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【モーガン】木製フレームを採用するイギリスの名車の歴史と現行モデルまとめ

創業から現在まで「木製フレーム」を採用する英国スポーツカーメーカー「モーガン」が、発売予定となる「プラス8」のティザー画像を発表しました。もはや芸術の域とも言えるモーガンの現行モデルやオールドスタイルにこだわるモーガンの歴史をご紹介します。

【最新情報】モーガン新型プラス8の記念車を2018年3月に発表

モーガン 新型プラス8・50thアニバーサリースペシャルエディション

英国のスポーツカーメーカー「モーガン」が、2018年3月開催予定のジュネーブモーターショーで、50周年記念モデルの「プラス8」を世界初公開します。
ワールドプレミアに先立って、「プラス8・50thアニバーサリースペシャルエディション」のティザー画像が公開されました。

「プラス8」とは、モーガンが1968年から2004年まで販売していた2ドアのロードスターです。
ボディ強化や大きさの変更はあってもモデルチェンジは行わず、クラシカルなボディスタイルのままにパワフルなローバー製V8エンジンを搭載した特徴的な車でした。
モーガンが販売する車の中でも特に愛され、プラス8は最多の販売台数を誇りましたが、エンジンが生産終了するのに伴い、販売が終了します。

そして2012年、プラス8はボディデザインはクラシカルなまま、現代版の技術やエンジンを新たにBMW製V8エンジンを採用。
最大出力367hpを達成する車へとパワーアップし、復活を遂げました。

モーガン新型プラス8・50thアニバーサリースペシャルエディションの仕様はどうなる?

モーガン 新型プラス8・50thアニバーサリースペシャルエディション

2018年3月、ワールドプレミアが予定される「モーガン新型プラス8・50thアニバーサリースペシャルエディション」の仕様はどうなっているのでしょうか?

今回の販売は、1968年に初めてプラス8が販売されてから50周年を記念しての限定販売となっていて、販売台数は50台と決定されているようです。

ティザー画像からもわかるように、ボディーは美しいブルーのラッカー塗装仕上げとし、フロントグリルには印象的なイエローの縁取りがなされています。
また、フロントサイドには「プラス8 50th」の文字が刻まれています。
全容が発表されることが待ち遠しいですね。

モーガンとはどのような自動車メーカー?

モーガンは、英国のスポーツカーメーカーで、正式名称は「Morgan Motor Company(モーガン・モーター・カンパニー)」となっています。
1913年に英国 ウスターシャー・マルヴァーンで、創業者「ヘンリー・フレデリック・スタンリー・モーガン」によって設立されました。
英国の自動車メーカーが次々と他国の資本となるなか、従業員約150人で、主に同族経営とする今では珍しいカーメーカーとなっています。

モーガンの作る車の特徴は、木製フレームを採用していることです。
通常、シャシーには鉄などが使用されますが、モーガンは創業当時より現在にいたるまで車内にも木のフレームを採用しています。
製造の多くの過程を、職人がハンドメイドで仕上げています。

また、販売される車は全てクラシカルなフォルムとし、モデルチェンジも車の剛性の強化などを除き行わないのも特徴です。

このように、モーガンは現代の車造りの過程や工程とはおよそ違うスタンスを貫くメーカーです。

では、モーガンの現行モデルをご紹介します。

【モーガンの現行モデル】3ホイーラー

モーガン 3ホイーラー

モーガン 3ホイーラーの特徴

「モーガン 3ホイーラー(スリーホイーラー)」は、1910年のモーターショーで発表された、モーガンの礎(いしずえ)を築いた3輪の車です。
1936年に4輪の「フォーバイフォー」が登場するまでモータースポーツでも強さを誇り、戦闘機の様なスタイリングと乗り心地から人気を博しました。

2011年、その3ホイーラーが昔のフォルムを変えることなく、強度などを現代版にモデファイした形で復活しました。
エンジンはバイク好きには著名なS&S製V型2気筒をフロントに配し、トランスミッションはマツダ製5速MT、車両重量は500kgとしています。
最高出力80PSでありながら、直にスピードを体で感じることができる走行感が魅力です。

また、2016年のジュネーブモーターショーでは、3ホイーラーのEV版となる「EV3」が公開。
さらに、英国百貨店セルフリッジズとのコラボEV車となる「EV3 UK 1909」が限定販売されました。

