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ウィンカー(方向指示器)が早い・つかない・常時点灯したら?修理交換から最新事情まで

車の電気系統の信頼性が上がり、ウィンカートラブルを起こすことも稀になってきてはいますが、トラブルは突然やってきます。ウィンカートラブルの症状と対処方法を解説していきます。流れるウィンカー「シーケンシャルウィンカー」などの最新LEDウィンカー事情にも触れています。

ウィンカー(方向指示器)とは?

ウインカー

©Shutterstock.com/ Enki Photo

ウィンカーとは、車が進む左右の方向を周囲に知らせるための方向指示器。
進行方向側のオレンジ色のランプを点滅させ、「これから私はこちらの方向へ向かいます」ということを周囲に意思表示することで、交通を円滑に行うための保安部品です。
「ウィンカー」と呼ばれるのは日本だけで、アメリカでは「ブリンカー」、イギリスでは「ディレクショナル・インジケーター」と呼ばれます。
近年は「ターンシグナルランプ(もしくはターンシグナル、ターンランプ)」と呼ばれるのが世界共通となりつつあり、取扱説明書等も「ターンランプ」と統一される傾向にあるようです。

ウィンカートラブル

あらかじめ、周囲に曲がる方向を示しておくことで、対象の車の動きを予測しやすくし、交通事故を未然に防ぐための装置であるウィンカーは保安基準部品として、厳密に管理されます。
そのため故障やトラブルが起こった際には、速やかに修理しましょう。
トラブル例の原因と対処方法を紹介していきます。

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原因はLED? ウィンカーが早くなる場合

LEDによるハイフラ状態と、その対処法を解説した動画です。

信号待ちで並んでいるとき、ウィンカーが通常の倍近いほど高速で点滅している車を見たことがあると思います。
これは「ハイフラッシャー現象」と呼ばれる状態で、略して「ハイフラ」と呼ばれます。
車についているウィンカーバルブのうち、一つでも球切れを起こしている場合、ウィンカー動作を高速点滅させることでドライバーに点検を促す機能です。

場合によっては、一時的に早くなったり、通常に戻ったりを繰り返すこともあります。
この場合もやはり、ウィンカーバルブが切れかかっている状態で、バルブ内部の発光体や端子が一時的に接触不良を起こすことでこのような状態になります。
ハイフラが起こったら異常箇所を特定して、速やかにバルブの交換を行いましょう。
一部輸入車のウィンカーバルブは手に入りずらい、特殊形状のバルブを使用している場合があるので、保守部品として常備しておくことをおすすめします。

LEDバルブに交換するとウィンカーが早くなる?

LEDバルブとは発光ダイオードという電子部品のことで、従来のフイラメント電球に代わる新たなバルブとして注目されています。
電熱を光に変えるフィラメント電球に対し、LEDは電力を直接光に変換するので効率が良く、消費電力が少ないのが特徴です。

近年はヘッドライトにも採用されるようになったLEDですが、ウィンカーに使用する場合には注意が必要です。
消費電力が少ないということは、バルブの電気抵抗値が少ないということです。
ウィンカーバルブを単純に低電気抵抗値のLEDに交換しただけでは、車はそれをバルブが切れているものと判断し、ハイフラッシャー現象を引き起こしてしまうのです。

LEDバルブのハイフラ対策

ウィンカーをLEDバルブに交換した場合のハイフラッシャー現象を解消するには2つの方法があります。
1つ目は、ウィンカー配線に抵抗を挟みこんで、フィラメント電球と同じ抵抗値に調整してやる方法。
2つ目が、LEDバルブ用のウィンカーリレーに交換する方法です。

抵抗を挟む方法は安価に対策することができますが、ある程度の電気工作の技術が必要になるうえ、抵抗値を増やして消費電力を上げることは、LEDバルブの利点の一つを潰してしまうことになるので、ぜひウィンカーリレーへの交換をおすすめします。

ただし、ウィンカーリレーを使用していない車種が増えてきているので、その場合は配線に抵抗を挟む作業が必要になります。
抵抗体は電気を流すと発熱するので、他の配線や可燃物が付着しないように取りまわしに気をつける必要があります。

