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【自動車の歴史】アルファロメオの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

イタリアの自動車メーカーである「アルファロメオ」は、ダイナミックな走りと官能的なデザインで、多くの人を惹きつけてやみません。多くの実績を残したレースの経験値から、これまで多くの楽しい車を発表してきました。本記事では、伝統や栄光のある名門メーカーであるアルファロメオの歴史や、車種の特徴についてご紹介します。

イタリア伝統の名車 アルファロメオとは

アルファロメオ4C Spider

アルファロメオは、1910年にミラノで誕生した、ロンバルダ自動車製造株式会社を前身とする自動車メーカーです。

不振に陥ったフランス ダラック社のイタリア ミラノ工場を買収した同社は、社名の「Anonima Lombarda Fabbrica Automobili」の頭文字を取って、「A.L.F.A.」と名乗ります。
後に、ニコラ・ロメオがA.L.F.A.に株を買い取り、1930年には「S.A. Alfa Romeo」という社名になりました。

創業一年目からレースに参戦したアルファロメオは、イタリアを代表するスポーツカーメーカーとして成長しました。

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エンブレムから紐解くアルファロメオのルーツ

アルファロメオのエンブレムは、他の自動車メーカーと比べても特徴的です。
紋章や盾のようにも見えますね。
実は、ミラノの市章である白地に赤の十字をもとにデザインされているのです。

右側には、13世紀から15世紀にかけてミラノの実権を握ったイタリア貴族・ヴィスコンティ家の紋章が描かれています。
緑色の蛇のようなものは、サラセン人を呑み込む大蛇(ドラゴン)です。

自動車メーカーのエンブレムについてはこちら

レースでも多くの記録を残したアルファロメオ

フェラーリを産んだ母なる存在・アルファロメオ

設立者エンツォの名前のついたエンツォ・フェラーリ

エンツォフェラーリ

「アルファロメオ」の名前を聞きなれなくても、「フェラーリ」は知っているという方も多いでしょう。

スポーツカーメーカーのフェラーリを設立した、エンツォ・フェラーリは、もともとはアルファロメオのレース部門の総責任者でした。
アルファロメオから独立したエンツォは、「エンツォ・フェラーリ」でアルファロメオ車に勝利したとき、「私は自分の母親を殺してしまった」という言葉を残したそうです。

エンツォ・フェラーリに関する記事はこちら

アルファロメオの幸運の証 四葉のクローバー

アルファロメオ車で、先ほどご紹介したエンブレム以外のマーク「四葉のクローバー」を付けているモデルがいくつかあります。

クアドリ・フォリオ・ヴェルデ(緑の四葉のクローバー)は、もともとはレースの必勝祈願としてマシンに描かれたものです。
初めて描かれたのは1923年の「RLタルガ・フローリオ」。
この車がレースで優勝して以来、四葉のクローバーはアルファロメオのもうひとつの欠かせないシンボルマークとなっています。

アルファロメオ記念すべき1台目!A.L.F.A.24HPとは

後にレースで名を挙げることになるA.L.F.A.(後のアルファロメオ)が、1910年に最初に作ったのが24HPです。
直列4気筒の4,084cc、45HPエンジンを搭載し、最高速度110km/hの高性能を発揮。
24HPはすぐにレースに参戦し、後継モデルたちがメキメキと頭角を現していくことになります。

自動車の歴史に残るアルファロメオの名車たち

アルファロメオ 6C 1750 Gran Sport(1930年)

数々のレース優勝の立役者である、アルファロメオの設計者 ヴィットリオ・ヤーノの手によって生まれた傑作モデルです。

スーパーチャージャー付きの6気筒エンジンを積んだ6Cは、公道上レース「ミッレ・ミリア」に参戦。
1930年のレースは、史上初めて平均時速100km以上で走破して優勝した、アルファロメオの栄光のひとつでもあります。

アルファロメオ 1900(1950年)

第二次世界大戦を機に、これまでの少数生産&高級志向だけでなく、量産を視野に入れ始めたアルファロメオ。
1900は、初の本格的な大量生産モデルとして、満を持して登場しました。

当時の乗用車としては極めて高性能だった1900。
量産に特化したシンプルな機構のお陰で生産も順調、大ヒットを記録し、経営の大転換に成功しました。
速さや居住性の快適さを併せ持つ、今でもファンの多い名車です。

アルファロメオ スパイダー(1983年)

個性的なスタイリングが、痛烈な印象を与えるスパイダー。
高性能でスポーティな小型モデル アルファロメオ ジュリアの後継モデルとしてデビューしました。

3代目である1983年モデルは、大幅なマイナーチェンジを加えたもの。
フロントグリルやリアスポイラーと一体化した大型のバンパーが特徴で、ダイナミックでセクシーな美しさです。

アルファロメオ 156(1997年)

1997年から製造された156は、中型セダンをメインに、実用的なスポーツワゴンもラインナップ。
さらに、両モデルにはスポーティグレードである「GTA」も用意され、贅沢な選択肢も魅力のひとつになりました。

