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【マクラーレン570Sの重要事項9選】価格や維持費とエンジンから試乗の評価も

2015年に発表されたマクラーレン570S、同社のボトムレンジである「スポーツ・シリーズ」の第1弾です。乗降性を考慮した新型のカーボンモノコックシャシー、使い勝手を考慮したエンジンなど日常での使い勝手を両立させたスポーツカーとして開発されました。今回はそんな570Sを維持費や試乗を含めて紹介します。

マクラーレン570Sとは

マクラーレン570S

マクラーレン・オートモーティフ社が2015年に発表したマクラーレン570Sは、同社のエントリーモデルを担うミッドシップ・スポーツカーです。

現在、マクラーレン社では自社のラインナップを3つにカテゴライズしており、上から順番にフラッグシップのP1が「アルティメット・シリーズ」、650Sと675LTが属する「スーパー・シリーズ」、そして570Sと540Cが属する「スポーツ・シリーズ」となります。

車名の570は最高出力の570psを表しており、Sはスポーツを意味しています。

ボトムレンジのモデルだけあって上位モデルの650Sに比べて設計や一部装備は簡略化されており、スペック的にも最高出力が80psほど低くなっていますが、けっして廉価版というわけではなく、ディメンションはむしろ650Sよりわずかに大きくなっています。

【マクラーレン570Sの重要事項1】スペックと価格

マクラーレン 570S
全長全幅全高
4,5302,0951,202
ホイールベース車両重量乗車定員
2,6701,3172
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人
エンジン種類V型8気筒DOHCツインターボ
排気量3,799
最高出力419(570)/7500
最大トルク600(61.2)/6500
トランスミッション7DCT
駆動方式MR
使用燃料ハイオク
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm
車両価格
570S25,660,000
[単位]円(消費税込み)

【マクラーレン570Sの重要事項2】スタイリング

マクラーレン570S

マクラーレン570Sのスタイリングは、ジャガー・ランドローバー社でレンジローバー・レヴォーグ(デザイン・アシスト)、GMでキャデラック・コンバージやシボレー・コルベットを手掛けた英国出身のカーデザイナーのロバート・メルヴィルが担当。

チーフデザイナーのロバート・メルヴィル

チーフデザイナー ロバート・メルヴィル

上位モデルの650Sが前モデルのMP4-12Cをリファインした言わばマイナーチェンジ版であったのに対し、570Sはゼロからデザインされています。

そのため570SにはフルLEDのヘッドランプとフロントスポイラーを組み合わされたレイヤードデザインのフロントマスク、ほかのラインナップと共通性が見られるドア後方に設けられたエアインテークなど、マクラーレンが「シュリンクラップドデザイン」と呼ぶ、最新のデザイン・トレンドが反映されており、650Sよりも新しいスタイリングに仕上がっています。

もちろん、マクラーレン社のアイコンとなっている「ディヘドラルドア」(いわゆるバタフライドア)も健在です。

【マクラーレン570Sの重要事項3】シャシー&ボディ

新世代のカーボンモノコックシャシーの採用によりサイドシルが低くなり、ドア開口部も広がったことで乗降性は大幅に向上しました。

マクラーレン570S

マクラーレン570Sには、F1マシンのノウハウを詰め込んだMP4-12C由来のカーボンファイバー製のモノコックシャシー「モノセルII」が採用されています。
これはシャシー単体で80kgと極めて軽量です。

また、モノコックシャシーを新世代のものに置き換えたことにより、サイドシルの高さが80mm低くなり、ドアの開口面積を広げたことで乗降性が大幅に改善されています。

シャシーに架装されるボディパネルは、650Sのカーボン製に対して570Sはアルミ製となりますが、最新の軽量化技術により、ボディサイズが拡大したにも関わらず、車重は650Sよりも17kg軽い1,317kgに抑えることに成功しました。

また、650Sに採用されていた速度などに応じて角度が変化する可動式エアロパーツの「アクティブエアロダイナミクス」は570Sには採用されず、固定式となります。
しかし、空力的な精錬により充分なダウンフォースが確保されており、570Sは超高速域でも挙動は終始安定しています。

【マクラーレン570Sの重要事項4】エンジン

マクラーレン570S ボンネット

マクラーレン570Sに搭載されるM838TE型3,799ccV型8気筒ツインターボは、650S用のM838T型エンジンを改良したもので、構成部品の30%を新設計しています。

パフォーマンスは最高出力570ps/7,400rpm、最大トルクは61.2kgm/5000-6500rpmと、650Sに比べて出力で14%、トルクで12%ほど少なくなっていますが、これはデイリーユースでの使い勝手を向上させるためのデチューンのようです。

【マクラーレン570Sの重要事項5】サスペンション

マクラーレン 570S

マクラーレン570Sのサスペンションは、650Sと同じく前後ともダブルウィッシュボーン式となりますが、ダンパーの油圧回路を相互に連結させることで、ハンドリングと乗り心地の両立を図る「プロアクティブ・シャシー・コントロール」は省かれました。

ただし、マクラーレンのほかのラインナップと同様にアダプティブダンパーは残され、ノーマル・スポーツ・トラックの3つのモードからドライバーが任意にセレクト可能です。

スポーツとトラックはサーキット向けのプログラム、ノーマルは一般道の走行を前提としています。
ノーマルモードは路面の凹凸をしなやかにいなし、快適なドライブを楽しむことができます。