2018年1月には16km/hで走行できる子供向けEV「EV3ジュニア」の発売を発表しており、今後全モデルにEV車を加える計画もあるようです。

モーガン 3ホイーラーのスペック

3ホイーラー(ユーロ 3)3ホイーラー(ユーロ 4)
エンジン種類V型2気筒V型2気筒
排気量2.0L2.0L
最高出力-[82]/5,250-[68]/5,200
最大トルク140[-]/3.250129[-]/2,500
トランスミッション5速MT5速MT
駆動方式FRFR
使用燃料--
[単位]最高出力:kW[hp]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

モーガン 3ホイーラーの新車価格

モーガン 3ホイーラー
新車車両価格-
(メーカー及び国内正規販売店で未公表としています)
[単位]円(消費税込み)

【モーガンの現行モデル】4/4

モーガン 4/4・80thアニバーサリーエディション

モーガン 4/4の特徴

モーガン初の4輪として誕生したのが「4/4(フォーバイフォー)」です。
1936年の誕生以来、節目にはアニバーサリーモデルが販売されるなど、製造が続けられ、現在までそのフォルムにはフルモデルチェンジが加えられていないのが特徴です。

2006年には、誕生から70周年を記念して142台の限定モデルが販売されました。
限定モデルは各年2台限定で、特別に製造された美しい車でした。

また2016年には、80周年記念モデルが限定80台として販売されています。
明らかにヒストリックカーとしての輝きを感じさせる見た目の「4/4」は、フォード製直列4気筒エンジンと重量795kgの軽量化により、十分な走行性能を備えています。

モーガン 4/4のスペック

エンジン種類直列4気筒DOHC
排気量1.6L
最高出力82[110]/6,000
最大トルク131[-]/-
トランスミッション5速MT
駆動方式FR
使用燃料-
[単位]最高出力:kW[hp]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

モーガン 4/4の新車価格

モーガン 4/4
新車車両価格-
(メーカー及び国内正規販売店で未公表としています)
[単位]円(消費税込み)

【モーガンの現行モデル】プラス4

モーガン プラス4

モーガン プラス4の特徴

ベーシックな「4/4」に対して、エンジンやボディをパワーアップしたモデルが1950年に誕生した「モーガン プラス4(プラスフォー)」です。
クラムシェルフェンダーの美しいフォルムは、モーガンのモデルのなかでも、熱烈なファンを世界中で獲得しました。

2015年にはプラス4誕生65周年を記念して、限定50台となるコスワース製エンジン搭載のハイパフォーマンスモデル「AR プラス4」も発表されています。

現行モデルとなるエンジンには「フォード製直列4気筒DOHC」を搭載。
重量927kg、最高出力は154hpを発生するマシンは上質なハンドクラフトの内装で、純粋に走る爽快感を感じることができる1台に仕上げられています。

モーガン プラス4のスペック

エンジン種類直列4気筒DOHC
排気量2.0L
最高出力115[154]/6,000
最大トルク201[-]/-
トランスミッション5速MT
駆動方式FR
使用燃料-
[単位]最高出力:kW[hp]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

モーガン プラス4の新車価格

モーガン プラス4
新車車両価格-
(メーカー及び国内正規販売店で未公表としています)
[単位]円(消費税込み)

【モーガンの現行モデル】ロードスター

モーガン ロードスター

モーガン ロードスターの特徴

モーガン ロードスターは、モーガンの他モデルが長い歴史を持つことが多いなか、2003年に誕生した新しいモデルです。

プラスエイトの後継モデルとして開発・製造がスタートし、エンジンはフォード製V型6気筒DOHCが搭載され、現行モデルとしては最高クラスのハイパワー性能を誇ります。

2013年には、英国初のサーキットとして有名な「ブルックランズ」にちなんだ「V6 ロードスター」を限定50台で発売。
全体を艶消しのブリティッシュグリーンとし、フードのみシルバーとした印象的なモデルとしました。

また、現在販売されているモデルもハンドメイドによるシートやコックピットはどれも完璧に仕上げられています。
最高出力280hp、最大トルクは380Nmを達成する、まさに「ロードスター」の名に劣らない快適なロングドライブを実現する1台になっています。

