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面白い車?変な車?メーカーが作った個性的なヤバい車15選

面白い車は国内外にたくさん存在する!

@art_zzz/stock.adobe.com

四輪の自動車は日本だけでなく世界で普及しており、外を歩いていれば見かけない日はないほどです。世界に点在する数多くの自動車メーカーが数え切れないほどの車種を開発し、実際に市販化まで進めています。

しかし、中には個性的な外観デザインをしている“面白い車”が存在しているようです。古き懐かしい見た目をしている車種があれば、近未来を思わせるモデルも存在します。

今回は、実際に販売されているモデルから、個性的な雰囲気を感じた“面白い車”をピックアップしてみました。

メーカーが作った面白く変な車15選

メーカーが作った個性的でヤバい車を、実際に販売されたモデルからコンセプトカーまで15台紹介します。

※本記事のテキストは各紹介記事からの抜粋です
※各紹介記事執筆ライター:兵藤忠彦

「このドアどうやって開くの?」BMW Z1

ドアすらしまって超オープンエアー!(日射病注意)

BMW Z1で最大のポイントであり、自動車イベントでは性能などには一切興味ないマニアからせがまれ、何度も開けしめする姿が目に浮かぶ「下降収納式ドア」に触れないわけにはいきません。

外からはドア直後のリアフェンダー上のキーシリンダーにキーを入れて回し、中からはサイドシルのドアノブを引くと、窓とドアが音もなくスーっとサイドシルへしまわれていきます。

ガルスイングやシザースドアと違って上を気にしなくていいですし、ヒンジドアのように狭いところで隣のクルマへドアパンチする心配もありません。

「スライドドア+コンパクトカー?」プジョー 1007

開口部をあまり取れずに後席へのアクセスは不便で、何のためにスライドドアを採用したのかよくわからなくなっている

ボディサイズは初代ポルテと同程度、日本ではギリギリ3ナンバーなものの5ナンバー車といって差し支えなく取り回しは良好、電動スライドドアのメカ重量や補強で車重は1.2t超と重いものの、意外にトルクフルなエンジンで巡航に入ればパワー不足を感じさせません。

全高1,630mmとトールワゴン系ですが、トップヘビーによる不安定感や不快なロールを感じさせないよう足回りは適度に固められ、緩いロールで横Gを軽やかにいなしつつ優雅にコーナリングするという、ちょっと古い306あたりまでの「プジョーの猫足」風です。

両側スライドドアのために補強されたボディは衝突安全性能にも寄与したらしく、各部のエアバッグと合わせ、ユーロNCAPの衝突安全テストでは当時のメルセデス・ベンツCクラスに匹敵する高得点を記録しました。

「冷蔵庫みたいだけどカワイイ!」イセッタ

このボディサイズと車格で左右ダブルワイパーは日本だと贅沢かも…BMW版イセッタ

車体をグルリ取り囲んでみてもドアらしきものは見当たらず、どうやって乗り込んだものかと思案していると、ユーモラスに膨らんだフロントマスクの端にノブが見つかり、それを下にひねるとガチャ…ええっこれがドアだったの?!と驚くマイクロカーが「イセッタ」。

大抵の車は乗り方に多少の差はあれ左右から乗り込むもの…という常識を打ち破り、またあまりに機能的なことから形に差が出にくいためか、近年のEVでイセッタのオマージュ的なものを除けば、おそらく同種のドアを持つクルマはなかなかないのでは?

「まるでちっちゃな戦闘機」ボンド・バグ

flickr.com Author:Steve Knight CC BY-SA 2.0

全長が短いながらも独立トランクすら持つノッチバックセダンだったリーガルのテールを後輪の上でバッサリ切り下ろし、フロントはリトラクタブルライト風に突き出したヘッドライトを持つ、クサビ型のウェッジ・シェイプデザイン。

テールをバッサリ切ったので2シーターに割り切ったコックピットへは、サイドカーテンとビニール窓による幌ドアを開き、高いサイドシルをまたいで乗り込む…と思いきや、なんとヘッドライト直後のヒンジを支点にルーフごとガバッと開く、前開きキャノピー!

