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レンジエクステンダーEVとは?ハイブリットとの違いや搭載車からロータリーEVについても!

レンジエクステンダーEVとハイブリッドカーは何が違う?レンジエクステンダーEVの定義からハイブリッドカーとの違いを徹底比較!また現在レンジエクステンダーEVを採用している車種や、今後レンジエクステンダーEVの採用が期待されている車種までをご紹介。

レンジエクステンダーEVとは?登場の背景

昔は、自動車というと、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載しているのが一般的でした。
しかし、近年地球環境の保全が世界中で叫ばれるようになり、地球温暖化の大きな原因となっている、化石燃料の燃焼による二酸化炭素の排出量に、多くの国々が敏感に反応するようになっています。
これに伴い、世界中の自動車メーカー各社は、待ったなしの環境対策を迫られています。
環境に配慮を払いつつも、消費者の満足を満たす新たな車造りが始まってきています。
ハイブリットや電気自動車(EV)、水素自動車(FCV)、エクステンダーEVなどエコでも快適に走れる車がすでに開発、販売開始されています。

ピュアEVとの違いは?レンジエクステンダーEVの定義

エンジン搭載モーター搭載長距離移動
レンジエクステンダー
EV(電気自動車)×

現在の電気自動車は1回の充電での航続距離がガソリン、ディーゼルエンジン車やハイブリット車に比べて短い、という課題を抱えています。
電気自動車を開発し、それに力を注いでいる各メーカーも、この課題に取り組んでおり、少しずつ航続距離が長くなってきています。

ただ、現在の航続距離ではロングドライブなどの長距離走行のニーズに、まだまだ応えられていないというのが現実です。
EVのメリットを保ちながらも、航続距離を伸ばすために開発されたのがエクステンダーEVです。

以下は2012年3月に米国の「カリフォルニア州大気資源局(CARB)」によって定められた、レンジエクステンダーEVの定義です。

①充電による走行距離が75mile(120.7km)以上
②補助動力装置(発電専用のエンジン)を搭載し、これによる発電での走行距離が、充電による走行距離以下であること
③補助動力装置はバッテリーの電力が低下するまで作動してはならない

ピュアEVとレンジエクステンダーEVはどちらも、充電された電気のみで走行することをメインとしています。
しかし、ピュアEVは電池が切れたら走行できなくなってしまうのに対し、レンジエクステンダーEVではバッテリーの電力が低下した際に、ガソリンを使い専用エンジンで発電し、走行を続けることができます。

レンジエクステンダーEVにおいてエンジンは発電専用、というあくまで補助的な役割のみを果たします。

レンジエクステンダーEVとハイブリッドカーの違い

EVやエクステンダーEVは外部充電による電力を使用する走行がメインであるのに対し、ハイブリッドカーではエンジンでの走行、またはエンジンを発電に利用する走行がメインとなります。

3種類のハイブリッドカーの中で、シリーズハイブリッドがレンジエクステンダーEVとよく似ています。
シリーズハイブリッドを言い換えると「エンジン発電式EV」であり、エンジンは発電のみに使用されます。
レンジエクステンダーEVとシリーズハイブリッドは、どちらも基本的な構造は同じです。

ただし、レンジエクステンダーEVはバッテリーが大容量、エンジンが小パワーであるのに対し、シリーズハイブリッドは逆(バッテリーが小容量、エンジンが大パワー)となります。

他2種類のハイブリッドカー

ハイブリッドカーには「シリーズハイブリッド」の他に、「スプリットハイブリッド」と「パラレルハイブリッド」の2種類があります。

スプリットハイブリッド

スプリットハイブリッドではエンジンの動力は発電用・駆動用の2つに分割されます。
エンジンの駆動力とモーターの駆動力を合成し走行します。

パラレルハイブリッド

パラレルハイブリッドとは通常のエンジンに発電機兼モーターを組み合わせたもので、エンジンでの走行がメインです。
あくまでモーターはエンジンの走行をアシストするだけであり、マイルドハイブリッドと呼ばれることもあります。

