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【ホンダ ワンダーシビック】中古車選びの注意点からカスタムまで

1983年に登場したホンダのワンダー シビック。その人気は現在も高く、程度のよい中古を探すファンは少なくありません。とくにスポーティーグレード「ワンダー シビック Si」の人気は高く、近年も多くのユーザーがカスタムを楽しんでいます。Cセグメント市場に革新をもたらしたモデルとして、ワンダー シビックは日本車の歴史に名を刻みました。名車ワンダー シビックの歴史や特徴、中古車などの情報を詳しく見ていきましょう。

ワンダー シビックとはどのような車?

「ワンダー シビック」は、ホンダ シビックの3代目モデルとして1983年に登場した乗用車です。ワンダー シビックという名前は通称ですが、公式なキャッチコピーであり、カタログにもこの名称が記載されています。

ワンダー シビックは、ホンダの「M・M思想」を体現するモデルとして設計されました。M・M思想とは「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」、すなわち“メカを小さくして、居住性を最重視する”という設計哲学です。

エンジンやミッションといったメカ類を極力コンパクトにまとめることで、ワンダーシビックは車体の小ささと広い居住空間の両立を実現しています。

ワンダー シビックには、3ドアハッチバック、4ドアセダン、5ドアハッチバックの3タイプが用意されました。どのタイプも、若者やファミリー層を主な販売ターゲットとしています。

Cセグメント市場に新たなコンセプトを提示

ワンダー シビックは、新しいコンセプトをもつモデルとして「Cセグメント」市場に一石を投じました。Cセグメントとは、欧州における乗用車の分類の1つです。

1980年代初頭のCセグメント市場は、完成度の高い「フォルクスワーゲン ゴルフ」の独擅場でした。ゴルフに対抗するために、ホンダはリアゲートに注目します。スポーティーに見せる必要があることからゴルフのリアゲートは前方に大きく傾斜しており、そのぶん積載性が損なわれていました。

初代ゴルフのリアビュー。リアゲートは大きく傾斜していた。

このゴルフの欠点に着目したホンダでは、ワンダー シビックのリアゲートを60度の急角度に設計。そのうえでルーフを傾斜させることで、高い積載性とスポーティーな外観の両立を実現しました。

ワンダー シビックのリアビュー。ゲートを立てつつスポーツ感を残した。

ホンダの努力が実り、ワンダー シビックのデザインは世界的な評価を受けることとなります。

驚異的な大ヒットを記録

ワンダーシビックは発売されるや大ヒットモデルとなり、1984年には前年比200%以上の販売実績を達成しています。さらに1987年7月には、累計生産台数500万台を突破。飛ぶように売れたワンダーシビックは、強烈なインパクトを残しつつ1987年9月に後継モデル「グランド シビック」に世代交代しています。

ワンダー シビックのスペック(1983-1987年)

ワンダー シビックは、1983年9月22日に発売されました。同日に発売されたのは3ドアハッチバックのみで、4ドアセダンと5ドアハッチバックは同じく1983年の10月に発売されています。

ワンダー シビックの各種ボディは、デザインのイメージを統一しつつ、それぞれが専用プラットフォームで製造されました。設計の違いから、ワンダーシビックの個性はボディタイプによって大きく異なっています。

ワンダー シビックの各モデルの中でとくに市場から高評価を受けたのは、主要モデルである3ドアハッチバックです。同モデルは、1984年度の「グッドデザイン大賞」や「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

スポーティーグレード「Si」の登場

レースで活躍した「無限MOTULシビック Si」

1984年10月24日、ワンダー シビックのラインナップにスポーティーグレード「Si」が加わります。ワンダー シビック Siは、1.6L直列4気筒DOHCエンジン「ZC型」を搭載するグレードで、99kW[135PS]の最高出力を誇りました。

ワンダー シビック Siはレースシーンで活躍を見せ、参戦した「全日本ツーリングカー選手権」ではめざましい戦績を残しています。ワンダー シビック Siは市販車の性能も高く、その走りは当時の人気モデルであるトヨタ「86」と対等以上に渡り合えるほどでした。

高いコーナリング性能が評価されて、ワンダー シビック Siは若者を中心に人気を呼びました。近年においてもワンダー シビック Siは漫画に登場して、新たなファンを獲得しています。

アウトドアに対応する「シャトル」

ワンダー シビックの5ドアハッチバックは「シャトル」と命名され、シビックとしてはやや特殊な位置づけを与えられています。

ワンダー シビック シャトルのキャッチコピーは「サンルームのあるセダン」。日光を取り込めるように窓が広く設けられており、晴れた日には陽だまりの中でドライブを楽しめます。

1,480mm(一部モデルは1,510mm)と高い車高も、ワンダー シビック シャトルの特徴です。車内の天井を高くすることにより、ハイトなステーションワゴンという独自のスタイルを打ち出しました。

これらの特色をもつワンダー シビック シャトルには、4WDモデルもラインナップされています。コンパクトで悪路に強いことから、シャトルの4WDモデルは、アウトドア指向のユーザーに好まれました。

ワンダーシビックの基本スペック

ワンダー シビックの車体寸法

全長全幅全高
3,810(3ドアモデル)
4,145(4ドアモデル)
3,990〜4,080(シャトル)
1,630(3ドアモデル)
1,630(4ドアモデル)
1,625〜1,645(シャトル)
1,340(3ドアモデル)
1,385(4ドアモデル)
1,480〜1,510(シャトル2)
ホイールベース車両重量乗車定員
2,380(3ドアモデル)
2,450(4ドアモデル)
2,450(シャトル)
755〜920(3ドアモデル)
810〜940(4ドアモデル)
770〜1,010(シャトル)
5
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人

ワンダー シビックのパワートレインスペック

エンジン種類直列4気筒SOHC
直列4気筒横置DOHC
排気量
1,342cc(EV型)
1,488cc(EW型)
1,590cc(ZC型)
最高出力59[80]/6,000(EV型)
66[90]/6,000(EW型)
99[135]/6,500(ZC型)
最大トルク
110[11.3]/3,500(EV型)
125[12.8]/3,500(EW型)
152[15.5]/5,000(ZC型)
トランスミッション3速AT
4速AT
4速MT
5速MT
スーパーロー付5速MT
駆動方式FF
4WD
使用燃料レギュラー
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

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