トヨタの86を買うならベストグレードはこれに決まり!”GT(FR・6速MT)”をご紹介

トヨタ86は純然たるスポーツカーとして生み出されました。このクラスのスポーツカーで比較できるようなものはもう少なくなってしまいましたが、日本製のこだわりを持った86について少しずつ紹介していきます。

86ってどんな車?

ハイブリッドや4WDが増えてきた現在では、貴重な2000ccのFRスポーツカーです。

スバルとの共同開発で、あまり機能を盛り込まず比較的シンプルな構成です。
水平対向エンジンによって低重心でトルクフルな走行を実現しています。

カスタマイズやチューニングも楽しめるようにしているのだそうです。

後部にタイヤ4本を積こともできますので、週末にサーキットへという事もできそうですね。

特にハチロクは発売以来、ユーザーやさまざまなチューナーがチューニングパーツを開発しながら、彼らの手によって名車となった、まさにユーザーが主役である数少ないスポーツカーです。今回の新型スポーツカーに86の名を冠するのは、ハチロクが持っていたスポーツカーとしてのソフトウェアをしっかり継承するという思いを込めています。ハードへのこだわりはもとより、いかにして今の時代にフィットしたスポーツカーの遊び方を提案するか、また、さまざまなチューニングパーツをユーザーとともに開発する仕組みの構築など、ソフトウェアも新たなるバージョンアップを目指しました。

出典:http://toyota.jp/

標準的なGTグレード(6MT)の主要スペックです。

■エンジン:FA20型 NA(ターボ無し)2000cc 水平対向4気筒直噴DOHC
■定員:4名
■最高出力〈ネット〉kW(PS)/r.p.m.:147(200)/7,000
■最大トルク〈ネット〉N・m(kgf・m)/r.p.m.: 205(20.9)/6,400~6,600
■ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
■ホイール:17インチ
■車両重量:1,230kg
■燃料供給装置:筒内直接+ポート燃料噴射装置〈D-4S〉
■駆動方式:FR(後輪駆動方式)
■価格290万円程度

86の試乗動画です。

■解説がとてもわかりやすい動画です。

■ご家族での試乗動画です。

■高速道路からワインディングの動画です。

※安全運転でお願いしますね。

各グレードの性能比較

G、GT、GT Limitedと3グレードあります。
また、各グレードにAT、MTを選択できますが、ここではATは割愛しています。

標準的なGTと各グレードの比較です。

Gグレード

■LSD(Limited Slip Differential)無し
 GTとGT LimitedにはトルセンLSDが標準装備しています。
■最終ギア比
 トルセンLSDを装備するとGTと同じギア比になります。
■16インチホイール
 GTは17インチです。
■ベンチディスクは前輪のみ
 後輪もディスクブレーキですが、ブレーキ板が廃熱構造ではありません。
 16インチホイールだと、ブレーキディスクの径も小さくなります。
■内装や操縦関係の装備が少し安いものになります。
■価格240万円程度(GTよりも -40万円)

GT Limitedグレード

■スポーツブレーキパッド
 少し性能がいいブレーキパッドを採用しています。
■エアロパーツ
 リア側が主な変更点です。
■本革の内装
 シートが本革です。
■価格310万円程度(GTよりも +20万円)

各グレードについて

Gグレードは、とにかく安く手に入れて全部(デフも含めて)カスタマイズ・チューニングする方用なのかなと思います。
GT Limitedはカスタマイズしない場合でしょうか。

GTとGT Limitedとの性能上の主な差はブレーキパッドなので、自分好みのものを試してみるというスタンスならGTで良さそうですね。
それが86ならではの楽しみ方かなと思います。

トヨタオフィシャルサイト、見積もりシミュレーションの人気順ですと、
1.GT Limited(MT)
2.GT(MT)
3.GT Limited(AT)
と続き、最下位にGT(AT)となっています。

オプションを追加した見積もり価格を出すことができます。

エンジン

86はスバルとの共同開発によって、同社の水平対向エンジンを共同開発で取り入れました。スバルのBRZと86は同じ車です(細かい部品などは違うところもあります)。

水平対向エンジンの特徴は、エンジンを低く配置できることによって低重心化を容易に達成できることです。
主に、直4(レシプロ)は上下(空と地方向)へ向けてピストンが動きますが、水平対向型の場合は、地面に水平にピストンが動きますのでエンジンを平たく作ることができます。
その代わり、エンジンの横幅が少し広めになります。

