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ジャルジャル福徳秀介×VW タイプ2:Vol.3「喧嘩は一度もなし!自画自賛のお気に入りコント」MOBYクルマバナシ

車は人生をともに過ごす仲間。“その車”には、どんな想いが詰まっているのだろう――。つねに新しい笑いを追求する情熱的なスタンスで、人々を笑いの渦に巻き込むジャルジャル福徳秀介さん。その愛車は世界600台限定で、日本にはわずか2台しかないというフォルクスワーゲン タイプ2の『コンビ・ラストエディション』と、観音開きがお気に入りな『ミニクーパー クラブマン』。今回の“MOBYクルマバナシ”では、福徳さんの希少な愛車はもちろん、「可愛いものが好き」というファンシーな価値観を、徹底的に深掘りします!

【Profile】ジャルジャル 福徳秀介1983年10月05日生まれ。兵庫県芦屋市出身。
愛車:フォルクスワーゲン タイプ2(2013年式)、ミニクーパー クラブマン(2009年式)

Vol.3「喧嘩は一度もなし!自画自賛のお気に入りコント」

福徳さんが免許を取得されたのはいつですか?

高校を卒業する直前の、18才の春休みですね。大学も決まって、テスト休みに入った時期でした。もうホンマに早く運転したくて、すぐに教習所に通ったんです。

それで免許を取って一週間後に、速攻事故った。

それは苦い思い出ですね……。大丈夫でしたか?

まぁ事故っていうか、相手の車のナンバープレートの端っこに、ほんのちょっとコツンって当てちゃった感じです。

ご無事でなによりでした。そのとき運転していた車は?

実家の車で、トヨタのイプサムだったかな? 実家の場所的にも、車が必須でした。

ご実家は有料道路を通らないといけない立地だとか。

そうです。定期券つかってね(笑)。もちろん車を持って無い人もいましたけど、基本的に車がないと不便なエリア。


まえは有料道路400円だったんですけど、さいきん値上がりして410円になった。

福徳さんのご実家が裕福だという話は有名ですよね。

兵庫県の芦屋市で生まれて、すぐに父親の仕事の関係でアメリカに行って、英語もペラペラで……。それで5年後に日本に帰って来て、芦屋のなかでも400円払わないと入れないところに住んで、私立の高校・大学行かせてもろうて。

とまぁ、育ってきた環境を「目次」で見ると、なんてお坊ちゃんなんだっていうふうに思われがちなんですけど、じつは金持ちやったのは僕が生まれる前だけの話なんですよ。

じっさいは親の仕事も普通だったし、高校の時に父親が死んで、そこからちょっと貧乏やったんです。ただ家だけは豪邸、みたいな。

ご実家は代々受け継がれてきたものですか?

いえ、父親が買った家で、父親が死んだときに保険でローンは完済できたんです。なので家だけめっちゃでかくて、だけどソファーとか家具は全部ボロボロで、中はぐちゃぐちゃ。

外観は綺麗っちゃ綺麗なんですけど、全然金持ちじゃないっていう。

でも環境だけ聞いたら、ホンマ金持ちっすよね。

それに対して福徳さんは、お金持ちだったイメージを持たれたくないと思われますか?

全然構わないです。ただ事実をしっかりお伝えするために、「昔金持ちやっただけです」っていつも言うんですけど、なかなか払拭できないですね。

やっぱり、「いまも金持ち」っていう印象を持たれがちです。

今回直接お話させていただいて、福徳さんから紳士的な雰囲気といいますか、気品を感じております。普段の立ちふるまいからも、お金持ちのイメージが湧いてくるのかもしれないですね。

それはもしかしたら、芦屋で育ったおかげかもしれないです(笑)。

思えばジャルジャルさんのネタって、元気で奇天烈なキャラクターが多いですが、でも品があるというか。

いえいえ、そこはホンマに普通の人間なので(笑)。見た目がキツかったら出来ないキャラもありますけど、ぼくたちは見た目が普通の分、ボキャブラリーが多いかもしれないです。

覚えてもらいにくいけど、利点もある。

我々からすると十分個性的だと思うのですが……。先日ケンドー・コバヤシさんと対談させていただいたんですけど、「お金に余裕があったら整形したい」「ジャルジャルの後藤くらい特徴が無い顔にしたい」っておっしゃってて。

