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トヨタのロータリーエンジンとは?マツダと共同開発で次期86搭載か

トヨタとロータリーエンジン。聞き慣れない二つ言葉の組み合わせですが、かつてはトヨタもロータリーエンジンを研究開発していました。トヨタとマツダの提携により、今再び夢のロータリーエンジンが脚光を浴びようとしています。

トヨタとマツダの提携

トヨタ 豊田章男社長とマツダ 小飼雅道社長

かねてより業務提携を進めてきたトヨタとマツダは、2017年8月に資本業務提携を正式に結び、本格的な協力関係を打ち立てようとしています。
2017年8月、トヨタとデンソーとマツダの3社で電気自動車の共同技術開発する合弁会社を設立。
2018年1月、アメリカ・アラバマ州に両社の生産ラインを持つ合弁新工場の建設。
そして、トヨタが開発を進める自動運転車の発電機に、マツダのロータリーエンジンを採用するとのこと。
マツダ RX-8の生産終了とともに生産凍結が続いているマツダ自慢のロータリーエンジンが、トヨタの介入により思わぬ形で復活することとなりました。

トヨタとマツダのEV共同開発についてはこちら

電気自動車についてはこちら

ロータリーエンジンとは?

マツダ 次世代RENESIS ロータリーエンジン

ロータリーエンジンとは、1957年にドイツのNUS社に所属する技術者フェリックス・ヴァンケルが発明した、レシプロエンジンとはまったく違う構造を持ったエンジンです。
楕円に近いハウジング内を、三角系のローターが複雑な軌跡を描いて回転することによってできる隙間をつかって吸気・圧縮・膨張・排気をするため、ピストンが往復運動するレシプロエンジンのような振動が出ず、バルブやカムシャフトも必要ないことから、非常にコンパクトかつ高出力を出すことのできる夢のエンジンと呼ばれていました。
現在ロータリーエンジンを実用化しているのは世界で唯一、マツダだけです。

ロータリーエンジンについてはこちら

レシプロエンジンについてはこちら

トヨタもロータリーエンジンを研究していた

1960年代にNUS社がロータリーエンジンのライセンス契約を結んだメーカーは、ポルシェやダイムラーベンツ、フォードやGM、アルファロメオなどそうそうたる面々が名を連ね、レシプロエンジンに代わる新たなエンジンの実用化を夢見て、こぞってロータリーエンジンの開発に取り組みました。
マツダをはじめとした日本のメーカーも積極的にロータリーエンジンの研究開発に乗り出し、そのなかにはトヨタ自動車も名を連ねていました。

トヨタのロータリーエンジン

ロータリーエンジンの実用化の際の問題点は、気密を保持するためのシール耐久性とオイル消費量です。
トヨタは研究用の試作段階のロータリーエンジンで、それらの問題はクリアしていましたが、既存のレシプロエンジンにくらべ燃費が悪く、オイルショックの影響も重なり実用化を断念せざるをえなくなりました。
トヨタの研究用に試作したロータリーエンジンは現在もトヨタ産業技術記念館に展示されています。

トヨタ産業技術記念館

〒451-0051 名古屋市西区則武新町4丁目1番35号
TEL:052-551-6115/FAX:052-551-6199

開館時間:午前9時30分~午後5時(入場受付は午後4時30分まで)月曜休館

世界で唯一ロータリーエンジンの実用化に成功したマツダとトヨタが提携することにより、トヨタはロータリーエンジンを再び扱うことが決定しています。

トヨタ e-パレットのロータリーエンジン

トヨタ e-パレット コンセプト

トヨタが開発を進める「e-パレット コンセプト」は、「移動」と「物流」「物販」を組み合わせた「統合モビリティサービス」の提供が可能になる、自動運転レベル4に相当する無人電気自動車のコンセプトモデルです。
まるで近未来SF映画にでてくるような乗り物に、トヨタはロータリーエンジンを発電機として搭載し、2020年の東京オリンピックで運用する計画を進めています。

発電機としてのロータリーエンジン

完全バッテリー電気自動車では、航続距離に不安があります。
それを解決するため、駆動にはモーターを用い、発電機としてのエンジンを搭載するレンジエクステンダーが現時点で考えうる電気自動車の理想型です。
小型・軽量の割に高出力を誇るスポーツエンジンとして定評のあるロータリーエンジンですが、重く大きなローターを回転させる構造上、回転変動を与える使いが得意なエンジンとはいえません。
トヨタは、小型・軽量のロータリーエンジンを一定回転をキープする発電機としてのロータリーエンジンに価値を見いだし、「e-パレット コンセプト」のスペース効率と航続距離の両立を図ったのです。

レンジエクステンダーについてはこちら

次期トヨタ 86にはロータリーエンジン搭載?

トヨタ 新型86 次期型予想CG

発電機としてベストな構造を持つロータリーエンジンですが、レスポンスの悪さはあくまで構造上での話。
スポーツエンジンとしての魅力はマツダがRX-7で実証済みです。
アクセルの踏み込みに対して瞬時に回転を上げ、警告音が鳴らなければレブリミットに当たっているのにも気づかないほどの滑らかに回転します。
そして高出力かつ小型・軽量からくるシャープなハンドリングは、レシプロエンジンでは真似できない運動性能を車に与えます。

そして、次期トヨタ 86にマツダと共同開発となり、ロータリーエンジンが搭載されるという噂も流れています。
ロータリーエンジンの弱点である低速トルクと燃費の悪さを、トヨタのハイブリッドシステムで補うスポーツカーという、既存の技術を合わせただけでも十分に魅力的な商品です。
V12エンジン並の滑らかさと、ライトウェイトのシャープなハンドリングを高いレベルで両立できる可能性を持つロータリーエンジンは、現代においてもやはりスポーツカーにとって理想的な夢のエンジンなのです。

トヨタとマツダとロータリーエンジンの未来

トヨタ 水素燃料電池車 MIRAI(ミライ)

水素燃料ロータリーエンジンを搭載したマツダ RX-8

トヨタはその規模を活かした、生産力と技術開発力が強みです。
マツダは、ロータリーエンジンとSKYACTIV技術、ドライバーの感性に訴える細かなノウハウを持っています。
両社の提携で、お互いに不足する部分を補いレベルアップできてこそ、提携に真の価値が生まれます。
ハイブリッド+ロータリーエンジンをはじめとして、トヨタが古くから進めてきた水素燃料電池の技術と、水素燃料と相性の良いマツダのロータリーエンジンを組合わせることで、燃料電池自動車の開発も加速することでしょう。

マツダが長らく独占を続け、孤高の存在だったロータリーエンジンですが、トヨタとマツダの提携により再びスポットライトが当てられ、夢のロータリーエンジンの第二幕が上がろうとしています。

トヨタ 燃料電池車 ミライについてはこちら

ロータリーエンジンについてはこちら

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