水平に動くピストンの動きから、水平対向型はボクサーとも呼ばれます。

86は世界に名だたるスポーツカー並みの低重心なのだそうです。
重心が低くなると、遠心力や風への影響に強くなり車体の走行安定性が増します。

極端な腰高の例のトラックですと、少しの横風であおられるようなこともありますね。

エンジンの特性

特性はフラットで、3000rpmくらいからMAXに近いトルクが発生します。
4000rpm辺りに谷がありますので、この辺を把握してシフトチェンジしていく感じになるのでしょうか。

最大トルクを発生するエンジン回転数は6600rpmと比較的高回転域に見えますが、同エンジンを搭載するスバルBRZのカタログ掲載トルクカーブ(上図黒線)が示すとおり、3000rpmの中速域で既に最大の20kg・mレベルに到達しており、それが7000rpm付近まで維持されているので、低~高回転までスムーズな加速が得られそうです。

出典:http://clicccar.com/

車体について

画像でもわかる通り、エンジン位置がとても低くなっています。

その分ボディも低く、シートも低い位置にセットされています。

ボディサイズは現代の2+2・FRクーペとしてはかなりコンパクト。またボンネットもフロントエンジンとは思えないほど低い。これは搭載位置が低く、前後長が2気筒分で短い水平対向4気筒だから出来ること。86/BRZでは前輪用のデフがない分、既存のスバル車よりもエンジン搭載位置はさらに低くなっている。おかげで、これだけボンネットが低いにも関わらず、歩行者衝突時の安全基準も、ポップアップ式ボンネットといった特別な工夫なしにクリアしている。

出典:http://www.motordays.com/

重心高は460mmで、レクサス LFA(445mm)やフェラーリ 360(447mm)並みというのがトヨタの主張。これは確かにワインディングと言わず、ちょっとした交差点や車線変更でも感じ取れる。普通の直4ではドライサンプにでもしないと、この低重心「感」は出せそうにない。

出典:http://www.motordays.com/

前後バランス

ちょっとフロント側が重くなっていますが、このバランスを狙って設計したそうです。

ただ、無荷重状態だとリア側がちょっと軽めというのは意識しておいたほうがよさそうですね。

53:47という前後重量配分は2名乗車時のもので、空車時は57:43(車検証数値から換算)と意外にフロントが重い。ただし1Gでのフロント荷重が多少あった方がステアリングへの応答性は良くなる、というのが開発スタッフの説明。マスの集中や低重心化は夢のように理想的なので、後は好みや狙いに合わせて是々非々で、というところか。

出典:http://www.motordays.com/

運動性能

扱いやすく素直な操縦性との評価が高いです。

また、2014年のマイナーチェンジでサスペンションのボルトを改良し、安定性が増しました。
このボルトだけの購入もできます。

86はステアリングを切っていったときに抵抗感なくスッとノーズが入っていく感覚が強く、コーナリング中にアクセルを戻してインに引き込んでやるなんていう乗り方もしやすい。水平対向エンジンのメリットが強調されているのだ。

出典:http://www.webcg.net/

VSC+TRC

VSCは横滑り防止、TRCは発進や加速時のタイヤの空転防止の機能です。

VSCはOFFやSportsモード(効果が弱めになります)があり、切り替えができるようになっています。

「スポーツVSC」を選択すれば、VSCの介入は控えめになるが、8割くらいのペースでもコーナーではチカチカとVSCの作動警告灯が点滅する。さらにそのVSCを後ろ盾にして、FRらしい動きを感じながら、もう少し攻めてみる、ということも可能。こういうところが、元祖ハチロクというか、昔のFRと大きく違うところ。

出典:http://www.motordays.com/

LSDについて

トルセンLSD(GTグレード以上に標準装備)はトルク感応式と呼ばれるタイプです。

下記はトルセンLSDの説明動画です。

トルセンLSD

英語 Torsen LSD

差動制限装置付きデフでトルク感応式である。アメリカのグリーソン社の商品名で、トルクセンシングの意味からこの名前が付けられ、圏内ではゼクセル(現・ボッシュオートモーティブシステム)が技術提携して生産している。トルセンLSDには、ウォームギヤを使用しているAタイプと、ヘリカルギヤを使用しているBタイプがある。

出典:http://www.weblio.jp/

トルセンLSD

出典:http://www.weblio.jp/

86は下記メーカーのTypeBを採用しています。

動画は4WDのセンターデフなのであまり参考にはなりませんが、カタログPDFに詳しい解説があります。

TypeBは用途を選ばない汎用的なパーツのようです。

機械式LSDの解説動画です。
サーキットなどの激しい走行時に使われます。

メンテナンスも必要ですし、独特の作動音もあります。
ある程度の実力も試されるパーツですね。

ブレーキパッドについて

GT Limitedのブレーキパッドはこちらのメーカーから供給されているそうです。
OEMメーカーですね。

OEMから、レースやスポーツ、汎用のブレーキパッドを扱っています。

変えるだけで効果てきめんのブレーキパッドですが、高性能すぎるとブレーキ板を削り取ってしまう可能性もあり、パッドの消耗速度も早くカスも出ます。
特にカスは目に見えて現われますので、ホイールやブレーキ周りの掃除もしっかりとしておかないといけません。
また、頻繁に様子を見て調整してあげるくらいの気持ちが必要です。

