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車の走行距離のメーター巻き戻しとは?方法や中古車の見分け方から罰則など

車の走行距離メーターを巻き戻すことに意味はあるのでしょうか?走行距離メーターの巻き戻しの方法と罰金や罰則、また中古車を購入する際に走行距離メーターが巻き戻してある車かをチェックするポイントについてまとめました。

車の走行距離メーターの役割をご存知ですか?

車の走行距離メーターを確認するのは、多くの方が車検・整備やインターネットの任意保険加入・更新時ぐらいではないでしょうか?
車のメーターパネルには、その車が製造されてから走行してきた距離(積算走行距離)を示す「走行距離メーター」またの名をオドメーター(Odo meter)があります。
製造後のテスト走行や、輸送などの走行距離も含まれますので、国産車の場合オーナーの元に届く際の走行距離は概ね20km〜100kmぐらいを示しています。
このオドメーターはリセットすることはできず、どんどん積算されていきます。

車の走行距離メーターはメンテナンスの目安

車を使用している間、定期的に交換が必要な消耗部品は走行距離をその交換時期の目安としてます。
例えば、エンジンオイルやブレーキパッド、スパークプラグなどは、点検や車検時に走行距離と消耗部品の状態から交換時期かどうかを判断します。
走行距離メーターは、単に走行距離を示すだけではなく、車を安全に維持するための重量な役割も果たしています。

リセットできる走行メーターもあります

車の走行距離メーターにはもう一つ、トリップメーター(Trip meter)があります。
トリップメーターは、出発地点から到着地点までの実走行距離を計測することに使用する走行距離メーターで、燃費を計算する際の距離を計測するときにも利用できます。
社有車の場合には、会社からお客様までの距離を計測し、交通費を請求する際に利用することもあるでしょう。
トリップメーターは任意で何回でもリセットすることができますので、メータの巻き戻しには関係ありません。

トリップメーター・オドメーターについてはこちら

車の走行距離のメーター戻しとは?

走行距離メーターの巻き戻しとは、リセットできないオドメーターを巻き戻して、メーター上で実際走行してきた距離より少なく表示させることです。
例えば実際の走行距離が50,000kmだとした場合、巻き戻すことによって例えば25,000kmにしてしまう行為です。

なぜこのような巻き戻しをするのでしょうか?
その理由は、中古車としての「車の価値」を上げるためです。
車の走行距離が短いほど車の使用頻度が少なく、より新車に近い状態と言えます。
例えば、90,000kmの実走行をした車を安く仕入れ、メーターを20,000kmに戻すことで車の価値を上げ、仕入れた価格より高く販売することで利益を簡単にあげることになります。
これはとても悪質な行為で、もちろんやってはいけないことです。

【悪用厳禁】メーター戻しの方法

車の走行距離メーターの巻き戻しというと、メーターのカウンターを戻すことを想像するのではないでしょか?
車の走行距離メーターには、アナログメーターとデジタルメーターがありますが、アナログメーターの場合は巻き戻しを防止する対策も含め、カウンターが逆方向に回らない構造になっています。
アナログメーターの巻き戻しは、それを逆手にとってメーターを進めることで巻き戻しと同じ効果を作り出すことができます。
アナログメーターの桁は昔は5桁、現在は6桁が主流で、最高で「99,999km」もしくは「999,999km」ですがその先はどうなるのでしょか?
「9」の次は「0」なので「00,000km」もしくは「000,000km」となります。
車からメーターを取り外し、設定したい走行距離数までメーターのカウンターを機械的に進めるだけです。

デジタルメーターでもメーター戻しは可能?

デジタルメーターの場合は、アナログメーターのように機械的にメーターのカウンターを進めることはできません。
制御しているチップ、プログラムを操作するのですが、データーロガーで走行距離が記録され、次のメンテナンスまでの距離を記憶していますので、手順を間違えればデータを壊してしまい、走行距離とメンテナンス時期の整合性が取れなくなる可能性があるため、専用のソフトウェアによってデータを書き換えます。

メーター戻しは法律違反?

