ル・マン24時間とは?世界が熱狂する耐久レースのルールと歴史、見どころをご紹介!

ル・マン24時間耐久レースは、フランスで行われる大きなレースで街中が賑わいを見せる大きなイベントとして有名です。本戦は夜通し行われますが、イベント全体としては一週間以上に渡る祭典で自動車文化を発展させる事を目的として始まったのが起源ただと言われています。これからも続いて欲しい世界の有名なレースのひとつをご紹介いたします。

ル・マン24時間耐久レースとは?

出典:http://www.fiawec.com/pictures.html?see=photos/

ル・マン24時間耐久レースとはFIA世界耐久選手権(World Endurance Championship)の第3戦耐久レースであり1923年から始まり、土曜日の午後3時から日曜日の午後3時の24時間で何周出来たかを競うレースです。

季節は6月中旬の1年で一番に日の長い頃に開催されます。2016年は6月19日スタートでした。日没が午後10時くらいになるそうです。

ル・マン24時間耐久レースは世界3大レースの一つ

FIA世界耐久選手権(World Endurance Championship・以下WEC)は、6時間以上の耐久レースが全9戦行われ、規定車両はル・マン・プロトタイプとGT耐久レーシングカー。年間の獲得ポイントによって、マニュファクチャラーとドライバーのチャンピオンが決定する。第3戦はF1モナコグランプリ、インディー500と並び世界三大レースといわれる「ル・マン24時間レース」、さらに、第7戦には富士スピードウェイにて開催される「富士6時間レース」もラインナップされている。

出典:http://www.jsports.co.jp/motor/wec/

ル・マン24時間耐久レースの開催場所であるル・マンってどこ?

フランスのパリから南西へ電車で1時間くらいの場所にある都市ル・マンのブガッティサーキットの半周とそこから延長した一般公道により成り立つ1周13.629kmのロングコースをサルト・サーキットと呼び、そのコースで開催されます。

航空マップでいう左上がダンロップシケインのあるブガッティサーキット。ここから時計回りにテルトルルージュまで北東へ。

そこから南下してユノディエールをミュルサンヌまで行き右回りに北上してブガッティサーキットへ戻るコースです。

このユノディエールの直線が狂気的に長かったために後から2つのシクインを設けました。

出典:http://www.jsports.co.jp/motor/wec/

上の表の⑤⑦シケインが無い頃はこの長い直線で400km/h以上のスピードが出ている時代もありました。WM・セカテバ・プジョーの1986年に時速407kmという記録もあります。

ル・マン24時間耐久レースのルール

ル・マン24時間耐久レースは名前の通り24時間走り続ける訳ですからピットタイムラグさえもったいない訳でドライバーも2人もしくは3人一組となり交代しながら走り続けます。

また6つのクラスのクルマが同時に競う強引なレースでもあります。その6つとは、

ル・マン プロトタイプ1 ハイブリッド クラス

ほとんどF1にカウリングを与えたスタイルとなったプロトタイプでスペックも一番のLMP1 Hybridクラス。

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ポルシェ、アウディ、トヨタ等がこちらのクラスです。独自設計が許されているのでHybridも搭載しています。

2014年からキャビン縮小化に合わせ助手席の設置義務もないようです。
ゼッケンカラーが赤(ハイブリッドの場合は赤地に白字の「HY」)のステッカーも必要になります。

ル・マン プロトタイプ1 ノンハイブリッド クラス

LMP1 Hybridクラス以外のLMP1。有力プライベーターのリベリオンレーシング、バイコレスレーシングなどがこちらになります。ゼッケンカラーは同じく赤になります。

出典:http://www.rebellion-racing.com/en/racing.php#section-cars/

ル・マン プロトタイプ2 クラス

ボディはF1フォーミュラカーのオープンボディとLMP1タイプ似のプロトタイプがあります。

現在量産されている市販シャーシと市販エンジンの組み合わせに限定されるクラスで、日産製VK45DEが多く使われています。

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来年からギブソン(ザイテック・エンジニアリング)のワンメイクエンジン限定に。またボディも来年から4社に限定される予定で、フランスのオンローク・オートモーティブとオレカ、またはイタリアのダラーラのヨーロッパ系3社、アメリカのライリー・テクノロジーズとカナダのマルチマティックによる北米系の合弁プロジェクトを合わせた4大スタイルに絞られるようです。