ウィンカーリレーの故障? ウィンカーがつかない場合

サイドウィンカー ターンシグナル

© MOBY

ウィンカーがまったく点滅しない車は、周囲の車にその動きを予測させずらく、交通の流れを妨げる、非常に危険な状態に陥ってしまいます。
ウィンカーがつかなくなった場合は迅速な対処が必要です。

ウィンカーが点滅しない場合の点検箇所はヒューズ、ウィンカーリレー、ウィンカーレバースイッチの3点がもっとも怪しい箇所です。
まずはハザードを作動させて正常に動作するかどうかを確認します。
ハザードは、ウィンカーリレー以下に直接電気を流す配線になっているので、ハザードが動作しない場合の原因は、ヒューズ切れか、ウィンカーリレーの故障が原因になります。
ハザードが正常に動作するのに、ウィンカーだけが動作しない場合は、ステアリング脇のウィンカーレバースイッチが故障原因になります。
ウィンカーレバーの内部は複雑な機械構造をしています。
接触不良であれば、接点復活剤スプレーなどを内部に吹き付け、何度かオン、オフを繰り返すと直る可能性はありますが、動作部分のグリスなども落ちてしまい、操作感が悪くなる場合がありますので、まるごと交換してしまうのがベストな判断だと思います。

原因はハザードスイッチ不良の場合も

ウィンカーが動作しない原因として、ハザードスイッチの戻り不良の場合もあります。
ハザードのスイッチをオンにすると、ウィンカー配線に割り込む形でハザードが作動するように配線されています。
ハザードスイッチのバネが劣化することによりスイッチの戻りが悪くなると、完全にオフに切り替わらない状態なることがあります。
そうなると、ハザードは動作していないのに、ウィンカー配線に電気が流れず、ウィンカーが動作しない症状を引き起こす場合があります。
対処としてはウィンカースイッチと同じように、一度取り外して内部に接点復活剤を吹き付け、オンオフを繰り返すと正常に動作する場合があるようです。
万全を期すためには、やはり交換が望ましいでしょう。

車種によりますが、ウィンカーがつかない場合は、念のため確認しておきたいポイントです。

自然にウィンカーポジション化? 常時点灯する場合

ウィンカーランプが点滅せずに、点灯しっぱなしになる場合もあります。
この場合も、ウィンカーが動作しない場合と同じく、交通の妨げになるので迅速な対処が必要になります。

常時点灯の原因

ウィンカーの常時点灯の原因は、先にも出てきたウィンカーリレーの固着が原因である場合が多数を占めます。
機械式リレーという電子部品は、電気を流すと、内部の電磁石が動作することで端子が接続され、その端子間に電気が流れる仕組みをしています。
ウィンカーリレーの場合は、電気を流すと一定間隔で電磁石がオン、オフを繰り返すようになっています。
内部が固着してしまい、常にオンの状態になると、ウィンカーの常時点灯という故障になってしまうのです。
その場合はリレーを分解して清掃し、固着を取り除いてやることで修理できます。

ウィンカーの音が発生する仕組み

ウィンカー特有の「カッチ、カッチ」という音は、このウィンカーリレーの内部端子が接触する音です。
最近は、ICウィンカーリレーを採用したり、ウィンカーリレーがない車も増えてきているので、リレーの機械音ではなく、ざまざまなバリエーションの電子音に代わりつつあります。

ウィンカーの交換修理費用

整備

ウィンカートラブルの原因は、バルブやスイッチ、リレーやアースなど内部端子の接触不良によるものが多く、部品交換で直るのケースがほどんどです。
ただし、オルタネーターやバッテリー電源などの劣化により電圧が不足した場合も、ウィンカーの動作不安定になるようです。
部品交換をする前に、まずバッテリー電圧が正常であるかを確認しましょう。
部品交換程度であれば、DIYで修理するのがもっとも安上がりですが、業者にお願いした場合でも部品代+1,000円程度の工賃で修理を請け負ってくれるはずです。

電装屋は敷居が高い?