車の走行距離メーターを巻き戻す行為を直接規制する法律はありません。
走行距離メーターの故障でメーターを交換することで、走行距離が実走行距離より短くなる場合は、メーターを交換してあることを伝えて、実走行距離を明確にして販売しなければなりません。

中古車で販売されている車で、走行距離メーターがあるにも関わらず「走行距離不明」となっている車にはメーターの巻き戻し車の可能性がありますが、修理でメータを交換した車、古すぎてわからないという場合もありますので購入の際には確認が必要です。

車の走行距離メーターの巻き戻しに罰則・罰金はあるの?

車の走行距離メーターを巻き戻したり、修理のためとは言えメーターを交換したことを故意に知らせずに、事実とは異なる虚偽の走行距離のまま車を販売したことが明らかになると、「詐欺罪(刑法246条)」(10年以下の懲役)にて告発される可能性があります。
また民事で訴えられれば賠償金が発生する場合もありますので、個人売買でも車を販売する場合は注意が必要です。

メーター戻しの見分け方のチェックポイント

中古車の販売店には、残念ですが悪質なお店があるのが事実です。
中古車の走行距離メーターを見ただけでは巻き戻しがされているか判断するのは非常に困難です。
ではどのようにして、車の走行距離メーターの巻き戻しがある疑いを見分ければ良いのでしょうか?

【チェックポイント-1】車検証・整備履歴

車のダッシュボードなどに保管されている車検証には、車検時の走行距離が記載されています。
また車の点検・修理の記録書類には、その度ごとに走行距離が記載されていることがあります。
それらの書類と車の走行距離メーターを比較し、もし走行距離メーターの値が記録よりも少なかった場合、走行距離メーターの巻き戻しの疑いがあると言えます。

【チェックポイント-2】エンジンルームは汚れていないか

車の走行距離メーターの巻き戻しの可能性を考える際、書類だけではなく車の状態を見ることが有効です。

まずはエンジンルームの状態を確認しましょう。
エンジンルームは車が使用され走行距離が伸びるほど汚れてきます。
エンジン本体だけではなく、その周りにある補記類やゴム製やプラスチック製の部品に経年劣化がないかよく見ることです。
走行距離が短いのに、エンジン本体や補記類が汚れ、オイル漏れの跡があったり、ゴム製やプラスチック製の部品に劣化しているかをよく確認しましょう。

【チェックポイント-3】内装の状態

車の走行距離メーターの巻き戻しの確認に、車の内装の状態もチェックポイントとなります。
車体の塗装は比較的簡単に綺麗にでき、塗装状態だけでは走行距離メーターの巻き戻しがされているかの判断が難しいのですが、費用を掛けて内装まで手を入れるケースは少ないので、一番使用される運転席のシート、ステアリング、レバー類に擦れや傷がないかを確認することで走行距離メーターの巻き戻しが行われていないかを間接的に確認することができます。

「メーター巻き戻し車かな?」と思ったら

中古車 中古車販売店 値札

©iStockphoto.com/acilo

中古車の購入時に、車の状態と走行距離に関して販売店の説明に納得ができない場合は、一度帰宅し落ち着いてよく考えて見ましょう。
その場の雰囲気や勢いで購入してしまい、後悔することになる可能性があるからです。
よく考え、どうしてもその車が欲しいという結論になれば、改めて車をよく見て最終決断しても遅くはないでしょう。

購入後にメーター戻しが疑われる場合の対処方法

まずは車に詳しい友人やメーカーの販売店に相談しましょう。
やはり走行距離メーターの巻き戻しの可能性が高いということであれば、判断した材料(証拠)をきちんと揃えてます。
販売店が走行距離メーターの巻き戻しを認め、謝罪と共に車の返却、差額の支払いなどの提案に納得できれば示談もあります。

販売店の対応に納得できない、全く相手にされない場合には警察に相談するという方法もあります。
同じ販売店で他にも同様な相談がある場合、警察が内定調査している場合があります。
走行距離メーターの巻き戻しが立証されれば、契約の解除やローン返済についても支払いを止めることができる可能性もあります。

車のメーターに関するおすすめ情報はこちら

この記事の執筆者

猫田 久太郎この執筆者の詳細プロフィール

漫画「サーキットの狼」がきっかけとなり、1970年後半のスーパーカーブームに感化され未だにその熱が覚めず現在に至っています。 特にヨーロッパ車の文化とデザインに魅了された車好きです。 簡単な修理・整備は自分で行うので車の記事だけでなく、DIYやカー用品についての記事も執筆して...

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