LMP1よりスペックの低いLMP2クラスでは、ドライバーの技術が問われる為、今まではアルピーヌなどWECのシリーズポイントを競うチーム同士での接戦が楽しめました。こちらのクラスではゼッケンカラーが青になります。

ル・マン プロトタイプ3 クラス

今までル・マン プロトタイプ2クラスでした、日産製VK45DEがボアアップされて5.0L V8のVK50になりこのワンメークにより420馬力のエンジンでメンテは「オレカ」のみのクラスが格下げされました。

出典:http://www.dome.co.jp/column/dt_63g.html/

ボディはフォーミュラカーのオープンボディとLMP1タイプ似のプロトタイプがあります。ボディのベースは5社から選ばなければ行けず今年度では、リジェ(フランス)、ライレー・テクノロジーズ(アメリカ)、童夢(日本)、ジネッタ(イギリス)、アデス(ドイツ)のブランドでした。
こちらのクラスではゼッケンカラーが紫になります。

ル・マン GTエンデュランス プロ クラス

市販スポーツカーベースになる外見は一昔前のGT3でしたが、BoP(バランスオブパフォーマンス)の設定が通常のFIA-GT3とは違い、ドライバーの格式にてLM-GTE(Le Mans-GT Endurance)PROと言うクラスが出来ました。

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今年の新型マシンではフェラーリ488GTEやフォードGTが参戦します。こちらのクラスではゼッケンカラーが緑になります。

ル・マン GTエンデュランス AM クラス

基本的なスタイルはPROクラスと同じですが、ドライバーの格式が低い事と1年落ちの車両でないと使用できないクラスを同じGTエンデュランスでもアマチュアのAMクラスに分けています。

出典:http://www.fiawec.com/pictures.html?see=photos

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LM-GTE AM(アマ)と言われ、フェラーリ458イタリアやシボレーコルベット C7-ZO6、アストンマーチンヴィンテージ V8などです。こちらのゼッケンカラーは橙色になります。

また最後の切り札としてエンジンやスタイルが適合外でも特別調整する事により参戦出来るクラスが特別に用意されています。このクラスを含めて計6種類のクラスが存在します。

ル・マンはレーサーにランクがある!?

出場するレーサーの経験や実績に基づき「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」と4段階のステータスに分けられ各カテゴリーにレーサーのステータスに応じた参戦条件が指定されます。

「プラチナ」

F1スーパーライセンス保持経験者、ル・マン24時間レースのル・マン GTエンデュランス プロ クラス以上の優勝経験者、WECプロクラス優勝経験者、国際F3000またはGP2もしくはカートの選手権でトップ5以内になった実績、国際F3選手権でトップ3以内の実績から2つ当てはまるレーサーを言います。

「ゴールド」

プラチナレーサー条件を1つとA1やファイヤストーン・インディライト等のステップアップ級の国際フォーミュラーシリーズでトップ3以内の実績、DTM / BTCC / Super GT選手権でトップ3以内の実績、ブランパンGTシリーズやFIA GT3ヨーロッパ選手権の優勝経験からもう1つ当てはまるレーサーを言います。

「シルバー」

上記以外の30歳未満のレーサー。著名な国際選手権またはシリーズで優勝経験者、非プロ級のシリーズ優勝者、メーカー主催ワンメイクレースシリーズ優勝者からいずれか1つ当てはまるアマチュアレーサーを言います。

「ブロンズ」

ライセンス発行時、30歳以上のシングルシーターで経験がない方、または30歳未満でライセンスを1年以上保持して、尚且つレース賛成経験が5戦以下のアマチュアレーサーを言います。

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