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【ポンティアック トランザム・ファイヤーバード 総合情報】中古車選びの注意点からよくある故障まで

アメリカンスポーツクーペの代名詞として日本でも人気の高いポンティアック ファイヤーバード トランザム。中古車価格や年間の維持費や燃費、ボディサイズ、故障の多い部分や修理についての情報などを網羅した総合情報をお届けします。格好よくカスタムされた車も紹介します。

ポンティアック ファイヤーバードとはどのような車?

ファイヤーバードの歴代モデル(手前から2,3,4代目)

ポンティアック ファイヤーバードはゼネラルモーターズが生産していたポニーカーやマッスルカーと呼ばれるジャンルの車で、シボレー カマロと姉妹車でした。

ポニーカーとはフォード ムスタングの大ヒットを受け、アメリカの自動車雑誌の編集者が造語した言葉で、「スポーティーでコンパクトな2ドアクーペ・量産車のパーツを極力使い、値段を安く抑えた、若者向けの車」のことを指します。

当時のアメリカ車としてはコンパクトな車体に、基本的には4人乗りの2ドアクーペのスタイリングで、若々しくスポーティーな新ジャンルの車でした。
ポンティアック ファイヤーバードは、姉妹車種のシボレー カマロと比べて、よりスポーティーで高級感あるデザインが意識されています。

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ポンティアック ファイヤーバードがデビューした理由

ポンティアック ファイヤーバード 初代

ポンティアック ファイヤーバードが世に送り出された一番大きな理由は、ライバルであるフォードが 1960年代中期に発表した、コンパクトなスポーティモデル「マスタング」の大成功にあるといえます。

フォード マスタングは今までのアメリカ車の歴史を変えるくらいの大ヒット作となりました。マスタングはそれまでのアメリカ車に比べてコンパクトな車体サイズでありながら、スポーティな2ドアスタイルを基本としていました。
価格的にも比較的買いやすい値段としながらも、多様なオプションから選択することが可能で、自分好みのカスタムされた仕様の車を作ることが可能でした。

マスタングは今までの保守的な親世代の価値観と違った物を好む当時の若者世代に大好評となって、新たなジャンルの車として定着しました。

ライバル車のフォード マスタングについてはこちら

ポンティアック ファイヤーバード 今は製造されている?

ポンティアック ファイヤーバード トランザム WS6

ライバル躍進を目の当たりにしたゼネラルモーターズとしては、早急に主に若者向けの対抗車種の開発、販売が必要となりました。

フォードのマスタングの発売から遅れること3年。1967年2月に初代ポンティアック ファイヤーバードは発売になります。そこから、最終型まで4世代に渡り生産されました。

その後1970年にはシボレー・カマロとともに2代目に、1982年には3代目にモデルチェンジ。1994年にモデルチェンジした4代目が最後のモデルとなります。
最終型の4代目は2002年まで生産がされ、これが最後のポンティアック ファイヤーバードとなりました。

姉妹車のシボレー カマロは2009年に5代目が発表され、現在6代目モデルが販売されていますが、残念なことにポンティアックのブランドそのものが2010年で消滅してしまいました。

ファイヤーバード トランザムとは?

ポンティアック ファイヤーバード トランザム トランザム7000

「トランザム」はファイヤーバードの中でも高性能グレードに与えられた名称で、シボレーのカマロZ28に相当します。

主にエンジンと足回りを強化し、エアロパーツやボンネットの大きなエアスクープなど、標準仕様のファイヤーバードと比べて一目でわかるような差別化がなされていました。

このトランザムという名称の由来ですが、当時の市販車ベースのトランスアメリカン・セダン・チャンピオンシップ(Trans-American Sedan Championship) というレースの名前からとされています。

このグレード名である「トランザム」がとくに有名になったため、日本も含め各国の媒体でもポンティアック ファイヤーバードのことを「ポンティアック トランザム」と表記することもあります。

映画やドラマに度々登場し、大人気だったファイヤーバード

「ナイト2000」のレプリカ(2代目ファイヤーバード)

ポンティアック ファイヤーバードは販売台数としては、ライバルのマスタングや兄弟車のカマロと比べて少ないモデルでした。しかし、映画やドラマに非常に重要な役として登場していたこともあり、非常に人気がありました。

とくに日本でも有名なのはテレビドラマの「ナイトライダー」で使われていた、主人公の相棒の車「ナイト2000」です。ナイト2000は人間と話すことができて、主人公とともに数々の事件を解決します。ドラマの中では準主役としての役割です。