まぁよう見かけますよね、後藤っぽい人。

たしかに友達に、後藤さんにすっごい似てる人がいます(笑)。

いますよね(笑)。ぼくはまだ、後藤に比べるとエラが張ってるとかあるけど。でもぼくも「友達に似てる」ってよく言われるんですよ。

「へー」としか言えない(笑)。

後藤さんも福徳さんも、実際にお会いしたらすごく爽やかですよね。身長も高くてシュッとされていますし、やっぱり『レッドシアター』世代は、ジャルジャル=二枚目という印象かと。

ホンマですか(笑)。ありがとうございます。なんかすみません(笑)。

でもまぁ、普通ですよね。スーツ着たら先生っていうか、教育実習生っぽいし(笑)。

レッドシアターといえば、2010年に放送された『爆笑レッドカーペット』の特番「ジャルジャル上京物語」がありましたね。あの時は相方の後藤さんがペーパードライバーということで、福徳さんがずーっと運転されてました。大阪から東京まで合計33時間かかって、そのうちの30時間が福徳さんという(笑)。

そんなんしましたね(笑)。頑張ってるぼくと、頑張ってない後藤みたいな構図で、小遣いはガソリン代込みで1万円。だから飯も安くせなあかん、みたいな。

なのに番組のスタッフさんが、「ちょっと後藤さん高いもの買ってください」みたいに言うんですよ。後藤がおやつとジュースとパン買って、ぼくは本当にパン1個だけ。

そういう演出だったんですけど、ホンマに腹立ってましたからね(笑)。

定食屋さんでも、後藤さんがご飯をちょっと多く召し上がってましたよね(笑)。

あのへんもムカつきました(笑)。こっちはマジでめちゃくちゃしんどいのに、なんで甘やかされてるんやって。後藤も番組のためにやってるって分かってはいたんですけど(笑)。

まぁ相方はホンマにペーパーやったし、こっちの命がかかっていたので(笑)。

そんな後藤も、いまではすっかり車ヲタクでしょ。免許取ってから何年も運転してなかったのに、なにがあったんやって不思議ですね。

後藤さんとは高校一年生からのお付き合いということですが、喧嘩はされますか?

いままで、喧嘩は一度も無いですね。

相性がいいというか、出会ったときから「同級生の顔が面白い」とか「あいつのしゃべり方がおもしろい」とか「この音楽が良い」ってCD一緒に聞くとか、なにかと気が合うんですよ。

おなじもの、いろんなエンターテイメントを2人で共有してきたので、いつの間にか脳みその造りが似てきて、同化しちゃった。

ネタの中で役割を決めるときも、どっちでもいいかって譲り合うし。「いやいや、そっちちゃう」っていう、いわゆる衝突みたいなのはないですね。

どっちかが提案したアドバイスを、素直に「そうやな」って受け入れてます。

コンビ愛ですね。信頼をよせている。

ある意味なすり付け合いです(笑)。だけど損した気には全然ならないです。そもそも個人のアイデアだという発想も無い。

基本的に「こんなんどう?」って片方が相談を持ちかけるってことがなくて、一緒に作り上げていくというか、全部2人のアイデア。

ジャルジャルさんといえば、圧倒的なネタ数ですが、そのなかでもお気に入りのコントはありますか?

うわー、むちゃくちゃムズイ質問ですね(笑)。やっぱりどれが一番というのは結構ムズい。ミュージシャンでいうとぼくはスピッツさんがめちゃくちゃ好きなんですけど、一番の曲は決められへんし……。

あ、でも最近『フィリピンの数学者』っていうコントの出来映えが、なかなか良かったなと。日本人の先生と外国人の先生という設定はよくあって、なおかつそれが通訳挟んで成り立つっていうのもあるあるなんですけど、ぼくたちの場合は「母国語が訛りすぎててなに言ってるか分かんない」っていう要素をプラス(笑)。

フィリピンの数学者の翻訳を日本人がはじめるんですけど、そのフィリピン語の訛りがすごくて、ごまかしつつっていう。あんまりネタの細かい部分をしゃべるべきじゃないかもしれないですけど、そのちょっと奥にいった感じがポイントです。

あれ本当に好きです。福徳さんと後藤さんの棲み分けもピッタリですよね(笑)。

見た目が分かりやすいですよね。ぼくがフィリピン人で、後藤が日本人。パッと見「ただの通訳できないコントかな」と思うんですけど、よう見たら訛ってて分かんないっていう。

自画自賛ですけど、おもしろすぎる(笑)。

では、いままで乗った車で一番気に入ってるものは?

