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【天才イーロン・マスクが再構築する4つの世界】経歴や驚異の思考術とは

革新的なEV車を次々と発表する「テスラモーターズ」は、若き起業家「イーロン・マスク」がCEOを務めることでも有名です。本記事は、イーロン・マスクの経歴や、思考術、自動車だけにとどまらない彼が手掛ける「ビジネス」など、イーロン・マスクを徹底解説しています。

天才 イーロン・マスクの経歴

生い立ちと幼少期

1971年6月28日、「イーロン・マスク」は、南アフリカ共和国・プレトリアで、エンジニアの父と栄養士の母のもとに誕生しました。
幼い頃から読書が好きで、エンジニアの父の影響からか、特に「科学誌」や「コンピュータ関連本」を手当たり次第に読んでいたといいます。

10歳になった頃には、日本でも1980年代に一時代を築いた「コモドール製VIC-20」という家庭用パソコンを手に入れ、独学でプログラミングを習得しゲーム作りに没頭します。
わずか12歳の時には、ゲーム用ソフトウェア「Blaster」を完成させ、販売も行いました。
そして、「プレトリア男子高等学校」の学生であった17歳のイーロン・マスクは、大学進学に際に人生初の岐路に立つのです。

「南アフリカの現実」と「大学進学」

【天才が再構築する4つの世界】イーロン・マスク01

©everystockphoto.com/ smithadri

自分の将来について、漠然とながら「アメリカ」で新境地を探りたいと思うようになっていたイーロン・マスク。
しかし、その前には「南アフリカの現実」がありました。
当時の南アフリカは、「アパルトヘイト(白人と有色人種を隔離する制度・政策)」が採られていて、18歳の白人男性には徴兵制度が義務付けられていたのです。
徴兵されれば隔離主義を唱える政府を支持しなければなりません。

アパルトヘイトに懐疑的であったイーロン・マスクは、「アメリカ行き」を父に願い出ますが反対を受け、説得の末、母の親戚がいるカナダへ移住し、クイーンズ大学へ入学することとなったのです。

憧れの地「アメリカ」へ。そして起業

自由の女神像 アメリカ

クイーンズ大学に進学したイーロン・マスクでしたが、最新のテクノロジーがあふれる「アメリカ」への夢をあきらめることは、やはりできず、奨学金制度を利用し、ついに「ペンシルバニア大学」への編入を果たします。
大学では、「経済学」と「物理学」の学位を取得し、物理学を極めたいとの思いから、数々の有名起業家を輩出した名門「スタンフォード大学・大学院」で、エネルギー物理学を専攻することとなったのです。
しかし、スタンフォード大学は、地理的にもシリコンバレーの中心部に位置していて、当時のインターネットの最先端技術の発信場所であり、イーロン・マスクは、大学院在籍わずか2日で、起業をめざし、退学することになりました。

起業から新たな夢へ

1995年、スタンフォード大学・大学院を退学したイーロン・マスクは、弟「キンバル・マスク」と一緒に、初めての会社となる「Zip2 Corporation(ジップ2社)」を設立します。
ジップ2社では、街の情報などを自動でコンテンツ化するソフトウェアを開発し、新聞社などメディア向けに、販売・提供を開始します。
利用した新聞社には、「ニューヨーク・タイムズ」「シカゴ・トリビューン」など大手メディアがあり、そのソフトウェアの優秀さが垣間見えます。
やがて、ジップ2社は大手コンピューター・メーカー「コンパック」の目に留まり、高額で買収されることとなりました。

1999年「ジップ2社」売却益で、イーロン・マスクはオンライン決済サービス会社「X.Com(エックス・ドットコム)」を立ち上げます。
エックス・ドットコムは、後に世界的なオンライン決済サービス社「PayPal(ペイパル)」へと発展をとげます。
さらに、ペイパルは、その後「eBay(イーベイ)」に高額で買収されることとなり、イーロン・マスクはその莫大な株式資産をもとに、次となる新たな夢に突き進むこととなるのです。

