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よろしくメカドックに登場するチューニングカーまとめ|OP動画なども

30年以上も前に連載が始まり、終了した現在も愛され続ける「よろしくメカドック」。身近な車に夢のようなチューンを施してレースを疾走するという痛快なストーリーのマンガ・アニメでした。登場する車はどのようなものがあるか、あらすじとともにお伝えします。

「よろしくメカドック」とは

「よろしくメカドック」って何?

在庫情報無し
(2018年08月21日現在)

「よろしくメカドック」とは、次原隆二の作によるマンガで、週刊少年ジャンプで読み切りを2本発表した後1982年の44号から1985年の13号まで(途中中断あり)連載されました。

単行本は全12巻(文庫版全7巻)が発売されています。ノース・スターズ・ピクチャーズにより電子化もされています。

タツノコプロによりアニメ化もされ、1984年9月1日から1985年3月30日まで放送されました。

それまでのスーパーカーが活躍する作品や荒唐無稽なレースのストーリーとは異なり、身近な国産車を改造(チューニング)することで速さを追求するという親近感から人気を博しました。

あらすじ

「よろしくメカドック」のあらすじは以下のとおりです。

東京(初期は福岡県がモデルと思われる架空の「福福県」、アニメ版では横浜)にあるチューニングショップ「メカドック」のメカニックである風見潤を主人公とし、4つの大きなレースイベントとその周辺のエピソードからストーリーは成り立っています。

風見潤は素直な熱血漢で少しドジという当時のマンガとしてはわかりやすい主人公で、レースに参戦するときはみずからハンドルを握りドライバーも兼ねます。

風見は個性的なメカドックの仲間とともにレースに参戦し、ライバルたちとのし烈な戦いを通じて成長することで夢に近づいていくのでした。

OP(オープニング)動画

登場する車―キャノンボール・トライアル編

トヨタ セリカXX(MA60)

トヨタ セリカXX 2000GT

セリカXX(ダブルエックス)は日産のフェアレディZの成功を目の当たりにした北米ディーラーの要望により、4気筒のセリカに6気筒のエンジンを積んだ上級車種として生まれました(アメリカではXの連記が映画の成人指定度合いを示すためこの表記を避けて「スープラ」という名前が与えられました)。

初代は高級・高品質なスペシャルティカーという位置づけでしたが、そのコンセプトはソアラに受け継がれ、二代目XXはよりスポーティーなものになりました。

メカドックがキャノンボール・トライアル編でベース車両として選んだのはこの2代目セリカXXになります。

風見はこのXXをツインターボ化し、バルブ(吸排気弁)径の拡大、エンジンの燃焼室への燃料噴射を強化するパワーインジェクターとEFI(電子制御燃料噴射装置)を装備、ボアアップ(排気量拡大)、科学的にエンジンの燃焼効率を上げるNOS(ナイトラス、ニトロ)キットの装備、ブレーキ強化などのチューンを行ってレースに臨みました。

最後はニトロの使い過ぎで大破という残念な結果でした。

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マツダ サバンナRX-7(SA22C)

マツダ サバンナ RX-7 初代 SA22C型

サバンナRX-7はサバンナクーペの後継として開発されました。

7.6~7.8kg/psのパワーウエイトレシオ(馬力荷重=1馬力あたりの車重を示し、数値は少ないほど優れている)や優れた空力性能などにより、当時から日本を代表するスポーツカーとなり、続く2代目3代目でその地位を確固たるものにしました。

主人公・風見のライバルとなる那智渡がこのサバンナRX-7を駆りレースに参加しています。

キャノンボール・トライアル編ではエンジンを12Aからより高出力な13Bに換装し、吸排気をサイドポート式から機械式のペリフェラルポート式に変更、エアロパーツによる空力改善、さらにメカドックのセリカXXと同様にナイトラスキットを装備していました。

ゼロヨングランプリ編ではツインローターのエンジンをトリプルローター化(ロータリーエンジンの燃焼室を1.5倍に増加)し、ターボを装着しました。

夢幻RX-7

ライバルの兵藤千里が乗る夢幻RX-7は見た目こそRX-7を模していますが中身は別物で、セラミックエンジンとレーシングカー並みの足回りを備えていました。

マツダ サバンナ RX-7についてはこちらの記事も

日産 フェアレディZ(S30・240ZG)

日産 フェアレディ240ZG

フェアレディZ 240ZGは前述のサバンナRX-7とともに当時の日本を代表するスポーツカーで、ヨーロッパのライバルに拮抗するスペックと美しいスタイリングを持ちながら格段に廉価であったため、北米市場を中心に大ヒットしました。

風見のもっとも尊敬する人物でありライバルでもある渡辺俊光、通称「ナベさん」がこの「Z」で戦います。

キャノンボール・トライアル編では空力特性の改善のほか、変速機を商用車仕様のものに換装(ローギヤード化?)して加速性を向上しています。

ゼロヨングランプリではボディの一部を切り取ってパイプで組み上げるパイプフレーム化、FRP(繊維強化プラスティック)カウルによるボディの軽量化、ホイールベース(前後のタイヤの間隔)とトレッド(左右のタイヤの間隔)の拡大による直進および旋回時の安定化、低重心化などを行っています。

