初めて車と出会う人の為の車情報メディア MOBY [モビー]

ル・マン24時間が今年も開催!ルールに歴史や見どころをご紹介!

ル・マン24時間耐久レースは、フランスで行われる大きなレースで街中が賑わいを見せる大きなイベントとして有名です。本戦は夜通し行われますが、イベント全体としては一週間以上に渡る祭典で自動車文化を発展させる事を目的として始まったのが起源ただと言われています。これからも続いて欲しい世界の有名なレースのひとつをご紹介いたします。

ル・マン24時間耐久レースが2017年も開催!

ル・マン24時間耐久レース トヨタ

今年もル・マン24時間耐久レースがフランスのサルト・サーキットにて開催されています。
今年は6月14日から予選がスタートしており、15日の予選にはTS050 HYBRIDで優勝を狙うトヨタチームが出走、2回目で小林可夢偉選手が乗る7号車が3分14秒791というタイムでポールポジションを獲得しました。
日本人のポールポジションは、今回優勝候補の8号車に乗る中嶋一貴選手が14年に獲得して以来2人目です。
また、中嶋一貴選手の乗る8号車は2位、国本勇資選手の9号車は5番手と、トヨタの日本人選手の活躍が目立ちます。
インディ500で同じく日本人選手の佐藤琢磨選手が優勝したことも記憶に新しく、世界中で日本人選手への注目が集まっています。
また、18回のル・マン24時間耐久レースに挑戦するトヨタが、2度の2番手という天井を打ち破り悲願の優勝を果たすことについても期待が高まります。

決勝は17日から開始します。

ル・マン24時間耐久レースとは?

ル・マン24時間耐久レース

ル・マン24時間耐久レースとはFIA世界耐久選手権(World Endurance Championship)の第3戦耐久レースであり1923年から始まり、土曜日の午後3時から日曜日の午後3時の24時間で何周出来たかを競うレースです。

季節は6月中旬の1年で一番に日の長い頃に開催されます。2016年は6月19日スタートでした。日没が午後10時くらいになるそうです。

ル・マン24時間耐久レースは世界3大レースの一つ

FIA世界耐久選手権(World Endurance Championship・以下WEC)は、6時間以上の耐久レースが全9戦行われ、規定車両はル・マン・プロトタイプとGT耐久レーシングカー。年間の獲得ポイントによって、マニュファクチャラーとドライバーのチャンピオンが決定する。第3戦はF1モナコグランプリ、インディー500と並び世界三大レースといわれる「ル・マン24時間レース」、さらに、第7戦には富士スピードウェイにて開催される「富士6時間レース」もラインナップされている。

出典:http://www.jsports.co.jp/

ル・マン24時間耐久レースの開催場所であるル・マンってどこ?

フランスのパリから南西へ電車で1時間くらいの場所にある都市ル・マンのブガッティサーキットの半周とそこから延長した一般公道により成り立つ1周13.629kmのロングコースをサルト・サーキットと呼び、そのコースで開催されます。

航空マップでいう左上がダンロップシケインのあるブガッティサーキット。ここから時計回りにテルトルルージュまで北東へ。

そこから南下してユノディエールをミュルサンヌまで行き右回りに北上してブガッティサーキットへ戻るコースです。

このユノディエールの直線が狂気的に長かったために後から2つのシクインを設けました。

上の地図の上部の「Mulsanne Straight(ミュルザンヌ・ストーレート)」にある2つのシケインが無い頃はこの長い直線で400km/h以上のスピードが出ている時代もありました。WM・セカテバ・プジョーの1986年に時速407kmという記録もあります。

ル・マン24時間耐久レースのルール

ル・マン24時間耐久レースは名前の通り24時間走り続ける訳ですからピットタイムラグさえもったいない訳でドライバーも2人もしくは3人一組となり交代しながら走り続けます。

また6つのクラスのクルマが同時に競う強引なレースでもあります。その6つとは、

ル・マン プロトタイプ1 ハイブリッド クラス

ほとんどF1にカウリングを与えたスタイルとなったプロトタイプでスペックも一番のLMP1 Hybridクラス。

ル・マン ポルシェ919 ハイブリッド

ポルシェ、アウディ、トヨタ等がこちらのクラスです。独自設計が許されているのでHybridも搭載しています。

2014年からキャビン縮小化に合わせ助手席の設置義務もないようです。
ゼッケンカラーが赤(ハイブリッドの場合は赤地に白字の「HY」)のステッカーも必要になります。