天才 イーロン・マスクが再構築する4つの世界

重要なポイント

幼い頃から、その非凡さを発揮し、若くして巨額の富を手にした天才起業家「イーロン・マスク」。
全てを手に入れたかに見える彼には、人類という観点から、未来に向け、この社会を再構築したいという壮大な夢があるようです。
ここからは、社会再構築に向けた「イーロン・マスク」の取組みをご紹介しましょう。

イーロン・マスク 社会再構築 その1【宇宙開発】

「宇宙開発を民間の手で」 スペースXを設立

宇宙

イーロン・マスクは、若い頃から「宇宙開発」に対して非常に熱心で、将来は「火星に移住する」時代が来ると、インタビューなどでも答えています。
しかし、イーロン・マスクの場合、それはただ単に夢物語では決してなく、着実に現実にするためのステップアップを続けていくのです。

2002年、宇宙輸送を業務とし、ロケット・宇宙船を開発する「スペースX」を設立します。
2006年には、NASA(アメリカ航空宇宙局)との間で「国際宇宙ステーション」への物資補給用の打ち上げ機の設計などを行う「商業軌道輸送サービス」の契約を結びます。
2010年には、民間企業で世界初となる「軌道に乗った宇宙機の回収」にも成功するという快挙を達成しています。

切り離しロケットの再利用で「コスト削減」

©Shutterstock.com/Sergey Nivens

スペースXの開発するロケット・補給船には、2段式ロケットとなる「ファルコン」と、そのロケットで打ち上げられ、補給船となる「ドラゴン」があります。
ロケットの打ち上げには莫大な費用がかかり、ファルコンと同等規模のロケットを打ち上げる際には、一般的に100億円を超える費用がかかるとされるなか、ファルコンでは約66億円としています。

徹底的なコスト削減を図る中心に位置するのが、ロケットを打ち上げ、軌道に乗せた後切り離されることとなる「第一段ロケット」の再利用です。
「スペースX」は従来、海へと落下し再利用は不可能だとされていた「第一段ロケット」を、ドローン船(海に設置された無人の着地船)に、自動制御で着地させることに成功しています。
2017年3月に打ち上げられたファルコンの第一段ロケットは、2016年4月に打ち上げられた第一段ロケットの再利用となっています。

イーロン・マスク 社会再構築 その2【持続可能エネルギー・生成】

「エネルギーの枯渇に備える」 ソーラーシティを傘下に

©Shutterstock.com/ Diyana Dimitrova

イーロン・マスクは、インタビューなどでも「現在のエネルギーの主流である、ガスや石油は、将来枯渇する。消費エネルギーから持続可能エネルギーへのシフトが重要な課題だ」と答えています。
そのためのステップとして、彼は「太陽光発電会社」である「ソーラーシティ」を傘下に収め、会長として任務にあたっています。
2014年には、アメリカ・ネバダ州に広大な敷地を持つリチウムイオン電池工場の「ギガファクトリー」を着工、2017年には稼働を開始しています。
ギガファクトリーでは、35GW/h(1時間当たり35ギガワット)という膨大なリチウムイオン電池の生産規模が可能となり、量産することによって、コスト削減を実現する仕組みとなっています。

エネルギーを革新する企業を目指す

ソーラー エネルギー

©Shutterstock.com/ asharkyu

ギガファクトリーでの膨大なリチウムイオン電池の量産には、電池を余剰としないような消費が必要となります。
イーロン・マスクは、家庭用向けに屋根一体型となる「ソーラーパネル」を開発するとともに、2015年からは家庭用蓄電池となる「Powerwall(パワーウォール)」、業務用蓄電池となる「Powerpack(パワーパック)」を発表しています。
これにより、巨大な工場で作られた安価な製品を家庭に提供し、「ソーラーで発電→家庭用に蓄電→消費」を一貫して行え、しかも全てが「ソーラーシティ」一社で賄(まかな)えることとなるのです。
エネルギー革新を目指す「イーロン・マスク」ならではの壮大なプランと実現力ですね。

