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【フェラーリF355の高い完成度】ベルリネッタとスパイダー評価や維持費&価格も

F355シリーズの解説と人気の秘密を探ります。気になる維持費についても確認し、F355の評価を確認してます。そして“フェラーリのオーナーになるということはどうゆうことなのか?”についても考えてみました。

フェラーリ F355とは?

フェラーリF355は、1994年5月に発表されたV型8気筒エンジンをミッドに搭載しているスモールフェラーリです。
外観や内装のイメージからは、先代348の単なるマイナーチェンジと思われがちですが、中身は大幅に改良されたビッグマイナーチェンジと言えるでしょう。
そんなF355シリーズをさまざまな角度からみてその要点をまとめてみました。

フェラーリ F355は3つのボディタイプから選べる

F355には3つのボディタイプがあります。
屋根が固定のベルリネッタ F355と、タルガトップのF355GTS、そして1995年に追加されたF355スパイダーです。
1車種で、用途に合ったボディを選べるなんて贅沢なラインナップですよね!

フェラーリ F355ベルリネッタ

屋根が固定されているベルリネッタは、どのボディタイプより剛性があります。
ストリートだけでなく、サーキットでも楽しみたい方はベルリネッタしかありません!

フェラーリ F355GTS

簡単にオープンな気分を味わいたい人はGTSを選ぶでしょう。
このタルガトップ仕様は、308/328/348と受け継がれてきた歴史のあるモデルなのです。

屋根は自動ではなく手動で外します。
外した屋根はシートの後ろに立てて収納できるので、さほど邪魔にはなりません。
幅も重量もありますので、慣れないうちは2人でやる方が無難でしょう。

このタルガトップ仕様は、次の360からラインナップから外れました。

フェラーリ F355スパイダー

フルオープンを楽しみたい方はスパイダーしかありません。
風との一体感が味わえるモデルです。
雨天時に乗ることはほとんどないとは思いますが、ある程度濡れることは覚悟しておいてください。

フェラーリ F355シリーズのスペック!

フェラーリ F355 GTB ベルリネッタ 1998年

出典:©everystockphoto.com/ CarPictures dot com

F355シリーズの主なスペックは以下の通りです。
3495ccに拡大されたエンジンは、5バルブヘッド(吸気3/排気2)になりました。圧縮比を高めて、チタン製コンロッド、マーレー製の鍛造アルミ製ピストンなどを採用することによって、380psの最高出力を絞り出し、リッターあたり109psという当時は最強の自然吸気エンジンと言われていました。
車名の355は、エンジンの排気量3.5L / 5バルブからきています。

全長全幅全高
4,2501,9001,170
ホイールベース車両重量乗車定員
2,4501,3502
[単位]全長・全幅・全高・ホイールベース:mm 車両重量:kg 乗車定員:人
エンジン種類水冷90度V型8気筒(DOHC5バルブ)
排気量3,495L
最高出力279 [360] / 8250
最大トルク363 / 6000
トランスミッション6速MT / F1マチック
駆動方式FR
使用燃料ハイオク
[単位]最高出力:kW[PS]/rpm 最大トルク:N・m[kgf・m]/rpm

フェラーリ F355の内装はベタベタなお約束

内装は、数年するとセンターコンソールのスイッチ類などの樹種部分が溶けてベトベトになる不具合が発生しました。
同じ部品で交換しても、いずれ同様な症状が発生するため、オーナーによっては独自にカーボンシートなどに張り替えたり個性的な演出がありました。
独自の対策品を販売するお店もあり、どうするか選択肢は色々ありました。

F1技術をフィードバックしたF1マチック!

トランスミッションは当初6MTのみでしたが、1997年にF1で培われた技術を市販車にフィードバックした「F1マチック」を搭載し、F355F1が登場しました。

フェラーリが初めて搭載したF1マチックは当時はまだ発展途上の技術で、乗り方によっては20,000kmも走らないうちにクラッチが消耗して交換することになってしまうこともありました。
しかし、当時のF1の技術のフィードバックと聞くと、F1レーサーの気分を味わえるF1マチックは魅力的なものでした。

シャーシ PA / PR / XR の違いとは?