レンジエクステンダーを採用する車

BMW i3 (レンジ・エクステンダー装着車)

BMW i3

BMW i3は100%電気自動車(EV)であり、オプションとして、レンジエクステンダー機構を装着するという形での販売となります。
未装着車と比べて、50万ほど高くなります。

この車は軽量化により力を入れていて、カ-ボンファイバーやアルミといった素材を組み合わせ、車体の骨格を極限まで軽くしています。
電気自動車は、外部から充電した電気を、蓄電バッテリーで貯めておく必要があり、蓄電バッテリーは大容量のものを搭載します。
一般的には蓄電バッテリーを搭載すると重くなるものの、ベースとなる車体が軽いため車重1420kgという数字を可能にしています。

BMW i3についてはこちらこちら

日産 ノート/セレナ e-POWERはレンジエクステンダーEV?

日産 ノートe-POWER

日産によって開発された次世代パワートレイン「e-POWER」を搭載する、日産 ノート/セレナ e-POWERは「レンジエクステンダーEV」と呼ばれることもありますが、カリフォルニア州大気資源局(CARB)の定義に従うと、レンジエクステンダーと分類することはできません。
日産 ノート/セレナ e-POWERはハイブリッドカーの種類の1つである「シリーズハイブリッド」に分類されます。

日産 ノート/セレナ e-POWERには発電用エンジン、駆動用モーターのみが搭載されており、外部から充電することはできません。
そのためカリフォルニア州大気資源局(CARB)が発表した、レンジエクステンダーEVの条件である「充電による走行距離が75mile(120.7km)以上」などの項目をクリアすることができないのです。

また、現在「シリーズハイブリッド」を日本で搭載する車種は日産 ノート/セレナ e-POWERの2種類のみです。

日産の新技術「e-POWER」についてはこちら

レンジエクステンダーEV販売・予想車種一覧はこちら

マツダがレンジエクステンダー付きでロータリーエンジンを復活か?

第44回 東京モーターショー コンセプトカー マツダ RX-VISION

マツダはかつて、ロータリーエンジンの搭載車を生産していました。
しかし、排ガス規制などの理由から、2012年に生産を終了し、それ以来ロータリーエンジンの搭載車は生産されていません。
しかし、マツダはロータリーエンジンをあきらめてしまったわけではありません。

2015年、東京モーターショーでロータリーエンジンを搭載したコンセプトカーが公開されたのです。
コンセプトカーにはレンジエクステンダーがプラスされるかもしれないということで、注目を集めています。

ロータリーエンジンの最大の欠点は燃費の悪さです。
今の時代、ますます省燃費化が進んでいる中にあって、いくらパワフルなエンジンでも、燃費の悪いエンジンは世に送り出せないでしょう。
そこで考えたのが、ロータリーエンジンを発電用に使おうという考え方。
ロータリーエンジンの良い部分が発電に活かされるような設計になれば、現在のにあったエンジンに生まれ変わって復活することができるのかもしれません。
マツダのロータリーエンジンに期待です。

レンジエクステンダーEVの今後

BMW i3

レンジエクステンダーEVの定義、ピュアEV・ハイブリッドカーとの違い、レンジエクステンダーの採用車種、そしてこれから採用するかもしれない車種についてご紹介してきました。
レンジエクステンダーEVはEVのメリットを活かしながら、現在の電気自動車が抱える問題も解決することのできる画期的なアイディアです。

今後レンジエクステンダーEVがさらに増えていくことが予想できます。
レンジエクステンダーEVの今後の動向に期待です。

EV・PHEVに関する情報はこちら

この記事の執筆者

元田 秀この執筆者の詳細プロフィール

車好きのMOBY編集部員。憧れの車はR34 GT-Rで、好きな映画はワイルドスピード。最初の愛車は18の頃購入したキューブキュービック。現在の愛車はレヴォーグ。日々支払いに追われながらカスタムを楽しんでいます。...

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