イーロン・マスク 社会再構築 その3【持続可能エネルギー・消費】

「テスラモーターズ」の立ち上げ

テスラモーターズ

©Shutterstock.com/ Nadezda Murmakova

2003年、イーロン・マスクは、カリフォルニア州・シリコンバレー「パロアルト」に、電気自動車の製造・販売会社「テスラモーターズ」を設立しました。
テスラモーターズの設立に際して、特徴的なのは何といっても自動車を「電気自動車」に限定したこと、会社の所在地がシリコンバレーであること、出資者の中にグーグルの設立者である「サーゲイ・ブリン」や「ラリー・ペイジ」などがいることが挙げられます。

テスラモーターズは、イーロン・マスクの「将来、電気自動車がガソリン車を超える世の中が来る」という持論を証明するために設立され、社名の由来も「交流誘導電動機で特許を取った」ニコラ・テスラから取られたとされています。
また、前項のリチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」では、テスラ車に搭載されるバッテリーも製造され、ここでも「持続可能エネルギーの製造から消費」までを一貫して実施できるサイクルを作り上げています。

テスラ車は性能も見た目もクール

テスラ・モデルX

テスラの車は、優れたEV車(電気自動車)であるだけでなく、そのデザイン性の高さにも定評があります。
2008年にはスポーツカーである「ロードスター」を、2012年には世界初となるEVセダン「モデルS」を、2017年には本格的SUVとなる「モデルX」が販売されています。

どのモデルの車のデザインもクールで、特に「モデルX」のファルコンウィングは、その名の通り「はやぶさ」をモチーフにし、ドアが中央部ヒンジで折れ曲がるように持ち上がる仕組みとなっているのです。
イーロン・マスクは「格好良くてもダサくても、かかるコストが同じなら、我々は格好良い車を作る」と語っています。

イーロン・マスク 社会再構築 その4【人工知能】

AIの正しい普及を目指して「Open AI」を設立

コンピュータ 人工知能

イーロン・マスクは、AI(人工知能)についても、深い関心を示す発言を数多く行っています。
また、人工知能の使い方を誤った場合の将来についても、警鐘を鳴らすなど、その普及には注意が必要であると発言しています。
そこで、人工知能の正しい普及を目指すという観点から、非営利組織となる「Open AI(オープン エーアイ)」を設立しました。
共同設立者には、多くのスタートアップへの投資会社「Y-コンビネーター」の「サム・アルトマン」が名を連ねています。
※スタートアップとは、少数のエンジニアなどで会社を設立し、後に大きな利益を生む会社に成長を遂げるような形態をとる企業を指します

人の脳にAIを接続?新たに「Neuralink」を立ち上げる

人工知能

2017年、イーロン・マスクは新たなスタートアップ企業となる「Neuralink(ニューラリンク)」を設立しました。
ニューラリンクでは、人間の脳に人工知能を組み込むことで、脳神経などの病気の治療を目指し、将来は人間がAI(人工知能)に支配されることを防ぐことを目的としているようです。
既に、カリフォルニア州には「医療研究機関」として登録も済ませているとされ、著名な脳科学者のリクルートも着々と実施されているといわれています。

イーロン・マスクは、インタビューを受け「私たち人間のアウトプット(出力機能)は低く、遅い。スマホは指でタップするだけだ。一方、インプット(入力機能)はきわめて高い。広域の視覚インターフェースから大量のデータを脳内に取り込んでいるのだから」と答えています。
天才イーロン・マスクのスケールはとても大きいですね。

天才の思考術は原理に基づく

テスラ

天才起業家「イーロン・マスク」の経歴や、設立した会社で何を構築しているのかなどを紹介いたしました。

彼の構築する世界は、多岐に渡りますが、何かを思考する際にはどんな場合も「基本的な原理」から考えるそうです。
基本的な原理を考えるとは「今、正しいと感じていることは、果たして正しいのか? なぜ、こうでなければならないのか? なぜそれが必要なのか?」をいつも問い続けるということのようです。

そしてイーロン・マスクは自分自身に問い続け、どの分野でも、生産から販売までを一貫して"自社中心”で行い、コストを下げ効率を図っています。
さらに、自社で行うことにより、中心技術を流出させないという方針をとっています。

思考し続け革新的な事業を展開する天才「イーロン・マスク」。
彼が次に何をやり遂げるのか、これからも目が離せなくなってしまいますね。

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