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Saab(サーブオートモービル)は何故消えた?特徴は中古車情報まで

Saab(サーブオートモービル)はスウェーデンの歴史ある自動車メーカーのひとつです。決して販売台数は多いとは言えないもののある程度の人気を誇ってきました。しかし、近年は親会社の破綻が相次ぎ、2017年にはついにSaabの名前も消えてしまいます。その経緯や車の特徴、中古車情報などをまとめました。

Saab(サーブオートモービル)はどこの車?

サーブ 9-3

Saab(サーブ)はスウェーデンの自動車メーカーのひとつでした。
しかし、あまり車に詳しくない方にとってはどこの国の車かご存知の方はどれぐらいいるでしょうか。
また、ほとんどの車種に共通する意匠がありながら、街で見かけてもどこのメーカーなのか分からない方も多いでしょう。
これはその珍しさゆえのことではないでしょうか。
スウェーデンの車というと、真っ先にボルボを思い浮かべる方がほとんどだと思います。
同じようにSaabもスウェーデンでは歴史の長い自動車メーカーでした。
ただし、純粋にスウェーデンのメーカーだったのも80年代まで。
その後は他資本を渡り歩くことになってしまう不遇のメーカーとも言えます。
それらの影響もあって、日本では販売するディーラーもたびたび変わるなどもあり、販売台数も低迷したまま知名度に欠ける結果になってしまったのではないでしょうか。

ボルボの歴史についての詳しい解説はこちら

Saab(サーブオートモービル)はなぜ消える?

サーブ エンブレム

現在では元々の航空機メーカーのSaabとは関係がなくなってしまった車の方のSaabですが、2017年でブランドが消滅することとなってしまいました。
ブランド消滅までの経緯をSaabの歴史とともに振り返ってみます。

Saabの誕生とブランド消滅までの経緯

母体となったSaabは1937年にスウェーデン航空機メーカーとして誕生しました。
第二次世界大戦後すぐに自動車部門が設立されたので、自動車メーカーとしては70年以上の歴史があります。
1990年以降は大きく変わっていきます。
アメリカの GM(ゼネラル・モーターズ)の出資を受けて、サーブ・オートモービルとして単独の企業となります。
2000年には完全にGMの子会社となってしまいます。
その結果、2009年にはGMの経営悪化の煽りを受けてサーブ・オートモービルも経営破綻しました。
2010年にはオランダのスパイカー・カーズに売却されます。
しかし、スパイカー傘下でもうまく行きません。
2012年には再び売られ、中国系資本のNEVS傘下になりますが、そこでも2014年に破産申請をするというような状況です。
僅か数年の間の度重なる経営破綻により、何度も生産中断を余儀なくされています。
そしてついに、2016年にNEVSはSaabブランドを廃止すると発表しました。今後はNEVSというブランドでEV(電気自動車)専門の自動車メーカーとして再建を図っていくということです。

Saab(サーブオートモービル)は航空業界でも有名!

サーブ340

サーブ 340

Saabは日本では航空機メーカーとしての知名度の方があるかもしれません。
スウェーデン空軍などで採用されている軍用機でも世界的に有名で小型~中型旅客機の分野でも有力メーカーでした。
ただ、現在は残念ながら民間機部門は廃止されてしまいました。
しかし、現在でもSaab340などがJALグループ国内線(日本エアコミューターなど)で活躍しています。
Saabの車に乗る機会はなかなかないかもしれませんが、Saabの航空機には知らないうちに乗ったことがあるかもしれませんね。

Saab(サーブオートモービル)車の特徴

Saabの車はここ数年、日本での新車販売数も数百台に留まっているために希少な存在ですが、決して高級車というわけではありません。
ただ、現在中古車市場でも玉数が比較的多いGM時代は、当事同じGM傘下のオペルよりはやや上級車という位置付けではありました。
そのため、車格もミドルサイズ以上のものが中心で質感や装備などは充実していますが、基本的には実用車として高い完成度を誇っています。
ここではSaab車の主な特徴と、現在入手しやすい代表車種「9-3」「9-5」を紹介します。

