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笑福亭笑瓶×アウディ A8:Vol.4「車って夢があるよな」MOBY連載インタビュー

車は人生をともに過ごす仲間。“その車”にはどんな想いが詰まっているのだろう ――。ふだん落語家として茶の間を沸かせる傍ら、芸能界きっての車好きとしても知られる笑福亭笑瓶さん。車選びのこだわりからいつか乗ってみたい車、さらに独自の視点で語る、車の素晴らしさについて語って頂きました。

【Profile】笑福亭笑瓶1956年11月7日生まれ。大阪府出身。
愛車:アウディ A8、メルセデス・ベンツ 500SL

笑福亭笑瓶さん×MOBY連載インタビュー
前回までのインタビューはこちら:
Vol.1「世界最高のセダン」
Vol.2「淫美な秘密基地」
Vol.3「惚れ抜いた感情」

Vol.4:「車って夢があるよな」

笑福亭笑瓶 アウディ A8 MOBYスペシャルインタビュー

笑福亭笑瓶さんの車選びの基準はなんですか?

それは昔から一貫していて、“周りの景色を飛ばせるほどかっこいい車”ということが条件です。日本の街並みはイカしてかっこいいかと言うとそうでもなく、車のスタイリングが景色に負けてしまう。悲しいかな、かっこいい車も日本の道路を走ると、さほどイカした感じに見えない。木造家屋も電柱もあるしね……。海外の人から見たら、日本らしくて良いのかもしれんけど。

例えばヨーロッパの石畳の街並みとかだと、どの車もかっこよく見えるよね。ということは、“周りの景色を飛ばさんと車自体のかっこよさが見えへん”のではないかと。そういう着眼点をいつしか持つようになった。

車しか目に入らないほどにドレスアップしてあげないと、かっこよくないんちゃうかなと。フロントサイドリア含めてドレスアップした上で、車を見たい。ちょっとした個性も含めてね。

だから俺は、景色を飛ばせる車がいい。「これ何の車?かっこいいね!」ってなるくらいに装飾をしてあげたい。法と予算の範囲内で、ちょっとずつやればそんなに大したことではないしね。行き過ぎたら暴走族みたいなことになってしまうけどね(笑)。

笑福亭笑瓶 アウディ A8 MOBYスペシャルインタビュー

笑福亭笑瓶さんならではの車へのこだわりですね。

昔『マッハGoGoGo』というスポーツカーのアニメが放映されてましたね。ほかにも映画『バットマン』のバットモービルとか、『007』のボンドカーとか。

かっこいい車を子供心に見させてもらって、「車って夢があるよなあ、かっこええよなあ」みたいな。そういうことですよ。

今、どうしても乗ってみたい車はありますか?

今となって1950年代のベンチシートのビンテージカーに乗りたいなーと思ってるんだけど、ブームが来て高くなってるよね。希少価値で1,000万以上もしてしまってるから手がでえへんやんか。残念なことにね。

もしもだけど、50年代のアメ車を今のエンジンに載せ替えたもので、ミッションもATになってて、パワステにクーラーにETCもつけてある、普通に街乗りができる車があれば欲しいかなと思うね。

デザインは昔のままに、コンディションも良くなってる車。自分が生まれた1950年代の車で、そんなのがあればええなと。

笑福亭笑瓶 アウディ A8 MOBYスペシャルインタビュー

ビンテージカーに興味をもたれているんですね。

コルベットのC1とか、1950年代のビンテージカーが欲しいかな。ビッグセダンよりも小さくて可愛らしいし、年をとってくると小回り効く車の方がええような気がするし。

シボレー コルベット C1型

シボレー コルベット C1型

コルベットはGMのシボレーブランドが1954年に発売した2シータースポーツカー。初代モデルはC1型と呼ばれ、その後C2、C3と続いて現在は7代目 C7型コルベットが販売されている。60年以上の歴史を誇る、アメリカを代表するスポーツカーである。

車に興味を持たない若者が増えているように思われますが、笑福亭笑瓶さんの思う、車の素晴らしさはなんですか?

まあねえ……車って楽やん(笑)。運転さえできれば、行こうと思ったらどこへでも行けるわな。

例えば災害時。家に帰れなくなって、避難所でプライベート空間もなく、何週間もおざなりになる。そんな時に車があれば、家族で寝ることができる。車があれば家が朽ち果てても、家族が寝泊まりできる場所になるんですよ。「一旦この場所から離れようか」とかいうて、ちょっと他府県に移動して生活できるのも車やしね。

そういった意味で、安心感はあると思う。いざとなったら、避難場所にもなり得るもんね。

笑福亭笑瓶 アウディ A8 MOBYスペシャルインタビュー

車内を部屋のようにして使えますからね。

そうそうそう。ビッグセダンでもスカイラインバンでもやけど、すし詰めにすれば数人は寝られるしね。

なおかつ自分のプライベート空間となるなら、居住空間をより良くしたいやんか。カーステでスタンダードジャズかけて、いやらしい空気感の中でエンジン切って、怪しげなライトブルーの照明だけつけてね。で、セクハラばっかり(笑)。


車を所有することのメリットについて、戦後を生き抜いた笑福亭笑瓶さんならではの視点で語って頂きました。Vol.2「淫美な秘密基地」で「幼い頃、自分の部屋が欲しかった」と語っていたように、笑福亭笑瓶さんにとって車は安心感を与えてくれる特別なプライベート空間なのかもしれません。次回、11月19日(日)公開のスペシャルインタビュー最終回では、現代の自動車業界が抱える大きな問題である『若者の車離れ』についてお伺いしました。若者にとって車が憧れの存在だった時代と、車に興味を持たない若者が増えている現在では一体何が違うのでしょうか。どうぞお楽しみに!


第5回(最終回)はこちら:Vol.5「最後の避難場所」

取材:米永豪、田神洋子
撮影:市川晶
文:米永豪

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