また、「トランザム7000」という映画では主人公・バンディッドの乗る高性能車として、警察車両とのさまざまなカーアクションを見せてくれます。このとき映画に出る車は3世代目のファイヤーバード トランザムで、通称イーグルマスクと呼ばれるモデルです。

当時アメリカを代表するスポーティーカーで程よい高級車でもあったポンティアック ファイヤーバードは、他にも映画「キャノンボール」など、数々の映画やドラマに出演しています。

ナイトライダーの「ナイト2000」についてはこちら

【初代】ポンティアック ファイヤーバード(1967-1970年)

ポンティアック ファイヤーバード 初代コンバーチブル

初代のポンティアック ファイヤーバードは、1967年に姉妹車種のシボレー カマロとともにデビューしました。GMは、Fプラットフォームと呼ばれるプラットフォームを使用したゼネラルモーターズの新型後輪駆動車により、ライバルであるフォード マスタングの市場を奪還しようとしたのです。

主に若者をターゲットとしたコンパクトなスポーツカーとして、初代のファイヤーバードは姉妹車のカマロとともに人気が高く、初代のポンティアック ファイヤーバードは年間10万台前後を販売しました。

ボディスタイリングは1960年代後半のアメリカ車らしいウエストのくびれた「コークボトルライン」で、躍動感があるデザインはスポーティな印象です。ボディの形は2ドアハードトップとオープンボディのコンバーチブルがありました。

初代のファイヤーバード トランザムについて

ポンティアック ファイヤーバードの高性能グレードであるファイヤーバード トランザムは1969年に設定されました。もともと初代のファイヤーバード トランザムは高性能なスペックを持っていて、エンジンも165馬力の3.8Lエンジンから340馬力の6.6Lまで幅広くラインナップされていたのです。

50年近く前の車ですので340馬力でも結構なパワーですが、ファイヤーバード トランザムには最大で500馬力ものパワーを誇るエンジンも搭載可能でした。

初代(1967年)ポンティアック ファイヤーバードのスペック

発売日 1967年 フルモデルチェンジ(初代)
ボディサイズ※すべて1967年(mm) 全長:4,796
全幅:1,844
全高:1,308
車両重量(kg) -
乗車定員 5人
エンジン 直列6気筒 SOHC3,8L
直列6気筒 SOHC4,1L
V型8気筒 OHV5,7L
V型8気筒 OHV6,6L
最高出力 123kW [165PS]
160kW [215PS]
198kW [265PS]
242kW [325PS]
257kW [345PS]※トランザム
370kW [500PS]※トランザム
最大トルク -
トランスミッション 2速AT
3速AT
3速MT
4速MT
駆動方式 FR
燃料 レギュラー

【2代目】ポンティアック ファイヤーバード(1970-1981年)

ポンティアック ファイヤーバード トランザム1971年型

2代目のポンティアック ファイヤーバードは1970年2月にデビューしました。初代のコークボトルデザインを廃して、リアウインドウのトップからトランクに一直線につながる、ファストバックと呼ばれるクーペスタイルになりました。

1970年代はオイルショックの影響によるガソリンの高騰、自動車による環境問題などがクローズアップされ、ハイパワーのスポーツタイプの車は肩身の狭い時代でした。2代目ポンティアック ファイヤーバードは数回のマイナーチェンジをしながら生きながらえました。

1970年代に入り、ライバルのマスタングは大型化した後に大幅に小型化されたりと迷走気味。ファイヤーバードはコンセプト、ターゲットともに初代のモデル同様、若者向けのコンパクトなスポーティーカーだったため、安定した地位を築いていたとも言えます。

ファストバックについて詳しくはこちら

1977年の2回目のフェイスリフトで人気のイーグルマスクに

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2代目ファイヤーバードのスタイリングはよりシャープなスポーツカーらしいデザインとなりました。とくに1975年にリアウインドウ周りのデザインが変更となり、リアのピラー周りがすっきりとした印象に。さらに、1977年のフェイスリフトで角形4灯のシャープなノーズデザインが与えられ非常に人気が出ました。

エンジンはV6の3.8Lからファイヤーバード史上最大のV8の7.5L、V8ターボエンジンまでいろいろなエンジンが乗せられていました。しかし、1970年代中盤になると排気ガス規制や新たな衝突安全基準などの法律が厳しくなります。それに伴い車重も重くなって相対的にスポーツカーとしてのパフォーマンスは低下してしまいます。

この1977年から1979年において、ポンティアック ファイヤーバードは年間15万台から20万台も売れていました。直接比較するわけにはいきませんが、現在の日本の市場で毎月1万台も売れている車は販売台数上位1位から3位くらいまで。当時のポンティアック ファイヤーバードの人気がうかがい知れる数字と言えるでしょう。

