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自動ブレーキなど安全装備に新基準「安全運転サポート車」とは?

自動ブレーキをはじめとした安全運転支援システムというと、今まで自動車メーカー各社が独自の基準で作ってきました。ある程度統一した基準が必要であろうという議論がなされ、国からはまずは高齢者向けの車両を中心に「安全運転サポート車Ver1.0」として3種類の基準が発表されました。この基準などについてまとめました。

安全装備に統一の基準を新設定

安全装備とは

AT車 ブレーキペダル

©shutterstock / NorGal

安全装備とは、今やどの自動車メーカーでも搭載されている安全運転を支援するためのシステムを総称したものです。
現在販売されている新車の、半数近くにこのシステムが搭載されているとも言われています。

それぞれのメーカーが独自の技術を開発して「自動ブレーキ」などと呼んでいますが、その程度や内容は様々です。
自動ブレーキが作動する範囲がごく一部の条件のものから、幅広いシーンをカバーするものまで同一メーカーのものでも性能にばらつきがあるのが現状です。

そこで国は今後、自動ブレーキに一定の基準を設け、認定制度を作っていくところです。

各メーカーの代表的な安全装置

国産自動車メーカーが開発・再用意している代表的な安全技術をご紹介します。

スバル「アイサイト」

スバル アイサイト ver.3

スバルのアイサイトには、衝突回避以外にも、前方車両追尾やステアリングアシスト、急発進防止などの機能があります。
世界的に非常に評価の高い安全技術です。

トヨタ「セーフティーセンス」

トヨタ セーフティセンスS

トヨタセーフティセンスには「Toyota Safety Sense C」と「Toyota Safety Sense P」の2種類があります。

いずれも様々な事故に備える衝突回避支援システムです。オートマッチハイビームと呼ばれる、ハイビームとロービームを自動で切り替える機能も付いています。

マツダ「i-ACTIVSENSE」

マツダ アクセラ i-ACTIVSENSE 3代目

i-ACTIVSENSEはマツダ独自の安全技術です。
レーダーやカメラなどを用い、事故の衝突回避や被害軽減をサポートします。

コーナリングに合わせて車が進む方向にヘッドランプを照射する技術や、車線逸脱をドライバーに警告する技術があります。

これらの安全装置以外にも、ホンダのホンダセンシングや日産のエマージェンシーブレーキなど、各メーカーは独自の安全技術を開発し、新型車に搭載しています。

自動ブレーキなど安全装備基準策定の背景

疑問 ポイント

そこでまず、特に近年増加している高齢運転者の交通事故防止対策の一環として、安全技術の優先項目を特定して「安全運転サポート車」というコンセプトを作り、普及させていこうという取り組みが国土交通省と経済産業省の間で進められています。

安全装置の装備内容に合わせ、まずは高齢者向けの車両に3区分が設定されました。

自動ブレーキなど安全装備の新基準発表

安全運転サポート車

国土交通省資料

一般公募によってこの「安全運転サポート車」に愛称が付けられました。
その名は「セーフティ・サポートカー」(略称:サポカー)です。

全ての運転者の交通事故防止等に普及啓発のため、その搭載自動車全般についてこの名が付けられました。
さらに、急務であった高齢者向けの車両には「セーフティ・サポートカーS」(略称:サポカーS)という愛称が付けられました。この「S」にはシニア、シルバー、セーフティなどの意味が含まれているとのことです。

今回発表された3区分は、このセーフティ・サポートカーSのものとなります。

安全運転サポート車の基準内容とは

ブレーキランプ

「安全運転サポート車(ver.1.0)」とされ、その区分は「ベーシック」「ベーシック+(プラス)」「ワイド」の3つとなり、その内容は以下の通りです。

安全運転サポート車Ver1.0 ベーシック

最も基本的となるベーシックは、対車両の低速自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置(マニュアル車を除く)を備えたものです。
自動ブレーキは作動速度域が時速30km/h以下のものも含まれ、低価格帯の車種に搭載される簡易的なシステムでもこの基準に入るようになっています。

安全運転サポート車Ver1.0 ベーシック+(プラス)

ベーシック+では、対車両の自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置(マニュアル車を除く)を備えたものです。
ベーシックとの違いは、低速という条件がありません。30km/h以上でも作動しなければならないということですね。

安全運転サポート車Ver1.0 ワイド

「ワイド」になると対歩行者の自動ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置(マニュアル車を除く)、車線逸脱警報装置(車線維持支援装置でも可)、先進ライト(自動切替型前照灯、自動防眩型前照灯又は配光可変型前照灯)を備えたものです。
ベーシックなどに比べるとかなり多くの機能が追加されました。
また、自動ブレーキの対象も車両だけではなく、人も含まれます。
現状では低価格帯の車種には搭載されていないものも多くあるのではないでしょうか。

自動ブレーキの今後はどうなる?

ハンドル 握る 安全運転

2020年までに9割の車に自動ブレーキを搭載するとの目標が発表されています。
今後も自動ブレーキをはじめとした安全運転技術施策はさらに推進されていくはずです。

そうなるとやはり一定の基準が求められ、満たさないものは自動ブレーキと名乗ることはできなくなるのではないでしょうか。
また、今度新たな基準や内容が変わっていくかもしれません。

車を購入する私たちにとっては分かりやすくなるのかもしれないですね。

さらに、自動ブレーキの搭載車が普及するよう、価格面や任意保険の保険料でもインセンティブも考えられていくようです。
また、将来は自動ブレーキ装備の義務化や、国際的な統一基準に繋がっていくものと見られています。

国土交通省は2017年秋にも、自動運転システムにおける走行車線維持と、縦列駐車などのパーキングアシストについても規制を設けるとしています。
今後の安全運転支援システムの各種の規制が、より一層の安全性の強化に繋がることに期待が持たれています。

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この記事の執筆者

EightHoursADayこの執筆者の詳細プロフィール

書籍の編集者が本業でライターもやっています。 好きな車は欧州の大衆コンパクトカーやステーションワゴンなどの実用車やマイナーな国産車。 人気がなく、一般的に日の目を見ない車などにも光を当てていきたいです。 車だけではなく道路や交通法規ネタなんかも好きです。...

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