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ジャルジャル後藤淳平×ボルボ240:Vol.4(最終回)「王道の先へ」MOBYクルマバナシ

車は人生をともに過ごす仲間。“その車”には、どんな想いが詰まっているのだろう――。類まれな才能と豊かな感受性で、独自の笑いを生み出すジャルジャル後藤淳平さん。名車『ボルボ240』と『アルファ・ロメオ ジュリア GT1300 ジュニア』の2台を所有し、車の文化、仕組み、機能性をとことん突き詰めるその姿勢は、まさに“車オタク”と呼ぶにふさわしい。「自分の残りの人生で、乗りたい車には全部乗りたい」と語る後藤さんに、車好きになったきっかけや、愛車の魅力について語っていただく、“MOBYクルマバナシ”。

【Profile】ジャルジャル 後藤淳平1984年3月20日生まれ。大阪府吹田市出身。
愛車:ボルボ240エステート(1988年式)、アルファ・ロメオ ジュリア GT1300 ジュニア(1970年式)

前回までのインタビューはこちら:
Vol.1「限りある人生で」
Vol.2「信じるで、その言葉」
Vol.3「愛と衝動」

Vol.4「王道の先へ」

ご家族とドライブでよく行くスポットはありますか?

妻とは結婚前に、よく旅行してましたね。レンタカー借りて箱根行ったり、温泉行ったりとか。子供が生まれてからはプールの付いてるホテルとか、子供が遊べるような環境があるとこへ行くようになりました。夕食もバイキングでとか、そんな感じになってきましたね。

今年の夏は家族で伊豆の海まで遊びに行きましたよ。気分的に、夏は海みたいなのあるじゃないですか。泳ぐの好きですし、じつはオープンウォーターとスキューバダイビングの免許を持ってまして。

まぁ僕のは初級レベルの、何回か練習して潜れば誰でも取れちゃうやつなんですけど。とにかく海は好きですね。

お子様は車に対して興味をもたれたり?

潜在的にはあるかもしれないですけど、どうでしょう(笑)。

子供たちは車に乗ったらすぐに寝ちゃいますね。ほんまに一瞬です。

ボルボの乗り心地がいいのも手伝って……。

いまの車に比べたらだいぶやかましい音させてると思いますけど、それぐらいが良いのかもしれないですね。

我が家の子供達はボルボしか知らないじゃないですか。だからもし最新の車に乗って「うわ、こっちがええやん」ってなってしもうたらヤバイ。「3列シート広い」とかなったらヤバイ。

キャメルの内装に映える、レトロなシフトノブ。シンプルでいて無骨な渋さが、旧車好きの心をくすぐる。

収納たっぷりのドアポケットから伺えるのは、実用性の高さ。運転のしやすさは、生産者からの細かい気配りからも生まれる。

今後、お子様と出掛けたい場所はありますか?

東京と大阪間は、一回往復しておきたいと思いますね。240はシートがしっかりしてるから、長距離でも全然大丈夫かと。やっぱりシートって大事だなってつくづく思います。

僕、学生時代にラグビーやってて、その時のケガの名残で腰痛が出たりするんですよ。カラダに合わへんシートだと1時間運転しただけでポジション見つからんくなって、ズキズキ痛むんですよね。腰に何か挟んで誤魔化すんですけど、240だと全然痛くならない。すごいです。

ちなみにですが、東京と大阪をお一人で運転されたことは?

忙しい時にどうしようもなくて福徳と夜中に移動したことはありますけど、自分だけで運転したことはまだ無いですね。

運転はもっぱら東京です。東京も道知らんと、ナビ通りに行ってたら細い商店街に迷い込んだりしますよね。普通に人がめっちゃ歩いてて、これ当たるんちゃうん?みたいな。焦ります。

車の運転中に気を付けていることってありますか?

やっぱり事故が一番恐いですね。

人間なんで、どうしても眠くなる時があるじゃないですか。とんでもない眠気がくる時。目、開かへんみたいな。

で、窓を開けようが、ガムを噛もうが、アメを舐めようがあかん。気分転換に歌を聴いても子守唄みたいになって、バックミラーで自分の顔見たらすごい顔してる。半目で意識朦朧みたいな……どうにもならん時ってあるじゃないですか。そういう時はどんなに急いでても車を一回停めて、10分間目をつぶります。

極限状態だからシートを倒すとほんまにすぐ寝れて、たった10分でも起きたらものすごいスッキリする。

寝ながらおかま掘る夢を見て「あー夢で良かった」みたいなこととかありますし、眠気が一番恐い。眠くなったらすぐ停める。これ大事やなって。

あと何キロごとにオイル交換とか、最低限のメンテナンスをさぼらないってことですね。

定期的なケアは大事ですね。車は2台とも、ご自宅の駐車場に停めているのでしょうか?