2代目(1978年)ポンティアック ファイヤーバードのスペック

発売日 1970年2月 フルモデルチェンジ(2代目)
1974年マイナーチェンジ
1977年マイナーチェンジ
1979年マイナーチェンジ
ボディサイズ(mm) 全長:4,970
全幅:1,880
全高:1,300
車両重量(kg) 1,580
乗車定員 4人
エンジン 直列6気筒 SOHC3,8L
V型8気筒 OHV5,0L
V型8気筒 OHV5,7L
V型8気筒 OHV6,6L
V型8気筒 OHV6,6L
V型8気筒 OHV6,6L
最高出力 78kW [105PS]
101kW [135PS]
130kW [170PS]
[185PS]
160kW [220PS]
最大トルク -
トランスミッション 2速AT
3速AT
3速MT
4速MT
駆動方式 FR
燃料 レギュラー

【3代目】ポンティアック ファイヤーバード(1982-1992年)

ポンティアック ファイヤーバード トランザム コンバーチブル 3代目

3世代目のポンティアック ファイヤーバードは、以前のモデルに比べて空力を意識したヨーロッパ的なデザインへと変貌を遂げました。

車両重量が約230kgも軽量化された結果、燃費や加速性能など、先代モデルよりも性能が向上。ボディの大きさもひと回りほど小さくなり、以前と比べコンパクトになりました。
リトラクタブルヘッドライトが採用され、ロングノーズのスタイルとともに、アメリカのスポーツクーペらしい迫力のあるスッキリとしたデザインが好評でした。

3世代目も約10年間にわたって生産されます。日本では海外ドラマ「ナイトライダー」の影響もあって、かなり人気があり、認知度も高い車でした。

モデル後半には2世代目では用意されなかったコンバーチブルも用意され、1991年にはフロントのノーズ部分に大幅なマイナーチェンジが施されて、より空力学的なデザイン処理になりました。

3代目(1990年)ポンティアック ファイヤーバードのスペック(トランザムGTA日本仕様)

発売日 1982年 フルモデルチェンジ(3代目)
1990年 マイナーチェンジ
ボディサイズ(mm) 全長:4,970
全幅:1,880
全高:1,300
車両重量(kg) 1,580
乗車定員 4人
エンジン V型8気筒 OHV5,7L
最高出力 240ps(177kW)/4400rpm
最大トルク 47.0kg・m(460.9N・m)/2800rpm
トランスミッション 4AT
駆動方式 FR
JC08モード燃費 不明
燃料 レギュラー
新車車両価格 505万円

【4代目】ポンティアック ファイヤーバード(1993-2002年)

ポンティアック ファイヤーバード 1996年型

4代目はポンティアック ファイヤーバードの最終型となります。さらに空力を意識したデザインになって、フロントノーズのデザインは当時のシボレー コルベットにも似た雰囲気となっています。

またエンジンも高性能化し、コルベットと同じエンジンを積むモデルまでありました。とくに最終期のLS1エンジンを積んだモデルは310馬力ものパワーを誇り、最高速度260km/h。0-60マイル加速4.7秒という俊足でした。

歴代のポンティアック ファイヤーバードの中でもっとも性能が良かった4代目ですが、アメリカでも2ドアクーペの需要が以前よりも少なくなってきたことや、日本製のスポーツクーペなどにおされて、販売面では以前ほどの勢いがありませんでした。

ポンティアック ファイヤーバードの最終型は2002年

ポンティアック ファイヤーバード トランザム コレクターズエディション

ポンティアック ファイヤーバードは2002年まで生産されました。同年に25周年記念モデルが発売され、同時にカマロとともにGMのFボディは歴史に幕を閉じる形となります。

後にカマロは2009年より、新しいシャーシを使い新世代のスポーツクーペとして復活しますが、ファイヤーバードはポンティアックブランド自体が2010年に廃止されました。

4代目(1993年)ポンティアック ファイヤーバードのスペック

発売日 1993年 フルモデルチェンジ(4代目)
1998年 マイナーチェンジ
ボディサイズ(mm) 全長:4,968
全幅:1,892
全高:1,321
車両重量(kg) 1,490
乗車定員 4人
エンジン V型6気筒 OHV3,4L
V型8気筒 OHV5,7L LT1V8
V型8気筒 OHV5,7L LS1V8※1998~トランザム
最高出力 78kW [105PS]
205kW [275PS]
242kW [325PS]※2001-2002トランザム
最大トルク -
トランスミッション 4速AT
5速MT
6速MT
駆動方式 FR

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