初めて車と出会う人の為の車情報メディア MOBY [モビー]

車のアクスルシャフトとは?意味や構造からフロントアクスルやリアアクスルについても

トラックやオフロードカーの必須装備とも言われるリジットアクスルは、ドライブシャフトの代わりにアクスルシャフトでタイヤを駆動します。そのアクスルシャフトとリジットアクスルの構造について解説します。車によく使われるアクスルという言葉の意味にも触れています。

アクスルシャフトとは?

シンプルゆえに高い強度を誇るアクスルシャフト

アクスルシャフトとは、”アクスルハウジング”と呼ばれる左右の車輪を繋ぐ金属製のホースの内部に設けられた出力軸のことをいいます。
中央に配置されたデフから左右両ホイールに駆動力を伝達するアクスルシャフトは、独立懸架式サスペンションのドライブシャフトにあたる部品です。

なお、バイクのタイヤの回転軸のことも、同じくアクスルシャフトと呼ばれます。
ここでは車のリジットアクスルにおける、アクスルシャフトの役割を解説していきます。

アクスルという言葉の意味

スズキ イグニスのフロントアクスルとリアアクスル

スズキ イグニス 2016年型 サスペンション

アクスルとは軸を意味し、アクスルという言葉を含む自動車用語は数多く存在します。

トランスミッションとデフを一体化した機構をトランスアクスル。

アクスルハウジングをサスペンションで懸架したものをリジットアクスル。

そして、リジットアクスルを含む、駆動機構を持つサスペンションのことはライブアクスルと呼ばれます。
それに対し、駆動機構を持たないサスペンション形式をデッドアクスルと呼び、フロントサスペンション構造体をフロントアクスル。
リアのサスペンション構造体をリアアクスルと呼びます。

アクセル(加速装置)と間違いやすいので注意が必要です。

リジットアクスルの構造

ランドローバー ディスカバリーのフロントアクスル

トラックなどの商用車、本格的なオフロードカーなど、大きな軸荷重がかかる車に採用されるのがリジットアクスルです。
採用される代表的な車種を挙げるとすれば、スズキ ジムニー、トヨタ ランドクルーザー、ランドローバーなどの本格オフロードカーの前後アクスル。
トヨタ スプリンターレビン/トレノ AE86やそれ以前のFR車や商用車のリアアクスルなどです。

リジットアクスルの中でもハブの固定方法により、さらに二種類に分けられます。

全浮動式

主にトラックなど、重量のある車両に使用されるのが全浮動式リジットアクスルです。
ホイールハブはアクスルハウジングの両端にベアリングで支持され、駆動力はアクスルハウジング内のデフから伸びるアクスルシャフトによってホイールを駆動します。
ホイールハブを支持するベアリングと、アクスルシャフトを支持するベアリングの2つのベアリングを使い、加わる力を分散させるよう設計されています。
フルフローティングアクスルとも呼ばれ、高い耐荷重性を誇るリジットアクスルです。

半浮動式

2つのベアリングを使う全浮動式に対して、駆動と荷重を1つのベアリングで受け持つのが半浮動式リジットアクスルです。
セミフローティングアクスルとも呼ばれます。
耐荷重性こそ全浮動式に劣りますが、簡略化された設計で製造コストに優れ、主に乗用車のリジットアクスルに採用されます。

リジットアクスルのメリット・デメリット

起伏の多い地面で効果を発揮するリジットアクスル

リジットアクスルは、重い駆動部をサスペンションの一部として動かすため、路面追従性と乗り心地の面では独立懸架式サスペンションに劣ります。
しかし、サスペンションのストロークによるキャンバー変化が無く、扱いやすい操作性を持ちます。
また、片方のタイヤが持ち上がると、もう片方のタイヤは逆に押し下げられるため、起伏の多い地面での接地性の良さがオフロードカーのサスペンションとして採用される理由です。
アクスルシャフトは頑丈なアクスルハウジングに保護されていますから、ドライブシャフトのように路面からの衝撃で破損することが少ない点もメリットです。

リジットアクスルのメンテナンス

リジットアクスルは、非常に剛健な造りで壊れにくいのが特徴です。
壊れにくいというより、壊れるところがないのです。
メンテナンスといえば、デフオイルの交換と、アクスルシャフトを支持するベアリングの交換、デフオイルを密閉するオイルシールの交換くらいです。
アクスルシャフト自体も、Sタイヤを履いてサーキット走行でもしない限り、折れたりすることはないでしょう。
オフロード走行に耐える、頑丈な造りはメンテナンスの負担も軽減します。

ただし、半浮動式の場合はアクスルシャフトが折れてしまうと、タイヤごと外れてしまうので注意が必要です。

最も頑丈なフロントアクスルとリアアクスル

軽自動車ながら前後リジットアクスルを採用するスズキ ジムニー

スズキ ジムニー 2009年型 シエラ ランドベンチャー2

かつてはフロント、リアともにリジットアクスルのオフロードカーが多く存在していましたが、モデルチェンジの際に独立懸架に変更される車種も増えてきています。
近年では、前後リジットアクスルを採用する車は、ごく一部の車種に限られるようになりました。
確かに、重いバネ下荷重による乗り心地の悪さは、現代の車に対する要求にマッチしていないかもしれません。
しかし、前後リジットアクスル特有の重厚な乗り味を愛するファンは数多く存在します。
頑丈な足まわりがもたらす安心感を、一度は味わってみてはいかがでしょうか。

車のカスタム・改造についてはこちら

MOBYで人気の記事はこちら

関連キーワード
キーワードから記事を探す


関連する車種/メーカー
車種/メーカーから記事を探す