外装(エクステリア)、V型6気筒のエンジンルームなど、美しさの面でも評価が高く、アルファロメオとして初めて1998年度のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
156はアルファロメオ史上最も商業的に成功したモデルとも言われており、総合的な評価も高いです。

現在はフィアット傘下で活躍中のアルファロメオ

レースで栄光を築いたアルファロメオですが、戦時の影響や経営不振など様々な要因で危機に貧してしまいます。
ついに1986年、かつてのライバルでもあった、イタリア最大の車メーカーであるフィアットに売却されました。

伝統やレースでの栄光のあるアルファロメオは、フィアットにとってもブランド力で売っていける頼もしいラインナップ。
これまでのよき伝統を受け継ぎつつ、量産や改良を進め、フィアット傘下のアルファロメオからも数々の名車が輩出されています。

フィアットの歴史や現行車種についてはこちら

伝統を継ぐアルファロメオの現行ラインナップ

アルファロメオ 4c

アルファロメオ 4c

アルファロメオ4c

4cのモデルになったTipo33 2Stradale

現行唯一のスポーツモデルである4cは、後輪駆動にミッドシップエンジンを配置。
ボディの軽量化や車重バランスへのこだわりも徹底していて、レーシングカーのようなパフォーマンスを追求しています。

デザインも、1967年にデビューした名車「Tipo33 2Stradale」の美しさを踏襲。
「あらゆる時代のクルマの中で最も美しい」と言われたモデルからインスピレーションを得た4cは、アルファロメオの情熱と理想を体現しているモデルです。

アルファロメオ 4c スパイダー

アルファロメオ 4C スパイダー

4c スパイダーは、4cのソフトトップモデル。オープンにすれば、風や走りを体で感じることができます。
全高1,185cmと路面に近いコクピットは、スリリングなドライビングを実現。アルファロメオらしい、官能的な大人のスポーツカーといえるでしょう。

アルファロメオ ジュリエッタ

アルファロメオ・ジュリエッタ

コンパクトモデルとしてヒットした147の後継車として、アルファロメオ伝統の「ジュリエッタ」の名前を復活。
2010年から販売開始(日本では2012年)され、コンパクトモデルとして人気を博しています。

ボディ同様、ダウンサイジングを実現したコンパクトなエンジンですが、ターボ搭載でパワフル。
キビキビ走る頼もしさに、優雅なスタイリングを併せ持つ、アルファロメオの伝統を受け継いだモデルです。

アルファロメオ ミト

アルファロメオ ミト 外装 2017年型

現行ラインナップの中で最もコンパクトなミト。
個性的な名前は、生誕地であるMILANO(ミラノ)の「Mi」と、工場のあるTORINO(トリノ)の「To」から付けられました。
まるいボディとヘッドライトが、ミニトマトのようでかわいらしい印象です。

実は、Euro NCAP(欧州自動車アセスメントプログラム)の乗員保護性能ランキングにおいて、最高評価を獲得した優等生。
クラストップの安全性、快適性を実現する実用志向のモデルでもあります。
街乗りカーやセカンドカーとしても活躍してくれる、近くに置きたい相棒です。

発売間近の新型アルファロメオにも注目

アルファロメオ ジュリア

アルファロメオ ジュリア 2017年型

日本未発売の注目モデル ジュリア。
BMWやメルセデスベンツなどをライバルに見据えた、高級志向のセダンです。
価格帯は600万円前後とも言われており、高級グレードであれば1,000万円にも届くかもという説も。

さらに「エステート」というワゴンタイプもラインナップされており、実用面でも注目したいですね。
日本発売は2017年夏以降が噂されています。今後の動きに注目しましょう。

アルファロメオ ステルヴィオ

アルファロメオ ステルヴィオ

最近のSUVブームの波が、ついにアルファロメオにも!
ポルシェのカイエンやマカン、ジャガーのF-PACEなど、高級志向のSUVも増えてきましたが、アルファロメオからは「ステルヴィオ」というモデルがラインナップ。

使い勝手はもちろん、走破性や速さにもこだわったステルヴィオは、ライバル車とは一線を画する存在になりそうです。
ジュリアと合わせて、2017年夏以降の発売情報を待ちましょう。

今後はアルファロメオと日本車メーカーとの関係にも注目!

アバルト 124スパイダー

アバルト 124スパイダー 新型

マツダ ロードスター

マツダ ロードスター ND型

出典:©iStockphoto.com/ Tramino

イタリアの伝統ブランドであるアルファロメオですが、実は日本のメーカーとも繋がりがあります。

1984年には日産と提携し、2013年には「マツダ ロードスターをベースとしたアルファロメオが生産される」という発表もありました。
結局、マツダ ロードスターとの兄弟車としてリリースされたのは、同フィアット傘下のアバルト 124スパイダーだったのですが、いずれにせよ日本車とイタリア車の関係は、近づきつつあるといえるかもしれません。
フィアットやアルファロメオと日本車メーカーの、今後の関係にも注目したいですね。

イタリアの名門スポーツカーメーカーであるアルファロメオが、流行や技術の進化とともに、どんな車を発表し続けるのか、今後も目が離せません。

124スパイダーとロードスターについてはこちら

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