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方向指示器を出さないと道路交通法違反になるケース5件!色や音の規制と自転車についても

スムーズな交通に欠かせない保安部品が方向指示器です。安全のために自転車の装備も推奨されている方向指示器のルーツから色や音の進化の歴史を解説します。方向指示器を出すべき場所で出さない場合に適用される合図不履行違反の取り締まりケースについても解説します。

方向指示器とは?

ウィンカー 点灯

方向指示器は車両の進行方向を周囲に知らせることで、円滑な道路交通をするために必要な装置です。
現代の車に搭載されるウィンカーは、車体左右に設けられたオレンジ色のランプを点滅させ車両の進行方向を知らせることで、周囲の車への意思伝達を表す信号装置でもあります。
ウィンカーを含む方向指示器は、自動車はもちろん、バスやトラック、バイクなど、公道を走行する車両には装着義務が命じられる保安部品です。

方向指示器のルーツ「アポロ」とは

アポロ 矢羽式方向指示器

現在でこそ、オレンジ色の光を点滅させる電気点灯式のウィンカーが使われていますが、自動車誕生当初はそれまでの馬車時代から使われていた手信号が用いられていました。
自動車の交通量や平均速度が高まるにつれて、しっかりとした信号装置が必用となり、矢羽式(もしくは腕木式)と呼ばれる方向指示器が発明され、現在のウィンカーの原型となる方向指示器として広く普及しました。
日本ではアポロ工業が矢羽式方向指示器を独占して製造し、方向指示器の代名詞として、製造元の名前「アポロ」の愛称で親しまれていました。
年輩の方では現在でも方向指示器を指して「アポロ」と呼ぶ方もいるようです。

方向指示器の色

ウィンカー

電気点灯式のウィンカーが広まったのは1960年代。
現在はウィンカーの色はオレンジ色と車両運送保安基準で定められていますが、1973年(昭和48年)までに製造された車は、保安基準が定まっておらず、ウィンカーの色はテールランプと共用の赤色ランプが使われていました。
当時の車はオレンジ色のウィンカーでなくても車検は通りますし、保安基準違反で取り締まりを受けることはありませんが、整備不良の疑いをかけられたりするトラブルが絶えなかったようです。

現在の車のウィンカーはオレンジ色と定められており、それ以外の色では整備不良、もしくは違法改造車として処分されます。
オレンジ色の光は視認性が良いうえ、点滅する光はさらに目立ちます。
点滅するオレンジ色の光を与えられるウィンカーは、それだけ重要な意味を持つということです。

方向指示器の音

安全のため後付された「左へ曲がります」のアラーム動画です。

バスやトラックなど大型車両が発する「左へ曲がります。ご注意ください」などのアナウンス。
閑静な住宅街では騒音として扱われますが、立派な安全装備です。
車両が大きくなればなるほど、ドライバーからは見えない死角が増えることになります。
右ハンドルの大型車両では車両左側の把握が難しい傾向にあります。
ウィンカーと連動した進行方向のアナウンスは周囲の歩行者の巻き込みを防ぐための安全装備です。

ウィンカーの動作音はうるさい?

ウィンカー動作時の「カッチカッチ」という音も単なるリレーの動作音ではなく、ウィンカーの消し忘れを防止する効果を持ちます。
必用でない状況下でのウィンカーによる合図は、周囲の交通の混乱を招くため「合図制限違反」という罰則のもとに規制されています。

自転車の方向指示器

自転車 乗る男性

近年の自転車ブームの到来とともに懸念されているのが自転車の安全性です。
対車、対人の接触の危険性から自転車の規制が年々厳しくなっています。
そのため自転車にも方向指示器の装着が推奨され、さまざまな商品が販売されるようになりました。
小型軽量かつ大容量のバッテリーの登場や、省消費電力のLEDの登場とともに自転車への方向指示器搭載が容易になりつつあります。
自転車用の方向指示器は、自分と他者の安全を守るためにぜひとも装着しておきたいパーツであり、スピードの出やすいスポーツバイクには特に推奨されます。

方向指示器を出さないとどうなる?

取り締まり強化

車に搭載される灯火類のなかでも、方向指示器はその形状の進化が著しい部品です。
さらに視覚的、聴覚的に周囲に認知されやすいように改良を重ねられて現在に至ります。
それは方向指示器という部品が、安全な交通に欠かせないものであることの現れでもあります。
そのため方向指示器を出さないと道路交通法「合図不履行違反」の罰則を受けることになります。

合図不履行違反の罰則

反則行為合図不履行違反
点数1 点
車両等の種類反則金額
大型車7,000円
普通車6,000円
二輪車6,000円
小型特殊車5,000円
原付車5,000円

方向指示器を出さないと道路交通法違反になるケース5件

違反 レッドカード

それでは、この記事の本題である方向指示器を出さないと交通違反になるケース、つまり合図不履行違反で取り締まりを受けるケースをご紹介します。
これらのケースは、基本的な方向指示器を用いる状況とイコールです。
それぞれの状況での方向指示器が持つ意味も含めて解説します。

ケースその1 進路変更

右左折前の車線内での幅寄せ、車線をまたぐ進路変更時にはウィンカーで周囲の車にその旨を知らせなければいけません。
左右の平行移動を意味する合図です。

ケースその2 右左折

交差点での右左折時の合図は、ウィンカーがもっとも大きな意味を持つ状況です。
周囲の車はもちろん、横断歩道を渡る歩行者にも車の状態を知らせるバロメーターになります。

ケースその3 徐行・停止

ウィンカーには減速の意味合いも含まれます。
停止線や赤信号前なら状況から減速する予測ができますが、路肩に緊急停車する場合には、後続車はその動きをまったく予測することができません。
ブレーキで減速する前にウィンカーを出すことで、減速の予告として後続車に注意を促すことができます。

ケースその4 発進

路肩に停車した状態から、車線に復帰する際にもウィンカーの合図が必用になります。
車線を走る車と、停止状態から発進する車では、速度差があることへ注意を促すシグナルになります。

ケースその5 転回

対向車線への移動を意味する転回は、右左折よりも小径で回頭しなければならないため、大きな減速を伴います。
転回時のウィンカーは右折と減速を意味すると同時に、サイドウィンカーも点灯することで、真横方向の被視認性を高める効果があります。

ウィンカーの故障時や自転車による方向指示

ウィンカーによる合図は、現在進行中の行動から、別の行動に移る際にその意思を周囲に伝える役割といえます。
現在の道路交通法で規制されるのは自動車、バイクに限られますが、今後自転車にも方向指示器の常備、明示の義務が発生することになるかもしれません。

また、ウィンカーが故障などにより動作しない場合には、その代わりとして手による方向指示の合図を出さなければなりません。
下の動画で丁寧に解説しています。
手による合図は車、バイク、自転車を問わず、すべての車両に適用されます。

方向指示器の意味

ウインカー

©Shutterstock.com/ Enki Photo

方向指示器はドライバー同士が意思共有するためのコミュニケーションツールといえます。
単純な左右の光の点滅が、その状況で意味が変わるため、その意味を正確に理解することが求められます。
正確に意思を伝達するためには、電光掲示板や音声などによる言葉によるメッセージがもっとも効果的ですが、短時間で流動する交通状況のなかでは理解処理するのに時間がかかってしまうため、それらはバスやトラックでの補助機能として装備されるにとどまります。
矢羽式方向指示器から進化した現在のウィンカーは、単純ながら簡潔で合理的なシステムといえるでしょう。

ウィンカーに関する記事はこちら

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