航空機でも旧ソ連製Mig21戦闘機などで採用例がある前開きキャノピーですが、クルマではなかなかお目にかかれません。

ひっくり返った時は脇から這い出ればいいですし、何ならキャノピーを外せばビーチバギー風にもなって心地よさそうですが、クルマに限らずFRPボディの製造を得意とするリライアント・モーターならではの、なかなか遊び心がある面白いクルマでした。

「当時最速のBEVコンセプトカー」プジョー EX1

極端に狭いトレッドの後輪は1996年の「アスファルト」から、エアロダイナミクスは2007年の「フラックス」からと、それまでのコンセプトカーの集大成

自動車メーカーとしては現在のメルセデス・ベンツの源流となった企業より早く、「世界最古の自動車メーカー」と言われるプジョーですが、2010年のパリモーターショーには創業200周年記念事業として、1台のBEV(純電気自動車)、EX1を出展しました。

前後にモーターを持つ4輪駆動の後輪は極端にトレッドが狭く、ボディ形状はコンピューターシュミレーションによる空力解析結果の最適値をそのまま外形としたようなルックス、一般的なルーフはもちろんフロントガラスもなく、最低限のウインドデフレクターのみ。

EX1を簡単に説明するとこんな「空力スペシャル」ですが、妙に市販車じみたフロントマスクをはじめ、単なる理想を形にしただけのコンセプトカーとは言い切れない、妙なほど現実味を感じさせるクルマで、もっと言えば「新しい」とまでは感じさせません。

「とにかくアレがデカい」ホールデン ハリケーンコンセプト

19世紀に馬具メーカーとして創業、第1次世界大戦を機にフォードやGMの現地生産メーカーとなり、第2次世界大戦前には買収されてGMグループへ組み込まれた、オーストラリアの「ホールデン」。

かつての栄光を象徴するようなコンセプトカーが、「ハリケーン」です。

1969年のメルボルンモーターショーで発表されたハリケーンは、1960年代末~1970年代前半あたりのスーパーカーによく見られた、部分的には先進的ですらあったクルマで、ハリボテではなく実際に走行可能。

2011年には5年かけたレストアが完了して再び走行する姿が公開されています。

「未来予知、意外と当たってる?」プジョー ムービー

2005年のフランクフルト(ドイツ)では、さぞかし奇妙に見えたであろう「ムービー」

2005年にプジョーが未来的なコンセプトカーとして発表した「ムービー」など、「いつ市販するの?」と言い出す人までいそうで、18年という歳月は価値観を変えるに十分だと考えさせられます。

プジョーが2000年から2年に1度開催していたデザインコンクールへ、リスボン(ポルトガル)の学生、アンドレ・コスタ氏が応募したデザインが採用され、ドイツのフランクフルトモーターショーで「ムービー コンセプト」として紹介されたのは2005年のお話。

当時、コスタ氏がコンセプトの中心に据えたのは「環境に配慮した自動車の未来」であり、展示されたコンセプトカーはもちろんドンガラのハリボテとはいえ、有害な排気ガスを出す内燃機関(エンジン)とは無縁な乗り物だ、とは見た瞬間に理解できます。

「このミニバン、情報量多すぎィ!」プジョー HX1コンセプト

当時販売されていた初代5008の次期型…なら面白かったのですが、2代目5008は3列シートSUVになったのでHX1はお蔵入り
出典:flickr.com Author:Rutger van der Maar CC BY 2.0

プジョーが2011年のフランクフルトモーターショーで発表した「HX1コンセプト」は3列シート6人乗りミニバンであり、しかもどこかのスーパーカーから切った貼ったしたような、前後観音開きバタフライドアを持つという、変わったクルマです。

大開口部を実現する大型の電動スライドドアとどっちが重いか…はさておき、確かに開口部面積こそ広いものの、どれだけ開けても前後ドアのちょうど中間部以外は乗降性良好とは思えず、おそらくは中をよく見せるためのショーカー的ギミックに過ぎません。