モーガン ロードスターのスペック

エンジン種類V型6気筒DOHC
排気量3.7L
最高出力209[280]/6,000
最大トルク380[-]/-
トランスミッション6速MT
駆動方式FR
使用燃料-
[単位]最高出力:kW[hp]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

モーガン ロードスターの新車価格

モーガン ロードスター
新車車両価格-
(メーカー及び国内正規販売店で未公表としています)
[単位]円(消費税込み)

【モーガンの現行モデル】プラス8

モーガン プラス8

モーガン プラス8の特徴

モーガンがラインナップしているモデルのなかでも、最もハイパワーとなるモデルが「プラス8(エイト)」です。
1968年の誕生以来、クラシカルなフォルムでありながらもパワフルなV8エンジン搭載し、走らせれば驚くほどの性能の高さを見せることから、「リアルスポーツカー」として人気のある1台となっています。
車両重量1,220kgとなるプラス8は、世界でも最も軽いクラスのV8エンジン搭載車となります。

2015年には英国マルヴァーン工場での生産100周年を記念して、「プラス8 スピードスター」が限定100台として販売されました。
冒頭で紹介した今春発表予定の新モデルプラス8も待ち遠しい限りです。

モーガン プラス8のスペック

エンジン種類V型8気筒DOHC
排気量4.8L
最高出力270[367]/-
最大トルク490[-]/-
トランスミッション6速MT
駆動方式FR
使用燃料-
[単位]最高出力:kW[hp]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

モーガン プラス8の新車価格

モーガン プラス8
新車車両価格-
(メーカー及び国内正規販売店で未公表としています)
[単位]円(消費税込み)

【モーガンの現行モデル】エアロ8

モーガン エアロ8限定モデル エアロGT

モーガン エアロ8の特徴

2000年のジュネーブモーターショーにて発表された「エアロ8」は、オールドスタイルにこだわり続けるモーガンにとって、エポックとなる1台だと言えるでしょう。

フレームには従来通り木製も使用されましたが、シャシーの設計にはCADが採用され、また素材にもアルミ材が初めて用いられるなど、先端技術への取り組みがなされた車となりました。

車両重量1,180kg、V8エンジンのエアロ8は、2002年にはル・マン24時間レースのベース車両としても採用されています。

また、2018年春のジュネーブモーターショーにおいて、エアロ8の限定モデルとなる「エアロGT」の発表が予定されているようです。
エアロGTは、2015年からモーガンが秘(ひそ)かに製造・開発を進めていた「エアロ8」の進化版で8台しか製造されておらず、GTレースで培ったノウハウが生かされた究極の8台となるようです。
同時に発表される「プラス8」同様、楽しみとなりますね。

モーガン エアロ8のスペック

エンジン種類V型8気筒DOHC
排気量4.8L
最高出力270[367]/-
最大トルク490[-]/-
トランスミッション6速MT
駆動方式FR
使用燃料-
[単位]最高出力:kW[hp]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

モーガン エアロ8の新車価格

モーガン エアロ8
新車車両価格-
(メーカー及び国内正規販売店で未公表としています)
[単位]円(消費税込み)

モーガンの日本国内新車販売と納期

モーガン ロードスター

モーガンの新車販売ディーラー

モーガンの日本での正規の新車販売ディーラーは、「モーガンオートイワセ」となっています。
東京都大田区に拠点を構える「モーガンオートイワセ」は、世界各所にあるモーガン社の総代理店と同じく日本総代理店として、日本でのモーガンの新車モデルを正規に販売しています。

モーガン車の納期は?

モーガン車は今でも1台1台がほぼハンドメイドに近い工程で製造されているため、納期には時間がかかると言われています。

各モデルにより差はあるようですが、概ね12ヶ月から18ヶ月を見ておいた方がいいようです。
量産車に比べると長いように感じられますが、これもモーガンが丁寧に造られている証明とも言えます。

【モーガンの歴史】3ホイーラー (1911年)

モーガン 3ホイーラー 現行モデル

モーガン 3ホイーラー (1911年)の概要

1911年、モーガンにとって社の礎(いしずえ)を築いた3輪の車となるのが「3ホイーラー」です。

オリンピアモーターショーにて発表され、小さな乗り物を意味する「ランナバウト」として人気を博しました。

モーガン 3ホイーラー (1911年)のスペック

エンジン種類V型2気筒
排気量-
最高出力-
最大トルク-
トランスミッション-
駆動方式FR
使用燃料-
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

