどのエアブレーキと普通乗用車などの油圧ブレーキの違いやエアブレーキの踏み方のコツなどについて理解いただけかと思います。

ブレーキをはじめ、車の仕組みを知ることは安全運転と運転技術向上に繋がるでしょう。

それでは、これからも安全運転でお願いします!

自動車の仕組みについてのおすすめ記事

関連キーワード
キーワードからまとめを探す


関連する車種/メーカー
車種/メーカーからまとめを探す