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ポルシェより速い「世界最強・最速の軽自動車」ホンダ トゥディの歴史まとめ

ホンダ トゥデイとは

トゥデイは、ホンダが1985年から1998年まで製造していた軽自動車です。

商用モデルと乗用モデルの2種類があり、商用モデルは軽ボンネットバン、乗用モデルには2ドア/4ドアセミノッチバックと3ドア/5ドアハッチバックがあります。

商用モデルの型番はJWから、乗用モデルの型番はJAから始まるため、JWトゥデイ・JAトゥデイと分けて呼ばれることもあります。

ホンダ トゥデイの歴史

初代 トゥデイ(1985年〜1998年)

最初は商用車のみのラインナップ

ホンダ 初代トゥデイ 前期型
ホンダ 初代トゥデイ 前期型
出典:wikipedia.org Author:Rainmaker47 CC 表示-継承 3.0
初代トゥデイの内装
初代トゥデイの内装
出典:wikipedia.org Author:Ypy31 CC0

1985年9月10日、商用車の軽ボンネットバンとしてデビューしたホンダ トゥデイ。「メカニズム部分を最小に、居住スペースを最大に」というコンセプトのもとに開発されました。当時の価格は54.8万〜67万円でした。

外観デザインには大胆なスラント&ショートノーズデザインを採用し、愛らしい丸型ヘッドライトが印象的です。

スペックは最大出力31PS、最大トルク43.15N・mを発生する水冷4サイクル2気筒エンジンを搭載し、トランスミッションは4速マニュアルを採用しています。

お洒落さを押し出した特別仕様車「ポシェット」を発売

特別仕様車のポシェットは、ホンダ トゥデイのグレード「Mタイプ」がベースになっている。

1987年2月には鮮やかなカラーで統一した特別仕様車「ポシェット」を追加。内装はグレーを基調としたシックで落ち着いたデザインに。

バニティミラー(サンバイザー裏の鏡)を運転手側に装着するなど、女性ドライバーに対する配慮が見られる特別仕様車でした。

3気筒エンジンを採用、乗用車モデルが追加設定

1988年2月8日のマイナーチェンジによって、乗用車モデルが追加。室内はインストゥルメントパネルを新調したほか、高い質感を追求した装備を追加しています。

乗用モデルでは普段使いしやすいよう、リア席のスペースが拡大するなどの変更が加えられています。

エンジンは従来の水冷直列2気筒に変わり、水冷直列3気筒を採用。トランスミッションは、従来の4速マニュアルに加え、5速マニュアルと3速オートマが追加されました。

ボディサイズや排気量を拡大

初代トゥデイ 乗用モデル(JA2)
初代トゥデイ 乗用モデル(JA2)
出典:wikipedia.org Author:Interiot CC 表示-継承 3.0

1990年2月、同年1月にあった軽自動車の規格改定に伴ってマイナーチェンジを行いました。

これによって、排気量は従来の550ccから660ccに強化、車体本体においてもエンジンルーム拡大やバンパーの大型化などが施されています。

排気量規制の緩和によって、最大出力52PS・最大トルク54.91N・mと大幅向上し、より高い実用性が実現しました。

2代目 トゥデイ(1993年〜1998年)

ホンダ 2代目トゥデイ ポシェット

1993年1月のフルモデルチェンジによって、乗用専用になりました。デザインは個性的なセミノッチバックを採用し、後部トランクを追加しています。価格は79.8万〜100万円です。

2代目からはエアコンやパワーステアリング、パワーウインドウなどを標準装備し、オーディオシステム、サンルーフなど快適装備が充実しました。

4ドアモデル「アソシエ」が追加

ホンダ トゥデイ アソシエ
ホンダ トゥデイ アソシエ

フルモデルチェンジから4ヶ月後となる1993年5月、これまで2ドアモデルしかなかったトゥデイに4ドアモデル「トゥデイ アソシエ」が追加されました。

4ドアになったことによって、使い勝手が向上するとともに、より幅広いユーザーのニーズに応えられるようになりました。

トランクがハッチバックに変更

ホンダ 2代目トゥデイ 後期型(5ドア)
ホンダ 2代目トゥデイ 後期型(5ドア)
出典:wikipedia.org Author:Tokumeigakarinoaoshima CC0

1996年2年のマイナーチェンジで、当時不評だったトランクがハッチバックに変更。これによって2ドアモデルは3ドアに、4ドアモデルが5ドアになりました。

1998年、トゥデイは2代目を最後に生産終了しています。

最新「トゥデイ」中古車情報
本日の在庫数 42台
平均価格 65万円
支払総額 27~130万円

トゥデイの後継モデルは?

ホンダ ライフ
ホンダ ライフ

1998年9月、トゥデイはホンダ 3代目ライフに事実上統合という形で生産終了しました。

つまり、トゥデイの実質的な後継車種はホンダ ライフということになります。ホンダ ライフはトゥデイよりも前、1970年代に生産を開始した車種です。

ホンダ N-WGN 2019年モデル
ホンダ N-WGN 2019年モデル

ホンダ ライフは2014年4月まで生産を続けました。事実上の後継車種は現在も販売されている軽自動車、ホンダ N-WGN。丸形ヘッドライトをはじめ、どことなくN-WGNにもトゥデイの面影があります。

トゥデイはポルシェより速い?

ホンダ トゥデイがポルシェより速いというのは、2014年度の「Tipo Overheat Meeting」というレースに参加したホンダ トゥデイがポルシェやフェラーリより上の順位に立ったことが所以となっています。

Tipo Overheat Meetingとは、国産車トップクラスの性能を誇る車や、1000万円を超える高級な外車スポーツカーが一堂に会するカーレースの無差別級バトル。

そこに660ccのホンダ トゥデイが参加し、なんと総合2位という結果に。そして国産車クラスでは第1位という偉業を打ち立てたのです。

ドライバー視点の動画も

ドライバー目線のレース動画も公開されている

そのJW系トゥディの正体は、岡山県にある個人経営のホンダ販売店、岡山ホンダオートさんが趣味でレース用に車両を改造していたものです。

もちろん改造といってもちゃんとナンバーがついた公道を走行可能な車です。

個人経営のオーナーが車をチューニングしているというのは珍しいことではないですが、ここまでくるともはや趣味というより偉業の域に達しています。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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