うーん、一番と言われたらこれまた難しいですね。えらびがたい。はじめての車はワーゲンのゴルフのカブリオレで、上京してきて手に入れたものでした。あんまり見かけない深緑色のやつで、1995年くらいの。

知り合いから格安で売ってもらって、一応オープンカーになるやつだったんですけど、ボタンも壊れてるくらいオンボロでした。開ける時は「うーん」って手でやるしかないんですよ。

停車中はどうしても無理なんで、もう降りて「うらー」って、中からガチャッと押して。声出ちゃうくらい、むちゃくちゃ重かった。いい筋トレになりました(笑)。

はじめての車ってたのしいですよね。いろいろなところに出かけられたんでしょうか。

それはもう、いろんな場所に行きました。友達と調子のって屋根開けたまま海まで行って、渋滞はまって友達が熱射病になるとか(笑)。

めっちゃおしゃべりな奴なんですけど、急に口数減ったなってパッと見たら顔が真っ赤で、「大丈夫かお前」って。「大丈夫、大丈夫」って言ってましたけど、あれは完全に熱射病やった(笑)。

車もあちこち壊れてましたね。エアコンが壊れてて、空調入れると白い粉が出たなぁ(笑)。消せ消せ!って大慌てして。アレがなんだったのかは一切分からないです。

未知のカビかな。ホンマなんやったんやろ、あの白い粉(笑)。

譲ってもらった車って、バッググラウンドも分からないんですよね。

そうですね。ボロボロだった。だけど、ホンマにうれしかった。カブリオレって雨漏りするんですけど、する時とせえへん時と、確率がミラクルなんですよね。

閉め方なのかな? そういうのも良い思い出ですよね。

その時から故障には慣れていたんですね。その後に、ミニクーパーですか。

カブリオレのエンジンが動かなくなって、修理に出したら車検に84万円くらいかかりますって言われまして。これはもう駄目ですねって。そうかぁって、寂しいけどお別れしました。そのあとミニを購入して、いまはミニクーパーとワーゲンバスです。

いま思えばカブリオレとかむちゃくちゃ汚かったけど、だいぶ思い出ですし、意外とぜんぶ同率くらい気に入ってますね。ただワーゲンバスは一番可愛がってて、一生乗るという優遇ではあります。お手入れもこれまでと比べたら丁寧にやってますね。

そう思うと、最初の車の扱いはだいぶ荒かった。洗車なんかもほとんどしなかったです。

福徳さんのワーゲンバス、展示してある車みたいに綺麗ですよね。いつか乗ってみたい車とかありますか?

まず、ルパンのフィアットでしょ。あとはローバミニ。それからザビートルですね。格好良い系はあんまり。丸くてかわいい系ばっかりに惹かれて。

一番古いビートルはやりすぎってくらい見た目がアレで恥ずかしいから、中間のカブリオレ。でも後ろの羽がマジでいらんくて、カスタムしちゃいたいですね。

あとは日産の……かわいらしいやつ。日産の上が空く昔の、水色とか薄緑の……。乗りたいのにいつも名前忘れちゃう。


フィガロでしょうか?

そうそう! フィガロです。フィガロいっつも忘れるんですよ、フィガロフィガロフィガロ。一番ハードル低いですよね。

あとはベンツのVクラスを、黄色にペイントしたいなっていうのがあって。

ベンツのVクラスというと、あのバンの?

はい。あのバンを黄色にして、幼稚園バスみたいにしたいなって。いつか家族ができて経済的な余裕があれば、黄色のVクラスに家族全員乗せたいなっていう夢があるんですよ。まぁ多分一生やらへん(笑)。

というのも自分のなかで「億万長者になっても車は2台しか持たへん」って決めてて。そうなると、絶対ワーゲンバスはおるから。だからあと1台は、日常的に使う車が必要ですよね。どんな車にしようかな。

ご実家の立地や育った環境からか、紳士で気品あるオーラをまとっている福徳さん。ジャルジャルさんのネタが上品なのは、穏やかな福徳さんと後藤さんの立ちふるまいからなのかもしれません。

次回“MOBYクルマバナシ”第4話では、福徳さんのかなりふしぎな感性を深掘り! 頭の中は映画『トイストーリー』?! 小さい頃は、目に映る物に「顔」がついていた?! などなど、ロマンチックな要素満載です! どうぞお楽しみに!

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Vol.4「超絶ファンシー!色鉛筆に“顔"がついてた幼少期」

取材:米永豪、田神洋子
撮影:HIROYUKI KONDOH
文:田神洋子

ジャルジャル後藤淳平さんのインタビューはこちら!

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