こんなドアを採用するメリットとしては、ショーの会場で注目を浴びるほか、「変わったドアを採用したクルマ◯選!」というタイトルで、WEBメディアに繰り返し紹介されるくらいかな…というのが正直なところ。

たぶん、当時プジョーが販売していた3列シート7人乗りミニバン、「5008」(初代)の次期モデルで方向性を定めるためのデザインスタディを兼ねていると思いますが、当の5008は2代目(2017年)で時流に乗った3列シートSUVになってしまいました。

「アラブの王族専用?世界7台限定車」ライカン ハイパースポーツ

340万ドルもする超高額ハイパーカー、Wモーターズ ライカン ハイパースポーツ

中東のドバイに本社があるWモーターズというメーカーでは、ライカン ハイパースポーツという340万ドルもするハイパーカーを販売していました。

340万ドルは2013年発表当時の日本円で約3億4,000万円、だいぶ円安が進んだ2023年6月現在では約4億7,000万円!にも達し、さすがにそんなクルマを買う人は大層限られると思いきや、7台限定に100件以上のオファーがあったそうで…。

単に生産数が高くて高性能なだけではなく、値段なりに超豪華!さらに彼らがリバース・ダイヒードラル・ドアと称するユニークな後ろヒンジのシザースドアという特徴を持つライカン ハイパースポーツとは、どんなクルマでしょうか?

「4億3,000万円で市販化」ピニンファリーナ セルジオ

2013年のジュネーブショーで発表された、ピニンファリーナ セルジオ

中興の祖であるセルジオ・ピニンファリーナが2012年にこの世を去った後、その業績を称えて翌2013年に発表された美しいコンセプトカーが、ピニンファリーナ セルジオです。

後にフェラーリ セルジオとして限定6台で販売されましたが、フロントのウインドシールドがなく、ドアが極端に小さいコンセプトカー版にこそ、ピニンファリーナ・デザインの真髄が見えるかもしれません。

「逆に雨の日も楽しめる…のか?」スマートフォーツー クロスブレード

フェラーリのエンブレムはシャレだと思いますが、イタリアンレッドのボディカラーといい、妙に似合ってしまう flickr.com Author:Brian Snelson CC BY-SA 2.0

画期的な2シーターマイクロカーとして誕生した初代「スマート」でも、「クロスブレード」を限定販売、オフロードやクロスオーバーというより、昔のミニ・モークみたいに陽気なビーチバギー風と考えた方がいいクルマですが、面白い乗り物ではありました。

ヨーロッパでは昔からサイクルカー、クワドリシクルなどという名で存在するマイクロカーながら、従来からのモデルと違って6速セミATと組み合わせた598ccターボをリアに積んで高速走行も可能な、全長が極端に短い2シーターモデル。

2,000台が限定販売されたうち、日本へは初期に25台が輸入されて抽選販売され、物好きなコレクターによる応募多数だったのか、他の国では案外売れずに余ったのか、後には追加で34台が予約販売され、合計59台が正規輸入販売されたそうです。

「夢どころか寝言?」ベンチャー企業が作ったコンセプトカー・ロレモ

パッと見はいかにも空気抵抗が少なそうなミッドシップスポーツ、という感じのロレモ。 
flickr.com Author:loremo CC BY-SA 2.0

「Low Resistance Mobile」(低抵抗モバイル)、略して「Loremo」と称するロレモAGは2000年に設立された先進的エコカー開発を目的とするドイツのベンチャー企業で、共同創設者の1人によって1995年には最初のプロトタイプ開発をスタートしました。

そんな会社聞いた事ない…と思うのは当然で、ベンチャー企業によくある「スタートアップで派手なファンファーレを鳴らした割には投資家からの資金が集まらず、常に金欠状態でプロジェクトは予想からはるかに遅れ、最後はいつの間にか終わっていた」という典型例。

何しろロレモAGは2001年にフランクフルトショーで画期的なプロトタイプを発表する!という触れ込みで創業したものの、実際に発表できたのは2006年のジュネーブショーで、しかもハリボテでしかない自走不能なモックアップのみでした。