特徴的なデザイン・フロントグリル

サーブ 900

↑サーブ900

デザインで特徴的なのは、左右まで回り込み、角度が浅い(立っている)フロントガラスと、それとは反対のリアに流れるようなCピラーが多くのSaab車に見られます。
特に以前の車種に際立ったデザインで、最新の車種ではその特徴は若干弱くなっていますが、その面影は残しています。
このデザインによって視界が良くなり、非常に少ない空気抵抗を実現しています。
この辺りは航空機メーカーならではの発想と言えます。
また、すべての車種に共通したフロントグリルだけでSaabの車だということがすぐに分かります。

イグニッションスイッチの位置

デザイン以上に特徴的なのがイグニッションスイッチです。
運転席と助手席の間のセンターコンソールにイグニッションスイッチ(キーシリンダー)があります。
ちょうどシフトレバーの下あたりにあるので、初めて乗る人はエンジンをかけるのに戸惑うのではないでしょうか。
これは、ハンドル横にキーがあったことで、事故の時に足を怪我してしまったことによるものと言われています。
とは言っても現在の最新のモデルではスマートキーを採用しているので、代わりにボタンを押してエンジンを始動するようになっています。

サーブは雪道に強い!

スウェーデン国旗

北欧のスウェーデン生まれの車ということで、当然雪道での走行も想定されています。
Saab の駆動方式はFFが基本です。特に雪上での発進に強いと言われています。
それに対して、同じ雪国生まれのボルボはFRで雪道に強い車を目指していました。

サーブ9-3の特徴

サーブ9-3はこれまでの「900」に変わって登場したミドルクラスの車です。
1998~2002年までの初代と2003年にモデルチェンジをした2代目があり、セダン(初代ではハッチバック)とオープンカー、ワゴン(2代目のみ)のバリエーションがあります。
当時すでにGM傘下に入っていたため、オペル・ベクトラなどとプラットフォームを共有しています。
2代目はかなりベクトラとの共通点が増えていますが、初代は一見セダンのように見えるハッチバックのボディや独自のエンジンなどSaabらしさを感じることができるかもしれません。
GMから事業撤退した後も生産され続けました。

サーブ9-5の特徴

サーブ9-5は9-3よりも大型でした
Saabのフラッグシップの位置付けなのが9-5で、前身は「9000」に当たります。
1997~2010年までの初代と、2010年以降の2代目があります。
ボディタイプは初代はセダンとワゴン、2代目はセダンのみです。高級感を感じさせる充実した装備と安全装置です。
2代目はGMを離れてからの発売ですが、オペル・インシグニアと共有している部分も多くあります。
9-5の2代目の方は9-3と比べて設計も新しく、5mを超える大型ボディとプレミアムセダンという点もあり、メルセデス・ベンツやBMWのセダンとも十分比較の対象になるのではないでしょうか。

Saab(サーブオートモービル)の中古車を買うなら今のうちに!

サーブ9-5

サーブ 9-5

最新モデルは「9-3」「9-5」で、それぞれセダン、ワゴン等のバリエーションがあり、中古でもこの2車種は多いです。
価格帯を見てみると100万円を切っているものも多く手を出しやすいのですが、販売店は地域に偏りがあるため、場合によっては遠方からの購入も考える必要があるかもしれません。
これよりも古い車種「900」「9000」などはかなり希少になってくるので、根気強く探さなねばなりません。


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Saab(サーブオートモービル)の車を末永く乗るために

修理

Saabの名前が消滅するとなると心配なのがアフターサービスなどの対応です。
しかし、そこは安心してください。Saab車を生産していた会社が無くなるわけではありませんし、日本の正規輸入権のある業者も、今後も部品は供給されることを発表しています。
車に大きな問題が出てしまった時の対応も何とかなりそうです。
歴史のあるSaabという名前が消滅することは寂しいことですが、生まれ変わるNEVSに期待をしながらも、現在残っているSaab車を大切に乗っていきたいですね。

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