F355は、一般的に「シャーシ番号」の違いから3つに分類されます。

前期型 (PA)中期型 (PR)後期型 (XR)
製造時期1994/5 -1995/101995/10 - 1996/31996/3 - 1998/12
製造番号ZFFPA・・・ZFFPR・・・ZFFXR・・・
燃料供給システムボッシュ・モトロニック M2.7同M 5.2
トランスミッション6MT6MT/F1マチック

実際はシャーシのタイプとしては前期/後期の2種類です。

PAP=前期型A=3点式イナーシャ・シートベルト
PRP=前期型R=3点式イナーシャ・シートベルト + エアバッグ
XRX=後期型R=3点式イナーシャ・シートベルト + エアバッグ

燃料供給システムの変更はエンジンルームを見るとすぐわかる!

燃料供給システムは、厳しくなった排ガス規制に適合するためです。ボッシュ・モトロニックM2.7からM5.2へと変わったことで、エンジンルームの景色も変わりました。

M2.7は、左右にエアフローがあり、そのまま各バンクへ供給しています。(上記写真)
M5.2は、左右のエアフローは一旦中央に統合され、またバンクへ分けて供給しています。

見た目にすぐわかる違いなのでF355のエンジンルームを見る機会がありましたら確認してみて下さい。

フェラーリ F355の中古車価格は?

2017年5月現在の平均価格は980万円となっています。
価格帯は700万円~2000万円ですが、値段で決めつけてはいけません。
安いにはそれなりに理由があります。
購入する際は車両の状態をしっかりとチェックしましょう。

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フェラーリ F355 ベルリネッタの魅力

フェラーリ ベルリネッタの魅力は何といっても、その剛性でしょう。
V型8気筒5バルブの高回転型エンジンを搭載しているF355を思いっきり操るのであれば、サーキットに持ち込みたいものです。

サーキット走行でのGは半端ありません。
車のねじれ剛性が高い方がコーナーリング速度も上がります。
また切れ目の無い流れるようなルーフラインは美しいの一言につきます。

フェラーリ F355 スパイダーはフルオープン!

スパイダーの魅力は何といってもフルオープンになることでしょう!
GTSはタルガトップなので、天井部分は外れますがBピラー以降は残っています。

スパイダーは周りの景色に包まれた感覚が爽快です。
景色と風の匂いを確かめながら、ゆっくりドライブするのが似合いますね!
しかも本当は速いF355を、あえてゆっくり走らせるという贅沢感もあります。

オープンカーはサングラスしている人が多い?

日差しが降り注ぎますので、当然サングラスは必需品です!
そうそう、スポーツカーを運転している人はそんなにまぶしくない日差しでもサングラスをしていることが多いと思いませんか?
あれは決して、カッコつけているわけではありません。

派手な車になればなるほど、周りの視線が熱く、視線が合うと恥ずかしいからなんです。
実は、私がそうなので勝手にそう思っているだけかもしれません。

フェラーリ F355の維持費とは?

フェラーリ F355 スパイダー

出典:©iStockphoto.com/ Sjo

F355を所有するための維持費用は、以下の通りです。

年間費用(円)条件/備考
自動車税58,0003,500cc 以下
重量税18,9001.5t 以下:車齢18年超 (*1)
自賠責保険12,9151年換算
燃料代112,500年間:5,000km 燃費:6km/L ハイオク:135円/L (*2)
合計202,315

(*1) 重量税は、車検証上の初年度登録からの年数(車齢)で金額が3段階に分かれます。
(初年度〜13年未満 / 13年経過〜18年未満 / 18年経過)
F355の多くは、初年度登録から18年を経過している車が多いので、その金額を記載してあります。13年経過〜18年未満の場合は、17,100円/年となります。

(*2) 走行距離/燃費はオーナー情報により設定/ハイオク価格は変動します。

任意保険は条件によって様々

日本で、フェラーリの車両保険を取り扱う保険会社は数社しかなく、最近流行っているネット保険は全社取り扱い不可です。

任意保険は、「取り扱う保険会社」「保険の諸条件」「車両保険」「車両保険加入場合はその査定価格」によって大きく異なります。

主な諸条件としては、被保険者の等級、免許証の色、運転者の指定、年齢です。
特に等級は、20等級 / 無事故 /ノンフリート(総契約台数9台以下)ですと 63 %の割引が適応されます。
中古フェラーリの維持費が年間100万円を超えるかどうかは、任意保険に掛かっている部分も大きいと考えられます。

メンテナンス費用はどれくらい?