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登場する車―ゼロヨングランプリ編

ホンダ バラードスポーツCR-X

ホンダ バラードスポーツCR-X

バラードスポーツ CR-Xは、シビックの姉妹車であるバラードの派生車種として市場に投入されました。

ホンダはこの車を「FFライトスポーツ」という新ジャンルと説明しましたが、実際に車重はもっとも軽い仕様でわずか760kgという軽さでした。当初は「デュエット・クルーザー」というキャッチフレーズからも想像できる通り、超軽量のハンドリングマシンであるという素性をもちながらも「まなじりを釣り上げて」曲がりくねった道を攻めるような車ではなかったのですが、のちにハイパワーのエンジンが与えられ、よりスポーティーになる2代目に続くのでした。

風見はゼロヨングランプリ編において、なんとFF(前置きエンジン・前輪駆動)のCR-Xをミッドシップ・後輪駆動化するという大胆な改造に踏み切りました。

確かにFFはゼロヨンには一般的に不利ですが、このやり方については当時の読者も大いに驚きました。

風見はさらに、当時の技術では考えにくいターボラグの無い特製ターボの装着、シルエットフォーミュラ(当時のレーシングカーの一種)風のエアロパーツによる空力改善、レース中にタイヤ径やギア比を変更できる機能などで少年と少年の心を持つ大人のハートを躍らせたのでした。

ライバル車など

トヨタ ソアラ(Z10)

トヨタ ソアラ 初代 2.0GT

高級パーソナルクーペとして登場したソアラは、当時のハイソカーブームもあって一気に人気車種になり、また抜きんでていた性能によって市場ではひとり勝ちの売れ行きを見せました。

最新技術がふんだんに取り入れられたことも特徴のひとつでした。

メカドックではライバルのチューニングショップのひとつである紫電改の所有車として、ゼロヨン仕様のハイパーソアラという名前で登場します。

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登場する車―東日本サーキットGP編

日産 フェアレディZ(Z31・300ZX)

日産 フェアレディZ Z31型 300ZX

3代目となるZ31型フェアレディZは、ロングノーズ・ショートデッキのスタイルは継承しながら、初代から2代目までの廉価な日常スポーツカーからヨーロッパの名門スポーツカーを凌ぐハイパフォーマンスカーへのステップアップを目指して開発されました。

エンジンも、当時の北米ではややチープな印象があった直列6気筒から新世代のV型6気筒に置き換えられました。排気量3.0Lのターボエンジンは、当時の日本車の馬力としては最大クラスの230PSを誇り、空力に優れた欧州向けモデルでは最高速度が250km/hに達しました。

「グレーサーZ」と名付けられたメカドックのフェアレディZは、ツインターボ化、インタークーラーの装備、ボアアップなどターボカーに対してはお決まりともいえるチューニングのほかに、スバル レオーネのシステムを流用した4WD化という驚きのチューンも施されました。

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ライバル車など

ホンダ シティターボII

ホンダ シティ ターボII

シティは発売開始当初から、「トールボーイ」と呼ばれる背の高いユニークなデザインで人気となりました。

のちほどラインナップに加えられた過給機付きの「ターボ」にさらにインタークーラーを追加したのが「ブルドッグ」の愛称で知られるターボIIです。

メカドックでは、ボアアップしたターボIIが風見の同僚の中村一路(いっつぁん)の運転でレースに参加しました。

トヨタ MR-2(AW11)

トヨタ MR-2

MR-2の名前の由来は「ミッドシップ・ラナバウト 2シーター」からきています。その名の通り、エンジンを後輪の前に置くミッドシップレイアウトで、日本の自動車メーカーが作る市販車としては初のエンジンレイアウトを持って生まれました。

のちに名機と言われる「4A-G」型のエンジンを積み、一部の車種にはスーパーチャージャー(機械式過給機)まで装着されました。車好きの若者からの人気は生産が終了して20年以上が過ぎても衰えることがないようです。

メカドックでは風見のライバル東條誠が、コーナリング重視のチューニングを行い、参戦しています。

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登場する車―その他

スバル 360

スバル 360

スバルがみずからの航空機技術を応用し、またいくつもの斬新なアイディアを採用して量産型軽自動車としては史上初の4人乗りを実現したスバル 360は、比較的廉価な価格と十分な性能により日本のモータリゼーション推進に大きく貢献しました。

日本初の国民車(大衆車)であり、「マイカー」という言葉を誕生・定着させまた日本の自動車史上有数の名車といえます。

メカドックのアニメ版では、ピンクの塗装を施し、ターボ付きのロータリーエンジンを搭載するという「マンガ的」な仕様で登場しました。

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日産 シルビア(S110)

日産 シルビア S110型

スペシャルティカーとして登場したシルビアは発売当初、美しいスタイルに不釣り合いな乗り味や比較的高い価格によりそれほど成功せず、いったんは1000台も売れずに絶版となりました。

北米向けの「セクレタリー(秘書)カー」として復活した後に登場したのが3代目のS110型です。設計や装備を快適方向に振ることで商業的に成功する一方で、ラリーへの出場などでスポーティーな一面もアピールしていました。

メカドックでは、風見のライバル那智渡の双子の弟が乗るパトカーとして登場します。

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「よろしくメカドック」が今も愛され続ける理由は

「よろしくメカドック」が今も愛され続ける理由は何か。

このマンガが週刊少年ジャンプで連載されていた当時、比較的身近な車があり得ないような手段で速さを得ていく姿に目を輝かせていた少年たちは、大人になり、その多くは家族のためにミニバンを走らせています。しかし、少年の心というものは小さくなったり形を変えたりしてもなくなりはしないものです。

「よろしくメカドック」のマンガやアニメを見ることで、オジサンたちは少年に戻って心を躍らせることができるのです。あの頃憧れた、今はその気になれば手に入れることができる車たちを、自分好みにチューンすることを想像しながら。

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