ル・マン プロトタイプ1 ノンハイブリッド クラス

LMP1 Hybridクラス以外のLMP1。有力プライベーターのリベリオンレーシング、バイコレスレーシングなどがこちらになります。ゼッケンカラーは同じく赤になります。

ル・マン リベリオンレーシング

ル・マン プロトタイプ2 クラス

ボディはF1フォーミュラカーのオープンボディとLMP1タイプ似のプロトタイプがあります。

現在量産されている市販シャーシと市販エンジンの組み合わせに限定されるクラスで、日産製VK45DEが多く使われています。

来年からギブソン(ザイテック・エンジニアリング)のワンメイクエンジン限定に。またボディも来年から4社に限定される予定で、フランスのオンローク・オートモーティブとオレカ、またはイタリアのダラーラのヨーロッパ系3社、アメリカのライリー・テクノロジーズとカナダのマルチマティックによる北米系の合弁プロジェクトを合わせた4大スタイルに絞られるようです。

LMP1よりスペックの低いLMP2クラスでは、ドライバーの技術が問われる為、今まではアルピーヌなどWECのシリーズポイントを競うチーム同士での接戦が楽しめました。こちらのクラスではゼッケンカラーが青になります。

ル・マン プロトタイプ3 クラス

今までル・マン プロトタイプ2クラスでした、日産製VK45DEがボアアップされて5.0L V8のVK50になりこのワンメークにより420馬力のエンジンでメンテは「オレカ」のみのクラスが格下げされました。

ル・マン リジェ JSP2

ボディはフォーミュラカーのオープンボディとLMP1タイプ似のプロトタイプがあります。ボディのベースは5社から選ばなければ行けず今年度では、リジェ(フランス)、ライレー・テクノロジーズ(アメリカ)、童夢(日本)、ジネッタ(イギリス)、アデス(ドイツ)のブランドでした。
こちらのクラスではゼッケンカラーが紫になります。

ル・マン GTエンデュランス プロ クラス

市販スポーツカーベースになる外見は一昔前のGT3でしたが、BoP(バランスオブパフォーマンス)の設定が通常のFIA-GT3とは違い、ドライバーの格式にてLM-GTE(Le Mans-GT Endurance)PROと言うクラスが出来ました。

ル・マン ポルシェ 911 RSR フェラーリ 488 GTE

今年の新型マシンではフェラーリ488GTEやフォードGTが参戦します。こちらのクラスではゼッケンカラーが緑になります。

ル・マン GTエンデュランス AM クラス

基本的なスタイルはPROクラスと同じですが、ドライバーの格式が低い事と1年落ちの車両でないと使用できないクラスを同じGTエンデュランスでもアマチュアのAMクラスに分けています。

LM-GTE AM(アマ)と言われ、フェラーリ458イタリアやシボレーコルベット C7-ZO6、アストンマーチンヴィンテージ V8などです。こちらのゼッケンカラーは橙色になります。

また最後の切り札としてエンジンやスタイルが適合外でも特別調整する事により参戦出来るクラスが特別に用意されています。このクラスを含めて計6種類のクラスが存在します。

ル・マンはレーサーにランクがある!?

出場するレーサーの経験や実績に基づき「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」と4段階のステータスに分けられ各カテゴリーにレーサーのステータスに応じた参戦条件が指定されます。

「プラチナ」

F1スーパーライセンス保持経験者、ル・マン24時間レースのル・マン GTエンデュランス プロ クラス以上の優勝経験者、WECプロクラス優勝経験者、国際F3000またはGP2もしくはカートの選手権でトップ5以内になった実績、国際F3選手権でトップ3以内の実績から2つ当てはまるレーサーを言います。

「ゴールド」

プラチナレーサー条件を1つとA1やファイヤストーン・インディライト等のステップアップ級の国際フォーミュラーシリーズでトップ3以内の実績、DTM / BTCC / Super GT選手権でトップ3以内の実績、ブランパンGTシリーズやFIA GT3ヨーロッパ選手権の優勝経験からもう1つ当てはまるレーサーを言います。

「シルバー」

上記以外の30歳未満のレーサー。著名な国際選手権またはシリーズで優勝経験者、非プロ級のシリーズ優勝者、メーカー主催ワンメイクレースシリーズ優勝者からいずれか1つ当てはまるアマチュアレーサーを言います。

「ブロンズ」

ライセンス発行時、30歳以上のシングルシーターで経験がない方、または30歳未満でライセンスを1年以上保持して、尚且つレース賛成経験が5戦以下のアマチュアレーサーを言います。

ル・マン24時間耐久レースの歴史!