メンテナンスで一番掛かるのは、何と言ってもタイミングベルト(タイベル)の交換でしょう。
F355は、そのためにエンジンの脱着が必要です。
タイベル交換だけであれば、部品工賃合わせて30万円前後です。
しかし「折角エンジンを下ろしたのだから!」と考えると

エンジンオイルやフィルター、クーラントなど消耗品の交換
・オイルが滲んでいるようであればガスケットの交換
・ホース類などのゴム製部品の交換
・エンジンマウントの交換
・補機類のメンテナンス

などを考えてしまいます。
すると、後+30万円ほどの費用が掛かってしまいます。
タイベル交換は、車検毎にやる人もいれば、車検2回毎にやる人も、中には10年間交換していないという人もいますが、もし走行中にタイベルが切れるとバルブクラッシュします。
その修理費用は数百万円になるでしょう。

*部品/工賃はお店によって異なりますのであくまでも参考です。

車の維持費に関するおすすめ記事はこちら!

高評価? フェラーリ F355はこんな車だ!

フェラーリ F355 GTS 1994年

3.5LV型8気筒5バルブの高回転エンジンのエキゾーストノートは、V8フェラーリの中ではダントツでしょう!
348をモディファイしたデザインですが、それは更に洗練されており、新時代のフェラーリといえます。
また、最後のピッコロ・フェラーリでもあります。
360からのV8フェラーリのボディはどんどん拡大していくからです。
328程古くはなく、車としての完成度が高い。
360程大きくなく、日本の道路事情で扱いやすい大きさです。

口コミ評価も紹介しておきます。

【総合評価】
生粋のスポーツカーであり、超硬派なクルマです。足は硬く室内はうるさく、それを1人で楽しむのが正解だと思います。

【良い点】
とにかくカッコいい。国産には決してマネのできないスタイルで、あれだけ車高が低いにもかかわらずデザインが破綻しておらず、獰猛すぎず、ある種のなまめかしさすら感じます。
エンジンも高回転域でのパンチが素晴らしい。ずっとアクセルを踏み続けたくなります。燃費はその気になれば3km/lですが、高速の100km巡行では軽く10km/lを超え、決して悪くないです。

【悪い点】
特にありませんが、強いて挙げればエンジン音(エキゾーストではない)は348のV8のほうが確実にいいと思います。

出典:http://www.goo-net.com/

【総合評価】

最近はマフラー変えると車検が通らなくなってきました。チュービーだめですね。可変バルブ付きならなんとか、フェラーリは音ですからノーマルじゃ面白くないでしょ。街乗りだけならノーマルのベースグレードが最高ですが、これがなくなりました。どこかいじってあります。(中略)調子を維持する事が大切な車です。
【良い点】
乗るとわかりますが、視界が広く見切りが大変良い車です。フェラーリはほとんど視界が良いですね。だから日差しもあたり暑いです。車は自分で乗ったら見えませんから、おりて眺めるとデザインや構造の工夫や逃げが見え満足感が得られます。

【悪い点】
雨はだめですね。
乗らないと時はキルスイッチでバッテリーは切っておきましょう。

出典:http://www.goo-net.com/

フェラーリのオーナーになるということ

フェラーリ F355 F1 Berlinetta

F355やそれ以前のフェラーリは既に20年以上経過しています。
先々代の328は登場から30年以上経過し、ネオ・クラシックと呼ばれるようになりました。
そのようなフェラーリのオーナーになるというのはどのようなことなのでしょうか?

確かに車好きであり、フェラーリを愛していないと所有できないでしょう。
古いが故に、いつ壊れてもおかしくありません。
何か不具合が発生しても「しょうがないなぁ」と思えるぐらいでないとその維持は難しいかもしれません。
壊れる前に部品を交換したり、部品を見掛けたらとりあえず購入するなど、普通の車とはことなった維持管理が必要なのです。

いったいなぜそこまでしてフェラーリを所有、維持するのか?
答えはひとつです。生産台数が少ない、芸術品を後世に残すためです。

今は確かにフェラーリのオーナーですが、「次のオーナーにいいコンディションで引き継げるよう一時的に預かっているだけだ。」と言えるオーナーも多いのではないでしょうか。

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この記事の執筆者

久太郎この執筆者の詳細プロフィール

漫画「サーキットの狼」がきっかけとなり、1970年後半のスーパーカーブームに感化され未だにその熱が覚めず現在に至る。 特にヨーロッパ車の文化とデザインに魅了された車好きです。 現在の愛車はちょっと古めのフェラーリです。 この車は、工業製品でありながら芸術品でもあり、次のオー...