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日産 プレサージュが生産中止になった5つの理由 実燃費や評価など

日産のロールーフミニバンに、プレサージュというモデルがありました。既に生産中止され、2009年8月に販売終了されましたが、今も熱心なファンクラブがあり中古車市場に多くの車両があります。プレサージュはどんな車か、また販売終了になった理由について探ります。

日産 プレサージュってどんな車?

日産 プレサージュ 初代前期型

日産プレサージュは、1998年6月にデビューした日産のミニバンです。
1997年10月にデビューしたワゴンのルネッサをベースに開発され、日産のミニバンとしては全高の低いワゴンスタイルとし、日産のほかのミニバンとはシャシーや車格も異なり、日産としては新機軸のミニバンでした。

大人気車ホンダ・オデッセイの対抗馬として誕生

プレサージュは、当時ワゴンスタイルのミニバンで大人気を博していたホンダ・オデッセイをライバルとして登場しました。
ボディスタイルは、ミニバンながらヒンジ式の4ドアと後部ハッチバックとし、コンセプトもオデッセイを意識したものでした。

高級感あるロールーフミニバンというコンセプト

日産 プレサージュ(初代前期型室内) 1998年式

日産が当時描いていた購入ターゲット層は、30歳代から40歳代のファミリー層で、従来のミニバンよりプレミアム感を求める購買層を想定していました。
また、同社のハイグレードセダンのセドリックやグロリアからの乗り換えも視野に入れており、50歳代から60歳代の中高年層もターゲットとして想定しています。
セダンから乗り換えても違和感のないように、車高の低いロールーフミニバンというコンセプトでしたが、フロアの高いルネッサをベースにしたためライバル車のような低い車高は実現できませんでした。

プレサージュのスペックと燃費は?

プレサージュの搭載エンジンの最終ラインアップは、V型6気筒の3Lガソリンエンジンと、直列4気筒の2.5Lガソリンエンジンです。
3L車は220psとパワフルで、日産車らしいパワフルな加速は魅力的でした。
デビュー時は、直列4気筒ガソリンモデルは2.4で、新開発の直列4気筒・直噴ディーゼルの2.5Lディーゼルエンジンもラインアップされていました。

3L ハイウェイスター2.4L ハイウェイスター
全長4,7554,755
全幅1,7701,770
全高1,7001,700
ホイールベース2,8002,800
車両重量1,6301,560
乗車定員88
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人
3L ハイウェイスター2.4L ハイウェイスター
エンジン種類V型6気筒DOHC直列4気筒DOHC
排気量2,9872,488
最高出力162[220]/6,400110[150]/5,600
最大トルク279.5[28.5]/4,400215.7[220]/4,400
トランスミッション4AT4AT
駆動方式FFFF
使用燃料ハイオクレギュラー
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

日産 プレサージュの燃費 実燃費性能の評価は?

日産 プレサージュ(初代前期型リヤ) 1998年式

初代プレサージュの燃費は、FFの2.4Lモデルの10・15モード燃費で9.2km/L、FFの3.0Lモデルは8.8km/Lでした。
実燃費の平均は、2.4Lモデルで8〜9km/Lは走るというレビューがあります。
当時のミニバンとして平均的レベルです。

【日産 プレサージュ】グーネットのレビュー

燃費が多少悪いだけ。
でも気を付けて乗れば8~9kmは走ってくれます。

出典:https://www.goo-net.com/

日産 プレサージュの現在の中古車価格は

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本日の在庫数 222
平均価格 32.6万円
本体価格 5.4〜89.8万円
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日産 プレサージュが生産中止になった経緯

日産 プレサージュ・アクシス(初代後期型) 2001年式

プレサージュが発売されたのはミニバンがもっとも注目を集めていた時期であり、各社ともにバラエティと個性にあふれたモデルを用意していました。
日産も、エルグランドやセレナという、他社のライバルに人気面でもひけをとらないミニバンラインアップがありました。
その中で、プレサージュはワゴン型ミニバンのクラスで、オデッセイという強力なライバルの後追いでデビューしながら、ライバル車を超える魅力を発揮することができませんでした。
また、当時の日産はほかの車種開発でも、トヨタとホンダにはさまれ後れをとっていましたが、ミニバン開発でもエルグランドやセレナ以外に存在感のあるモデルを世に送り出すことはできませんでした。

ベース車日産・ルネッサの呪縛とは?

