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立体駐車場の高さやサイズの制限ってどのくらい?仕組みや事故を防ぐ注意点など

都市部で数多く営業している立体駐車場。少ないスペースで多くの台数が駐車できるため重宝されています。まれに係員の操作ミスやドライバーの注意不足で大きな事故が発生することがあるので、利用には注意が必要です。立体駐車場の概要、種類と、事故を防ぐポイントをチェックしましょう。

立体駐車場とは? 

立体駐車場

立体駐車場とは、都市部で十分な駐車スペースが取れない場所で、機械仕掛けでパレットやエレベーターを用いて立体的に車を格納し収容台数を確保する駐車場のことです。

立体駐車場工業会によれば、日本における機械式駐車場第1号は昭和35年に設置されています。その後機械式駐車の出荷台数は増え、平成28年(2016年)3月末時点では約300万台が出荷されています(出典:国土交通省)。

立体駐車場の種類

平地タイプの駐車場

立体駐車場の種類には、大きく分けて「自走式駐車場」と「機械式駐車場」があります。

デパートや大型施設ではスロープで階層を上がる駐車場が一般的です。これらは平面駐車場または自走式駐車場と呼ばれるものです。

一方、市街地では地価の関係上、駐車場として使用できるスペースが狭いことが多く、機械式立体駐車場が設置されている傾向にあります。

立体駐車場は他の駐車場と何が違う?

並ぶ自動車

スペースの狭さから駐車位置へうまく駐車できなかったり、支柱により乗降しにくかったりと、平面駐車場とはやや勝手が異なります。高さ制限が儲けられていることが多いので、愛車の車高に注意しましょう。

一方、設置する側(オーナー)としては、効率的に保管できるため、一台のスペースを2階建て駐車ができるようにするといったスペースの有効活用が行えます。

立体駐車場の仕組み

立体駐車場のターンテーブル

二段・多段方式

車を複数台縦に立体保管する仕組みで、地上・地下とも多段式があり、もっとも普及しているタイプとされています。駐車は車の持ち主が行うことが多く、後述する循環式より混雑はありません。

エレベータ方式

中・大型施設に設置されていることが多い駐車場です。車用パレットに駐車すると自動で格納が行われるため、乗降が行いやすく事故も起こりにくい方式といえます。格納処理を1台ずつ行うため、混雑時は待機時間が長めというのが欠点です。

エレベータ・スライド方式

エレベータ・スライド方式はエレベータ方式の昇降装置に横方向への走行機能を付加したものです。昇降装置から駐車室への移動は、車の自走による型式と、自動車搬送装置による型式があります。

垂直循環方式

駐車するパレットをはじめとする機器を、垂直方向に配置して連続循環させる方式です。2段式駐車場を複数並べたような方式で、中・大型施設に設置されています。

多層循環方式

多層循環方式は、水平方向に駐車スペースが並び、多層に展開している方式です。入出庫を円滑に実施できる一方向に循環するタイプと空間の利用効率が高い複数方向に循環するタイプがあります。中・大型施設に設置されています。

水平循環方式

大型施設で利用され、地下に水平展開・循環する駐車場方式です。利用者は地上で乗降するため、駐車場内を見ることはできないタイプです。

平面往復方式

駐車エリアをリフトで移動させ格納する方式で、最近開発された機械式駐車装置です。地下に大規模な駐車スペースを確保することができ、平面を増やすことで拡張も可能となっています。

機械式の立体駐車場は、車両を上下に駐車できる二段・多段方式や、車両を停車したパレットごと搬出入する循環式などさまざまです。

二段・多段方式はスペースへ停車後、オペレーターによるリフト操作により上部へリフトアップすることで2台目を駐車できる仕組みです。1台目出庫時に2台目がある場合は入れ替え作業が必須で、そのために車両の鍵を駐車係へ預けることになります。

パレットごと搬出入する循環式の立体駐車場も大きな差はないようですが、パレットごと上下左右に移動するため、車両停止位置が少々シビアに求められるようです。パレットごと移動する循環式は車両の鍵を駐車係へ預ける必要がありません。

メーカーによって立体駐車場の仕組みは違う? 

駐車場入口の案内

立体駐車場はさまざまなメーカーが製造しています。仕組みも前述のようにパレットごと移動する循環式や上下に止める二段・多段方式をメインに、支柱の数を減らして利便性を高めたものなどが存在します。
ただし利用する場合の注意点は共通する点があります。

立体駐車場での事故事例

機械式駐車装置では、利用者の乗降室内への閉じ込め、稼動部への接触、巻込み、挟まれなどにより、死亡・重傷事例が毎年発生しています。

・駐車後忘れ物を取りに戻ったところ、いつもと違う操作・手順にない操作を独断で行い、装置が予想外の動きをし、巻き込まれて死亡

・庫内で入庫後にいたところ、他の利用者の操作により装置が作動、双方ともパニックになり庫内の機械に接触

・駐車時、車両のパーキングブレーキが不十分で、車両から降りた反動で車が動きだし、柵に激突、駐車装置に損害

・庫内を歩行中にバランスを崩し、装置の隙間に落下し、人身事故

・操作に不馴れな者による操作により誤操作を起こし、注意不足もあり、装置故障が発生

・他人の車両を出庫させようとした際、不馴れで接触事故

事故につながりかねない事例

事故ではありませんが、予期しない事例もあります。

・装置の作動により、イモビライザーや盗難予防装置が誤動作を起こし、セキュリティ会社が出動

・整備不良車両が駐車したところ、庫内に部品が落下していた、など

機械式駐車装置での駐車はハンドル操作・ギヤ操作が多く、同時に周囲への注意が必要です。必然的に事故の起こりやすい場所といえます。
庫内の滞在時間は注意し、また日頃から車両の管理も怠らないようにすべきです。

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