トラクションコントロール(TRC・TCS・TCL)とは?メリットとデメリットを比較

トラクションコントロールとはいったい何?その仕組みはどうなっている?どんなメリットがある?デメリットはないの?などの疑問にわかりやすくご回答致します!今回は、トラクションコントロールについてのまとめ記事です。安全装置の1つ、トラクションコントロールを正しく理解して事故防止に役立ててください!

トラクションコントロール(TRC・TCS・TCL)とは?

トラクションコントロールとは?

出典:http://www.mazda.com/

トラクションコントロールとは、駆動力(トラクション)を制御(コントロール)し、タイヤの空転や車の横滑りを防止するシステムのことをいいます。

トラクションコントロールはメーカーによって表記方法が異なります。
トヨタは「TRC」、日産は「VDC」、マツダは「TCS」、ホンダは「TCS」などとなっています。

最近の車に搭載されるトラクションコントロールは、ほとんどの場合、横滑り防止装置、ABSと組み合わされて搭載されています。

横滑り装置とトラクションコントロールはよく似ており、最近の車はこの2つをセットで搭載していることが多くなっていますので混同されがちです。
今回は「トラクションコントロール」についてご紹介します。

トラクションコントロールの仕組みとは?

出典:http://www.carsensor.net/

トラクションコントロールは、次に挙げる制御を行い車の挙動を安定させています。

1.各タイヤの回転数を検知

トラクションコントロールは、基本的に4輪すべてにタイヤの回転数を検知するセンサーが付いています。
通常の走行では、四輪とも全て同じ回転数になります。
濡れた路面や凍結した路面を走行したときや、スピードを出し過ぎてコーナリングに入った時などは、四輪の回転数にばらつきが出ます。
このセンサーは、ドライバーが車の挙動がおかしくなったと感じる前に検知します。
駆動輪に取り付けられたセンサーを「駆動輪速度センサー」、駆動輪ではないセンサーは「従動輪速度センサー」と呼んでいることがあります。
ちなみに、四輪駆動車はすべて「駆動輪速度センサー」となります。

※この記事では便宜上すべて「速度センサー」で表記します。
※車種のより制御方式に差異があります。

2.エンジンの回転数を制御

速度センサーが異常値を検出したとき、エンジンの出力を抑える信号を送ります。
この信号は、

・燃料供給量を減らす
・点火を停止する
・アクセルスロットルを絞る(電子制御スロットル搭載車の場合)

などとなっています。

3.ABSを作動させタイヤの回転数を制御

ABS(アンチロックブレーキシステム)を作動させて、他のタイヤより回転数の多いタイヤの回転を抑えて制御します。
四輪すべて同じ回転数になるようにすることが車の挙動を安定させることに繋がります。

4.ATのシフトスケジュールを制御

一部のオートマチック車になりますが、トラクションコントロールシステム作動時用のシフトスケジュールが組み込まれているものがります。
速度センサーが異常値を検知すると、シフトスケジュールを変更し、車の挙動を安定化させます。

トラクションコントロールのメリット

安定走行をサポート

トラクションコントロール のメリット

出典:http://www.autoguide.com/

トラクションコントロールは、濡れた路面や雪道、凍結した道路では常に安定した走行をサポートしてくれるのが大きなメリットです。
また、ドライバーがうっかりアクセルを踏み込み過ぎたときなども、トラクションコントロールが制御してくれます。

▼雪道でトラクションコントロールを切ったらどうなるか、の動画です。

トラクションコントロールのデメリットとは?

出典:http://car.watch.impress.co.jp/

1.ぬかるみ、深い雪道では不向き

トラクションコントロールの仕組みでご説明しましたが、トラクションコントロールが作動するとエンジンの回転数が落ちてしまいます。
このため、ぬかるみや深い雪道などでエンジンの回転数が必要な場合は、トラクションコントロールをOFFにする必要が出てきます。
ほとんどの車でトラクションコントロールのON・OFFはスイッチで操作できます。

2.スポーツ走行には不向き

ドリフト走行など、あえて駆動輪に強いトラクションを与えて空転させたい場合など、ドライバーの意思に反してエンジンの回転数を抑えたり、空転したタイヤの回転数を落としたりするトラクションコントロールは全くのデメリットとなってしまいます。
競技用自動車にトラクションコントロールを搭載するかどうかは、ドライバーの好み次第となっています。
搭載する場合は、競技用にトラクションコントロールの設定を変えています。

安全なトラクションコントロールも過信は禁物!

トラクションコントロールの過信は禁物

出典:http://car.watch.impress.co.jp/

トラクションコントロールについてのまとめ記事はいかがでしたでしょうか?

トラクションコントロールの仕組み、メリット、デメリットなどご理解頂けましたら幸いです。
ドライバーの運転をサポートするトラクションコントロールですが、これがあるからといってスピードの出し過ぎ、過信は禁物です。
トラクションコントロールは事故防止に役立ちますが、限界はあります。
ですので、運転時は常に安全運転を心がけ、スピードの出し過ぎには注意しましょう!

それでは、安全運転で楽しいカーライフをお過ごしください!

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