日産 ルネッサ(前期型) 1997年式

プレサージュのシャシーベースは、1年早く登場した日産ルネッサです。
ルネッサは、北米向けの電気自動車として開発されたモデルで、2800ミリもある長いホイールベースや二重構造で高い床としたのも、電気自動車用の電池を搭載するためです。

このルネッサをベースにしたため、プレサージュは車内のフロアが高くなり、それに反して全高のわりに室内の高さが不足する形になり、居住性は低くなりました。
同じ4ドアタイプのミニバンでライバルのオデッセイより、9cmも全高は高いのにフロアが高く室内に圧迫感があることで、販売は伸び悩みました。

てこ入れモデルのバサラが登場しても?

日産 バサラ 1999年式

プレサージュに1年半ほど遅れて、兄弟車種のバサラが登場します。プレサージュとの差別化として、縦格子のビレットグリルやリヤコンビランプ、ランプやバンパーを変更して、アメリカンスタイルを標榜させるデザインとしました。

しかし、内装や外板パネルはプレサージュとまったく同じ物を使用しており、明確な差別化はできませんでした。そのため、てこ入れモデルとしての存在感は薄く、2001年にプレサージュとともにマイナーチェンジを受けパワーアップしますが、乗り心地や走行性能はライバル車に差をつけられ人気向上とはなりませんでした。

プレサージュの2代目モデルが登場

日産 プレサージュ250V(2代目) 2006年式

初代モデルの型式はU30型でしたが、2003年7月に2代目のU31型プレサージュとしてフルモデルチェンジしました。シャシーは、日産の中大型FF車用に新開発されたFF-Lプラットフォームを採用し、初代のルネッサベースから決別しています。
ボディは大型化しながら、新開発のプラットフォームにより低床化を実現し、全高も初代より低くしてロールーフミニバンらしくなっています。
また、ヒンジ式の4ドアをやめて、両側スライドドアを採用し利便性も高めました。

内装については「高級感あるロールーフミニバン」という本来のコンセプトがありながら、インパネまわりが同時代の日産 ノートやウィングロードなどのコンパクトクラスとよく似たデザインで、高級感の演出がしきれていない部分があったといえます。
大幅な変更による利便性の飛躍的な向上はあったものの、先行したライバル車の進化を追い越せず販売実績も上がりませんでした。

時代に乗り切れなかったプレサージュ

日産 プレサージュ250V(2代目) 2006年式

プレサージュは、日産の車造りの転換期に開発された車で、当時のトレンドを作っていたトヨタやホンダのミニバンから一歩遅れて開発が始まり、それが最後まで追いつき追い抜くことができませんでした。
後追いで開発されながら、技術開発や商品企画が転換期ゆえに方向性を失い、時代を読み切れずモデル全体が他社のライバルの魅力に飲み込まれてしまいました。

2代目モデルのU31型は、転換期から進めてきた日産の新しい息吹が感じられたミニバンでしたが、チープな内装がターゲット層の中高年に受け入れられませんでした。

日産 プレサージュが生産中止になった5つの理由とは

日産 プレサージュハイウェイスター(2代目) 2006年式

プレサージュの販売実績が上がらなかった理由を整理すると、以下の5つになります。

・ロールーフミニバンに向かないベース車の選択
・先行するライバル車の存在が大きかったこと
・てこ入れモデルを大きく差別化しなかったこと
・2代目モデルの内装コンセプトが顧客層に合わなかったこと
・技術開発や商品企画の転換期で方向性を定めることができなかったこと

高級感あるロールーフミニバンという明確なコンセプトを実現することができなかったことが、プレサージュが2代にわたり販売実績をあげることができず、生産中止になってしまった理由といえます。
ミニバン各モデルの後追いという形になり成績を伸ばせなかった日産 プレサージュですが、時代に合わせ進化してきた経緯があります。
乗る機会があれば、その魅力を探してみてはいかがでしょうか。

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