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【マクラーレン P1 徹底解説】エンジンスペックから中古車価格まで

マクラーレン P1は、モータースポーツの最高峰であるF1の技術をフィードバックしたハイブリッド スーパーカーです。後継車のマクラーレン セナがデビューしましたが、その魅力は色あせることはありません。そのマクラーレン P1を徹底解説します!

マクラーレン P1はなぜ誕生したのか?

マクラーレン P1

マクラーレン P1は、マクラーレン オートモーティブが市販車としてリリースする「スポーツシリーズ」「スーパーシリーズ」「アルティメットシリーズ」の中で最高峰のシリーズであるアルティメットシリーズの第一弾、マクラーレン市販車のフラッグシップとして2013年のジェネーヴモーターショーで正式発表されたハイブリッドスーパーカーです。

マクラーレン P1誕生の経緯

マクラーレン P1は、マクラーレンの市販車として世界最高峰のドライバーズカーを目指して誕生しました。
プロジェクトが発足した2009年の開発コードは「P12」、当初ガソリンエンジン+電気モーターのハイブリッド車は「速くなるどころが、遅くなるだろう」という理由で採用を却下されましたが、ポルシェ918スパイダーがハイブリッドを採用し、フェラーリほど強力なエンジンを持ち合わせていなかったこともあり、ライバル車に負けることは許されない状況からマクラーレン P1はハイブリッドを採用することが決定されました。

マクラーレン P1は、ラ・フェラーリ、ポルシェ918スパイダーと共に次世代のスーパーカーとして「ハイブリッドスーパーカー」の1台として歴史に名を残すことになりました。

マクラーレン P1の車名の由来

マクラーレン P1の車名である「P1」にはどんな意味があるのでしょうか?
モータースポーツの最高峰であるF1にて、毎年壮絶なトップ争いを繰り広げているマクラーレンならではの発想で「1番」「優勝」を意味する「Position 1」から命名されたのです。
マクラーレン オートモーティブのフラッグシップカーとしてもこれ以上ない車名です!

マクラーレン P1の販売年と販売台数

マクラーレン P1- 1st Car & 375th Car

マクラーレン P1の販売年

マクラーレン P1は、2013年3月に開催されたジュネーヴモーターショーで詳細なスペックとともに正式発表された場で販売が開始され、半年後には完売していますので、販売年は2013年のみとなります。

マクラーレン P1の販売台数

マクラーレン P1は、生産予定台数375台とアナウンスされ、ジェネーヴモーターショーの初日で6台が販売され、半年後の同年9月の製造開始時には375台全てを完売しています。

375台は、2013年9月〜2015年12月の間に生産完了しており、最初の1台のボディカラーは、アイス・シルバーのボディ、最後の375台目はパールオレンジでした。

その他には、プロトタイプの13台、プリプロダクションカーが3台、サーキット専用車が58台、エキスペリメンタルモデル(P1 LM)が5台生産されています。

マクラーレン P1のエクステリア(外装)

全長全幅全高
4,5881,9461,188
ホイールベース車両重量乗車定員
2,6701,3952
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人

マクラーレン P1のエクステリアデザインは、複数の動物からそのインスピレーションを受けており、マクラーレンP1の静止状態でも今にも飛び出しそうな雰囲気は、チーターのハングリーな獲物を捕まえるためスピードが必要となる構えをイメージした言われています。
そのイメージは、風洞実験にて車周囲の空気の流れを最適化しながら立体的な造形へと変化させて、最大のダウンフォースを確保するためのデザインへと進化しました。

マクラーレン P1のインテリア(内装)

マクラーレン P1 インテリア

マクラーレン P1のインテリアは、空気を味方につけた流れるような優雅でありながら迫力のあるエクステリアとは対照的に、とても質素なデザインです。
その理由は軽量化であり、また走りを楽しむことだけにフォーカスした結果です。
モータースポーツの最高峰であるF1カーのように、走りに徹する必要最低限の装備だけを与えられた車内には、フロアマットも標準ではありません。
空調の操作も普通車のような専用なダイヤルはなく、センターコンソールに用意されたタッチパネルにて操作します。

マクラーレン P1のエンジンスペック

エンジン種類V型8気筒ツインターボ
排気量3.8L
最高出力[737]/7,500rpm
最大トルク720/4,000rpm
モーター最高出力[179]
最大トルク260
トランスミッション7速AT(SSG)
駆動方式MR
使用燃料ハイオク
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

マクラーレン P1のエンジンスペックは、 マクラーレン MP4-12Cと同じ3.8LV型8気筒エンジン+ツインターボですが、ブースト圧の見直しで+137PSの737PSを絞り出し、電気モーターにて一般的な乗用車以上の179PSを加えることで合計916PSとなり、その最高速度は、350km/hに達します。

マクラーレン MP4-12Cとは?