ケーブルの断線やコネクタ不良、制御基盤の故障となると一般人に修理は難しいので、専門業者にお願いしなければなりません。
原因箇所の特定作業には、時間と手間がかかるので、工賃は割高になる傾向にあります。
電気関係のトラブル時に依頼する修理業者は、電気に強い自動車電装屋をおすすめ、と言いたいところですが、電装屋ではカーディーラーなどからの委託の仕事を主に請け負っています。
まずはメーカーのディーラーや、行きつけの自動車整備工場に持ち込んで状態を確認してもらいましょう。
もし手に負えないような場合は、そこを窓口として自動車電装のプロにお任せしてもらう形がスマートです。

忘れていませんか? 手によるウィンカー合図

緊急時に使われる合図の確認動画です。
法律も交えて丁寧に解説してくれています。

電気系統のトラブルは突然やってきます。
出先で突然ウィンカーが正常に動作しなくなったら一大事です。
その場合の対処方法は、自動車運転教習所などで習った、手による合図を出さなければなりません。
ウィンカートラブルが昔に比べて圧倒的に少なくなった現在では、交差点で手で合図を出していると、物珍しさからジロジロ見られるのは避けられませんが、手による合図も安全に走行するためのドライビングテクニックの一つです。
周囲のドライバーは手による合図に気づいたら、故障車が無事に修理工場にたどり着けるように配慮をしつつ、見守ってあげてください。

LEDウィンカーが主流に! ウィンカー最新事情

トヨタ C-HRのシーケンシャル点灯するウィンカー&ドアミラーウィンカー。

自動車用にLEDが普及してから、すでに10年以上が経過しています。
現在のLEDは、普及し始めのころのLEDに比べ、遙かに高輝度、高照度、広配光を実現しています。
さらに光色も自在に作り出せるようになったために、橙色の光を必要とするウィンカーにもLEDが使えるようになりました。
また、フィラメント電球に比べて圧倒的に省スペースで設置できるため、設置場所を問わないランプ設計が可能になります。
それらの特性を活かしたアイテムが続々と開発されています。

ドアミラーウィンカーとは?

LEDの省スペース性を活かして、各方向からの視認性がもっとも良いドアミラーにウィンカーを設置することが可能になりました。
画期的な「ドアミラーウィンカー」はメーカーの純正オプションにも採用されるだけの視認安全性を有しています。
なかには、ミラー面にLEDで矢印を象ったウィンカーを表示させたりする製品もあり、ドレスアップにも一役買っています。

近年流行の、流れるウィンカー「シーケンシャルウィンカー」もLEDの特性を活かしたウィンカーです。
「シーケンシャル」とは配列、順序、連続などの意味を持つ英単語で、その名のとおり、複数のランプが連続して点灯するウィンカーです。
光が流れるように見え、車の進行方向を視覚的にわかりやすくしたアイテムで、2010年に登場した3代目アウディ A8が世界で最初の純正シーケンシャルウィンカー搭載車です。
海外でのシーケンシャルウィンカー採用車が増えたためか、日本でも2014年10月に道路運送車両保安基準が改正され、トヨタ C-HRを皮切りに、今後さらに搭載車種が増えるものと予測されます。

自作シーケンシャルウィンカーも製作可能!

シーケンシャルウィンカーが流行すれば、自動車パーツメーカーも黙ってはいません。
シーケンシャル点灯が可能なテープ状のLEDなども販売されており、それをヘッドライトやテールランプに仕込めば、電子工作の知識がなくても手軽にシーケンシャルウィンカー付きのヘッドライトなどを作ることができます。
ただし、保安基準をしっかりと満たしていたとしても、車検時の検査官の判断によっては車検に通らない場合もありますので注意が必要です。

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LEDウィンカー

©Shutterstock.com/ isaravut

ウィンカーは自らの進むべき方向を指し示すことで、相手と意志動作の共有を示すためのシグナルです。
そして私たち、株式会社wincarの象徴でもあります。

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