べーパーロック現象とは?意味とフェード現象との違い【自動車用語】

車のブレーキが突然効かなくなる「ベーパーロック現象」。その原因や対策は?「フェード現象」とはどこが違うの?そんな疑問をこの記事で一気に解決します。読み終わる頃には、自動車に関する知識が更に深まっていることでしょう!

ブレーキのトラブル「ベーパーロック現象」とは?

ペーパーロック現象が事故原因とされる2013年のバス事故

ベーパーロック(vapor lock)現象とは、自動車の摩擦ブレーキが過熱した際に制動力を伝えるブレーキフルードが沸騰して、ブレーキ配管内に蒸気(vapor)による気泡が生じることでブレーキが全く効かなくなる現象のことをいいます。

上の動画でもわかるとおり、場合によっては死傷者が出ることもある恐ろしい現象ですので、この記事でしっかり原因と対策を学んでいきましょう。

似た現象として「フェード現象」というものがありますが、こちらは摩擦ブレーキの摩擦材が加熱されることで、摩擦係数が低下し、ブレーキが効かなくなる現象です。

フェード現象はベーパーロック現象の前段階に発生する現象であり、ベーパーロック現象とも密接に関わっています。
フェード現象に関して詳しくは以下のリンクからご確認ください。

危険な「フェード現象」を解説!

ブレーキフルードの役割

ベーパーロック現象の画像です。

出典:http://www.engineoilya.com/

ブレーキフルードとは、ブレーキペダルを踏んだ力を油圧(液圧)でブレーキ本体に伝達する役割のある、自動車の重要な構成要素の一つです。
以前はブレーキオイルと呼ばれていました。

このブレーキフルードが沸騰してしまうとブレーキ配管内に気泡が発生し、ブレーキペダルを踏んだ力が全て気泡を潰すことに使われてしまうので、ブレーキが効かなくなるのです。

「ベーパーロック現象」はどんな状況で発生するの?

ベーパーロック現象の画像です。

出典:http://www.maspa.or.jp/

下り坂では要注意!

ベーパーロック現象は、長い坂を摩擦ブレーキだけに頼って下り続けていると発生します。
まず、前段階として摩擦ブレーキの過熱によるフェード現象が発生し、ブレーキの効きが悪くなります。

そのまま摩擦ブレーキの使用を続けると、ブレーキシステム全体の熱が上がり続け、最終的にブレーキフルードが沸騰することでベーパーロック現象が発生するのです。

ブレーキフルードの劣化に注意!

ベーパーロック現象のもう一つの原因は、ブレーキフルードの劣化です。
一般的な自動車に使われているグリコール系のブレーキフルードは吸湿性が高く、水分を含むと沸点が著しく下がるという特徴があります。

そのため、長く使っているブレーキフルードはベーパーロック現象も発生しやすく、気泡も消えにくくなるので、ブレーキ力も回復しなくなります。

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