【モーガンの歴史】4/4 (1936年)

モーガン 4/4 80th アニバーサリーエディション

モーガン 4/4(1936年)の概要

モーガンの礎(いしずえ)を築いた「3ホイーラー」が3輪の車だったのに対し、本格的に4輪の製造に着手した初のモデルとなるのが「4/4」です。

「4/4」の名前の由来は、4輪車であること、かつエンジンが4気筒であることに由来しています。

1936年に誕生し、現在にいたるまで大きなモデルチェンジを施(ほどこ)していません。
今でも内部の一部に木製フレームを利用し、職人がハンドメイドする貴重な車です。

モーガン 4/4(1936年)のスペック

エンジン種類直列4気筒
排気量-
最高出力-
最大トルク-
トランスミッション-
駆動方式FR
使用燃料-
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

【モーガンの歴史】プラス4 (1950年)

モーガン プラス4 現行モデル

モーガン プラス4(1950年)の概要

ベーシックな「4/4」に対し、エンジンや排気量をパワーアップさせたモデルが「プラス4」です。

1950年に誕生し、当初はバンガード製エンジン、排気量は2.1Lです。
1954年にはエンジンがトライアンフ製TR2エンジンに変更されています。

ボディバリエーションには、フルオープンとなる2シーターに加え、4シーター、幌(ホロ)を持つドロップヘッドクーペもラインナップに加えられています。

モーガン プラス4(1950年)のスペック

エンジン種類直列4気筒
排気量2.1L
最高出力-[68]/-
最大トルク-
トランスミッション-
駆動方式FR
使用燃料-
[単位]最高出力:kW[hp]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

【モーガンの歴史】プラス8 (1968年)

モーガン プラス8 現行モデル

モーガン プラス8(1968年)の概要

モーガン プラス4に搭載されていた「トライアンフ製エンジン」が生産終了するに伴い、1968年にモーガンは新たにローバー製V型8気筒エンジンを搭載した「プラス8」を発表します。

V8エンジンの強力なパワーは、これまでのモーガンでもハイクラスとされ、多くのカーレースへも参戦したハイパフォーマンスモデルとなっています。
販売台数もモーガン車のなかで最多を誇る名車です。

モーガン プラス8(1968年)のスペック

エンジン種類V型8気筒
排気量-
最高出力-
最大トルク-
トランスミッション-
駆動方式FR
使用燃料-
[単位]最高出力:kW[hp]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

【モーガンの歴史】エアロ8 (2000年)

モーガン エアロ8 現行モデル

モーガン エアロ8 (2000年)の概要

モーガンは、1990年代にGTレースなどで培った技術を取り入れる形で、ワークスカーをベースとした「エアロ8」を販売します。
ボディフレームには従来の木製フレームを使用しつつも、シャシーにはアルミ製素材を採用し、エアロダイナミクスを考慮して作られました。

「エアロ8」は単なるヒストリックカーではなく、最新のテクノロジーが随所に取り入れられた1台となっています。

モーガン エアロ8 (2000年)のスペック

エンジン種類V型8気筒DOHC
排気量4.4L
最高出力210[286]/5,500
最大トルク430[43.8]/3,700
トランスミッション6速MT
駆動方式FR
使用燃料ハイオク
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

モーガンの車はただのビンテージではない!

モーガンの「プラス8」の記念車の情報や、現行モデル、歴史について紹介しました。

英国には昔から小さくてもこだわりを持つカーメーカーが残っていますが、何かの形で他国の資本が入ってしまっています。
また、現代の量産車の製造工程からは、熟練した少人数の職人が、昔からの工程で丁寧に車を仕上げていくということは想像しにくいです。

小さいながらも自己資本で、伝統を大切に守ってきたモーガンは、今後どんな車を作っていくのか注目したいものです。

世界で愛される名車・旧車についてはこちら

2018年の新型車情報はこちら

この記事の執筆者

石黒 真理この執筆者の詳細プロフィール

旧車、ノスタルジックカーを愛する自動車ライター。趣味は読書と、天気のいい日のドライブ。気分転換はたいてい車を運転します。今までの愛車は、マツダ・サバンナRX-7、ルーチェ、シトロエン・エグザンティア、サーブ900などです。...

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