トヨタとマツダが提携するって知ってた?「モノづくり」ポリシーを尊重、協力的業務提携へ

2015年5月13日、トヨタ自動車株式会社とマツダ株式会社は業務提携に向けて基本合意したことを発表しました。お互いのメーカーがもっている「モノづくり」ポリシーを尊重し合い、将来的な市場競争力を模索するためのプロジェクトといった印象で、経営的な資本提携ではなく協力的な業務提携と見るのが正しいようです。

業務提携で相互補完の関係を築くのが目標

出典:http://www.topnews.jp/

トヨタ公式サイトより

TOPNEWS(2015年05月13日)

2005年のトヨタ・スバルの提携と比較すると

2005年にトヨタとスバルが提携を発表した時は、米国GM社が放出した株式をトヨタが取得して富士重工の筆頭株主になったという背景が存在しました。
今回の提携についてもイメージ的に「マツダはトヨタに吸収されてしまうのか?」と思われがちですが実のところは違うようで、お互いの得意分野と不得意分野を補い合うことを目標にしているようです。

富士重工公式サイトより

はじまりは2010年のハイブリッド技術供与

2010年、トヨタはプリウスで培ったハイブリッド技術ライセンスを供与して、マツダの次世代エンジンと組み合わせることに合意します。

マツダ公式サイトより

3年後の2013年にトヨタのTHSとマツダのSKYACTIVの組み合わさったパワーユニットを積んだアクセラハイブリッドとして実を結びました。

マツダ公式サイトより

日経トレンディネット(2013年12月27日)

マツダがフォードグループから事実上独立して、新世代技術「SKYACTIV」を発表したのが2010年です。

「SKYACTIV」とは、
・パワーユニット
・ドライブトレイン
・プラットプラットフォーム
これら自動車の主要なコンポーネントを包括的に刷新、車全体を最適化していくことを目指す考え方です。

それにハイブリッド技術を取り込みたいと考えたのは、時代の流れでしょう。

2012年、マツダがメキシコ工場でトヨタの北米向けOEM生産に同意

2012年、翌年度稼働予定のマツダ新メキシコ工場で、2015年から生産予定の新型デミオをベースとしたOEM車を、トヨタブランドの小型車として生産して北米で発売することを発表しました。

マツダ公式サイトより

出典:http://jp.autoblog.com/

autoblog(2015年4月6日)より

マツダが欲しかったのはハイブリッド? トヨタは何が欲しいの?

現在、日本国内の登録車の売れセンはハイブリッド。
そして、パワーユニット開発の主軸を内燃機関に見定めていたマツダ。
時代の潮流に乗り遅れる訳にいかないので、ハイブリッド技術はのどから手が出るほど欲しいモノであったのです。

対してトヨタは「モノ造り革新」と呼ばれている新しいマツダのブランディングのようなものに、魅力を感じているコメントを発表しています。
実のところはどうなのでしょうか?

エンジニアtype(2015年5月28日)

クリーンディーゼルエンジン狙い?

そのほかにもトヨタが欲しているのは「SKYACTIV-D」と呼ばれるマツダの高効率クリーンディーゼルエンジンなのではないかと推測されます。

日本ではハイブリッドがシェアを伸ばしていますが、ヨーロッパではハイブリッドよりもクリーンディーゼルのほうが主流。
トヨタは、その分野で出遅れていることは否めないというのが現状です。

出典:http://www.mazda.com/

マツダ公式サイトより

次世代86はスバルでなくマツダとジョイント?

出典:http://www.kodansha-bc.com/

6月26日発売のベストカー誌(講談社)にこのような憶測記事が掲載されていました。

『水平対向廃止 86後継車は直4!?』
トヨタがスバルに代わってマツダを選ぶのか?

出典:http://www.kodansha-bc.com/

clicccar(2015年6月29日)

2005年のトヨタ・スバル提携から始まった「FT86プロジェクト」の産物であるトヨタ86/スバルBRZも発表から3年が経過しました。
テコ入れが検討されるも、水平対向エンジンを軸にしたシャーシ設計が災いして難航している模様です。

今回の提携話を交えた憶測記事のようですが、火のないトコロに煙は立たないという言葉もありますので、気になるところです。

この提携はWin-Winなのか?

フォードから独立した、のちのマツダは「走る歓び」に注視した、技術的にもデザイン的にも非常に魅力的なモノづくりをしています。
元気にあふれている自動車メーカーといえるでしょう。

一方トヨタは、ハイブリッド分野でライバルのホンダをシェアで凌駕し燃料電池車でも一歩先ん出て日本自動車業界の王者に君臨しています。
しかし、エコカーの先にある将来的な競争力は不透明と言わざるを得ません。

新たな自動車技術分野に挑戦し、モノにしてきたトヨタの技術力。
日本のモータリゼーションを再確認したようなマツダのモノづくりの姿勢。

それが合わさればそれこそ「鬼に金棒」、「Win-Winの関係性」と言えるのではないでしょうか。

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