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フェラーリ FXX-K Evo サーキット限定の新型実験車両を発表!驚愕のスペックは?

フェラーリ FXX-K Evo 最新情報!イタリアの自動車メーカー・フェラーリは、ハイパフォーマンススポーツカーの新型実験車両FXX-K Evoを発表しました。サーキット走行限定モデルの驚愕のスペックに迫ります

フェラーリ FXX-K Evo 驚愕のスペックを持つ新型実験車両

フェラーリ Fxx-K Evo

フェラーリは10月29日、イタリアのムジェッロで開催されたレースイベント「フィナーリ・モンディアーリ」において、新型「FXX-K Evo」のワールドプレミアを行いました。
FXX-K Evoは、フェラーリが開発しているサーキット走行限定の実験車両「XX」シリーズの最新モデルとなります。

フェラーリが次世代量産モデルの研究・開発を行うにあたって、重要な役割を果たすことに特化して開発されたXXシリーズは、妥協のない革新的なパフォーマンスの代名詞であり、今回の新型FXX-K Evoの登場によって、XXシリーズはさらなる飛躍を遂げるとのこと。

フェラーリの歴史についてはこちら

フェラーリ FXX-K Evoのエクステリア(外装)

フェラーリ Fxx-K Evo
フェラーリ Fxx-K Evo
フェラーリ Fxx-K Evo

革新的技術が投入されたサーキット専用モデル

FXX-K Evoには、これまでのFXXおよび599XXのEvo仕様と同様に、フォーミュラー1やGT3、GTEなど、フェラーリがさまざまなサーキット走行で培ってきた、レースに由来するサーキット走行専用の革新的な技術が惜しみなく投入されています。
そのため、これまでのXXシリーズと同様に、公道を走行することはできません。
また、専用プログラム以外のあらゆるレースの規格も取得することができなくなっています。

軽量化を追求したボディ

FXX-K Evoは、実験車両のドライビングを通じて、跳ね馬(フェラーリのシンボル)の技術開発に関わりたいという、ごく一部の熱狂的なスーパーカーマニアに向けて開発されたモデルです。
開発段階においては、軽量化の追求からアプローチが行われ、続けて広範囲にわたるさまざまな側面に取り組み、ボディのデザインが検討されました。

ボディには、フェラーリがフォーミュラー1への参戦で培った経験をベースに開発された、革新的なカーボンファイバー(炭素繊維)部品の製造技術が採用されています。
この革新的な製造技術により、固定式リアウイングをはじめとした新デバイスを装備しているにもかかわらず、現行型FXX-Kよりも軽量に仕上がりました。

エアロダイナミック・パッケージ

FXX-K Evoのボディには、フェラーリの技術者がフェラーリ・スタイリング・センターのデザイナーと共同で開発した、最新の「エアロダイナミック・パッケージ」が採用されています。

このエアロダイナミック・パッケージにより、FXX-K Evoはフェラーリのサーキット専用スーパーカーがこれまで獲得してきた、最先端の技術による高いパフォーマンスをさらに向上させることになりました。

優れたダウンフォース値

エアロダイナミック・パッケージを開発するにあたって、1年にわたり綿密なCFD(流体解析)シミュレーションとウィンドトンネル(風洞)実験を繰り返した結果、FXX-K Evoのエアロダイナミクス性能は、GT3およびGTE規格のレース車両に匹敵するダウンフォース値を獲得しました。
このダウンフォース値は、FXX-K Evoに優れたコーナリング性能と走行安定性、そして運転する楽しさをもたらします。

ダウンフォース係数は従来比で23%向上、ベースとなったロードモデル比では75%向上、そして200km/h走行時のダウンフォースは640kg、最速度域では830kgを超えるとのこと。

※ダウンフォースとは?
・空力によって発生する、車を地面に押さえつける力のこと。
・強いダウンフォースはコーナリング性能と走行安定性を向上させます。

ツインプロファイル・リアウイング

フェラーリ Fxx-K Evo

FXX-K Evoに強いダウンフォースをもたらしたのは、ツインプロファイル・リアウイングです。
リアに装備されたツインプロファイル(2枚翼)の固定ウイングは、アクティブ・リアスポイラーと連携するように開発されており、この2つのエアロパーツによって発生するダウンフォースフィールドは、互いを支え、増強し合うことで、最大の効果を発揮することができます。

