販売終了のダッジバイパーとは?マッスルスポーツカーの歴史と中古車価格は?

アメリカのスポーツカー『ダッジ・バイパー』をご存知でしょうか?名前は知らなくともその姿は映画等で見たことがあるはずです。アメリカのキングオブマッスルスポーツカーでもあるその『ダッジ・バイパー』が25年の歴史に終止符を打ちました。今回はその歴史と、中古車で購入するならどれくらいかをご紹介していきます!

マッスルカーの代表格「ダッジ バイパー」

マッスルスポーツカーとは?

バイパーの画像

出典:http://minkara.carview.co.jp/

バイパーの画像

出典:http://www.wallpaperlink.com/

皆さんは上の画像の車はご存知でしょうか?カーチェイスものや映画「ワイルドスピード」でよく出てくる車です。
名前は分からないけど、見たことがあるという方も多いと思います。

この車、クライスラーの一部門「ダッジ」から販売されていますスポーツカー「バイパー」と言います。

「バイパー」という車名をお聞きしたことがある方もいるでしょう。

マッスルスポーツカーというジャンルのスポーツカーです。

マッスルスポーツカーとは、主に2ドア構成で、大きく重い車体に大きなトルクを発するV型8気筒エンジンなどを搭載し、後輪駆動(FR)の車を指します。ライトウェイトスポーツカーやグランツーリスモとは異なったスポーツカーなのです。

アメリカ車やオーストラリア車にはこのような車があるのですが、ヨーロッパや日本にはこういった車がありません。
パワー重視主義のアメリカらしさが生んだ独特のスポーツカーがマッスルスポーツカーです。他にはフォード社の「トリノ」やシボレーの「コルベット」等が有名でしょう。

マッスルカーが気になる方はこちら

ダッジ・バイパーの歴史を振り返る

コンセプト~初代

バイパーの画像

出典:http://www.mobypicture.com/

「バイパー」は、当時マッスルスポーツカー市場を独占していたゼネラルモーターズの「シボレー・コルベット」に対抗するために開発されたものです。

ダッジバイパーのコンセプトに影響を与えた「コブラ」

コブラの画像

出典:http://vb.foureyedpride.com/

また、ダッジバイパーの最初のコンセプトカーは、1960年代に登場したスポーツカー「コブラ」を意識して造られたとされています。

上の画像がコブラですが、どこどなくカラーリングやボディイメージが似ています。

1989年にコンセプトカーとして誕生し、1991年に販売されました。

初代は当初3年だけの生産・販売を計画していましたが、人気が高まり、販売を延長しました。

エンジンは8リッターV型10気筒と市販車では最大級のエンジンを搭載。
最高出力 450PS/5,200rpmにもなる、当時ではこの車体にモンスター級のパワーがありました。
初代は、当時はクライスラーの子会社であった「ランボルギーニ」がエンジンと足回りに携わっており、出力重視で、そのパワーに耐えうるブレンボというハイパフォーマンス向けのブレーキを選定しています。

販売期間は1991年~2002年です。

市販モデルの意匠を受け継いだ「バイパーGTS-R」というレーシングカーが、ル・マン24時間やニュルブルクリンク24時間をはじめとするレースに次々に出場、優勝するなど当時最強言われていた、ポルシェ等の強豪を抑えた活躍を見せ、一躍有名になりました。

日本でも1997年に「クライスラー・バイパー」として正規輸入され販売されていました。価格は1000万円を超える車でした。

二代目「バイパーSRT/10」

バイパーの画像

出典:http://goo.gl/

二代目は2002年に「バイパーSRT/10」という名でモデルチェンジをして販売されました。

エンジンは同じV型10気筒ですが、排気量が8.3リッターになり、出力も510hp=約517PSまで高められています。

また2008年にもモデルチェンジをし、ここでは排気量を8.4リッターに拡大、最大出力は約608PSと大幅なパワーアップをしています。

これはマクラーレン・パフォーマンス・テクノロジーの協力のおかげだとされています。その他にも細かな改良が施され、エクステリアも初代と比べ、よりレーシングカーのようになっています。

日本にはこのモデルはマフラーレイアウトが日本の車検制度に合わないため、再投入は見送られています。ただ、並行輸入で日本には数台入ってきています。

三代目「SRT・バイパー」~現行モデル四代目

バイパーの画像

出典:http://www.drive.com.au/

「バイパー」は一度2010年末で生産を一度終了しています。後継モデルはバイパーのスタンスは引き継がないとされていましたが、2012年にダッジからクライスラーのハイパフォーマンスカー開発部門である"SRT(Street and Racing Technology)にブランドを変え、「SRT・バイパー」として販売されました。

搭載されているエンジンはバイパーの魂ともいえるV型10気筒エンジン。排気量のアップはなかったものの、ピストン、エギゾーストパイプなどに改良し、最高出力は640hp=約649PSまで向上、自然吸気エンジンとして世界最大と言われていました。

