ボクサーエンジンとは?スバルとポルシェがこだわる水平対向エンジンを徹底解説!

スバルの車に搭載されている水平対向エンジンBOXER。その名前を聞いた事はあっても、どのようなものかよく知らない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。水平対向エンジンって何?メリットは?どんな車が水平対向エンジンを搭載しているの? などなど、水平対向エンジンについてまとめてみました。

水平対向エンジンとボクサーエンジンとは?

スバル 水平対向エンジン

出典:http://www.subaru.jp/

水平対向エンジンとは、左右に向かい合ったピストンが水平方向に打ち合うように往復するエンジンの事です。

その様子を、ボクシングのボクサーが互いにパンチを打ち合う姿に見立てて、「ボクサー(BOXER)エンジン」と呼ばれています。

富士重工業の自動車メーカーであるスバルは、このボクサーの動きに似た水平対向エンジンこそが最も合理的かつ理想的なエンジンと考え、長年こだわり、技術を磨き続けています。

水平対向エンジン(ボクサーエンジン)他のエンジンとの違い

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直列エンジンは一本のクランクシャフトに対してシリンダーが一直線に並んだものです。
自動車、オートバイ、船舶など幅広く利用されています。

V型エンジンは左右交互にVの字型にシリンダーを配置したエンジンです。クランクシャフトを挟んだバンク角が180°のものもあり、見た目には水平対向エンジンと似ている場合もありますが、それは180°V型エンジンと呼ばれ、水平対向エンジン(ボクサーエンジン)とは区別されます。

大排気量の自動車またはバイクのエンジンに採用される事が多く、F1のエンジンはレギュレーションによりV型エンジンに限定されています。

スバルの水平対向エンジン「ボクサーエンジン」解説動画

スバルがこだわる水平対向エンジン「BOXER(ボクサー)」の解説動画です。
新生ボクサーエンジンは21年ぶりに全ての性能が刷新され、高い燃焼効率と燃費効率を獲得しました。

スバルが水平対向エンジン「ボクサーエンジン」を採用したきっかけ

スバル初めての乗用車「スバル1000」は飛行機の開発をしていた百瀬晋六氏がリーダーとして開発に携わっていました。もともと飛行機を開発していた百瀬氏が、開発費用を度外視してクオリティの高い英品を追求したことから水平対向エンジンが採用されることになりました。

対して他のメーカーは、スバル1000が高い開発費用をかけたにもかかわらず売れ行きが好調ではなかったため、水平対向エンジンを開発しなかったと言われています。

水平対向エンジン(ボクサーエンジン)のメリット

1.水平対向エンジンは振動が少ない

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左右のピストンが水平方向に往復する事で互いの力を打ち消しあい、振動が少なくて済みます。
通常のエンジンはピストンの運動による慣性力を軽減するため、バランスウェイトと呼ばれる重りがつけられています。
水平対向エンジンはバランスウェイトが無くても(あるいは最小限で)低振動を実現できるため、低振動と低重量を両立できます。

2.水平対向エンジンは低重心

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重心が高くなりがちな他のエンジンに対して、横に平べったい形の水平対向エンジンは重心が低くなります。
軽量、低重心のエンジンにより、コーナリングでの振幅を抑え、軽快で安定した走行がしやすくなります。
また、エンジンの全高が低い事により、車体のデザインに自由が利くという利点があります。

3.水平対向エンジンは高剛性が高い

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クランクシャフトを左右のシリンダーブロックが均一に挟み込む構造のため、耐久性が高くなります。
また、直列エンジンに対してクランクシャフトが短くて済むため、ねじれ剛性を気にする必要が少なく、軽量化につながっています。

水平対向エンジンのデメリットは?

これまで述べてきたように水平対向エンジンには多くのメリットがありますが、エンジン周りのパーツが多くなるため、生産コストがかかるといった点も無視できません。またエンジンの構造上、横幅が白くなることでエンジン周りのスペースに余裕がなくなるといったこともあります。

スバルの歴史紹介記事です。

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