【マクラーレン570Sの重要事項6】内装&装備

マクラーレン570S

前述の通り、マクラーレン570Sはモノコックシャシーを一新したことにより、乗降性と居住性が向上しています。

マクラーレン社のスポーツカーはもともと視界に優れていましたが、570Sはフロントウインドウの幅が広げられたことから開放感が高まっています。

さらにはグローブボックスやドリンクホルダー、ドアポケットなどの装備が設けられており、使い勝手がお幅に向上しています。

ダッシュボード中央に位置するフローティングセンターコンソールに7インチのIRISのタッチスクリーン式TFTデジタルクラスタを搭載し、これを用いてインフォテインメントシステムを操作が可能となりました。
このシステムはエアコン操作やBluetooth接続によるスマートフォン連動機能を備えるほか、衛星ラジオも標準装備しています。

【マクラーレン570Sの重要事項7】派生モデル

マクラーレン570S スパイダー

上位モデルのマクラーレン650Sと同じく、570Sには派生車種としてスパイダーのデビューが決定しています。

パフォーマンスはクーペとまったく遜色がなく、スパイダー化に伴う車重の増加は、3分割油圧開閉式リトラクタブルハードトップの重量分(40kg程度)だけに留まる模様です。

具体的な570Sスパイダーの発売時期は未定ですが、今年(2017年)中に発表されることがマクラーレン社からアナウンスされています。

マクラーレン540C

マクラーレン540C

マクラーレン540Cは570Sの姉妹車で、その名の通り最高出力を540psに抑えた「スポーツ・シリーズ」のエントリーモデルです。

日本国内での価格は570Sよりも368万円安く、2188万円のプライスタグがつけられています。

540Cのパワーユニットは、570Sと同じくM838TE型3,799ccV型8気筒DOHCツインターボを搭載していますが、日常での使い勝手と快適性を向上させるためにピークパワーをさらに抑えています。

また、サスペンションもコンフォート寄りのセッティングが施されており、ポルシェ911ターボやランボルギーニ・ウラカンLP580-2、ホンダNSXなどのライバル車と同じく普段使いができるスーパースポーツと言う位置づけです。

マクラーレン570GT

マクラーレン570GT

2016年のジュネーブモーターショーで発表された570Sのバリエーションにしてスポーツシリーズの第3弾。

車名の通り、グランツーリスモとしての実用性と快適性を重視して220Lの広大なラゲッジルームとグラスルーフ&グラスハッチを与えれたモデルです。

内装は570Cに比べてシックにまとめられています。

【マクラーレン570Sの重要事項8】試乗評価

マクラーレン 570S

マクラーレン 540S

マクラーレン570Sには650Sのトップエンドの強烈なパワー感こそありませんが、ターボ車とは思えないほどレスポンスが良く、扱いやすいトルク特性と相まって特別な運転スキルを持たない一般ドライバーでも、スーパースポーツらしいパフォーマンスを充分に楽しめるように仕立てられています。

プロアクティブ・シャシー・コントロールが省かれたためなのか、ステアリングのギア比は650Sに比べて3〜5%ほどクイックとなっています。
ハンドリングは650Sのほうが自然なフィールでまとめられているようですが、これは慣れの問題かも知れません。

サスペンションはしなやかで、ロードホールディング性は良好。
フラットとは言えない路面でハードコーナリングに臨んでも姿勢を崩すことなく、終始安定したままコーナーをパスして行きます。

570Sはスーパースポーツカーでありながら極めてジェントルに躾けられており、操る楽しさと快適性を両立させた素晴らしい1台と言えるでしょう。

【マクラーレン570Sの重要事項9】維持費

マクラーレン570S

マクラーレン570Sの自動車税は6万6,500円/年、重量税は1万2,300円/年、自賠責保険は1万3,920円/年と、税金や強制保険などの固定費は、スーパースポーツカーとしては比較的リーズナブルに抑えられています。

燃費性能は上位モデルの650Sと同様に大変素晴らしく、
メーカーが公表する燃費性能は9km/L、オーナーによる実燃費は街乗りや高速クルージング時は7〜9km/L程度となっています。

マクラーレン社の製品は信頼性が高く、故障もほとんどないようで、スーパーカーの中では維持費はあまり掛からない方であるようです。


中古車情報
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マクラーレンの今後に期待!

マクラーレン570S

マクラーレン570Sについて解説してまいりましたが、いかがでしたか?マクラーレン社がMP4-12Cで量産スポーツカー市場に参入したのは11年秋のことでした。

それからわずか6年でラインナップを拡大し、フラッグシップのP1からエントリーモデルの570S/540Cまで、現行モデルは8車種(日本未発売モデルを含みます)が用意されています。

マクラーレン社では「毎年最低でも1モデルはニューモデルを投入する」と発表しており、今後のニューモデルに期待したいところです。

マクラーレンに関する記事はこちら

570Sのライバル車の情報はこちら

この記事の執筆者

山崎 龍この執筆者の詳細プロフィール

1973年1月東京生まれ。自動車専門誌の編集を経てフリーライターに。自動車専門誌を中心に、航空、ミリタリー、映像作品、オタクカルチャー、政治などの 様々なジャンルに寄稿する雑文ライター。 著書に『最強!連合艦隊オールスターズ』『萌えだらけのクルマ選び』(共にイカロス出版)、『「...

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