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ガラスコーティングの洗車時などの注意点と耐久性は?ワックスがけNG!おすすめ商品も

2つのコーティング特性とは?【撥水性・親水性】

自動車のコーティングは、水に対して「撥水性」と「親水性」という二つの特性を示します。
本項では、「撥水性」と「親水性」それぞれの特徴を解説します。

撥水性(疎水性)とは?

撥水性(はっすいせい)とは、読んで字の如く水を撥く(はじく)性質のことです。油脂を多く含んだコーティング剤がこの特性を示します。

雨天時の走行中、フロントガラスについた雨水が玉のようになって流れていく現象が、撥水性の例として非常にわかりやすいでしょう。

撥水性の高いコーティングを施した自動車では、車体に残った水玉がレンズ効果を発揮してウォータースポットを作ってしまうことがあります。雨の後は入念な洗車が欠かせないのはそのためです。

同様の理由で、洗車後は必ず水滴を拭き取る必要があります。

親水性とは?

親水性(しんすいせい)とは、水をはじかないコーティング特性のことです。

親水性の高いコーティングを施した自動車では、車体に付いた水分が水玉にはならず、そのまま薄く広がってボディを流れ落ちます。

親水性コーティングは撥水性コーティングよりも光沢が弱いですが、水玉のレンズ効果によるウォータースポットができにくいため、屋根のない屋外駐車場に停めている車におすすめです。水切れがよいため、洗車後のふきとりも不要なケースが多いです。

車を保護するコーティングのチェックポイント7点

① 撥水性

撥水性の高いコーティングは、光沢やツヤが強く出て、汚れも落ちやすいという特徴があります。反面、主要成分に油分が多く含まれているので、紫外線による劣化には注意が必要です。

油脂系コーティングは撥水性に優れますが、主成分がほぼ油なので親水性はありません。
油脂系コーティング以外では、製品によって撥水性と親水性の選択が可能です。

② 塗装の保護力

塗装の保護力で重要なのは、コーティング皮膜の硬さと耐久性です。皮膜が硬いほど塗装表面に傷がつきにくく、耐久性が高いほど皮膜の劣化による塗装表面の酸化を防ぐことができます。

塗装の保護力という点で最も優れているのは、皮膜が硬く耐久性も高いガラスコーティングです。最も劣っているのは、皮膜が軟らかく劣化しやすい油脂系コーティングだと言えるでしょう。

③ 汚れの落ち具合

汚れの落ち具合は、撥水性の高いコーティングが優秀です。そのため、油脂系やポリマー系は非常に汚れが落ちやすくなっています。また、防汚性が高いガラスコーティングでは、水で流すだけで簡単に汚れが落とせます。

ガラス系コーティングも含めて、汚れの落ち具合が特段劣っているというようなコーティング方法は存在しません。

④ ツヤ・質感

自動車コーティングのツヤ・質感は、コーティング剤に含まれる油分の量で決まります。
そのためツヤ・質感に優れるのは、油脂系とポリマー系コーティングです。
反対にもっともツヤ・質感に乏しいのは、ガラスコーティングとなっています。

⑤ 耐久性

自動車コーティングの耐久性は、塗装面に対するコーティング剤の固着力や紫外線に対する耐久性で決まります。

最も耐久性に優れるのは、平均で3年間塗り直しが必要ないというガラスコーティング。最も耐久性が低いのは、マメな塗り直しが欠かせない油脂系コーティングです。

⑥ コーティングするときの手間

コーティングをするときの手間がもっともかからないのは、油脂系とポリマー系コーティングです。必要な道具を用意して手順通りに行えば、誰でも比較的簡単に施工することができます。

コーティングの手間がもっともかかるのは、ガラスコーティングです。下地処理やコーティング剤の塗布に慎重さと多大な時間が要求され、失敗すれば一からやり直しになるため、自分でやるのはおすすめできません。

⑦ 価格・コスト

自動車コーティングで最もコストがかからないのは、油脂系コーティングです。ワックス剤だけ買うのであれば、600円程度の出費に抑えることができます。

最もコストがかかるのはガラスコーティングで、専門のコーティング業者に依頼した場合、4万~10万円程度の施工費用が必要です。

【比較一覧表】車のコーティング剤種類別特徴まとめ

油脂系ポリマー系ガラス系ガラス
撥水性
保護力×
汚れ落ち具合
ツヤ・質感
耐久性×
手間×
価格×

上表は①~⑦のポイントを◯△✕で一覧にしたものです。

ガラスコーティングは品質や機能の面では◯が多くついていますが、施工時の手間や価格面での負担が大きいことが挙げられます。半面、耐久性に優れているので、初回施工を専門業者に依頼してしまえばその後は大きな手間なく維持することができるともいえます。

まとめるとガラスコーティングは、車をハードに使うことが少ない方、洗車は汚れてきたらする程度という方におすすめのコーティングといえます。屋根付きの駐車場があるという方には心強い味方になってくれるでしょう。

ガラスコーティングのメリット・デメリットは?