家は1台しか停められないんで、近くに駐車場を借りてます。

フジテレビの『めちゃめちゃイケてる!』で自宅を公開されていましたが、本当に素敵なおうちですよね。名和晃平さんがデザインされたとか。

そうなんですよ、名和晃平さんの『サンドイッチ』っていうアート事務所にデザインしてもらって。もう名和さんがとにかく太っ腹というか、ダメもとでお願いしてみたらやってくれるということになりまして。

3階のリビングに名和さんの『ダイレクション』っていう絵を飾ってるんですけど、それも名和さんがご家族で遊びに来てくれた時に「あそこの壁、なに飾ったら良いですかね」って相談したら、「そりゃ絵やろ」って。

そしたら酔っ払ったうちの嫁さんが「何か描いて下さいよ」と。すかさず「何言ってんねん、世界の名和さんに」って言うたら、「世界の名和さんて、世界のナベアツみたいに言わんとって」みたいになって、そんなんでワーッと盛り上がって。それでプレゼントしてくださったんですよ。

素晴らしい贈り物ですね……。どんな絵なのか気になります。

名和晃平さんらしい、何色ものインクが一直線に垂れたもので、それを家の壁の形に合わせて斜めに切り取っていただいたものです。

ほんまに家宝。名和さんの絵を見るだけで、満足感すごいですね。

大好きなご家族と、名和さんにデザインしてもらったお家と、ボルボとアルファロメオ。本当に幸せですね。ここからちょっと変な質問なんですが、車に一つだけ機能を付けられるとしたら、どんな機能を付けますか?

だいぶ幼稚ですけど、都内にありがちな「何この渋滞」っていうのあるじゃないですか。全然進まんみたいな時。

そんな時に車の横から「グアーッ」て羽が生えて「グオーン」って飛べたらどんだけ楽やろなって、想像しません?

車に乗る方であれば、一度は想像したことがあるかもしれませんね(笑)。

関西人って特にイライラしちゃうのかもしれないですけど、渋滞の時に飛べて、渋滞過ぎたら下に降りて……みたいな。完全に自分のことしか考えてない発想ですけど(笑)。

あと、ボディカラーをパッと変えられるのも便利かも。塗装ってお金かかるし、すごい大変じゃないですか。

ボタン一つで塗装が変わったらすごくいいですね。

そうそう。どう気分転換したらええねんってなった時に、気軽に色を変えたいなぁ。そんな未来、どうやろ。

今は塗装じゃなくてもシールみたいな剥がせる『ラッピング』っていうのがありますね。それだと元の塗装も傷つけなくて良いのでおすすめです。

なんかありますよね、すごいマットな感じにも出来るんですよね。

たまに息子に、色変えるとしたら何色が良い?って聞くんですけど、「黄色」とか言うんですよ。それほぼタクシーになるな、みたいな。

後藤さんは黄色が似合いそうですね。

マジっすか。僕、240もアルファロメオも赤なんで、めっちゃ赤好きやんって思われるんですけど、別にそういうわけじゃないんですよ。

240も当初クリーム色っぽい白がカッコ良いなと思って見に行ったんですけど、状態が良いのが赤しか無かったのと、“240と言えば赤”というイメージも相まって、それならって買ったんですよね。

アルファロメオも定番カラーが赤なところあるじゃないですか。選んだ車がたまたま赤になってるだけなんですけど、それもめぐり合わせですね。

ボルボ240の王道である、真っ赤なボディカラー。その堂々たる風格は、喧騒のなかで一際目を引く。

いわゆる王道を手に入れるのもカッコ良いですが、その先の邪道へ。

そうなんですよね。王道カラーってやっぱり車好きな人からしたら、「あーはいはいはい、そこね」みたいな感じじゃないですか。ここでもう一歩踏み出したいなっていうのはありますね。

後藤さんとお話して、本当に心の底から車が大好きということが伝わってきました。近年車に興味が無い若者が増えているのですが、そういう方達に「車を持つ魅力」を伝えていただきたいです。

車に興味が無い人でも、ファッションには興味あったりするじゃないですか。

考え方ひとつですけど、車をファッション感覚で捉えたら、ちょっとは入りやすいかなと。上着の一つみたいな。

何種類洋服あんねんってくらい車ってあるので、見方を変えれば絶対ハマると思います。

後藤さんからすると、車を持ってはじめてトータルコーディネートが完成すると。

僕はそこまで車をファッションだと思ってないんですけど、一部と言えば一部ですよね。

若い子たちは特に、そういう入り方ならありなんじゃないですか。

ただの移動手段だったら、バスとか電車で良いし。でも好きな車に乗るのって、違うんですよ。車に乗って初めて自分が完成される。

後藤さんにとって、車ってどんな存在ですか?

なんか上手いこと言いたいけど……、とにかく大好き。それに尽きますね。

最後の質問になるんですけど、全国の車好きの人にメッセージをお願いします。

自分の好きな車を好きでいるような気持ちで、ジャルジャルのことも好きになってくれたら嬉しいです。ほんまに、ここまで読んでくださってありがとうございました。

いわゆる王道の"赤いボルボ240"と"赤いアルファロメオ"を所持する後藤さん。そんな後藤さんが胸に抱く車に対する情熱も、真っ赤な炎のように燃えていました。今回のインタビューはジャルジャルファンの皆様からの反響も大きく、沢山の方に御覧頂けたことを深く感謝致します。後藤さんのおっしゃっていた、車に羽が生えてボタン一つで塗装が変わる未来が楽しみです。本当にありがとうございました!

取材:米永豪、田神洋子
撮影:佐藤亮太
文:田神洋子

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