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SUVとは?意味・定義や歴史とメリット・デメリットから種類一覧まで

あらゆるカージャンルのなかでも、とくに人気の高いSUV。SUVの意味や定義、歴史などを詳しくまとめました。基礎知識を身につけることで、SUVのモデル選びはより楽しくなりますし、自分に最適な車種を見つけやすくなります。SUVの種類やメリット・デメリットもご紹介します。

SUVとは?意味と定義 

ハードに走れる車がSUV?

1つのカージャンルでありながら、SUVは多様性に富んでおり、モデルごとに特徴が大きく異なっています。この多様性はモデル選択の幅を広げている反面で、SUVの意味や定義を不明瞭にしている感が否めません。

SUVとは、「Sport Utility Vehicle(スポーツユーティリティビークル)」を略した言葉です。日本語では「多目的スポーツ車」と訳されます。少しわかりにくいのでかみ砕いていうと、「普段使いからレジャーまで多目的に使えるスポーツ車」がSUVという言葉の意味です。

名称の意味からわかるように、SUVは車の構造についての定義ではなく、用途上の分類といえます。ただ、SUVには最低地上高(地面から車体最低部までの高さ)が高く、悪路に強いモデルが多いことも事実です。アウトドアレジャーを含めた多用途に使えるように、ほとんどのSUVは高い悪路走破性能を備えています。

しかし、こうした意味や定義を知るだけでは、SUVの基礎知識として十分といえません。SUVの歴史やメリット・デメリット、種類などを次節以降で詳しく見ていきましょう。

SUVの歴史

SUVの元祖とされる「ウィリス ジープ ステーションワゴン」

SUVの歴史は古く、その原初は1946年に発売された「ウィリス・ジープ・ステーションワゴン」とされています。本格的なSUV市場は、1960年代のアメリカで発展しました。初期のSUV市場は、ピックアップトラックとオフロード車の2ジャンルから派生したモデルで確立されていきます。

オフロード車サイドでは、「ジープCJ」がSUV市場の牽引役となりました。一方、ピックアップトラックの側では、インターナショナル-ハーヴェスター社の「スカウト」が、仕事と遊びの両方に使える車の先駆けとして登場しています。このほか1963年には、高級SUVの元祖と呼ばれる「ジープワゴニア」が発売されました。

1970年代に入ると、「フォード ブロンコ」や「シボレー ブレイザー」が米SUV市場を賑わすようになります。一方、海を越えたイギリスでは、1970年に「ランドローバー レンジローバー」が誕生。1987年にはアメリカに上陸し、高級SUVとして大ヒットします。

日本でのSUVの歴史

日本のSUV市場は、1980年代から発展をはじめました。日本のSUV市場を開拓したのは、「三菱 パジェロ」や「トヨタ ハイラックスサーフ」などの悪路走破性能に秀でるモデルです。悪路に強くレジャーに使いやすいことから、これらモデルは「RV(レジャービークル)」と呼ばれました。

三菱パジェロ 初代モデル

トヨタ ハイラックスサーフ 初代モデル(北米仕様)

1990年代には、日本のSUV市場に大きな変化が起こります。パジェロやハイラックスサーフは、トラックゆずりの「ラダーフレーム」を採用していました。ラダーフレームとは、はしご型のフレームにボディを乗せる車体構造です。ラダーフレームは頑丈である反面、車重が重くなるデメリットがあります。

これに対し、1994年代に登場したSUV「トヨタ RAV4(ラブフォー)」には、「モノコックボディ」が採用されました。モノコックボディは、ボディとフレームが一体となった車体構造です。モノコックボディを採用したRAV4は車重が軽く、従来のSUVにはない軽快なハンドリングを備えて市場に登場しました。

トヨタ RAV4 初代モデル

さらに1997年には、モノコックボディの高級SUV「トヨタ ハリアー」が発売され、国内外で大ヒットします。

トヨタ ハリアー 初代 後期型

こうした新しいタイプのSUVは「クロスオーバーSUV」と呼ばれ、SUVの主流となっていきました。現在では、世界中の自動車メーカーが競い合うように、クロスオーバーSUVを開発販売しています。

車体構造の解説記事はこちら

国内SUVの詳細はこちら

SUVのメリットとデメリット 

SUVはメリットの多いカージャンルですが、特有のデメリットがあることも否めません。SUVがもつメリットとデメリットを、順番にチェックしていきましょう。

メリット

・悪路に強くアウトドアやウィンタースポーツに適する
・アイポイントが高く運転しやすい
・ボディが大きくステータス感がある

先に述べたとおり、SUVは悪路での走行を考慮して設計されています。このため、レジャーの移動手段にSUVは最適。キャンプや渓流釣りなどのアウトドアレジャーからウィンタースポーツまで、SUVは幅広く活躍してくれます。

アイポイント(ドライバーの視点)の高さも、SUVのメリットです。アイポイントが高い車は運転席から遠くを見渡せますし、車両感覚を比較的簡単につかめます。

ボディサイズの大きさが感じさせるステータス感も、SUVのメリット。SUVはボディが大きく存在感があり、価格以上の豪華さを感じさせてくれます。

デメリット

・車高が高く立体駐車場に入らない場合がある
・車重が重く燃費面で不利
・任意保険料がやや高め

SUVは車高が高く、モデルによっては立体駐車場に駐車できません。多くの立体駐車場は、高さを1,550mmに制限しています。立体駐車場の利用を視野に入れる場合は、この制限に収まる車高のSUVを探さなければなりません。

車重の重さも、SUVのデメリットです。車体が大きいSUVは、どうしても重量が重くなりがち。車高が高く空気抵抗を受けやすいこともあり、セダンやステーションワゴンなどと比べて燃費の面で不利です。

もう一点、任意保険料について。モデルの型式にもよりますが、SUVは任意保険料が高くなる傾向があります。車重が重いSUVは、事故相手に大きな損害を与えるケースが少なくありません。このため、とくに過去の保険金支払い実績が多いモデルは、保険料が高めに設定されています。

車の任意保険についてこちらの記事もご覧ください

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