そうやって誕生した「SRT・バイパー」ですが、誕生した2年後の2014年にはブランドがダッジと統合され、再び「ダッジ・バイパー」が誕生しました。

しかし、この2013年、2014年に大きく売り上げが低迷します。180万円の値下げを行ったりし、何とか売り上げをあげようとしました。

バイパー史上最強の誕生「ダッジ バイパーACR エクトリーム」

バイパーの画像

出典:http://www.caranddriver.com/

そして現在のバイパーで一番最強とされているのが『ダッジ バイパーACR エクトリーム』です。『ACR』とはアメリカン・クラブ・レーシングの略です。

公道では寧ろ邪魔であろう大型リアウイングが目につきます。このエクストリームは、エンジン性能は変わらないものの、空力オプションが素晴らしく、可変式ウイングに空力や気流を考えて装備されたディフューザー、スプリッタ―が大型で装備され、時速283kmの最高速時には、900kgを超えるダウンフォースを発生するとされています。

この「ダッジ バイパーACR エクトリーム」は日本円で約1,400万円以上もします。
運搬機能等、ほぼない、まさに走る為だけに特化した「ダッジ・バイパーの中のバイパー」といえるでしょう。

25年の歴史に終止符

バイパーの画像

出典:http://www.roadandtrack.com/

そして2016年、2017年モデルイヤーを最後に生産終了する事が決定しました。
近年、車業界は低燃費や、ハイブリッドなど環境対策が強いられたり、コンパクトカーやSUV等の台頭でスポーツカーは伸び悩んでいます。

この「ダッジ・バイパー」はこの時代に逆らい続けた車と言っても過言ではないでしょう。25年もよくぞ戦い抜いたとすら思います。

そんな最後を、フィアット・クライスラー・オートモービルズは、ヴァイパー最後のモデルイヤーにおいて、

黒と赤のボディで、2015年にヴァイパーがラグナセカ・レースウェイで1分28秒という最速タイムを記録したことを由来する「1:28 Editiom ACR」。
1997年にヴァイパーがFIA GT2チャンピオンシップで優勝したことを記念して発売された白のボディに青のストライプ「GTS-R Commemorative Edition ACR」。
2010年の「Viper VoooDoo edition」の復刻モデル「VooDoo II Edition ACR」。
2010年の限定モデルから"スネークスキン・グリーン"のボディを受け継ぐ「Snakeskin Edition GTC」。
そしてオールブラックの「Dodge Dealer Edition ACR」

という5つのスペシャル・エディションを設定すると発表しました。

最後バイパーとして歴史を彩るものになりました。

バイパー1to1とは?

世界に一つだけのバイパー

バイパーの画像

出典:http://kakaku.com/

「ダッジ・バイパー」には他の車にはない独特なシステムが存在しています。それは「バイパー1to1」です。

ダッジ・バイパーは、一般的な市販車が求められているような所は目指していない車です。そこで、自分だけの独自の一台も創り上げられる「バイパー1to1」が出来ました。

これは、数百種類を超える基本色やストライプの組み合わせ、18種類のインテリア・トリムや7種類のエアロ仕様をネット上で自分で設計し、その設計図をダッジの公認ディーラーへ持ち込み契約すれば、自分だけの「バイパー」が工場で創り上げられます。しかも、オーナーはその過程を見る事が出来ます。
同然基本価格より値段は上がりますが、世界に自分だけの車が出来るのはこの上なく嬉しいでしょう。

このシステムは生産終了する年まで行うそうなので、まだ世界に一台だけの「ダッジ・バイパー」を手にすることは出来ます。

ダッジ・バイパーの走行動画!

マッスルカーのキング、アメ車の中のアメ車らしく、パワフルな走りですね。

ダッジ・バイパーの中古車価格情報は?

希少価値の高いスポーツカー

バイパーの画像

出典:http://goo.gl/

『ダッジ・バイパー』はマフラーが日本の車検違反に当たることや、日本の狭い道では『バイパー』の性能・魅力が思う存分発揮できない事もあり、国内へ入ってきている台数が基本的に少ない車とされています。

中古車市場でも希少価値の高い車とされていて、

例えば

年式1998年、走行距離3.4万Kmの新車並行の『ダッジ ダッジ バイパー RT/10』は390万円になります。

中には初期モデルで『ASK』と表記されているものもあります。
大体の相場が2001年式以前だと360~500万円、2005年式は680万円代、2006年式は800万円代、2009年式以降は1000万円代とされていますが、カラーや状態では古いものでも高額になってくるでしょう。

並行輸入という方法もありますが、日本国内で『ダッジ・バイパー』に乗るのはコストが割高になると言わざるを得ません。

時代に逆らい続けた車の終了に賛辞の言葉を

速くパワフルに走る>環境性能・燃費

出典:http://carview.yahoo.co.jp/

車史の中において、これほど時代に逆らい続けてきた車は『ダッジ・バイパー』以外にいないでしょう。ただ、速くパワフルに走る事だけを考えた、文字通り『マッスルスポーツカー』です。
25年という車史で見れば短い歴史かもしれませんが、確実に深く刻まれた車です。
日本では中々見る事の出来ない車ですが、この車が、しかも特注の自分だけの一台がガレージにあるとすれば夢のようです。
今年で最後の『ダッジ・バイパー』。もし、機会があれば皆さんも検討してみてはいかがでしょうか?

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