マクラーレン P1の最高速度と0−100km/h加速

マクラーレン P1は、1,395kgの車重に対して916PSのエンジンパワーで、0-100km/hの加速はたったの2.8秒です。
停止状態から3秒以下で時速100km/hに達する加速は、0-200km/h加速で6.8秒、0-300km/h加速で16.5秒となっています。
この16.5秒は、マクラーレンP1の祖先となる1993年のマクラーレン F1より5.5秒も上回ります。

F1の技術を採用したマクラーレン P1

マクラーレン P1は、モータースポーツの最高峰であるF1で開発・実験・完成された最先端のレーシングテクノロジーを惜しみなく採用しています。

エアロダイナミクス(空気力学)

マクラーレン P1は、風洞実験で導き出されたエアロダイナミクスにて空気を味方につけています。
リアウィングの可変式システムは、普段はボディに収納されていますが、長さや角度を調整することができます。
公道モードでのリアウィングは最大120mmの高さになりますが、レースモードでは倍以上の300mmまで達します。
そのリアウィングの角度は最大29度まで調整可能です。
またレースモードでは車高が下がることにより、グランドエフェクトが生じ、車のダウンフォースは最大600kgにもなります。
市販車におけるコーナーリングの横Gは1G前後ですが、600kgのダウンフォースでの横Gは最大2Gに達します。

ドラッグリダクションシステム(DRS)

マクラーレン P1は、直線での空気抵抗を減らし速度をあげるためにドラッグ リダクション システム(DRS)を搭載しています。
マクラーレン P1のステアリングホイール上のDRSボタンにて、リアウィングの角度を調整することで空気抵抗を調整することができ、
約0.5秒で水平状態となります。

ブレーキステア

ブレーキキャリパーのダブルロゴ

マクラーレン P1には、マクラーレンのF1カー「MP4-12」に搭載され、市販車の「MP4-12C」に採用された「ブレーキステア」も搭載されています。
ブレーキステアとは、コーナリング中に内側になる後輪にブレーキを掛けることにより、ステアリングでフロントタイヤをコントロールする際にリアタイヤでアンダーステアの抑制するシステムです。

マクラーレン P1のブレーキシステムは、日本の曙ブレーキ工業株式会社が提供しています。
ディスクブレーキキャリパーには、マクラーレンと曙ブレーキ両社のロゴが施されており、ホイールのスポーク間から見ることができます。

マクラーレン P1の新車車両価格

マクラーレン P1の新車車両価格は当時9,661万5,000円(税込み)でしたが、ほとんどのオーナーが、MSO(McLaren Special Operations)にて特別仕様にしており、その価格は1億3000万円ほどになっていました。

マクラーレン P1の中古車価格

マクラーレン P1は、375台全てが完売しており中古市場に登場することは滅多にありません。
過去に中古車として販売されたマクラーレンP1は、約2億〜3億円で取引されています。
新車当時より価格が上がるのが、希少なスーパーカーの証でもあります。

マクラーレン P1 GTRとは?通常モデルとの違い

マクラーレン P1 GTR

マクラーレン P1 GTRは、マクラーレン P1のサーキット仕様であり、公道を走行することはできないという大きな違いがあります。
エンジンでは、マクラーレン P1と同じ3.8L V型8気筒ツインターボですが電気モーターの出力と合わせて合計1,000PSとなっており、マクラーレン P1と比べ+84PSパワーアップしています。

マクラーレン F1 GTRの20周年を記念したモデルでもあり、58台が生産された新車車両価格は3億5000万円でした。
マクラーレンP1 GTRの購入には、既にマクラーレンP1を購入していることという条件があり、お金があれば誰でも購入できる車ではありません。
マクラーレンP1 GTRの公道仕様は、5台のみ生産されたマクラーレンP1 LMです。

マクラーレン P1の魅力

マクラーレン P1の魅力の一つは、マクラーレンのフラッグシップとしてハイブリッドスーパーカーという新しいジャンルに登場した特別な車ということです。
それ以外にもマクラーレンP1は多くのファンを魅了しています。

 ・F1の技術をフィードバックした最新技術の結晶
 ・一目でマクラーレンとわかるが、他のマクラーレン車とは異なるオーラ
 ・選ばれたオーナーしか購入できないスペシャルな車
 ・バイクのような気持ちがいいエキゾーストノート
 ・フェラーリとは異なる優雅で美しいデザイン

現在は後継者として「マクラーレン セナ」が登場しましたが、マクラーレン P1は、色褪せることなく憧れの1台であることに変わりありません。

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この記事の執筆者

猫田 久太郎この執筆者の詳細プロフィール

漫画「サーキットの狼」がきっかけとなり、1970年後半のスーパーカーブームに感化され未だにその熱が覚めず現在に至っています。 特にヨーロッパ車の文化とデザインに魅了された車好きです。 簡単な修理・整備は自分で行うので車の記事だけでなく、DIYやカー用品についての記事も執筆して...

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