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エンジンのオーバーホールがDIYで可能?費用や時期から方法まで

エンジンのオーバーホールと聞くと素人が手を出すべきではない領域という雰囲気がありますが、DIYでやることは不可能なのでしょうか?そもそもオーバーホールとはどのような作業を言うのか?どのような設備が必要なのか?などエンジンのオーバーホールについて紹介します。

エンジンのオーバーホールとは?

エンジン

©iStockphoto.com/ornsawanSangmanee

エンジンのオーバーホールと聞いて何を想像しますか?
ボンネットを開けて、単にエンジンを修理・整備することではありません。
また車体に搭載したままエンジンを分解することでもありません。

「エンジンのオーバーホール」とは、以下の工程のことを言います。
 ・車体から補記類を外し、エンジンを完全に切り離して降ろす。
 ・エンジンを部品の最小構成単位まで分解する。
 ・消耗部品や壊れた部品を全て修理・交換する。
 ・クランクシャフト、ピストンなど部品のバランス調整をする。
 ・設定されたクリアランス、トルクで部品を取り付ける。
 ・エンジンを元の形に組み上げて、車体に搭載する。
 ・補記類を取り付けて、油脂類を入れる。
 ・エンジンを始動し、走行できる状態にする。
どれか一つでも欠ければ「オーバーホール」と言えません。

エンジンのオーバーホールでエンジンは生まれ変わる!

エンジンをオーバーホールする目的は、まるで新品のごとくエンジンを生まれ変わらせることです。
エンジンのオーバーホールをしても、オドメーターを戻してはいけません。
いくら新品のごとくとは言え、中古エンジンには変わりありませんので、走行距離はオーバーホール前から継続されます。
ただしオーバーホール後は、慣らし運転をして金属同士の干渉を確かめながらエンジンがスムーズに回転するか確かめる必要があります。

エンジンのオーバーホールが必要な状態

オドメーター トリップメーター

エンジンのオーバーホールはどのタイミングで行うものなのでしょうか?
現代の車のほど全てはコンピュータで制御されています。
混合気の調整、エンジン回転数の制御などエンジンに余計な負荷が掛からないようになっています。
エンジンオイルやクーラントなど油脂類の管理をきちんと行なっていれば、20万キロまではエンジンをオーバーホールする必要はないでしょう。
乗り方によってはもっと長い距離を走れるかもしれません。
つまり走行距離だけでエンジンのオーバーホール時期を決めるといいわけではないということです。

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距離数よりも白い煙が危険!

自動車の排気ガス

特にエンジンオイルの管理をおろそかにすることで、排気ガスに白い煙が出る状態になってしまうと危険です。
ピストンリングの摩耗などから、シリンダー内の混合気にエンジンオイルが混ざってしまい、一緒に燃焼されることから白い煙が発生している可能性が高いからです。
このような状態ですと、少なくともピストンリングの交換が必要になりますので、エンジンを降ろして分解する必要が出てきます。
これが一般的なオーバーホールのタイミングです。

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エンジンのオーバーホールはDIYで可能か?

ロータス・ヨーロッパ用ルノーエンジン

©everystockphoto.com/ bradleyolin

エンジンのオーバーホールをDIYにて行なうことは可能でしょうか?
答えは「 Yes」でもあり「No」でもあります。

現代のコンピュータで制御されたエンジンは、オーバーホールの際にコンピュータの設定も必要になるケースがあります。
専用テスター、もしくはPCにて専用ソフトウェアと接続ケーブルの準備をする必要があります。
また多くの補記類を取り外すことになり、自分でオーバーホールするにはエンジンに関する専門的な知識が必要です。
また一般的な乗用車であれば、100kg以上あるエンジンを取り外し設備が必要になります。
これはかなりハードルが高いと言えるでしょう。

エンジンのオーバーホールをDIYで1年以上かけたツワモノ

フィアット500

©️ 2017 山崎龍 All Rights Reserved.

しかし旧車などコンピュータの制御がなく機械的な制御のみで、排気量が小さいエンジンなど条件が揃えば、エンジンのオーバーホールはDIYで可能でしょう。

というのも、筆者の友人が1960年代のフィアット 500のエンジンをを自分でオーバーホールしているからです。
この時代のエンジンは、燃調はキャブレターであり、コンピュータが介入した制御がありませんでした。
またエンジンが500ccという小さなエンジンであったこともあり、車に詳しい友人は自分でオーバーホールできたのでしょう。
小さなエンジンでコンピュータ制御が伴わない車であれば、自分でエンジンのオーバーホールも可能というわけです。
ただしエンジンに関する専門知識があることが前提です。

工賃は0円、あとは交換が必要な部品代です。

エンジンをオーバーホールするための費用はどうでしょうか?
自動車の修理や整備で費用がかかるのは何と言っても人件費です。
自分の時間を使って作業するのであれば、人件費はかかりません。
作業する場所や機材を除けば、あとは交換する部品がある場合の購入代金が必要です。
この部品は、エンジンのオーバーホールをしようと決めてから購入するのではなく、日頃からコツコツと部品をためておく方が、一度に購入するよりはお財布への負担が軽減されます。

エンジンのオーバーホールに必要なもの

工具 修理

エンジンのオーバーホールは数時間で出来る作業ではありません。
私の友人は、空き時間を利用して1年間コツコツと作業したぐらいです。
外したり分解したりといった作業をするためにも、部品の雨風にさらわれないためにも、ガレージが必要です。
エンジンを分解するには工具が必要です。
中にはその車専用の工具が必要なケースもあります。
また100キロにもなるエンジンを下ろす設備も必要です。
分解した部品を清掃、調整する機械も必要です。

このようにエンジンのオーバーホールは大掛かりな準備と手間がかかります。
部品の調整などを外注するという方法もありますが、その分費用がかさみます。

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エンジンのオーバーホール以外のメンテナンス方法

エンジンのオーバーホールはちょっと難しいかな?と思う方も多いでしょう。
それでも自分でエンジンを整備したいという方には、エンジンを搭載したままある程度のメンテナンスができることもあります。
エンジンのガスケットの交換、補記類の交換、スパークプラグの交換、ケーブル類の交換、油脂類の交換などはボンネットを開けたり、車の下側からできる作業です。

広告の「オーバーホール済み」にはご注意を!

特に旧車や外車を取り扱っている中古車販売店にて、
「エンジン オーバーホール済み!」
という広告を見ることはありませんか?
実はオーバーホールはせず、せいぜいガスケットの交換ぐらいで、オーバーホールとうたっているケースが多々あります。
全てのお店がそのような悪質な商売をしているわけではありませんが、エンジンをオーバーホールした車を購入する際には十分注意をする必要があります。

エンジンのオーバーホールを自分でやりたい方へ!

エンジンのオーバーホールをいきなりDIYでやるにはハードルが高いと思われます。
まずは、スパークプラグや油脂類の交換など、日頃自分でできる修理や整備で経験を積んでおき、本当にエンジンのオーバーホールがDIYでできそうか見極めることをお勧めします。
あとは設備や工具、部品などを揃えることになりますが、友人に協力してもらい、高価な設備や専門的すぎる部分は外注に出すなどすれば、エンジンのオーバーホールをDIYすることは夢ではありませんね!

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