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車のエンジンのハンチングとは?原因から対処法まで徹底解説

エンジンがアイドリング中、急にエンジン音が大きくなったり小さくなったりしたことはありませんか? これはハンチングという現象です。 原因がわかっていれば慌てずに対処することができ、自分でメンテナンスできる場合もあるハンチングの原因と対処法をまとめました。

ハンチングとは?

スピードメーター タコメーター

車のエンジンを掛けた際やアイドリング中に、エンジン音が急に大きくなったり、小さくなったりしたことはありませんか?
このような状態になった時、タコメーターが付いている車であればエンジンの回転数が一定ではなく、勝手に回転数が上がったり下がったりしていることが確認できます。
この症状を「ハンチング」と呼びます。
ハンチングはエンジン本体やエンジン周りの補記類の不具合により起きる症状です。
このハンチングが発生するいくつかの原因と、その対処方法についてまとめてみました。

車のハンチングの原因とその対処法

EJ20型 エンジン イラスト

ハンチングが発生する原因はいくつか考えられます。
エンジン本体に原因がある場合、もしくはエンジン周辺の補記類に原因がある場合のどちらかです。
ここからは、一般的に原因となりうることが多い順に、その原因と対処方法について解説します。

ハンチングの原因1:ISCの汚れによる不調

VWパサート・エンジン

ISC (Idol Speed Control) は、文字通りアイドリングをコントロールする装置です。
車外から取り込まれた空気は、エアクリーナー → ISC → スロットル・ボディ → エンジンへと送り込まれます。
ISCにカーボンなどが付着することにより、その動作が鈍くなることからアイドリングが不安定になります。

対処法

ISCはボルトなどで固定されているので外すことができます。
分解できるものであれば、分解・洗浄・乾燥にて元に戻せば復活させることができます。
分解できないという場合は、メーカーで部品を購入して交換すればいいのですが、分解して元に戻す自信がない方はディーラーや車の修理屋さんにてお願いするのが妥当でしょう。

ハンチングの原因2:スロットル・ボディの汚れによる不調

スロットルボディ

©Shutterstock.com/ScofieldZa

ISCの次に空気が送り込まれるスロットル・ボディも、カーボンなどで汚れるとアイドリング不安定になります。
アクセルと連動してスロットル・ボディのバルブが開閉することで、エンジンの回転数が上下します。
このバルブ周辺が汚れることによってバルブが完全に閉まらなくなり、アクセルを閉じているにも関わらず空気がエンジンに送り込まれてしまいます。
こうして、アイドリング状態が保たれなくなります。

対処法

スロットル・ボディは車によって異なりますが、直径5cm〜ぐらいの円筒形です。
手前にはダクトホースが接続されていますので、それを外せばバルブ部分を確認できます。
付着しているのが多少の汚れであれば、そのままバルブ部分を洗浄することができます。
汚れがひどい場合でも、ISCと同様にボルトを取り外して洗浄することが可能です。
ただし、バルブの先はエンジンにつながりますので、外したボルトなどを落とさないように注意してください。
自信がない方はやはり、ディーラーや修理屋さんにお任せするのが良いと思います。

スロットルボディとは

ハンチングの原因3:インマニのバキュームホースの劣化による不調

ホース イメージ

インマニ(インテークマニホールド)のバキュームホースは、経年劣化などにより亀裂が入ると、その破損部分から余計な空気を吸ってしまいます。
このように本来の経路以外から空気を取り込んでしまうと、アクセルの開度に関係なくアイドリングが上がってしまうことになるのです。

対処法

エンジンの構造を理解している人でないと、どこが劣化しているかを判断するのは難しいケースが多いでしょう。
ISC、スロットル・ボディのように汚れが原因でない場合は、ディーラーや修理屋さんにお願いするのが無難です。

インマニとは

ハンチングの原因4:ブローバイガスによる不調

エンジン イラスト

©iStockphoto.com/anton_novik

ブローバイガスとは、シリンダーとピストンの間から漏れる空気とガソリンの混合気のことを差します。
ピストンリングが正常な範囲で機能していても、シリンダーでの混合気の圧縮時に、多少なりともクランクケース側(ピストンの反対側)に漏れることはあります。
そして、ピストンリングの磨耗が進めばさらに漏れやすくなります。
漏れた混合気はPCV (Positive Crankcase Ventilation)を通して戻されるのですが、PCVの不具合により本来戻される燃焼室ではなく、吸気系統の方に行ってしまう場合があります。
この状態が続くことによって、吸気系への悪影響がハンチングに至る原因となります。

対処法

これを直すには PCVのメンテナンスが必要になってきますので、素人ではなかなか手が出せません。
ISCやスロットル・ボディの汚れが見当たらない場合は、インマニのバキュームホースの劣化などによる亀裂の可能性も含め、できる限り早く段階で、ディーラーや修理屋さんに持ち込んで整備・修理をしてもらうのが一番です。

ブローバイガスについて詳しく

ハンチングの原因と対処方法のまとめ

自動車整備 検査

ハンチングの原因は非常に多くの可能性があり、対処法もさまざまです。
基本的に自分で対処できる可能性が高いのは、汚れが原因の場合のみになりますが、車に詳しい方や趣味でメンテナンスをする方であれば、インマニのバキュームホースの確認や交換までは対処できるでしょう。
設備があればPCVのメンテナンスまでやれてしまう方もいるかもしれませんね。

今回紹介したハンチングが発生する原因は、主な直接的な不具合が原因となりハンチングが発生するケースです。
それ以外にも、ハンチングを誘発するような間接的な障害が原因となるケースも考えられますが、それを考えるときりがありません。
まずは今回の4つの原因を理解しておくことによって、もしハンチングを経験しても慌てず対処することができれば幸いです。

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