始まりは市販車の性能向上のために

ル・マン 1923年優勝 シェナール&ウォルカー9号車

1923年、第1回ル・マン24時間耐久レースが開催されました。今から93年前になります。

市販車の性能の向上させる目的も多く含まれていてライトの具合確認などの意味も含まれていました。33台の出場車でレースが始まりエントリーは35台、車検落ち2台という事でしょうか。

殆どがフランス車でした。トラブルが起こった場合はレーサー自ら対処しなければいけませんでした。第1回優勝は直4 3.0Lのエンジンを積んだシュナール&ワーケル(上記写真)でした。

ル・マン式スタート

1925年から1969年はコースサイドに並べられた車両に反対のコースサイドで待つレーサーがスタートのシグナルとともに走って車両へ乗り込んでいくスタイルが長い間スタートの儀式とされていました。

ル・マン24時間耐久レースは1936年のフランス自動車産業界のストライキにより1回中止と第2次世界大戦がおこり1940年~1948年の9年間中断されました。

合わせて合計10回のお休みとなり今年は第83回になりました。

1953年のジャガーXK120 Cタイプ(レプリカ)

ラ・マン ジャガー XK120 Cタイプ 1953

第2次世界大戦後49台から再開したル・マン24時間耐久レースではフェラーリが初参戦してレース専用車も参加できるようになりました。

1950年にはメルセデスも参加してその年に優勝しました。1953年にディスクブレーキを初採用したジャガー(上記写真)も自動車産業への新たな見本としても参加しました。

1955年のル・マン24時間耐久レース悲劇の事故

1955年悲劇のメルセデス・ベンツ ワークス300SLR

ル・マン 1955年 メルセデス・ベンツ 300sLR

1955年悲劇のル・マン24時間耐久レースで優勝したジャガーDタイプ

悲劇だった1955年の大事故の全容は?

1955年に発生し、多数の死傷者を出したこの事故は、モータースポーツ界に大きな影響を与えたのみならず、事故の当事者となった自動車メーカーのその後の経営にも大きな影響を与えることになった。

出典:https://goo.gl/

ホーソーンが周回遅れのオースチン・ヒーレーを抜いた直後に急減速してピットインした。後続オースチン・ヒーレーのドライバー、ランス・マクリンが追突を避けようと進路変更したところへメルセデスを運転するピエール・ルヴェーが避けきれずに衝突し乗り上げ、空中へ飛び上がった。ルヴェーのメルセデスはグランドスタンド側壁に衝突し車体は分解し炎上、衝撃でエンジンとサスペンションがそのままの勢いで観客席に飛び込み、観客・スタッフ、そしてルヴェーも含めて86人が死亡、約200人が重軽傷という大事故となった。

出典:https://goo.gl/

なお、このレースは事故後も続行された。「たとえどんな惨事が起きようとも、戦い続けるのがスポーツのルールである」ことが続行の理由であった。

出典:https://goo.gl/

ル・マン24時間耐久レースで優勝した数々の名車たち

ル・マン24時間耐久レースで勝利に輝いた名車たちを動画でふり返ろう!

ル・マン24時間耐久レースで勝利してきた数々の名車が、時代ごとにどのように変化してきたのかを動画で振り返ることができます。レースで勝利してきた車たちは数十年で劇的に変化してきています。車のデザインやサイズ、エンジン性能などを含めた車の全てのパフォーマンスがどれほど進化してきたかを動画で振り返りましょう!

