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シンメトリカルAWDとは?スバル独自の4輪駆動システムを徹底解剖|搭載車種も

スバルと言えば水平対向エンジンと4輪駆動のシャーシ。特徴的なスバルの車造りから生まれたシンメトリカルAWDとはいったいどのようなAWDなのか、他のAWDと比べてどのようなメリットがあるのか、またシンメトリカルAWDを搭載している車種についてまとめました。

スバルは日本の4輪駆動システムのパイオニア

スバル レオーネ4WDエステートバン 1972年型

スバルがはじめて乗用車に4WDを設定した1971年当時、4WD車はジープをはじめとする限られたオフローダーにしか設定がありませんでした。今でこそ、ミニバンやステーションワゴン、SUVなどに普通に全輪駆動のモデル(4WD,AWD)はあたりまえにありますが、その時代から4WDの乗用車を作っていたスバルはパイオニアといえるでしょう。

ほかにスバルの独自技術と言えば、1966年発売の「スバル 1000」よりスバルの伝統となっている水平対向エンジンがあります。水平対向エンジンはドイツのポルシェが採用していますが、世界でも採用しているメーカーはほとんどありません。水平対向エンジンは重心が低いため、ハンドリングがよい車が作れるというメリットがあります。

シンメトリカルAWDの凄さがわかる動画はこちら

水平対向エンジンについてはこちら

スバル独自のシンメトリカルAWDとは?

スバル シンメトリカルAWD低重心シャーシ

スバルのAWDの特徴であるシンメトリカルAWDは、エンジンからドライブトレーンまでの駆動部分が一直線上に左右対称(シンメトリック)に並んでいます。車を上から見たとき、重量配分が左右で同じにできるという構造です。

スバル シンメトリカルAWD構造リア

たとえば横置きFFの駆動システムをベースにしたAWDの車ですと、どうしても車のどちらかに重量配分が偏ってしまうため完全な50:50の左右バランスにはなりません。

スバルならではの水平対向エンジンを生かしたAWDレイアウトは、スバル独自の技術と言えるでしょう。スバルは、初代のレオーネからずっとこのシンメトリカルAWDレイアウトを採用し続けています。

駆動方式の違いによるメリット・デメリットについてはこちら

シンメトリカルAWDのメリットや特徴、雪道での走行は?

さまざまな道路状況でも、安定して走行できる

スバルのシンメトリカルAWDは、水平対向エンジンを含むパワートレーンが一直線上に並んでいて左右対称になっています。そのため、荷重のかかり方が4輪すべてにバランス良く、タイヤが地面と接地する際に安定性が非常に高いのが特徴です。

これは、スバルの4輪駆動技術の性能を最大に引き出せるレイアウトと言えるでしょう。雨の日のような路面が滑りやすい状況、雪道泥道のような悪路、高速道路走行などさまざまな道路状況で安定した走行が可能です。

低重心のためコーナリングやブレーキ時に軽快なハンドリングを楽しめる

シンメトリカルAWDのもう一つのメリットとして、重さのあるトランスミッションを車体の中心部に配置することができるという点があります。さらに、トランスミッションはスバル伝統の水平対向エンジンの組み合わせにより、他のAWD車と比べ重心が非常に低く設計されています。

もともと水平対向エンジンは縦方向に薄くすることが可能なため、低重心でコンパクトな設計が可能です。それに、トランスミッションも車体中心に置くことができるシンメトリカルAWDでは左右の重量バランスもよいので、コーナーを曲がるときやブレーキングの際に慣性モーメントが小さく、車との一体感のある軽快なハンドリングを楽しむことが出来ます。

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