「ベースはビートル、あとはお好みで!」スターリング ノバ

一説には日本に2台しかないと言われるノバが並んでいる光景は壮観ですね(画像はオーストラリア製のパービス エウレカ)。
flickr.com Author:jason goulding CC BY-SA 2.0

このスターリング ノバ、もともとフォルクスワーゲン タイプ1、”ビートル”をベースにしたクルマだということで、あの丸っこいカブトムシが、なんでこんなペタンコのかっこいいスポーツカーにあるの?!と驚く人もいるでしょう。

実は、ビートルは現在主流のモノコックボディではなく、鋼板にリブを打って十分な強度を持たせたフロアパネルをシャシーとして、その上にボディを載せたプラットフォーム型シャシーなどと言われる構造で、極端な話、ボディなしでも走れます。

他のボディを載せてもクルマとして成立するため、「デューンバギー」などの名称で有名なサンドバギーや、ブラッドリーGTなどオリジナルスポーツカー、ポルシェ356レプリカなど、数々のキットカーやカスタムカーのベースになりました。

「2ドアクーペに見える4ドア」フォード エヴォ

そしてこの4枚羽は人目引くための演出で、展示の目玉はフロントマスクなどの「新キネティックデザイン」というオチだった
flickr.com Author:Simon Yeo CC BY-SA 2.0

一見すると2ドアクーペ、それもグラマラスな躍動感あふれる曲線美を持つボディに、グッと張り出した4つのフェンダーから大径ホイールとともに大地へグッと踏ん張る太いタイヤを見ると、典型的なアメリカン・マッスルスポーツか…と思わせます。

しかしそれは世を忍ぶ仮の姿(?)、扉を開けば最初からあるとわかりきっている前席左右ドアはもちろん、なんとリアフェンダーごとガバっと開く後席ドアまでガルウイング…否、バタフライドアと言った方がよいであろう、まさか、まさかの4枚羽!

後席ドアは乗降に直接寄与しないリアフェンダー後部を支点に開くため、実用化にあたってはラゲッジの実用性も犠牲になりそうですが、そこはそれ、コンセプトカーだからできる荒業ですが、2ドアクーペ風4ドア車のデザインとしては存外よくまとまっています。

“正式名称が長すぎるドア”が付いてるスーパーカー・ケーニグセグ アギーラ

この角度からだと、ドア根元部分の「一旦外側へ開いてから上に開く」というギミックがよくわかる(ケーニグセグ ジェミラ)

世間のほとんどの人には、前ヒンジのごく普通な「ヒンジドア」、今や軽自動車にも多い「スライドドア」、それにバスの折り戸やスイングアウトドアくらいしか縁がない人の方が多数派でしょう。

しかしクルマのドアにはいろいろな形式があり、総称して「ガルウイングドア」と呼ばれることが多い上開きドアや、サイドシルへ格納されるなんて素っ頓狂なドアもあり、個性だったり珍車扱いだったり様々な表現で紹介されています。

しかし中にはそのメカニズムも複雑ながら、「正式名称が長すぎて困るドア」なんてのもありまして…今回はスウェーデンのスーパーカーメーカー、ケーニグセグの「ディヘドラル・シンクロ・へリックス・アクチュエーション・ドア」を紹介しましょう。

※本記事のテキストは各紹介記事からの抜粋です
※各紹介記事執筆ライター:兵藤忠彦

面白く変わった車は運転しにくい?

イメージ画像(@VanderWolf Images/stock.adobe.com)

面白く変わった車は運転しにくいのでしょうか?

結論から述べると、いずれも公道で走行ができるように作られているため運転しにくいという要素は少ないでしょう。

世界各地で開かれているモーターショーに出展されている特殊なコンセプトカーのように、公道での走行を考慮していないデザインではありません。運転席からの視界も確保されているほか、走行に支障をきたさないよう作られています。

ただし、近年普及してきているBEVでは、運転操作に癖があるケースもあるでしょう。外観デザインに面白みを感じて購入したけど、実際に乗ってみたら思ったような運転操作ができなかったなどないよう、購入前に実車をチェックするのをおすすめします。

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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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