1962年フェラーリ330LM TRI優勝

1962年フェラーリ330LM TRI優勝。そしてフェラーリが5年連続優勝しました。

1966年フォード・マークII優勝

フォード GT40 マークII 1966年 レプリカ

1967年もフォードが優勝しました。7.0LエンジンのマークIVに乗るアメリカ人レーサーによるアメリカ車での優勝という唯一の結果を残しました。

1970年ポルシェ917K優勝

ル・マン ポルシェ 917K 1970年

1971年もポルシェ917が2年連続優勝しました。H.マルコとG.バン・レネップの乗るポルシェ917Kが平均時速222.304km/h で5,335.313kmを走破した記録は実に39年後の2010年まで守られました。

1976年、1977年ポルシェ936が優勝

1978年ルノー・アルピーヌA442B優勝

ル・マン ルノー アルピーヌ A442B 1978年 レプリカ

ターボ車がル・マン24時間で優勝したのはこれが初めてでした。

1980年ロンドーM379B優勝

地元ル・マンの英雄であるジャン・ロンドーが自身の名を付けたマシンを本人がレーサーとなり優勝する史上初の試みだたようです。2人目のレーサーはJ.P.ジョッソーです。

2006年アウディR10TDI優勝

ル・マン アウディR10 TDI 2006年

アウディが投入したディーゼルターボのモデルでした。

2012年アウディR18 e-toron quattro優勝

ル・マン アウディR18 e-toron quattro 2012年

ル・マン24時間耐久レースは新たな時代に突入します。ハイブリッド車の投入によりトヨタ TS030 HYBRIDも新たに参戦しました。良いラップタイムを収めていましたが結論はリタイアに終わってしまいます。

1991年マツダ787B日本車で初めて優勝!

日本車ではトヨタ、日産、マツダと参戦していますが、ロータリーエンジンで差を付けたマツダは1970年から参戦して初優勝を1991年に収めました。

競合のメルセデスに対してラップタイムを1秒縮めて慌てるメルセデスをリタイヤに追い込む程のロータリーエンジンのパワフルさは翌年からル・マンでの規定外とされ、たった一度の栄光になってしまいました。

ル・マン24時間耐久レースの見どころ!

ル・マン24時間耐久レースは、街中で楽しむイベントになっています。町の広場に集まって最初はレーシングカーの車検から始まります。一般の方も手に触る事が出来るほど近くで観光出来ます。

車検のレーンもちゃんと設置しています。

そしてリフトアップして下回りもちゃんとチェックされます。

ル・マン

車検をパスしたチームは観客にご挨拶をしたり

握手やサインもしてもらえます。

そしてフリー走行や公式予選が2日程ありまして、レーシングピットの公開があったり、オープンのクラッシックカーに乗って市内をレーサーお披露目のパレードをしたりで、短く考えても6日間もの間、市内イベントや観光が楽しめます。

フリー走行や予選、本戦の間中もサーキットのグリーンスペースでキャンプされている方やアウトドアですのでお気に入りのレジャーセットを広げてお酒を楽しまれている観客もいらしたりします。

またサーキットの隣には窓のない観覧車があり、レース観戦中も観覧車からレースを見れたり、色々なイベントやショップが盛りだくさんになっています。

ル・マン

本戦中は夜10時以降に日没を迎え美しいナイトランも見れますが気温も冷え込むようで防寒対策や程々にバーやホテルで暖をとって翌3時のファイナルに備えた方が得策でもあるようですね。

次回のル・マン24時間耐久レースが楽しみです!

ル・マン

今年度6月18〜19日ル・マン24時間耐久レースでのLM-GTE Amクラスでは、フェラーリ458イタリアが、2年連続でクラス内でのポールポジションを達成しました。

今年で第83回になるル・マン24時間耐久レースは、自動車文化を発展させてきた最大のイベントで今年ももう少しでトヨタが初優勝かと思いましたが残り6分でロマン・デュマ/ニール・ジャニとマルク・リーブのNo.2ポルシェ919ハイブリッドにゆずってしまいましたね。

2年連続の優勝をポルシェにゆずる事には、なってしまいましたが、小林可夢偉の6号車トヨタTS050ハイブリッドが2位をキープ!3位にはアウディR18という結果となりました。来年こそは日本車に一番の総合優勝を取ってもらいたいです。

ル・マン24時間耐久レースは地球の裏側にはなりますが、一度は見に行ってみたくなりますね。

レースに興味のある方におすすめの記事!