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キャンバーボルトの取り付け方や調整方法から車検での注意点まで

ボルトを回すだけで、キャンバー角度を調整できる優れたパーツであるキャンバーボルト。キャンバーを調整できることのメリット、デメリットを解説します。また、キャンバーボルトの取り付け方や注意点、車検には通るのか?などの疑問にお答えします。

キャンバーボルトとは?

モンロー製 マジックキャンバー

キャンバーボルトとは、純正ボルトと交換するだけで、タイヤをハの字に固定できるパーツです。
レーシングカーやドレスアップカーなどに取り付けられているタイヤが、地面から内側に傾いて装着されているのを見たことがあるのではないでしょうか。
あれが、タイヤがハの字の状態。

正確には、ネガティブキャンバーが付いた状態です。
ノーマル車では一部の車種を除き、ストラット式サスペンションの場合はキャンバー角度を調整することはできません。
そこで、タイヤやブレーキが固定されるハブナックル周りの取り付け角度を変えることで、キャンバー角度を変えてやります。
キャンバーボルトとは、純正のナックルボルトと交換することで、キャンバー角度を1〜3度程の範囲で調整を可能とした、特殊形状のボルトなのです。

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なぜキャンバーをつけるの?

約5度のネガティブキャンバーがつけれられたレーシングカー

タイヤの性能を引き出す

キャンバーをつけることで、コーナリング中の外側のタイヤのグリップを有効に使うことができるようになります。
柔らかい純正サスペンションでサーキットを走ると、外側のタイヤのさらに外側にだけ荷重がかかり、タイヤの性能を100%発揮することができません。
そのために、コーナーでの荷重の掛かり具合を想定して、あらかじめタイヤに角度をつけることで、より高いタイヤグリップを引き出すのがネガティブキャンバーの目的です。

また、車の足周りは車高を落とすと、自然とネガティブキャンバーがつくようになっています。
それをポジティブ側に補正して、タイヤの偏磨耗を防止する目的もあります。

ドレスアップ

元来レーシングカーのルックスを真似したのが、現代のドレスアップ成り立ちです。
現代では、より車高を低くし、外側に出したホイールを上手くフェンダー内に収めるための手法としてのネガティブキャンバーにするという考え方が一般的です。

キャンバー角のつけすぎにはご注意!

キャンバー角がついていれば、ついているほどカッコイイというのが風潮ですが、過度のつけすぎには注意が必要です。
直進時にはタイヤの接地面積が減少するため、直進安定性が低下し、ブレーキ時のグリップも低下します。
また、ハブやドライブシャフトに想定外の力が掛かるため、内部ベアリングの劣化が進行しやすくなります。

とはいえ、キャンバーボルトの交換では、せいぜい1〜3度程しか調整できないので、キャンバーをつけすぎるということはないでしょう。

およそ10度のネガティブキャンバー

キャンバーボルトの交換方法

SPC製 EZカムの取り付け、調整動画

キャンバーボルトの交換

キャンバーボルトの交換は、ストラット式サスペンションに限られます。
ご自身の車のサスペンション形式を確認の上、作業をしてください。

ストラットサスペンションとナックルを固定している、2本のボルトの内の1本をキャンバーボルトと交換します。
どちらのボルトを交換するかは、備え付けの説明書等をご確認ください。
交換するボルトが上か下かで、軸となる位置が変わるため、キャンバーの付き具合が変わることになります。

交換方法は単純に2つのボルトをゆるめて、片方のボルトを交換し、再度固定するだけです。
しかし、路面からの大きな力のかかるボルトのため、大きなトルクで止められていますので、作業時には怪我などのないようにご注意ください。

キャンバーボルトの調整

キャンバーボルトは普通のボルトと違い、細目のボルトの中心と頭の中心がずれた偏芯構造をしたボルト。
または、ボルト途中にカムが設けられたボルトが販売されています。
これにより、ボルトを固定する位置を変えることで、ナックルの固定位置をわずかながら変化させることができるのです。
それが、キャンバーを変化させるメカニズムです。

サイドスリップ調整

キャンバーを調整すると、タイヤのサイドスリップ量が変わってきます。
サイドスリップとは、タイヤが一定距離進む間に、どれだけ横にズレるかを表したものです。
サイドスリップが極端な場合は、タイヤが異常磨耗したり、車検に通らないなどのデメリットがあります。

仮にネガティブ方向に調整したとすると、サイドスリップはイン側にずれますので、サイドスリップテスターやアライメントテスターを使って計測し、タイロッドを調整して、タイヤがアウト方向に向くようにします。
タイヤが1m進む間に、横方向へのズレが±5mm以内であれば正常です。

キャンバーボルトは車検に通る?

キャンバーボルトの有無自体は車検には、何の影響もありません。
ただし、過度にキャンバーが付いたことによる、タイヤのサイドスリップ量が基準値を外れている場合。

また、タイヤの偏磨耗により、スリップサインが出ているタイヤでは車検は通りません。
キャンバーボルト自体よりも、キャンバーボルトに交換したことによる影響に注意が必要です。

また、フェンダーからハミ出したホイールでは車検は通りませんので、ネガティブキャンバーをつけることで、フェンダー内に収めてやる場合もあります。

キャンバーボルトの粗悪品にはご注意!

ホッとする男性 安心

いかがでしたでしょうか?
キャンバーボルトは、約5,000円程度の出費で、手軽にキャンバー角度を調整できる優れたパーツです。
同じような製品が複数社から販売されていますが、中には粗悪品や、ボルト径が細くなるため強度が不足しているようなパーツもあります。
選定の際は信頼のおける、実績のあるメーカーを選ぶことも大切です。

社外品より安く、品質の高い純正のキャンバーボルトを流用できるケースもありますので、よくご確認の上、ご検討ください。

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