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【ナッパレザーとは?】お手入れ方法など注意点とトヨタ・マツダなど採用車

高級車に使われるナッパレザーの原材料、加工方法やその特徴、お手入れ方法と使用上の注意から価格まで。今では高級車だけの内装ではなくなりました。ナッパレザーの内装を標準装備した国産コンパクトカーをはじめ、採用される代表車をまとめて紹介。

ナッパレザーとは?

ナッパレザーを採用した「メルセデス AMG E53 」

ナッパレザー(Nappa Leather)は、高級な原革を使用し「柔らかさ」「しなやかさ」と「耐久性」に優れ、革本来の風合い(革の毛穴が見える)を残す表皮となるように「なめし加工」を施しています。
ナッパレザーは、自動車の高級インテリア素材として採用され、高級車には標準素材として採用されていることもありますが、最近は高級車でなくても特別仕様車の装備となっていたり有償オプションとして選択できる車種もあります。

ナッパレザーの「ナッパ」とは、ワインの産地として有名な米国カリフォルニア州にあるナパ(Napa)が語源となっており、そのナパの革職人にてなめされたレザーのみを「ナッパレザー」と呼んでいました。

曖昧になったナッパレザーの定義

本来のナッパレザーに使用される原皮は「山羊」と「羊」のみで、ミョウバンなめしと植物タンニンなめしにて加工されていました。しかし、現在は牛革でもナッパレザー同様のなめしが施されるようになり、「柔らかさ」「しなやかさ」「耐久性」と皮本来の風合いがあれば「ナッパレザー」と呼ばれるようになりました。

ナッパレザーは何がよい?デメリットは?

ナッパレザーのメリットは、「柔らかさ」「しなやかさ」と「耐久性」を両立していることにあります。シートには特に、ジーンズのような硬めの衣類やカバンの金属部分との摩耗、夏の炎天下では50℃以上になる車内温度、雨天の乗降時で濡れることなどに対する耐久性が求められます。

一方、ナッパレザーのデメリットは、他のレザーと同様に定期的にメンテナンスをして品質を保つ必要があることと、価格が高価であることです。

ナッパレザーのお手入れ方法と注意点

ナッパレザーが汚れた際のお手入れは、本革と同じ要領で大丈夫です。

 1)中性洗剤を薄め(5%以下)、やわらかい布に染み込ませ軽く叩くように汚れを落とします。
 2)やわらかい布をきれいな水につけ、固く絞って拭き取ります。

お手入れの注意点も本革と同じです。
 ・汚れを見つけたら、染み込まないようすぐにメンテナンスする。
 ・汚れを落とす前に、変色しないか隅で試してから本番作業をする。

市販されている車用本革メンテナンスキットを使用すれば、汚れを落とした後に、表皮保護するワックスを塗布することができますので便利です。メーカーにて、専用のクリーニングキットを用意して場合もありますので、正規ディーラーに確認して入手することも可能です。

本革シートのお手入れについて

ナッパレザーの採用車

マツダ CX-3

内装にナッパレザーを採用した特別仕様車「XD エクスクルーシブモッズ」

マツダのコンパクトSUVCX-3の特定車種にて、ナッパレザーが採用されました。新型CX-3の特別仕様車「XD Exclusive Mods」には、前席・後席左右のシート背もたれの前面、サイドサボート部内側、シート座面にナッパレザーが使用されています。

トヨタ アルファード / ヴェルファイア

カラーが選択できるナッパレザーシート

トヨタの高級ミニバンの姉妹車アルファードとヴェルファイアの上級グレード「エグゼクティブ ラウンジ」は、ナッパレザーシートが標準仕様となっています。ナッパレザーのカラーを選択ができ、ボディーカラーとの組み合わせも楽しめる仕様となっています。

メルセデス AMG

メルセデスAMG GT C

メルセデスAMG GTロードスターはナッパレザーをふんだんに採用

メルセデスAMGでは、多くの車種でナッパレザーが標準装備となっています。AMG以外でも、特別仕様車にナッパレザーが採用されることもあり、またメルセデス ベンツの「カスタマイゼーション プログラム」にてナッパレザーを選択することが可能です。

ナッパレザーシートの価格

ナッパレザー仕様はシートだけではなく、ダッシュボード、ドア内張りを含めたトリム全体が対象となるケースが多いようです。メーカーや車種によって、ナッパレザーを使用する範囲が異なりますので価格には大きな差があり、おおむね50〜100万円ほどのオプションとして取り扱われています。

ナッパレザーのオプションがない車種でも、専門店にてナッパレザーに張り替えることはできます。通常本革と比較して20〜40%ほど割高ですが、シートの色やステッチを変えたり自分好みの仕様に変更することもできますのでその価値はあるかもしれません。

実用性と高級感にあふれたナッパレザーの内装は高級車の象徴でもあります。一度は乗ってみたいと思われたのではないでしょうか。

ナッパレザーのライバルか?「アルカンターラ」について詳しくはこちら

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この記事の執筆者

猫田 久太郎この執筆者の詳細プロフィール

漫画「サーキットの狼」がきっかけとなり、1970年後半のスーパーカーブームに感化され未だにその熱が覚めず現在に至っています。 特にヨーロッパ車の文化とデザインに魅了された車好きです。 簡単な修理・整備は自分で行うので車の記事だけでなく、DIYやカー用品についての記事も執筆して...