なぜ3~5年?煩わしい?本当は役に立っている免許更新制度の実情とは

ドライバーにとっては煩わしい免許更新。3~5年毎に更新しなければいけないのには、どういった事情があったのでしょうか。今回は免許の更新制度について海外と比較しながらご紹介します。

国際的に免許更新頻度の高い日本

日本の免許更新は3~5年毎です。これは欧米各国と比較しても更新頻度が高く、ドライバーにとっては煩わしい手続きの一つとして認識されています。例えば、自動車先進国であるドイツは一昔まえまでは免許更新制度がなく、一度免許を取得すると永久資格として自動車の運転が認められていました。2013年以降はEU基準に合わせ、15年間の有効期限と変更になりましたが、日本の最長5年と比較するとずいぶん長いように思えます。米国も州によって免許制度が大きく違いますが、ニューヨーク州では8年で満期となり、総じて日本よりも長い期間が設定されています。

高齢者の乗車中事故が圧倒的に少ない日本

▼免許の更新期間が長いことによる弊害

免許が永久資格であったドイツを筆頭に免許の有効期限が長いヨーロッパ各国では、長期間に渡り身体検査やドライバーの運転適性試験等もゼロであるため、自動車乗車時での事故が多発している事実があるようです。

日本は10万人あたりの乗車中での事故比率は先進国の中でも最小です。アメリカは世界で最も自動車社会が発展している国ですので、他国よりも乗車時間・距離が長く、必然的に交通事故も多いようですね。

※日本の歩行中の事故が多いのは、「歩道」と「車道」が明確に分かれていない道路が多くを占める為だと言われています。

特に高齢者の事故ではそれが更に顕著に伺えます。例えば、同じ島国のイギリスと比較してみると、高齢者の交通事故のうち、自動車乗車時の比率が日本は24%のところ、イギリスでは51%にものぼります。

日本の高齢者の交通事故死者のうち、乗車時事故は24%。一方で、免許いらずの自転車での事故が17%と比較的目立っています。

イギリスの高齢者の交通事故死者のうち、乗車時事故は51%で比率は日本の倍以上!

▼3~5年毎の免許更新による安全性の担保

目的は肉体機能のチェック

人間は年を経るに連れて肉体機能は低下していきます。また、ドライバーの肉体機能は運転時の安全に直結します。日本の免許更新制度は、この「肉体機能の変化」を定期的にチェックする為に、3~5年毎の免許更新を求めているわけです。

特に、70歳以上の高齢者には3年毎の免許更新と「高齢者講習」を受ける必要があり、講習と教習を通過すること免許更新時の義務として課されてます。

こういった点に関しては日本の免許更新制度が「命を守る」という点で大きな役割を果たしていることが伺えますね。

マクロ視点から見て優れた日本の免許更新制度

免許更新制度について、いかがでしたでしょうか。一見、煩わしさを感じてしまう免許更新ですが、国家全体として大きな役割を果たしていることがわかります。現在、ヨーロッパ各国でも高齢者の免許更新頻度を高めたり、制限を儲けようとする動きが活発になってきていますが、日本の制度がお手本になるかもしれませんね。

関連キーワード
キーワードからまとめを探す


関連する車種/メーカー
車種/メーカーからまとめを探す