また、モバイル・スポイラーの制御ユニットとその可動範囲を緻密に解析・設定することにより、ダウンフォースと空気抵抗の最適化を図っているとのこと。

デルタ・ボーテックスジェネレーター

FXX-K Evoには、ダウンフォースを高める3枚のデルタ・ボーテックスジェネレーター(乱流翼)が装備されています。
このデルタ・ボーテックスジェネレーターは、ボンネットからの廃熱気流によって生じる乱流を整えることで、リアウイングに向かっての理想的な気流をつくりだします。

さらに、ダウンウォッシュ(吹き降ろし)を生じさせることで、リアウイングで発生するダウンフォース量を増大する効果もあるのです。
このデルタ・ボーテックスジェネレーターやツインプロファイル・リアウイングといった、リアのシステムデバイスにより、FXX-K Evoのダウンフォース量は現行型FXX-Kから10%も増加しました。

改良されたリアバンパー

FXX-K Evoのリアバンパーのデザインは、新たな気流構造に合わせて改良されました。
リア・ホイールアーチ後方のバイパス・エアベントが拡大されたことで、ホイールからの後流によって生じる乱流を効果的に整えることができます。
この改良によって、リアディフューザーへの気流が保護され、無駄な流れも削減されることで、5%のダウンフォース増を実現しました。

改良されたフロントデザイン

FXX-K Evoでは、ここまで解説してきた改良によるリアのダウンフォースの大幅な増加に合わせて、フロントバンパーおよびアンダーボディデザインの再構築が行われ、車両全体のダウンフォースが最適化されました。

フロントバンパー側面のデザインは、ヘッドライトの下を深くえぐったフォルムとなり、ここに垂直ターニングベーンを備えた2つのフィンと、フロントホイール前方の追加エアインテークが装備され、フロントのダウンフォースを現行型FXX-Kから10%増加させています。

また、アンダートレーにボーテックスジェネレーターを装備することで、地面効果も強化され、ダウンフォースは現行型FXX-Kよりも30%増加しました。

新型フロントブレーキ・エアインテークの採用

パフォーマンスの全体的な向上に伴って、FXX-K Evoには新型のフロントブレーキとエアインテークが装備されています。
ただし、空気抵抗の増加を防ぐため、エアインテークの開口部の幅を広げることなく、効率的な空気流入ができるように、吸気系全体の見直しが図られました。

また、サスペンションの設定も、新たなエアロダイナミクス効率に合わせて変更されています。

フェラーリ FXX-K Evoのボディサイズ

全長全幅全高
--1,116
ホイールベース車両重量乗車定員
2,665-2
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人

フェラーリ FXX-K Evoのインテリア(内装)

フェラーリ Fxx-K Evo

人間工学に基づいたコックピット

レーシングカーを彷彿とさせるFXX-K Evoのコックピットを特徴づけているのは、量産モデルとは異なるコンセプトを持つステアリングホイールです。
このステアリングホイールは、FXX-K Evoが持つ圧倒的にパワフルなパフォーマンスレベルに見事にマッチしています。

フォーミュラー1に由来するパドルシフトを装備したステアリングホイールには、KERSマネッティーノ(車両統合制御装置)が設けられ、操作のしやすさと人間工学的な面での向上が図られています。

6.5インチの大型スクリーン

FXX-K Evoのコックピット右側には、6.5インチの大型ビデオ・スクリーンが装備されています。
このスクリーンには、パフォーマンスに直結するデータや車両状況など、最新バージョンのテレメトリーシステム(遠隔測定機能)のデータが表示されます。
ドライバーは、多彩なスクリーン・オプションを選択することで、KERS(運動エネルギー回生システム)の状態やラップタイムなどを確認することができます。

フェラーリ FXX-K Evoのパワートレイン

FXX-K Evoのパワートレインは、現行型のFXX-Kから変更されおらず、ラ フェラーリの6.3L V型12気筒エンジンをベースにHY-KERSシステムを組み合わせたハイブリッドエンジンを搭載しています。
エンジン単体の最高出力は860PSを発揮し、HY-KERSのモーターアシストによる190PSを合計した最高出力では、1,050PSを発揮することが可能です。

HY-KERSとは?