ガラスコーティングのメリット

ガラスコーティングのメリットは、自然なツヤが長期間持続することです。雨で流れ落ちず、紫外線による劣化も少ないガラスコーティングの皮膜は、平均的な効果期間が約3年と非常に長持ちします。

また、簡単な汚れであれば水で流すだけで落とせるという点も、手入れに時間をかけられないユーザーにとって非常に大きなメリットであると言えます。

さらに、硬い皮膜によって傷がつきにくいという点も、車の美観を保ってリセールバリューを維持するという点で、大きなメリットになるでしょう。

ガラスコーティングのデメリット

ガラスコーティングのデメリットは、施工費用が高額になることです。専門のコーティング業者に頼んだ場合、車1台あたりの施工費用は4万~10万円程度かかります。
また、施工にかかる時間も長く、業者に頼むと数日から1週間程度はその車に乗れなくなってしまうというデメリットもあります。

自分でやる場合でも、施工の難易度が非常に高いというデメリットがあり、施工にかかる時間も、業者に頼むより長くなってしまう場合がほとんどです。

ガラスコーティングが最強?

ネット上において、自動車のコーティングはガラスコーティングが最強だという意見が見られます。たしかに保護力や耐久性、メンテナンスの容易さという点で見れば、ガラスコーティングは最強だといえるでしょう。

しかし、油脂系であれば施工の気軽さや光沢の強さ、ポリマー系であれば種類の豊富さといったように、それぞれのコーティングは他に勝る部分をもっているので、一概にガラスコーティングが最強とは言い切れません。

予算やメンテナンスにかけられる時間を考慮して、自分のカーライフスタイルにもっとも適したコーティング剤を選ぶようにしましょう。

ガラスコーティングはDIYで?やはり業者へ?

愛車にガラスコーティングを施工するにあたって、専門のコーティング業者に頼まずにDIYで行うことができれば、施工費用を大きく節約することができます。

しかしながら、ガラスコーティングの施工にはかなりの慎重さが要求されるため、作業に慣れた人でないと非常に難易度が高いというのが実情です。一度施工に失敗すると、ガラスコーティングをすべて剥がして一からやり直しをすることになり、時間も費用も無駄にしてしまいます。

確実な施工を求めるのであれば、適正価格の専門業者に頼むことをおすすめします。

ガラスコーティングの施工手順

①車体表面の洗浄を行う

コーティング前の下準備として、車体表面をしっかりと洗浄しておく必要があります。自動車用洗剤を用いて埃や水アカなどの汚れをしっかりと落とし、水分も残さず拭き取りましょう。

②鉄粉の除去を行う

コーティングの下に鉄粉が残っているとやり直しになるため、鉄粉除去剤を用いてしっかり取り除く必要があります。

③下地処理を行う

コーティング前の下地処理として、車体表面をポリッシャーで磨きます。細かな傷を削って車体表面を滑らかにする作業ですが、やりすぎると塗装まで削ってしまうため、慎重にして繊細な作業が要求されます。

この下地処理は、ガラスコーティングをDIYで施工する際に大きなハードルとなる作業です。

④脱脂を行う

下地処理で取りきれなかった油膜を脱脂剤で除去します。油膜が残っていると、車体表面とガラスコーティング剤の固着を妨げるため、脱脂作業は入念に行うようにしましょう。

⑤マスキングを行う

ガラスコーティング剤がゴム部品やキーシリンダーなどの余計な部分に付着するのを防ぐため、車用の養生テープを用いてマスキングをします。

⑥ガラスコーティング剤を塗布する

余計な水分や埃が付着しないように、密閉された屋内空間でガラスコーティング剤を塗布します。車体表面に均一な厚さで塗布し、塗り残しがないようにしましょう。

⑦乾燥させる

車体表面へのガラスコーティングの塗布が終わったら、後は乾燥させるだけです。
乾燥中の車体表面に埃や水分などが付着しないよう細心の注意を払い、ガラスコーティング剤の皮膜が完全に硬化するまで、数日から1週間程度待ちます。

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この記事の執筆者

進藤圭太この執筆者の詳細プロフィール

速く・正確な記事の執筆がモットーのMOBYライターです。好きな車は奇抜な車、60~80年代の車などさまざまですが、最も好きな車はバットモービルかもしれません。MOBYでは、速報記事やランキング記事など、さまざまなジャンルを執筆しています。...

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