ブレーキパッドの目安は概ね、500度くらいまでが汎用で、700度くらいかそれ以上がレース用となります。

■ワインディング用ブレーキパッドの性能表です。

■サーキット用ブレーキパッドの性能表です。

ストリート用ですと、低速域から全体的に効くようになっています。

ブレーキやブレーキパッドのメーカーはたくさんありますが、自分の乗り方と求める性能のバランスを取って選択してくださいね。

ブレーキパッドを変えるときは、ブレーキオイルも同時にご検討ください。

カスタマイズいろいろ

トヨタからカスタマイズモデルがいくつも販売されています。
そのうちのいくつかをご紹介します。

86Racing

レース目的のカスタマイズ車です。
この車体専用のワンメイクレースもあるそうです。

スペックなどはこちらです。

地味ですが、ブレーキダクトやエンジンオイルクーラーが専用装備でついています。

価格はGTと同じ290万円程度です。

主催サイトです。

ライセンスの取り方から、参加方法までが記載されています。

TRD

エアロパーツも気になりますが、走行パーツも豊富ですね。

画像をクリックすると、パーツの詳細と価格が載っています。

標準装備用のものらしきブレーキパッドもありますね。

パーツのリストです。
高いものから安いものまで、ずらりと載っています。

14R

TRDのコンプリートカーです。

14R-60は、これでもかと投入したスペシャルバージョンです。
機械式デフまで装備しています。主な目的はサーキット走行になるのでしょうか。
14R-60は、限定生産で販売終了しています。

14R-60をストリート向けにしたのが14Rです。

価格は376万円程度(GT+86万円)

86Style Cb

どことなく往年のトヨタスポーツカーを思わせる外観だったりします。

ちょっとためになる遊び心?

「スポーツドライブロガー」がPS3の「グランツーリスモ6」用に発売されています。

価格は9万円くらいです。

スポーツドライブロガー専用のGPSからの位置情報とCAN*2と呼ばれる車両内部のコンピュータ同士のデジタル通信情報を内部メモリーに記憶した後、USBメモリーに転送可能。転送される情報にはGPS信号、アクセルペダルストローク、ステアリング舵角、ブレーキ操作信号、シフト操作信号、エンジン回転数、車速などの走行データが含まれており、対応したアプリケーションで利用できる。

出典:http://newsroom.toyota.co.jp/

 『グランツーリスモ6』では、実際の走行データに基づいた走行シーンをゲーム画面上に再現できるうえ、再現された走行データとゲーム上で対戦することも可能。また、同ゲーム内のデータロガー機能と組み合わせることにより、プロドライバーの走行データと自分の走行データを入力し比較することで、サーキットでのライン取り、ブレーキやアクセルの踏み込みタイミングといった運転テクニックをゲーム上で学習するといった活用も可能となる。

出典:http://newsroom.toyota.co.jp/

クルマは、多数のコンピューターが搭載されており、それぞれの情報をやりとりするため、CAN(Controller Area Network)通信と呼ばれる国際基準のプロトコルを採用しています。つまり、このデータは走行データすべてを記録したもので、たとえばUSBメモリにこのデータを抜き出し、指定のゲームソフトにこのデータを読み込むと、自分が走ったクルマのスピードやハンドルの切り方、ブレーキの踏み方などが全部分かります。自分の走り方が分かるということは、何を直せばよりうまく走れるか、何に注意すればもっと燃費が良くなるかのヒントが分かり、ムダにガソリンを使ったり、サーキット走行で余計なサスペンション交換などが必要なくなるなどの効果が期待できます

出典:http://toyota.jp/

走りとチューニングを楽しむ

いかがでしたでしょうか。

メーカーが率先して「カスタムしよう」という最近珍しい車が86です。
スポーツ走行でも、高速道路を流すでも、サーキットやジムカーナ、レースにでもなど、様々な用途において満足できるベースは作ったので、後は皆さんの好みでどうぞということなのでしょう。

GTグレードならば、車体についてほとんど不満はないと思いますのでベース車として最適ですね。

今度はどこをいじってみようかなと思いを馳せるのも楽しいですね。
皆さんならばどこから手をつけますでしょうか。