HY-KERSシステムとは、フェラーリがマニエッティ・マレリ社と共同開発した、フェラーリ初のハイブリッドシステムのことです。
燃費性能のみを追求した従来のハイブリッドシステムとは異なり、ハイパフォーマンス・スポーツカーの動力性能の向上と環境性能の両立を目標として開発されました。

市販モデルとしては、エンツォフェラーリの後継車種として2013年に登場したフラッグシップモデル「フェラーリ・ラ フェラーリ」で初搭載されました。
名前にも「KERS」とあるように、フォーミュラー1で用いられている「運動エネルギー回生システム(KERS:Kinetic Energy-Recovery System)」を搭載しており、ブレーキ時のエネルギーをバッテリー蓄積して、再利用することができます。

フェラーリ FXX-K Evoのパワートレインスペック

エンジン種類V型12気筒DOHC
排気量6.3L
最高出力633[860]/9,200
最大トルク750[76.5]/6,500
モーター最高出力140[190]
最大トルク-
トランスミッション7速DCT
駆動方式MR
使用燃料ハイオク
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

フェラーリ・ラ フェラーリとは?

フェラーリ「XX」プログラムとは?

XXプログラムとは、フェラーリでレースを行うオーナーのための部門「コルセ・クリエンティ」による、サーキット走行専用車の開発プログラムです。
その目的は、アマチュアながら高い運転技術を持つフェラーリ車のオーナーが、自らテストドライバーを務めることで得られたデータを、将来の市販モデルの開発に役立てることにあります。

今回のFXX-K EvoもXXプログラムの一環として開発されました。

フェラーリ FXX

フェラーリ FXX

FXXとは、フェラーリが2005年から2007年まで生産していたサーキット走行専用車です。
エンツォフェラーリをベースに開発されており、パワートレインには6.3LのV型12気筒エンジンを搭載しています。
カーボン製のボディパネルによって、車両重量は1,155kgに抑えられ、ダウンフォースはベース車であるエンツォフェラーリを40%も上回ります。

FXXの価格は、マシン本体と各種メンテナンスも含めた基本パッケージで150万ユーロ(約2億円)となっており、29台限定で販売されました。
購入できるのはフェラーリに選出された特別なオーナーのみでしたが、例外として30台目のFXXは、ミハエル・シューマッハにプレゼントされています。
また、日本国内にも何人かのオーナーがいるようです。

フェラーリ 599XX

フェラーリ 599XX

599XXとは、フェラーリが2009年から2013年まで生産していたサーキット走行専用車です。
599GTBフィオラノをベースに開発されており、パワートレインには6.0LのV型12気筒エンジンを搭載しています。

サーキット走行に特化した性能を持つ599XXは、FXXと同様に特別なオーナーにのみ公開されました。
また、今回のFXX-K Evoと同様の空力性能を強化したモデル、599XX Evoも開発されています。

FXX-K

フェラーリ FXX-K

FXX-Kとは、フェラーリが2014年に32台限定で発売したサーキット走行専用車です。
ラ フェラーリをベースに、FXXの後継車種として開発されました。
パワートレインには、6.3LのV型12気筒エンジンにHY-KERSシステムを組み合わせたハイブリッドエンジンを搭載しており、車名の「K」もHY-KERSに由来しています。

今回のFXX-K Evoは、FXX-Kの空力性能を強化したモデルとなります。

フェラーリ FXX-K Evoの本格始動は2018年から!

フェラーリ Fxx-K Evo

FXX-K Evoは、今後5,000kmに及ぶ開発テストと15,000kmの信頼性テストを経て、2018/2019シーズンのXXプログラムにおける主力となります。
このシーズン中は、3月から10月までの間に9回のサーキット走行を行う予定です。

ほとんどの人はFXX-K Evoを運転することができませんが、その走行データは将来の市販車の開発に活かされるということなので、今後もフェラーリの新型車に期待していましょう。

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この記事の執筆者

進藤圭太この執筆者の詳細プロフィール

速く・正確な記事の執筆がモットーのMOBYライターです。好きな車は奇抜な車、60~80年代の車などさまざまですが、最も好きな車はバットモービルかもしれません。MOBYでは、速報記事やランキング記事など、さまざまなジャンルを執筆しています。...

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