MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > お役立ち情報 > ヴィンテージカーの定義とは?自動車史でもっとも有名なヴィンテージカーを紹介
お役立ち情報

更新

ヴィンテージカーの定義とは?自動車史でもっとも有名なヴィンテージカーを紹介

古い車を指す言葉は色々あるが……

©︎Kurhan/stock.adobe.com

古い車を指す言葉には、「クラシックカー」「ヴィンテージカー」「旧車」…などがあります。

日本クラシックカー協会では、レース規定ではあるものの「1975年までの車(同型車は1979年まで)」としており、クラシックカーの目安となる年代は存在していますが、明確な線引きはなされていません。

一方で、他国に目を向けると、クラシックカーは年代別に区分されており、1970年代以前の車は年代によって呼び方が異なるケースがあります。

「エドワーディアンカー」「ヴィンテージカー」「ポストヴィンテージカー」などの区分が存在しますが、特にヴィンテージカーは価値のある特別な車を指すことが多く、この時期は数多くの名車が登場しています。

「クラシックカーって何年までに生産された車のこと?」魅力や注意点をまとめてみた

ヴィンテージカーの定義とは?

©︎Zita Stankova/stock.adobe.com

前述のとおり、ひと言に「クラシックカー」といっても、実は年代別の基準が存在します。なかでも、クラシックカー界において”グローバルスタンダード”とも言える基準が、イギリス発祥の区分けです。

1934年設立のヴィンテージ・スポーツカー・クラブ(VSCC)が、”豊穣”なスポーツカーが生産された時期を1919〜1930年と定め、ワインの年代を指す用語から「ヴィンテージ」と名付けたのが発端であると言われています。

つまり、本来「ヴィンテージカー」とは、第一次世界大戦終結後の1919年〜1930年の間に生産された車を指す言葉です。

このヴィンテージ期は、魅力的なスポーツカーがヨーロッパ各国で続々と生み出され、スポーツカーにおける初めての黄金時代となりました。

VSCC定義の「ヴィンテージ」という称号は、1919〜1930年の間に生み出された全ての車が得られるわけではなく、あくまでも優れたスポーツカーに対して与えられます。この概念の起源であるワインと同様、厳格な審査が行われていたようです。

「確かにあの車たちは面白かった!」近年人気を集める《ネオクラシックカー》の定義は?

自動車史に輝くヴィンテージカー4選

ブガッティ タイプ35

ブガッティ タイプ35

「ブガッティ タイプ35」は、ヴィンテージスポーツカーの象徴。さまざまなグランプリレースやスポーツカーレースで勝利を挙げ、レーシングマシンの中でも”名作”のひとつと言われています。

レースの結果のみならず、機能性を根拠とした造形美も極めて高評価で、後のカーデザインに大きな影響を与えました。

ベントレー ブロワー

ベントレー ブロワー

ヴィンテージカーという名称の発祥地であるイギリスを代表するのが、「ベントレー ブロワー」。最高傑作と言われる「4 1/2リッター」のスーパーチャージャー版です。

『ブガッティの宿敵』と言われた、W.O.時代のベントレー。パフォーマンスはさることながら、野趣溢れるスタイリングは、まさに”ヴィンテージ”です。

メルセデス・ベンツ 710 SS

メルセデス・ベンツ 710 SS ©︎Eagle2308/stock.adobe.com

1928年に登場した「メルセデス・ベンツ 710 SS」。スーパーチャージャーを備えた7.1Lのエンジンを搭載し、ホイールベースを縮小した「710 SSK」も設定されていました。

300馬力にパワーアップした「SSKL」は、1931年のミッレミリアで総合優勝を果たしており、当時世界最速のスーパースポーツカーでした。

アルファ・ロメオ 6C 1500

アルファ・ロメオ C6 1500 ©︎Wolfgang/stock.adobe.com

1926年に登場した「アルファ・ロメオ 6C 1500」シリーズ。ミッレミリアで優勝するパフォーマンスとともに、”美”を追及したスタイリングから、イタリアン・ヴィンテージの最高傑作と称される車です。

極めて優秀な走行性能やハンドリングを持ち、カーレースでは華々しい活躍を見せました。

【クラシックカーの聖地】キューバはアメ車の宝庫?その事情とは?

ヴィンテージカーを所有することは真の贅沢

©︎Arcansél/stock.adobe.com

生産性やマーケティングが重視されていなかった時代に作られた車は、美術品のような価値が育まれており、”億越え”の金額で落札されることも珍しくありません。

ヴィンテージカーは、デザインや走りなど、全てに”味”があり、時が経つにつれてどんどん輝きが増していきます。

もちろん、維持するのには相当の手間や費用がかかりますが、ヴィンテージカーにはそれ以上の魅力があります。ただガレージで眺めるのではなく、実際に運転して「走り」を楽しむオーナーも多いのです。

手仕事の領域が非常に多かったヴィンテージカーこそ、「真のラグジュアリー」と言えるかもしれません。

1位は不動の人気を誇る“あの”名車!「今、最も欲しいと思う旧車の車種は?」

昔のかっこいい車ってどんな車?高級車でなくても昔の車は高価だった!

オシャレで個性的な国産レトロカー!人気の理由は?

執筆者プロフィール
成田 佑真
成田 佑真
1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード